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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年11月26日

「ラボ」というゆるさと強さ

湯島・ソラでのミーティング。
http://solur.jp/


この場所をどんな場にしていこうか、っていう話。

1ヶ月半前、
10月4日に「NPO・NGO草莽の集い2018」
がこの場所であり、
10月5日に茨城大学で「iopラボのための場づくりラボ」
が開催された。

そのときのブログ。
http://hero.niiblo.jp/e488221.html
目的を持って始めないこと(18.10.6)

「暗やみ本屋ハックツ」活動に
20代や中高生が集まってくるのはなぜか?

という問い。

それに対して、
口をついて出た言葉が
前出のブログのタイトルでもある

・目的をもって始めないこと
・課題を解決しないこと

だった。

「つながるカレー」の加藤さんに出会い、

・「アマチュアリズム」には失敗は存在しない。
・「予測不可能性」こそがエンターテイメントの本質。
・「一期一会」を生み出し、感じてもらうことが場のチカラを高める。

ことを知った。

そしてそれは、
「挑戦」ではなくて、
「実験」なのだと最近分かった。

http://hero.niiblo.jp/e488367.html
挑戦するな実験せよ(18.11.7)

「挑戦」には「目的」「目標」があり、成功と失敗があるが、
「実験」には「目的」「目標」がなく、結果があるだけだ。
っていうこと。

で、
茨城大学・iopラボ2days

1日目の「場づくりラボ」では、少人数だったので、
つくりたい「場」の言語化が行われた。

2日目の「チームひきだし」報告会では、
企業の経営者多数、他大学の学生も交えて、
「場」のチカラのリアルを体感した。

ラボ、なんだって。
ラボに過ぎないんだって。
実験しているんだって。

そんなことを思いながら、
本屋に行くと、目の前に飛び込んでくる本があるから不思議だ。


「創造的脱力~かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論」(若新雄純 光文社新書)

あの「鯖江市JK課」の若新さんの本。
過去に一度、ETIC.ギャザリングでお会いしたような。

このまえがきがまさにそのような
話が書いていて、
めちゃめちゃ共感したので抜粋します。

~~~ここから引用

そもそも、既得権にいる人たち全てをバランスよく納得させつつ、直面した問題を根本的に解決できるような都合のいい「差し替えプラン」など、あるはずがないのです。

経済学者のヨーゼフ・シュンペーターは、「創造的破壊」を唱えましたが、それは結果の話であって、現実には、その新しい活動や政策をつくりだすために既存のシステムや古い文化を正面対決で破壊しようとしても、なかなかうまくいきません。

古くなった社会システムが、ただの理論的な「システム」ならそれでいいかもしれません。しかし実際には、現実は生々しい「人間」の集合体です。

複雑な感情や思惑がうずまいていて、簡単には変化を受け入れてはくれないし、席を譲ってくれたりもしません。

僕は本当に変革が必要なのであれば、なんでも白黒つけようとする「勝負」や「答え探し」はもうやめた方がいいと思っています。

それよりも硬直化したシステムや複雑な人間関係を「ゆるめる」という脱力的なアプローチが大切なのです。

~~~ここまで引用

という前提で、
鯖江市のJK課の話へとつながっていく

▽▽▽ここからさらに引用

「JK課は、あくまで実験的なプロジェクトで、政策の本流じゃないですから」といった調子で、「ゆるいプラン」であることを強調しました。その結果多くの人が気軽に参加できる環境ができ、活動に広がりが生まれています。

「とりあえず楽しもう」「やりながらちょっとずつ良くしていけばいいじゃないか」という適度な脱力感が、「白か黒か」「成功か失敗か」という過度な緊張感を遠ざけ、すぐには結果の見えない実験的なプロジェクトに粘り強さをもたらしています。

「脱力」は「無力」ではありません。そして、それは「不真面目」でもありません。

「こういうのもあっていいんじゃないですか?」とか、「まずは実験してみよう」といって、本流ではないところで、周辺からアクションしてみる。既存のシステムや勢力を直接には攻撃してしまわない離れたところから、でも、ちゃんと見えるところから、それをやりたいという当事者たちが集まって、真面目に考え、小さくてもいいから、何かが変化するような振り切った実験を、真剣にやってみるのです。

