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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

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日祝10:00~19:00
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2017年04月25日

「紙芝居屋」というおまけ付きメディア


「だがしや楽校」(松田道雄 新評論)

第1章3 「みせ」は学び屋
いよいよ、という感じ。

「店」のはじまりは「市」であり、
中世の定期市は、回数が増えて
やがて常設となり、商品を見せる
「見世棚」は「見世」と呼ばれて、
それが「店」になりました。

そして
おじいさんは、物売りに、
おばあさんは、店番をしていました。

物売りの文化を受け継いで、
わが国独自の「子どもメディア」を作り上げたのが
紙芝居です。

山形市内のタクシー運転手のおじさん(1944年まれ)
の話によると、

「群れで遊んでいる場に拍子木の音が聞こえると、
子どもたちはワッとたかったよ。
「黄金バッド」が一番人気だったね。
今のテレビゲームと違うのは、
人といっしょに見て、人の話を聞くということだったと思うよ。

ばくだん(あられ)、水あめ。
水あめは、五円。
ルールがあったよ、買った子が前で、買わない子が後ろ。
でも、買わない子が見れないんじゃなかったよ。
この境界のあいまいさ重要だったと思うなあ。」

ここから松田さんの鋭い考察。

~~~ここから引用

話を聞きながら、この「境界のあいまいさ」こそ、
許容性のある仲間集団ができる秘訣だったのではないかとふと思いました。

「紙芝居屋」と言いますが、
思い起こしてみると、紙芝居は飴売りの「おまけ」です。

「おまけ」にこれほどのエネルギーを注ぐ商売も
めずらしいのではないでしょうか。
その努力が「紙芝居文化」を生んだ要因かもしれません。

おまけの文化やおまけの教育は、
駄菓子屋の副業文化や副業教育にも
通じるものがありそうです。

自由空間の中で飴をなめながら紙芝居を楽しむ
自然な光景に比べれば、
「遊び」と「飴」と「自由」を取り去った学びは、あまりにも空虚です。

一人一人が仕事や生活の「おまけ」として
子どもに関わる社会教育の原点を、
駄菓子屋や紙芝居屋に見ることができるのではないでしょうか。

紙芝居は、ほどなくテレビの登場によって消滅しますが、
紙芝居は、一方的な情報の垂れ流しのメディアと異なり、
話し手が子どもの反応を見ながら臨機応変に語る
「人対人のおまけ付きメディア」だったのです。

~~~ここまで引用

「境界のあいまいさ」
が居心地の良さを生むのではないか。
しかもそこには少しの緊張感もあり。

たしかに、そうかも。

ツルハシブックスも、
サムライ制度をつくって、運用していたけど、
誰が店員で誰が客なのか、わからなかったし、

「劇場のような本屋」
「本屋のような劇場」

っていうのも、
そこに居合わせた人たちが見ることができる、
という意味でも境界のあいまいさを示す。

そして何よりも
紙芝居は、おまけであって、
商品ではないということ。

そんなふうに、商品とおまけの
境界線もあいまいであるということも
魅力や居心地のよさにつながっていくのではないか。

なるほど。
だんだん、近づいてきてる、
そんな気がする読書って楽しい。

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Posted by ニシダタクジ at 08:07│Comments(0)学び
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