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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年11月26日

ベルギービールを愛するということ

ベルギービールを愛するということ

名古屋女子ビール部の復活イベント。
日本におけるベルギービールの第一人者である
三輪一記さんのトークからスタート
一般財団法人日本ベルギービールプロフェッショナル協会代表理事
ベルギーは九州と同じくらいの面積に1000万人が暮らしている。
なんと、1600種類のベルギービールがあるのだという。

ワイン以上の多様性があって、
熟成することでまた味わいが変わり、
開ける瞬間、飲む瞬間、楽しみが広がるのだという。

昨日は8名の参加者と
数年前まで活動していた名古屋女子ビール部についてと
2階にあるライブラリーの活用法について、話をしました。

いちばん盛り上がったのは、
ベルギービールの絵本をつくる、というもの。
三輪さんがベルギーで出会ってきた作り手の物語を
ちょっとずつ絵本にしていくこと。

ひとつは、
・酔った段階では、活字の本はなかなか読めない。
そして、
・作り手の物語を知りたい。
さらに、
・絵本であれば、みんなで読める。

そういうコミュニケーション・ツールとしての
本づくりをするのはいいかもしれない。

ベルギービールを愛するということ
「ソムリエール」っていうマンガがある。
(著:城アラキ、イラスト:松井 勝法 集英社 2007年第1巻発売)

このマンガでは、作り手の物語がつづられている。
北海道で無農薬で作り続けている兄弟の話とか。
ラベルからは伝わってこない作り手の物語、思いに触れると、
そのワインを飲むときに、心が旅をするんだ。

そういえば、今回誘ってくれた
名古屋女子ビール部のプロデューサーの
本間さんが最初に言っていた。

「ベルギービールを飲むと、
ベルギーを旅しているような気持ちになる」
旅ができるビールなんだ、ベルギービールは。

で、今回のイベント企画がなぜ起こったのかというと、
新潟で本間さんと話していて、

ベルギービール屋さんの2Fに本棚があって、
そこでライブラリーをつくる、みたいな話で、
そのときにピンと来たのは。

ひとり飲みできる女子は、(男子もだけど)
精神的に自立した人が多いような気がする。(僕の統計上)

そういう人たちが、
ビールと本をきっかけに出会ったりしたら
楽しいのではないかなと思ったのです。

で、実際に昼間からビールを飲む、
名古屋女子ビール部っていう名称
に惹かれてやってきた女子が2名いたので、
それは意外に当たっていたのかもと。

そして、参加者のひとりが言っていたことで
印象的なことがひとつ。
「出会いが楽しいから1人で飲みに行く。」

なるほど。
酒場はお酒をみんなで飲むことで、
心が開いている状態をつくりやすい。
酔っ払いはみな、(精神的に)フラットになれる。
そういうことなのかもしれない。

「イノベーション」がどう起こるか。
これは、水曜日のフォーラム、
金曜日の信州大学の授業からのテーマでもあるのだけど。

多様性とフラットな関係性。
これがカギになるなと思った。

そういう意味では、
ベルギービールを飲みながら
語る場は、何かが起こりそうな気がする。

ひとつ詩が浮かんだ。

ベルギービールを愛するということ。
それは多様性を愛するということ。
作り手をリスペクトするということ。

酒場で飲む、を愛するということ。
それはフラットな関係性を愛するということ。
1回限りのいまこの瞬間を楽しむということ。
(2017.11.25 名古屋女子ビール部)

ベルギービールは、本に似ている。
そしてベルギービール屋は本屋に似ている、って思った。

本屋という空間は、
「人は多様でいいんだ」というメッセージを
本棚が発している空間だと僕は思う。

そしてそこで本と出会い、心が動かされる。
人と出会い、何か会話が生まれる。
そこから始まる物語がある。

本を通じると、人と人はフラットになる。
本屋での出会いは、その時限りの劇場のようになる。
それがツルハシブックスでやってきたことだった。

そうだとすると、ベルギービール×本って、
かなり面白いんじゃないか。

「集まる場」と「始まる場」
そんな場所になったらいいなと思いました。

僕にとっても素敵な気づきがありました。
またご一緒しましょう、本間ねーさん。

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Posted by ニシダタクジ at 08:27│Comments(0)イベント
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