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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年02月26日

「お金」とは、関係を「断ち切る」ためのツール


「21世紀の楕円幻想論」(平川克美 ミシマ社)

くまざわ書店南千住店の阿久津店長
のご紹介により購入。

いま100ページくらいまで読み進めましたが、
心の深いところをえぐるように来ますね。

第3章 見え隠れする贈与‐消費社会の中のコミュニズム

より、ひとまずキーワード抜粋

~~~以下抜粋

モラルとは、生き延びるための共同規範

「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」は、
マルクス主義の基本ですが、(中略)
小さな相互扶助はほとんど無意識に行われている。

皆が「自己責任」だとか言い出したら、
その社会はもはや共同体としては、崩壊している
ということだと思うのです。

社会全体が崩れるというのは、
社会の秩序を支えているモラルが
崩壊し始めているということなんです。

言葉は、他者の共生を前提にして交換されるものです。
言葉に対する相互の信頼があって初めて、
人間同士の交通が可能になります。

その意味では、言葉は貨幣に似ているのですが、
決定的に違うのは、貨幣は商品交換のための
道具であるのにたいして、言葉は、
もともと贈与のための道具だったということです。

貨幣は、それが偽札でない限りは、
それが偽札でない限りは、
それが流通している地域においては、
誰に対しても同じ価値基準を表現します。
同じ交換価値として機能しています。

一方、言葉はそれが嘘であるか、
本当であるか、傍からは、見分けがつきません。
相互に信頼し、相互に扶助し合う共同体の
内部においてのみ力を発揮するものであり、
異なった共同体や異人種とのあいだでは、
言葉はときに敵対のための道具になってしまうことが
あるのだろうと思いますね。

「自己責任」とは、まさに、
ひとつの共同体の内部が、分断され、
敵と味方に分別されたときに発声される敵対的な言葉なのです。

~~~ここまで抜粋

言葉と貨幣。
おもしろい。

つづいて、貨幣(お金)の交換性と関係性について。
「お金」とはつまり、「等価交換」のための道具である。
という前提で。

▽▽▽以下引用

贈与と返礼という
交換関係もまた、それが等価交換ではない限り、
どちらかが負債を負った状態のまま、
贈与返礼を繰り返しているということになります。

関係を続けていくためには、
返礼は等価ではいけないのです。

お金とは、関係を断ち切るための道具として
登場したということなのです。

お金:
・交換を促進する道具
・関係を断ち切る道具

交換を促進するためには、
関係を絶えず断ち切る必要があったのです。

お金を払うことによって負債関係が断ち切られる。
負いつ負われつという関係の無限連鎖を
終了するためには、等価物を返さなければならない。

等価物を返すことで、相対の関係が終了する。
じゃあ終了しない関係は何かというと、その逆です。
お金が介在しない贈与関係なんですよ。

贈与関係:
・交換を禁止すること
・関係を継続させること。

△△△ここまで引用

このあと、本では、
「消費者」の登場によって、
「近代化」という名のコミュニティの崩壊が起こる、
と続いていく。

これも書きたいけど、今日はここまで。

面白いです。
「ゆっくりいそげ」(影山知明 大和書房)と
合わせて読みたいですね。
あ、西野彰廣さんの「革命のファンファーレ」に書いてある
「お土産理論」にも近いものがあるかも。

「健全な負債感」とは何か?
そんなことが書いてあるような気がします。

楽しいね、読書。

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Posted by ニシダタクジ at 08:29│Comments(0)
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