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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年01月03日

「本屋」から「市場」へ

「本屋」から「市場」へ

初日の入り後の富士山@千葉。

本年もよろしくお願いします。
「毎日」にこだわらず、書きたいときに
書いていきます。

基本的には、本を読んで気づいたこと、
20代に向けてのメッセージを中心に書いています。

紹介する最初の1冊は
「本屋」から「市場」へ
「本屋になりたい~この島の本を売る」(宇田智子 ちくまプリマー新書)

沖縄の市場(商店街)で小さな古本屋を
やっている宇田さんの1冊。

日本最大の書店(ジュンク堂)から
日本一小さい(3坪)の古本屋へ。

この「市場」っぽいところに惹かれて購入。
この本の最終章「町の本を町で売る」に、
なんだか町の本屋さんってなんだろう?
って考えさせられました。

「本屋」から「市場」へ。

2017年はきっとそんな年になるのだなと予感しました。

~~~これから本文より抜粋

自分で店を始めてから、
買いものをする場所が変わりました。
スーパーやチェーン店、または通販を使うより、
できるだけ近くの商店で買うようになったのです。

個人商店の苦労がわかったから、というのが大きな理由です。
特に、店主が店番もしているような店では、目のまえでひとつ
商品が売れることがどれだけ励みになるか。

(中略)

店をやっている知り合いが増えたのも
理由のひとつです。
少しでも売り上げに貢献できればという気持ちと、
ちょっと顔を見にいくような気分で立ち寄ります。

~~~ここまで本文より抜粋

そうそう。
お店をやるってそういう感じ。

沖縄の人も、普通に車で郊外のショッピングモールに
買い物に行くのだそう。

きっとそれって、
みんながサラリーマンになっちゃったからかもしれないなあと
思いました。

分断。
経済成長とは、分断だったと僕は思っています。

生産者と消費者を分け、
作る人と使う人を分ける。
その逆展開でつながることを人は求めているのかもしれません。

そんな中で、
本屋は何ができるのでしょうか。

早稲田大学の松永さんは、
本にも、演劇にも、「多様性」と「普遍性」がある
と言いました。

そうそう。
それにプラスして、
本屋には「劇場性」があるのだと思います。

僕が「偶然」と読んでいた現象は、
大阪の陸奥さんに言わせれば「逢着(ほうちゃく)」でした。
http://hero.niiblo.jp/e483057.html
(2016年12月4日 20代の宿題)

そして、ツルハシブックスが閉店した理由は、
おそらくは、その「劇場性」が発揮できなくなっていったから、
だと思います。

「居場所」と「言語コミュニケーション」
の課題が、駅前のビル店舗では、解決不可能だったのかもしれません。

次は、「市場」だ。
「市場」の中の「本屋」になるということだと思います。

そしてその本屋は。
「畑のある本屋」です。

塩見直紀さんは、「半農半Xという生き方」(ちくま文庫)
の中で、「使命多様性」の時代だと言いました。

そうそう。
半農半XのXは使命であり、天職のことです。

「天職」と聞くと、
どうしても、「職業名」のことかと思ってしまいますが、
本当は「使命」のことだと僕は思います。
何に命を使うのか?というほうがしっくりきます。

そんな大げさだけど「使命」に出会える「場」をつくる。

大学では、
そんな小さな「使命」に出会える機会を、

本屋で言えば、
「多様性」と「普遍性」と「劇場性」を満たす本屋を、

つくっていくこと。

それが2017年の出発点にしたいと思います。
とてもおもしろいものができそうな予感がしています。

本年もよろしくお願いします。

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Posted by ニシダタクジ at 04:31│Comments(0)日記
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