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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年11月05日

「関係人口」で「地方」と「若者」が学びあう

「関係人口」で「地方」と「若者」が学びあう
「関係人口をつくる」(田中輝美 木楽舎)
の輝美さんにお会いすることができました!

「関係人口は定住者増のための手段ではない」

うん。
たぶんこれ、かなりの自治体の人が誤解している気がします。

いきなり響きあったのは、出版物のリレーの話。
出版物は以下の駅伝を走っている。

0走者:題材者・テーマ
1走者:著者
2走者:編集者
3走者:営業
4走者:書店員(書店)
5走者:読者

輝美さんは、第1,2走者を、僕は第3,4走者を
走りたいということ。
「存在を誰かに伝えたい」(作り方の編集)っていうのと、
「メディアをつくりたい」(売り方の編集)っていうのとは違うんだっていうこと。

第3、第4走者を肌感覚を伴った「リアルメディア」に
したいんだなあと。

それは大きな気づきだった。
僕はどちらかというと、第3走者以下を読者に寄りながら
作っていきたいのだと。
「駅伝を走りたい」という意味では同じなのだけど、
その走るポジションが違うんだなあと。

そんなことを思いました。
ほかにも話していて様々な学びがあったのでメモ。

~~~ここからメモと自分の感じたこと(ツイートメモ)

若者に「好きなことは何か?」と
聞きすぎるのはきついのではないか?

中身が空っぽなのに「アウトプットしろ」って言われ続けるのはつらいと思う。
「君は何をやりたいのか?」という問いの暴力。

「やりたいこと」じゃなくて、過去に「心動いたこと」があって、
それを起点にプロジェクトをつくっていくほうが
当事者意識とモチベーションが高くなると思う。

その「心動いたこと」をつくるために、
学校外の「場」が存在しているような地域社会。
その場に参加する機会を提供するための本屋。

「地域再生」っていう大テーマに向かっている。
「教育改革」も「風の人」も「関係人口」もそのための手法。

「思考停止」こそが絶望。「考え続けること」でしか希望は生まれない。

「他者」と出会うと揺さぶられるが、「他人」を目の前にしても揺さぶられない。
都会では「他人」が多すぎて「他者」に出会えないので揺さぶられない、心が動かない。

「イナカレッジ」と「アイデンティティ」。このテーマは深めたい。
都市は「機能」に分化していて、田舎は未分化である。
田舎では「機能」としてではなく、ひとりの「存在」として承認される。

「関係人口」とは、
「地方」と「若者」が共に学びあう関係である。

「関係人口」⇒「課題解決」
「地方」と「若者」双方の課題を同時に解決する

「交流」⇒「定住」
   ↑
ココのプロセスに関係人口があるわけではなくて、
そのあいだの概念というだけ。

住む、住まないではなく、
地域(と都市部の若者)の課題を解決する手法として
「関係人口」があるのではないか。

「定住」に向かっていくのは人口減少時代には無理筋。
⇒他市町村との競争を激化させることに未来はあるのか?

「誇りの空洞化」をどうするか?

「地域を維持」することより、
ひとりひとりが「誇り」を持って死んでいくこと。

「大人のアドバイス」には
「なんでですか?」と問いかける。
⇒たいていがお金だったりくだらない理由でアドバイスしている。

~~~以上メモ

キーワードだらけ。
いろいろ気づいた。

「地方」と「若者」。
どちらかというと、「若者」視点から
この10年、自分は考えてきたのだなあと。

その上で、
「なぜ、本屋なのか?」
という問い。

そうそう。
本屋は手段であって、目的ではないからね。

現時点で整理すると、

エンターテイメントの本質は「予測不可能性」で、
「予測不可能性」がもっとも得られるのは学ぶこと本を読むことで、
「学びあいのデザイン」と「学びの機会提供」をして、
日々を考え続けるエンターテイメント化すること。

その「学び」のフロンティアが「地域課題」であり、
「学び」のパートナーが「地域住民」と「関係人口」(都市住民)となる。

またその根っこには、
若者自身の「アイデンティティ」の課題があり、
「ふるさと難民」などはそこにあたる。

「アイデンティティ」の課題を解決するには、
「未分化」な地方に身を置いて、存在承認の機会を得ること、
「場のチカラ」を感じることと、
「チューニング」によって、思ったことを言えるデザインをし、
場に自分を溶かしていくこと。
そして場のチカラでアウトプットするという繰り返しをすること。

そうやって、「アイデンティティ」そのものを
相対化、他者化していくことが可能なのではないかと感じた。

輝美さんに言われた宿題。
「それを一言でいうと何なのか?」
次回、お会いする時まで、出しておきます。

素敵な時間をありがとうございました!

「関係人口」で「地方」と「若者」が学びあう

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宍道湖の夕日がこの後朱鷺色に変わって、
初めて蛍を見たとき以来の感動を経験しました。

島根・松江、住みたい。

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Posted by ニシダタクジ at 09:39│Comments(0)学び
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