2017年06月12日
僕が小さな会社でのインターンシップをおススメする理由
(写真はイメージです。笑)
2008年2月から「起業家留学」という
インターンシッププログラムを
現・一般社団法人わくわくスイッチ代表の中村さん、
新潟大学経済学部3年(当時)の星野くんとスタート。
おもに新潟市の比較的小規模の会社に
経営者密着で行うインターンシップ。
基本を半年間という長期に設定し、
企業からの会員費で運営する、というスタイルをとった。
この夏のインターンシップをどうするか?
に悩んでいる大学生も多いと思うので、
僕なりに、考えてみようと思って書いてみる。
(特に、1,2年生の比較的時間に余裕がある人向けに書いた)
1 インターンシップとは何か?
「インターンシップ」が新聞に取り上げられるとき、
「就業体験」と訳されることが多い。
ようするに、一定期間「仕事をしてみる」という
ふうに理解されているようだ。
まあ、それはそうなんだけど、ね。
「体験」ならアルバイトでもできるような。
2 なんのためにインターンシップをするか?
「向いている仕事という幻想」
http://hero.niiblo.jp/e479464.html
(16.5.22)
これが大きく誤解されていると僕は思うのだけど、
インターンシップは就職の際の「ミスマッチ」
を防ぐためだと思われているところだ。
仕事を実際やってみて、「向いている」「向いていない」が
分からないから、新卒社員が3年以内にやめていく、と思われている。
この「マッチング」という考え方こそが
逆に新卒離職をどんどん生んでいると思う。
向いている仕事など存在しない。
仕事に合わせて自分を変えていくだけだ。
3 「起業家精神」(アントレプレナーシップ)を養成ためのインターン
インターンシップの目的は、
一言でいえば、「起業家精神」の養成ということになるだろう。
目の前で起こることを、
自分ごととしてとらえ、自ら考え、自ら判断し、動いていくこと。
その繰り返しを行うことで、仕事に対する姿勢を、経験すること。
だからこそ、
小さな会社(組織)で経営者(創業社長、創設者など)
と一緒にプロジェクトを回してみることに、大きな価値があると思う。
特に具体的な進路が決まっていない
1,2年生の時こそ、アントレプレナーシップを養成する
インターンを行うことをオススメしたい。
4 ドラッカー・サイクルを回す
社会人にとって必要なのは、
「PDCAサイクルを回す」ことだとよく言われる。
計画を立て、実行し、チェックし、改善する。
そうやって仕事を回していくことだと。
これはもちろん大事なのだけど。
もっと大切なのは、
ドラッカーの5つの質問のサイクルを
回してみること。
経営の神様、ドラッカーの5つの質問。
1 ミッションは何か
2 顧客はだれか
3 顧客にとって価値は何か
4 成果は何か
5 計画は何か
この質問を回していくこと。
これが、これからの「自らの人生を経営する」
上でものすごく重要になってくる。
これを体感するには、小さな会社の経営者、
あるいは、NPOなど小さな組織の創設者に
「なぜ?」を問うのが一番いい。
そこにはミッションと顧客と顧客にとっての価値が
あるはずだ。
それを体感し、自分自身の5つの質問へ
答えるような練習をする。
5 人生を「経営」する入口に
インターンシップとは、
人生を「経営」する入口として使うものだと僕は思う。
「就職活動」の名の通り、
大学を卒業したら、どこかの会社に就職する
=サラリーマンになる
ことが一般的だと思われている。
しかし、多くの大学生が感じているように、
一生同じ会社に正社員として勤め続けられる人はごく少数だ。
つまり、雇われ続けるのは非常に難しい。
「起業しろ」と言っているわけでは決してない。
ただ、起業家精神(アントレプレナーシップ)
と5つの質問を常に持ちながら歩んでいかないと
仕事はただつらいものになってしまうだろうと思う。
仕事の喜びは、
預かってきた「手紙」を渡すことだと僕は思う。
「あなたのために、このお店を始めた」
http://hero.niiblo.jp/e484991.html
(17.6.7)
それを会社員として実現しなくても、
暗やみ本屋ハックツや新城劇場のように
実現する方法もある。
自らの人生を「経営」する。
そのために、経営者に触れてみる。
一緒にプロジェクトを動かしてみる。
そんなインターンシップを僕はおススメします。
Posted by ニシダタクジ at 08:15│Comments(0)
│就職
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