2017年01月19日
可能性の無視は最大の悪策である
「ローマ法王に米を食べさせた男」(高野誠鮮 講談社+α新書)
ほんと、いまさら読んですみません。
遅すぎました。
公務員志望の大学生必読の1冊です。
「公務員こそ、プレイヤーであれ」
そんなメッセージが伝わってくる。
塩尻の山田くんとか、まさにそんな生き方だなあと。
商店街の空き店舗の掃除とかしたくなってきます。
「スーパー公務員」
と呼ばれていた高野さん。
たぶんまだお会いしていないと思うのだけど、
近いうちにお話聞いてみたいなあと。
さて。
この本。
泣けます。
笑えます。
心躍ります。
「痛快」という言葉がしっくりきます。
坂口恭平「隅田川のエジソン」(幻冬舎文庫)のような
爽やかな風が吹きます。
ノウハウではなく、魂、スピリットがこの本にはあります。
企画だけではなく、絶えざる圧倒的な行動があります。
可能性があるのなら、やる。
「あきらめ」の扉をこじ開けるのは、
ただそれだけなのだと考えさせられます。
特に痛快だったのは、
臨時職員だったときのUFOによるまち起こし。
予算ゼロで取り組んだ
「マスコミ作戦」で町の人たちが
なだれを打って「UFO何々」を売り出すところ
が笑えた。
手紙作戦で
「羽咋でUFOによるまちおこしをやるのですが、
ゴルバチョフ書記長(当時)はどう思いますか?」
ってロシア語で手紙を書く。
もう。
すごい。
やってみるしかない。
企業協賛作戦で、UFOまんじゅうと紙ペラで
突入して、日清から返り討ちに遭うなど、
行動力がすごすぎて、もう笑ってしまいます。
でも、そうやって高野さんは、
扉をこじ開けてきたんだなあと。
壁をブチ破りたいすべての大学生に
オススメしたい1冊です。
熱い。
Posted by ニシダタクジ at 07:51│Comments(0)
│本
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