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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年05月29日

「近代」というアイデア・テクノロジー

「近代」というアイデア・テクノロジー
「なぜ働くのか?」(バリー・シュワルツ 朝日出版社)

を読んだ後で、
「近代」というアイデア・テクノロジー
「近代の意味」(桜井哲夫 NHKブックス)
を読んでます。

「近代」がどのように、
人々を洗脳していったのか。

「近代」あるいは「民主化」は、
上昇志向(努力すれば出世できる)という「平等」を共有することで、
国家のために生きる人々を作り出す。
その装置として、学校というシステムが生まれた。

「なぜ働くのか?」の中で
著者は、「テクノロジー」について、
新しい見方を提案しています。

~~~以下引用

「テクノロジー」の概念を、
日常生活の状況を変えるために人々の知性が
生み出した物や手段と考えるなら、
アイデアもまた、コンピューターに勝るとも劣らない
テクノロジーの所産であることは自ず明らかでしょう。

ところで、多くの「モノのテクノロジー」と
「アイデアのテクノロジー」を分け隔てる要素が2つあります。

第1に、アイデアは物体とは違って、
気づかれないうちに人々に深い影響を及ぼします。

第2に、アイデアは、モノとは異なり、
たとえそれが間違ったものであっても、
人々に重要な影響を及ぼす可能性があります。

企業は悪影響を及ぼすテクノロジー製品を
売り続けることはできませんが、

誤ったアイデアは、人々がそれを信じるかぎり、
その行動に影響を及ぼすのです。

誤ったアイデアに基づいた
「アイデア・テクノロジー」を「イデオロギー」
と呼ぶことにしましょう。

アダム・スミスによれば、

「ごく限られた単純労働だけをこなして生きてきた人物は・・・
自らの見識を披露する機会、もしくは、経験したことのない
困難に対処するための創造性を行使する機会を持たない。
彼は、それゆえに、努力するといった習慣を自然と失い、
人間という生物がそうなりうる限りに、
愚かで無知な存在へと概してなっていくのである」

のだという。

ここで注目すべきは
「失い」と「なっていく」というキーワードです。

では、工場で働く人々が
以前は持っていて、その後「失った」ものとは一体なんでしょう?

この引用には、
働き手としての人間のあり方は、その人の働く環境による、
そうスミスは信じていたという証拠を見てとれます。

しかし、いつのまにかこの微妙なニュアンスは
忘れ去られ、経済的効率のみに意識が向けられ、
労働環境が非人間的なものに変化していったのです。

~~~ここまで引用

このあと、「やればできるの研究」の
ドゥエック博士を引用しながら、
物質的インセンティブが機能しない理由などに
ついて語っていきます。

これが「近代」の意味という本では、
フランスに国民国家社会が出来上がっていくまでが
段階を追って書かれています。

僕たちは、
「近代」というアイデア・テクノロジーを
無条件に信じてはいないだろうか?

そんな問いをくれる2冊です。

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Posted by ニシダタクジ at 08:18│Comments(0)
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