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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年12月28日

「違い」の違い


「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」(楠木健 東洋経済新報社)

今日は、戦略の基本原理について。

~~~以下本文より引用を含む

「違い」をつくる。
これが戦略の本質です。

競争の中で業界平均以上の利益を上げることができるとしたら、
それは競合他社と何らかの「違い」があるからです。

「違い」には2種類あり、
「程度の違い」と「種類の違い」です。

「種類の違い」を重視するのが表千家で、
それを「ポジショニング」と言い、
「程度の違い」を重視するのが裏千家で、
そのカギになるのは「組織能力」です。

レストランに例えると、
料理がおいしいという評判で流行っているレストランの場合
その料理を考案したシェフのレシピが優れているのか、
使っている素材や料理人たちのチームワークが良いのかもしれません。

シェフのレシピに注目するのが
「ポジショニング」(SP:Strategic Positioning)の戦略論で
厨房の中に注目するのが
「組織能力」(OC:Organizational Capability)に注目した戦略

このそれぞれをSP、OCと呼びます。

~~~ここまで引用。

この本では、さまざまな会社の事例を挙げて、
SP志向かOC志向か、という話、
セブンイレブンの仮説検証仕入れや、
あるいは、日産やマツダのV字回復の
要因をこの観点から分析している。

SP(ポジショニング)というのは、
「戦わないという戦略」であり、

OC(組織能力)は、
仕方なく戦わなきゃいけなくなったときに、
組織の能力を高めることで競争優位を確保する戦略である。

トヨタのカイゼンなどに代表されるように、
日本の製造業の多くでは、
現場から数々の作業イノベーションが起こり、
それによって競争優位を確保してきた。

一方で、新興企業は、
「ポジショニング」が非常に重要になり、
「ニッチな業界を狙え」などと言われる。

理想を言えば、
SPとOCがともに高いレベルにあり、
なおかつ、利益率の高い(参入障壁の高い)
業界にいることであるのだけど、
この考え方はすごく面白いなあと思った。

つまり、V字回復した企業は、
強いOC(厨房技術)を持っていたけど、
SP(シェフのレシピ)が弱かったところに、
リーダーシップを持つシェフ(カルロスゴーン社長など)
が来て、SPを強化することによって、
もともと力のあったOCが花開いたということになるのだろう。
うーん、面白いね、戦略論。

今回のこの本を読んで思ったのは、
「インターンシップにおける学生の機能」について。

これさ、SP(に強みを持つ)企業か、OC企業かによって
変わってくるんじゃないかなっていうこと。

振興のベンチャー企業は、SP企業のほうが多いと思う。
(独自のポジショニングが取れないとそもそも創業できないから)
いっぽうで、何代目社長です、創業天保何年、みたいな老舗企業は、
OC企業というか続いてるってことは内部に強みがあるんだと思う。

受け入れ先はどっち系の企業なのか?
あるいは、その企業における価値はどこにあるのか?

新規事業開拓(たとえば、食品メーカーで新商品をつくる)
みたいな場合は、OC企業におけるSPの強化になるんだよね。

一方で、インターンを長期的に見た場合。

ETIC.の研修に出てたごく初期の頃、
京都のIT企業の社長が言っていた。

「インターン受け入れですぐに売り上げが伸びるとか、
成果が上がるなどということはありません。
しかし、5年、10年のスパンで見た場合、
インターン生を受け入れ、彼らが成長する会社になるということは
会社にとっては大きな財産です。」

そうそう。
まさにそういうことなんだろうね。
これは、SP企業における、OCの強化ということになる。

うーむ、なるほど~。
もちろん、SPもOCも両方が優れていることが
競争に強い企業の条件なのだけど、

インターン生の役割を、どちらに位置づけるのか?
っていうのを受け入れ先の経営者と合意しているって
大事なことだなと思った。

そしておそらく、相性がいいのは、
中小企業・伝統企業でどちらかというと
OC(組織能力)に強みのある会社での、
SP(ポジショニング)戦略を進めるインターンかもしれないですね。

第2章読み終わりました。
ラストに少し怖い話を。

企業の業績が悪化したとき。
SP先行型の企業は、みるみる業績が悪化し、シェフを変えなければならなくなるが、
OC先行型の企業は、冷蔵庫の中身が時間をかけて徐々に腐っていく。

それ、まさに、日本の大手製造業で
起こっていったことなんじゃないすか。
こわい。

さて、僕は世の中にどんな価値を生めるのだろう。

読み進めます。

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Posted by ニシダタクジ at 09:36│Comments(0)
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