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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年02月16日

「違和感」をリスペクトすること

気になる異性に対して思う「違和感」をギャップ萌えという、
と言ったのは、現代美術家の
ニシダタクジ(1974‐)だったけど。(笑)

すべては「違和感」から始まってるんじゃないか。
「違和感」というか、「好奇心」というか、そういうやつ。

そんなことを思っていたら、
そういえば、積ん読にこんな本があったなと。

「違和感」をリスペクトすること
「同調圧力にだまされない変わり者が社会を変える」(池田清彦 大和書房)

タイムリーヒット。(笑)

まだ前半だけど、
生物学者が書く、同調圧力について。

~~~ここから引用

民主主義は多数決を宗とする政治制度であるため、
マジョリティに属していたほうが、
法律上の優遇措置を受け易く、マイノリティよりはるかに有利である。

タバコバッシングがこれほどきつくなったのは、
もちろん喫煙者がマイノリティになったからだ。
残念なことに民主主義はマイノリティを抑圧する制度としても機能するのだ。

マイノリティの人たちを擁護するのは、自分のためなのだ。
人は、常にマジョリティでいることはできないのだから。

群れで生活している動物にとって、
仲間に同調するのは身を守るための大切な本能だ。

人類は野生動物から身を守ったり、野生動物を捕獲するために、
集団で生活するようになったことは間違いなく、その習性は今に引き継がれている。

現代社会を見ても、ビジネスや新しい技術で社会に驚くような
イノベーションを起こすことができるのは「変な人」である。
人類は経験的にそのことを知っていた。

そのためどの文明でも、社会構造の中に「変な人」を一定数取り入れ、
彼らを排除しないようにしてきたのであろう。

「世の中で流行しているものが好き」というタイプの人もいる。
いや、むしろそちらのほうがずっと数が多い。
彼らは「同調するのが好き」なので、他の人と同じ行動をするのにためらいがない。
それは生物学的にも、同調を好む人のほうが社会の中で生存する確率が高いからである。

~~~ここまで引用

なるほどね~。
説得力あるね、「生物学的に」って言われると。
人がマジョリティーになるのは、習性なんだね。
まあ、それはそれとして。

僕が思うのは、「同調圧力」によって、
自らの感性を発動させない、ということが
起こっていないだろうか?
ということ。

数学とは何か?
数学は何から始まったか?

っていうのは、
僕としては今年のマイブームな問いなのだけど

解き明かしたい自然現象や
違和感みたいなのがあって、
わかった!ってなって、
それを数式で表現したっていうことなんだよね。たぶん。

そういう、違和感に対するリスペクトみたいのが
始まりなんだったと思うんだよね。

違和感という感性の発動を大切にすること。
それ、すごい大事だと思う。

みんなと一緒に絶滅しないために。

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Posted by ニシダタクジ at 08:43│Comments(0)
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