プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ

2018年05月30日

「アイデンティティ」と「劇場」と「ふるさと」

最近のキーワードは
「予測不可能性」なのだけど。

くまざわ書店南千住店の店長、阿久津のアニキ
が僕に選んでくれた
「島はぼくらと」(辻村深月 講談社文庫)」
を読み終えて、さわやかな読後感にひたっている。





離島、コミュニティデザイン、幻の脚本などなど、
キーワードが僕にぴったり。
すげーな、阿久津のアニキ。

高校生が出てくる小説って、
アイデンティティのゆらぎみたいなやつが
だいたい出てくるのだけど、
そういうのに感情移入して、苦しくなってる自分がいる。
(「桐島部活やめるってよ」(朝井リョウ)的な)

「アイデンティティ」と「コミュニティ」
は密接に関わっていると思うけど、

「地域コミュニティ」的なものが
だんだんとつながりが薄れていく
(お祭りがなくなったり)と共に、
若者のアイデンティティは浮遊した状態になる。

今で言えば、
学校でも運動部のような強いつながりはなくなっているから、
そこでもアイデンティティは揺らいでいる。

地域コミュニティから
テーマコミュニティへ
と言われていたときもあったけど、

僕の感覚では、
「コミュニティ」という静的なものではなくて、

ウォンテッドリーの仲さんが言う「トライブ」
http://hero.niiblo.jp/e485916.html
(就活を再定義する 17.9.15)

というか、もっと動的な「プロジェクト」に
近いものではないかと思う。
その「トライブ」「プロジェクト」の集合体が自分自身である。

「コミュニティ」と「トライブ」「プロジェクト」の違いは、
「価値」の流動性である。

コミュニティの価値は、
その成り立ちから言っても、
「生き延びること」「生き続けること」
つまり、「継続性」に価値を置いて、設計されている。

「会社コミュニティ」も同じだ。
継続して働いてもらうために、
保険・年金制度を整備し、社宅をつくった。

ところが。
現在のように、「地域コミュニティ」「会社コミュニティ」そのものが薄れてきて、
人の流動性が高まってくると、同時に人は「アイデンティティ」不安に陥る。

「アイデンティティ」と「承認欲求」は、
密接にかかわっていると思う。

マズローは欲求5段階説の中で、
3段階目に「所属と愛の欲求」を
4段階目に「承認欲求」を
5段階目に「自己実現欲求」
が来ると説明したが、

現代社会においては、
この3つが溶け出して、明確に分かれてはいないのではないか。
「所属」という概念が、変わりつつあると思う。

そもそも、「所属」に対するメリットは
「生き延びる」という点においては機能しなくなってきている
(ふたたびそれをつなぎなおすという動きももちろんあるのだけど)

そんな社会において、
どう生きていったらいいのか?
というのは若者のみならず重要な問いとなる。

僕自身は、「コミュニティ難民」であり、
http://hero.niiblo.jp/e485055.html
(「アイデンティティ」という音17.6.13)

「コミュニティ」「共同体」というのが苦手なのだけど、
そういう人はどうしたらいいのか?
たぶん、「承認」を他者やコミュニティからではなくて、
自分自身で獲得していくことが必要なのだろうと思う。

「学校教育」は「承認欲求」を巧みに
「他者からの評価欲求」へとすり替えてきた。
その自覚。

「劇場のような本屋」「本屋のような劇場」が
ツルハシブックスのテーマであったのだけど、
プロジェクトを生み出す
偶然の出会いの創出装置としての意味合いがあったのかもしれない。

そこでのキーワードは「予測不可能性」となる。

まきどき村の「人生最高の朝ごはん」というネーミングも
その日に来た人たちと、その日に収穫した野菜を、
その日だけの調理法で食べること。
そこに「一期一会」があるから、「予測不可能性」が高いと言える。

そんな「一期一会」を生み出す
ゆるやかなつながりはまるで劇場のようだなと思う。
そんな場がひとりひとりの
アイデンティティの一部になっているのではないか。

そして、自らのアイデンティティを形成する、あるいは形成した場のことを
人は「ふるさと」と呼ぶのではないか。

予測不可能な劇場のような何か。
それをみんなで生み出していくということ。

「アイデンティティ」と「劇場」と「ふるさと」を
同時につくる場を育てる。

そんな仕組みづくりをしたいなあと思った1冊でした。

同じカテゴリー(日記)の記事画像
「少数派である」ということ
これまでの「物語」をつなぎ、これからの「物語」を始めていく
「やりたいことがわからない」とアイデンティティ不安
「やりたいことがわからない」と「自分に自信がない」
場の魅力と目的多様性
「前提」を疑うこと
同じカテゴリー(日記)の記事
 「若さ」という機能 (2018-08-10 09:02)
 「少数派である」ということ (2018-08-03 05:44)
 「働き方」と「暮らし方」 (2018-07-23 07:59)
 これまでの「物語」をつなぎ、これからの「物語」を始めていく (2018-07-11 09:44)
 「やりたいことがわからない」とアイデンティティ不安 (2018-07-02 07:50)
 「やりたいことがわからない」と「自分に自信がない」 (2018-05-31 08:32)

Posted by ニシダタクジ at 08:28│Comments(0)日記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。