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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年05月24日

「他者化」と「承認」

むつさとしさん(観光家、コモンズデザイナー、社会実験者)
に「当事者研究スゴロク」の話を聞いた。
https://tk-sugoroku.jimdo.com/

「他者化」と「承認」
今日のメンバー

「他者化」と「承認」
正宗屋は今日も定休日

当事者研究すごろく「降りていく生き方ゲーム」

■当事者研究とは?
北海道浦河町にある「べてるの家」と「浦河赤十字病院精神科」ではじまった
アセスメントとリハビリテーションのプログラムです。
どうにもならない自分を、他人事のように考えると
なぜだか元気になってくる不思議な研究。
合言葉は「自分自身で、共に!」「無反省で行こう!」など。

■当事者研究スゴロクとは?
むつさとし(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)が企画した
参加交流型のソーシャル・ゲームです。
オープンソースですので、誰でも自由に、
無料で作って遊べるスゴロク遊びです。
ぜひいろんなところで遊んでみてください。

https://tk-sugoroku.jimdo.com/

なんか、かっこいいんすよ、むつさんは。
今回もいい機会を頂きました。

~~~以下メモ

「他者化」するということ。
過去のトラウマも病気も、いったん他者化することで、
その他者化されたものに対して、共感することができる。

「当事者研究」では、
幻聴を「無くすべきもの」ととらえるのではなく、
ひとまず「幻聴さん」という他者化をする。
それによって、「幻聴さん」との対話が生まれる。
そうすると「幻聴さん」の言葉が変わってくる。

べてるの家では、「透明人間がいる」という結論になり、争いがなくなった。
「透明人間さん」のために、食事を用意するようになった。
ストーリーを共有する、ってそういうことか。
妄想が一個増えてる。透明人間だなんて。(笑)

「おもろい話ない?」
って大阪人に聞かれたら、「失敗談」をしゃべらなければならない。
相手は、さらにおもろい「失敗談」を話してくる。
そしたらそれを上回る失敗談を話しなきゃいけない

弱みを出せば出すほど仲良くなれる。
「こんな俺やけど仲良くしてや」

「そういうやつもおる。知らんけどな」って言える大阪。

「正直であること」が商人道の基本。
「武士は食わねど高楊枝」が武士道の精神。
学校は武士道ばかり教えていないか?

出来事(病気・つらかったこと等)を無記名で書き出し、他者化する。
その他者化されたものを他者からの共感(衝撃度)ベースで
何コマ進むにするかにレベル分けする。

自分の病名をまずつけてみる。

「世の中がどんどんダメになっていく。年寄りばっかりになる。
そしたら、助け合うしかないよね。その先には希望しかない。」
(むつさとしさんの言葉)

~~~ここまでメモ

「まわしよみ新聞」と「直観読みブックマーカー」
も陸奥さんが考えたコミュニケーションデザインだけど、
「当事者研究スゴロク」はさらにすごいな、と。

キーワードは「他者化」だ。
出来事を「文字化」し、
それをすごろくのコマにすることで、
「他者化」が起こる。

つらかった出来事を、
コマにし、それをみんなによって、
共感度(進むコマ数)を決めてもらう。
それって、「承認」のプロセスなんじゃないかな、って。
しかも「親和的承認」の。いわゆる存在承認だ。

病気だったり、つらい出来事があったけど、
いま、ここに生きている。
この場に居合わせている。
それでいいんだなって感じられる。

そのためには、悩みを真剣に聞くんじゃなくて、
スゴロクにして、遊んでしまえっていうのが
むつさん流のコミュニケーションデザインだ。

ちょうど
僕にとっては「承認」がキーワードだったので、
とてもタイムリーだった。

「他者化」と「承認」。

ひとつ、素敵なキーワードをもらいました。
ありがとうございました。

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Posted by ニシダタクジ at 12:15│Comments(0)
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