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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

平日12:00~19:00
土曜 7:00~21:00
日祝10:00~19:00
*火・水曜定休





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2017年05月14日

余白おじさん

「会社ではたらく」を考える~オンとオフのあいだ
を開催しました。
参加者それぞれの仕事観をチューニングしていくような場。

参加した大学生の自己紹介
「いいほうに流れたい」は名言だった。

それそれ。
感性就職の時代、まもなく到来。みたいな。

導入は、
「近代」が招いた工場労働者の「疎外」。

それは、会社を辞めたり、
転職したりした人のコメントからも
感じられた。

「手触りのあることをしたい。」
それに対して、会社という「システム」は、
ひとりの人をシステムの部品として組み込んでしまう。
それはもちろん、会社が続いていくためである。

そして、人は、
そのシステムに順応、あるいは適応する。

「適者生存」
これは、1997年~2000に大リーグで活躍した
長谷川滋利投手の本のタイトルと同じなのだけど、

ダーウィンの有名な言葉
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」
は、まさにそれを表している。

「適応すること」は
動物としての本能なのだと思う。

だから、
こう考えてはどうだろうか。

「就職じゃなくて、留学」
会社に入る、というのは留学してお金をもらうようなものだと
考えてみる。

留学した時に、
一番最初にやらなければならないのは、
「その国の文化を知り、ライフスタイルに適応する」
ということである。

おそらくは、多くの人は、就職のあと、
それを無意識的に行っているのだろうと思う。

「会社の文化を知り、そのスタイルに適応する。」

会社目指しているもの、価値観や、目標、
そこに適応するからこそ、その会社で働いているのだろうと思う。

そして適応しきれなくなったとき、
その会社を辞めることになるのだろう。

昨日の参加者のひとり、
会社をこの春に辞めた人が言っていた。
「これ以上やると自分が好きでいられなくなる」
ギリギリのタイミングだったと思う。

「適応」しすぎると、「感性」が傷ついていくのかもしれない。と


「HAB新潟」(エイチアンドエスカンパニー)
に収録されている古本いと本との対談での一言。

「感性は自覚なく死んでいく」
これは今でも、心に留めておきたい言葉なのだろうと。
会社に「適応」しすぎると、「感性」が気づかずに死んでいくのだ。
それはもちろん、生命体としての自分を守るため。

だから、「適応」しすぎてはいけないのだと思う。
「適応している」と演じてるくらいがちょうどいい。
つまり、「適応しているフリをする」のだ。
そう考えると、劇団的思考ってとても大切だと思う。

あるいは、多重人格というか、
「レイヤー化された世界」(佐々木俊尚 NHK新書)のレイヤー思考や
「自分とは何か」(平野啓一郎 講談社現代新書)の分人主義
のような思考を身につけておくことが、
感性にダメージを与えない方法論なのかもしれない。

あと、やっぱり思ったのは、
「キャリアデザイン的思考」は、
ホントに若者を不幸にしかしないなと。

冒頭の「近代」という病にも通じるのだけど、
「今」を未来のための「手段」にしてしまうし、
「自ら」を「組織」のための「部品」にしてしまう。

成功者の定義も、経済軸でしか測っていないし、
「価値観の多様化」している社会は本来は、、
経済軸じゃない価値がたくさんある社会を意味していたはずだが、
現在では「職業選択の自由」の意味でしか使われていない。

何より、
テレビなどのメディアが「わかりやすさ」を優先するために、
成功者(もちろん経済的な)のストーリーを
わかりやすく物語としてつなげてしまう。

しかし、スティーブ・ジョブズの
「コネクティング・ドット」の話にしても、
(僕は大好きな話だけれど)

あれだって、あとから振り返ったら、
そういうふうに点がつながりますね。
ということでしかない。

それはつまり、ドライに言えば、
夜空にある星を見上げて、
「これとこれをつなぐと、こぐまみたいに見えませんか?」
みたいな星座占いみたいなものに過ぎない。

もっと夜空にも人の人生にも無数の点があって、
その中の組み合わせでストーリーができていくだけで、

思いを持って、行動していれば、いい仕事にたどりつく、
みたいな単純な話では決してない。
まずは「近代」という呪縛から解放されること。

「目的・目標を持って何かをはじめないといけない」
という呪縛から解き放たれて、
面白そうだからやる、と感性をひらいて、
やったことを学びに変えていくこと。

その繰り返しでしかキャリアはつかめないのではないかと
強く思ったイベントでした。

そして僕はそれを
本屋を通じてやろうと思っているのだなあと。

帰り際、
「本屋はまちの余白」といういい言葉を教えてもらった。
そっか、余白か。
そういえば、コメタクを立ち上げる時のコンセプトも
暮らしの中に余白をつくる、だった。

僕は、本屋と米屋を通じて、
余白をつくる「余白おじさん」なのではないかと

そんなミッション、ダサくていいなあ。

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Posted by ニシダタクジ at 06:38│Comments(0)就職
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