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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年06月16日

「自分のやりたいことは何か?」ではなく「自分のお客は誰か?」

「生きる力」ってなんだ?

それが最初の問いだった。

2002年、不登校の中学3年生に出会ったことがきっかけで
NPO法人虹のおとを設立した。

テーマは教育をベースにしたまちづくり、
コンテンツは、遊びと学びの寺子屋、虹のひろばだった。

その前から僕は自宅で(一軒家20,000円だった)、
ミニ本屋+ミニ学習塾+ミニゲストハウスで、
旅行者が中学生に語るような場を作っていた。

ツイッターのプロフィールに書いているが、
僕の当時のミッションは、(今でもそんなに変わらない)
「15歳が自分と住んでいる地域を好きになり、
自分と社会の未来創造へ向けて歩き出している地域社会を実現します。」
だった。

虹のひろばで大学生を集め、運営をやってもらっていたのも、
そのあとに長期実践型インターンシップに取り組もうと思ったのも、
企業会員に会費を払ってもらいながら、
実は自社プロジェクト(学習塾や虹のひろば)
にインターン生を入れるため、というのも大きな理由だった。

中高生、大学生に地域活動拠点をつくりたい、と
ツルハシブックスをはじめ、地下に若者限定の古本屋をつくり、
「偶然」が起こるようにコミュニケーション・デザインした。

長期インターンシップを辞めた理由は、
長期実践型インターンシップは優秀な学生にしか
できないからである。

もっと商店街や粟島のような離島で
「自分に自信がない」
と言っているような大学生に、機会を提供したかった。

結果論ではあるが、
僕はずっと、「お客は誰か?」
という問いに向き合った来たのだろうと思う。

不登校の15歳中学生に出会った。
「自分に自信がない」と言い、動き出せない大学生に出会った。

何より、僕自身が
20代のころ、「自分のやりたいことは何か?」
という問いに苦しめられてきた。

「まきどき村」や「虹のおと」をやっているはずなのに、
「自分の本当にやりたいことが他にあるんじゃないか?」って
ずっと思っていた。

いま。
思うのは、それは最初の問いが違ったんだってこと。

「自分のやりたいことは何か?」
という問いは、無限にループするのだということ。
そしてそこに唯一の答えがあるような気がするのだ。

そうじゃなくて、

「自分のお客は誰か?」
という問いに、変えていくこと。

そして、仮説検証を繰り返すこと。
どうやって、そのお客を笑顔に、幸せにするかを
実践してみること。
だって、目の前にお客がいるんだから、ね。

そして、それはもしかしたら、
複数名いるかもしれない。
数学でいえば、複数解。

だから、いっぱいお客を設定し、
いっぱい何かを提供して、
振り返ってみるのがいいと思う。

実は、「インターンシップ」って
そういうことなのではないかと思う。

「自分に向いてる仕事」を探すのではなく、
「自分のお客」を探し、仮定し、サービスするのだと思う。

その問いを転換していくこと。

僕のミッションはそこにあるのかもしれないね。
「自分のやりたいことは何か?」ではなく「自分のお客は誰か?」

ドラッカー先生、もう一度、読み直します。

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Posted by ニシダタクジ at 08:23│Comments(0)思い
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