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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年05月18日

「ふるさと」を創出する方法

大学1年生の時、山形県出身の友人のところに、
どっさりとさくらんぼが送られてきた。
とても1人で食べきれる量じゃないから、
「みんなに配りなさい」というメッセージなのだろう。

ああ、ふるさとがあるっていいな、と思った。

相撲の期間になれば毎朝、
「昨日、琴ノ若見た?」で盛り上がっている山形県民なみんな。

郷土愛って素晴らしいなあって思った。

千葉県の新興住宅街で育った僕は、
別にロッテやジェフが好きなわけでもなく、
「祭り」は見るものだと思っていたし、
実家は「帰る」ものではなくて、「泊まりに行く」
ものだと思っていた。

人は、「ふるさと」を必要としていると思う。
帰っていける場所を必要としていると思う。

僕にとっての「ふるさと」は、
まきどき村である。

現在でも毎週日曜日に、人生最高の朝ごはん
を開催している。

「ふるさと」を創出する方法

「ふるさと」を創出する方法

発足当初の僕のテーマは、「ふるさとを創る」だった。

それは、僕自身の切実な
「ふるさと」に対するあこがれがあったのだろうと思うし、
大学時代のテーマだった「豊かさとは何か?」
に対する、ひとつの仮説を表現したかったからだと思う。

実際、まきどき村は(今でも)僕にとっての
「ふるさと」そのものだし、
日曜日にやっている「人生最高の朝ごはん」は

いつ参加しても、毎回が「人生最高」の朝ごはんだ。

「まきどき村」がふるさとである理由。

それは自然が豊かで、
農作業をする畑があって、
地域を愛する人たちがいて、
囲炉裏を囲んで朝食を食べられる。

からではないと知ったのは、
2010年のことだった。

川喜田二郎氏の「創造性とは何か?」(洋伝社新書)
を読み、衝撃だった。

ふるさとは、子どもながらに全力傾注して
創造的行為を行った結果、ふるさとになるのだという。

「全力傾注して創造的行為を行った場」
それがふるさとになるのだという。

そうか。
かつて「ふるさと」は、歌にあるように、
ウサギを追いかけた山であり、小鮒を釣った川だった。
それは、どうやったらウサギや小鮒が取れるか?
という創造的行為を繰り返したからである。

そういう意味では、
「ツルハシブックス」の「店員侍」はまた、
ふるさとを創造する行為だったと言えるだろう。
お店の運営という、
クリエイティブな行為を全力で行ったからだ。

人は「ふるさと」を必要としている。

そして、それは、
「創造的行為」を「全力傾注」して行うことによって創出することができる。

この夏、インターン先に迷っている大学生に、
僕がおすすめするのは、田舎インターン。

企業でのインターンは、
目標が決まっていて(そうじゃない体験型インターンもありますが)
目標達成に向けて行動目標を決め、それをやっていくことである。

そこではすでに「価値」が決まっている。
(売上げとか広報によるリーチ数とか顧客コミュニティづくりとか)

しかし、田舎インターンは、「価値」が明確ではない。
もちろん、地域における仕事づくりはひとつに価値ではあるのだけど、
地域の人たちと一緒に、「価値」について考え、
その「価値」を創出するため、やってみる。
その繰り返しを体感することができる。

大学時代に、やらなければいけないこと。
それは「価値」について考え、「価値」を表現すること。

それが創造的行為であれば、
結果としてその場所はふるさとになる。

だからもちろん、田舎じゃなくても、
東京のIT会社でもふるさとは創出することはできるのだけど、

そんな問いがたくさんあるし、
なにより、「自分はここにいていいんだ」っていう存在承認が
得られるから、田舎インターンはいいなあと思う。

さて、
寝苦しくない夏を知らないあなたへおくる(笑)
↑宮崎県出身のさくらさん談

「にいがたイナカレッジ」プロジェクト
夏の募集、説明会始まります。

東京は6月8日(金)夜@浅草と10日(日)午後@高田馬場
で説明会やっています。
現地ツアーもやっていますので、お問い合わせください。

「ふるさと」を創出する方法

「ふるさと」を創出する方法

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Posted by ニシダタクジ at 08:21│Comments(0)思い
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