失敗したならやり直せばいいし、もしうまくいったらなら、どんどん増やしたりひろげたりすればいい。

すると、そこに人や情報がどんどん流れてきて、いつかは本流にすり替わったりするかもしれません。

もちろん、新しい支流や一つの文化になるだけでもいい。これが僕の考える、「創造的破壊」ならぬ「創造的脱力」です。

△△△ここまでさらに引用

いいね、創造的脱力
さらに、その方法について
以下のようにイントロダクションしています。

↓↓↓ここからまた引用

目的やゴール、到達点が明確で、勝ち負けや白黒をはっきりさせたいプロジェクトやチームには、それにふさわしいまとめ方やまとめ役というのが必要なのだと思います。正しく状況を判断し、的確に情報を収集、分析し、権限を使って指示や命令をおこないながら、ときには破壊的な攻めにでることも必要なのでしょう。

一方で、すすんでみなければゴールがわからず、偶然の出来事や変化を受け入れながら学んでいくような実験的な取り組みにおいては、成果や正解を焦って求めすぎない脱力感と、そのプロセスを楽しめる柔軟性が必要です。

でも、ただ力を抜いてやわらかくしているだけでは、「まとまり」ができずバラバラになってしまいます。脱力しながらもうまくまとめていくためには、その場にいる一人ひとりの欲や好奇心、その場から得られる体験や感動をみんなで共有し、ときにはぶつかり合いながらもお互いを必要とするような、人間関係にみちあふれた「関わり合い」が必要です。

僕はこれを「ゆるいコミュニケーション」と呼んでいます。「ゆるい」というのは、「いい加減」ということではありません。

きっちりとは固定されていないのに、つながっている。
強制されているわけではないのに、参加している。
必要に迫られているわけでもないのに、欲している。
細かいことは決まっていないのに、全体としては成り立っている。

一見もろそうに見えて、実は「かたいつながり」以上の「ネバネバ感」があり、「まとまり」があるのです。

さらに「ゆるい」だけあって、平均からのズレや偏りを排除してしまわず、むしろその差や違いを吸収できる余白や「ゆらぎ」をもっています。つまり、「ゆるいコミュニケーション」は、一人ひとりの異なる価値観やライフスタイルをお互いに認め合い、それぞれの個性的なパーソナリティを引き出し合うことができる「成長の機会」なのです。

↑↑↑ここまでまだ引用

そうそう。
引用しまくってしまったけど、
なんか、これって「場のチカラ」のことじゃないかなと。

「ラボ」っていう場は、
そういうことを目指しているのではないかと。

「にいがたイナカレッジ」が生み出すプロジェクトも
そういう「ゆるいプロジェクト」なのではないか。
そしてそんな場を大学生たちは
切実に必要としているのではないか。

必要なのは、ラボ、なのではないか。
安心安全と偶然性のグラデーションの中にある
実験としての場。

場のチカラの構成要素である
・誰とやるか
・いつやるか
・どこでやるか
それを大切にしていくこと。

課題認識・目的・目標を共有して始めようとするから、
そこに参加する大学生は自分である必要がないと感じてしまうのではないか。

あなたとしかできない、この時しかできない、この場所でしかできない。
そういうプロジェクト、つまりラボに参加したいのではないか。

ラボ的なプロジェクトにおいて、
大学生は実験素材であり、
フィールド(地域、企業、プロジェクト)は実験器具である。

だから、募集の段階でも、
「このプロジェクトの目的・ゴール」や「得られる経験」
を明確にするのではなくて、

このプロジェクトのキーワードは、
「食」「本」「農業」「贈与経済」「コミュニケーション」です。
フィールドはこんな場所、住むところはこういう感じです。

あなた自身が持っている気になるキーワードと
なぜそれが気になるか?
を教えてください。

そうやって、
面談の段階でプロジェクトを組み上げていくような、
そういうラボを東京にも作っていくこと、なのかな
と思いました。

それはイナカレッジに限らず、
地域資源×都市の若者っていうキーワードの
プロジェクトにはすごい必要な場となるように思う。

半農半X研究所の塩見直紀さんが
「ひとり一研究所」の時代だと言っていたけど、

若者が地域で「実験」するための「場」をつくること。
それが僕なりの「学びあいの仕組みづくり」かもしれないなあと
思ってきました。

さて、年内に動きますよ~。

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Posted by ニシダタクジ at 11:08│Comments(0)学び
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