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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年07月28日

「越境」と「コモンズデザイン」と「オープンマインド」

新潟お笑い集団NAMARAの江口歩さんと再会。
「越境」と「コモンズデザイン」と「オープンマインド」

8月25日(土)に開催する
「まわしよみ新聞」陸奥賢さんとの
スペシャルトークイベント@ほんぽーとの打ち合わせ。

イベント概要はこちら

「まわしよみ新聞をつくろう」出版記念クロストーク

8月25日(土)@ほんぽーと(新潟市中央図書館)多目的ホール
17:30 開場
17:45 開始
19:15 終了
出演:陸奥賢×江口歩×西田卓司
参加費:1500円

また、その日の昼間には
「開発者の陸奥賢直伝!まわしよみ新聞@新潟」
を開発します。

8月25日(土)@東地区公民館304講義室
13:30 開場
14:00 まわしよみ新聞開始
16:00 終了・ほんぽーとへ移動
直伝:陸奥賢
参加費:1,000円

※学生は500円引きです。
※昼夜の通し参加は2,000円です。
※「まわしよみ新聞をつくろう」をすでに持っている方、その場でご購入の方も500円引きです。

「新聞を活用した教育」(NIE)としても、
全国各地で開催されている「まわしよみ新聞」。

僕も茨城大学の課外活動として何度かやってました。
コミュニケーション・デザインのツールとして、非常に魅力的です。

さて。
昨日、江口さんに陸奥さんの活動を紹介していて思ったことを。

まず、江口歩さんは、
「お笑い」「エンターテイメント」という切り口で、
「越境」してきた人。

教育、福祉、医療といった分野の境界を飛び越えて、
心理的なバリアやこれまでの常識を揺るがしてきた人、
そして、その射程は広いというか、
学校で普通に授業したり、大きなイベント会場でトークしたり、
とその活動場所は、「誰でも来れる」ような場所だ。

つまり江口さんは、「越境」というか、
「境界を溶かして」きた人だと言えるのかもしれない。

それに対して、
「コモンズデザイン」を提唱する陸奥さん。

「越境」と「コモンズデザイン」と「オープンマインド」
(應典院秋田さんと)

コモンズとは、江戸時代で言えば、「入会(いりあい)地」のこと
たとえば、里山。

A村もB村もそこに隣接していて、
薪や山菜やきのこを取りに行く。
決してとりすぎない。
そして旅人が来たら、少し渡す。
そんなあいまいな「コモンズ」があった。

明治以降、「国民国家」をつくるプロセスの中で、
だんだんとそのあいまいさが失われていった。
と同時に、地域コミュニティを解体していった。

これからは地域ではなく、日本という国が、
ひとりひとりが「生き延びる」ための
サービスを提供するから、と。

廃藩置県もそうだし、
平成に入ってからもあった市町村の合併もあった。
地域コミュニティから人々切り離され、頼れるものがなくなった。

そして、「コミュニティ」の再構築が叫ばれるようになった。
「コミュニティデザイン」という言葉も生まれた。

しかし、「コミュニティだけでいいのか?」
と陸奥さんは言う。

「コミュニティ」はもともとは、
生き延びるための方法論だったから、
構成員をいかにして食わせるか。
というベースに立っている。

したがって、だんだんと閉鎖的になり、
慣習ができ、そこに従わない人は排除されるようになる。

僕のような「コミュニティ難民」はだんだんと居場所がなくなる。
そんな時に、「コモンズ」の出番だ。
コミュニティ同士のあいだにある共有地としての「コモンズ」。

そこには、コミュニティにはない「恵み」がある。

おそらくそれは、昔でいえば、食べ物などの自然資源
現代でいえば、知恵などの知的資源、あるいはプロジェクトなどの活動資源
なのかもしれないなと。

えっ。
それって本屋こそがなり得るんじゃないの?

ってすぐに「本屋」教の信者な僕は考えてしまう。(笑)

まあ、それはおいといて。

「コモンズデザイナー」の陸奥賢さんは、
さまざまな「オープンソース」を開発して、
「コモンズデザイン」を試みてきた。

その代表作が「まわしよみ新聞」だ
http://www.mawashiyomishinbun.info/

その他にも
当事者研究スゴロク
https://tk-sugoroku.jimdo.com/


直観読みブックマーカー
http://tyokkannyomibookmarker.info/
などを新潟では開催してきた。

最近では銭湯で短歌を詠む合コン、歌垣風呂が話題だ。

僕は、陸奥さんの活動の魅力は、「オープンマインド」、
つまり、気がつかないうちに心を開いている、ということだと思う。
「心を開く」というのは、言葉でいうほど簡単ではない。

でも、「まわしよみ新聞」をやって人ならわかると思うけど、
新聞を切り抜いて、なぜその新聞を切り抜いたのか?
をみんなが語り、かつその記事をみんなで体を動かしながら
1枚の壁新聞につくり上げていくというアクティビティの中で
気がついたら「心が開いていく」のだ。

今回、著書「まわしよみ新聞をつくろう」(創元社)
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3876
の発売に合わせての出版記念キャラバンを新潟県内で行っている。
そのメインイベント@新潟市が8月25日の企画であり、
江口歩さんとのコラボだ。

「お笑い」「エンターテイメント」という切り口でさまざまな
ジャンルを越境してきた江口さん。

「コモンズデザイナー」として、
オープンソースなツールを作り続け、実践している陸奥さん。
それをコミュニティ難民な西田がクロストークでつないでいけたらいいなあと思います。

8月25日(土)、よろしくお願いします。
前日は内野で何かやっている、かも。

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Posted by ニシダタクジ at 06:06│Comments(0)イベント
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