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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2019年01月04日

「顧客」から入るか、「価値」から入るか


「続・ゆっくりいそげ」(影山知明 クルミド出版)

「場の力」について言及されているので
こちらでまとめておくことにする。

P118「場が力を持つための五つの条件」だ。

1 目的がなくともふらっと行ける場であること
2 多様な人が参加できる場であること
3 主(あるじ)の存在
4 主客同一の要素があること
5 楽しく、遊びの要素があること

ひとつひとつ読んでいく。

1 目的がなくともふらっと行ける場であること
カフェは目的がなくとも行くことができるし、
目的がなくとも居続けられることができる。
そうした機会であり時間だからこそ、
思いがけない人との出会いがあったり、
思いがけない着想に出会えたりする。

2 多様な人が参加できる場であること
多様な人が集まるということは、それだけ
「違い」に遭遇する確率が高まることを意味する。
「違い」は自分に世界の広がりと深まりを与えてくれるものだ。

3 主(あるじ)の存在
空間を超え、時間を超え、人と人をつなぐことができるのが
主(あるじ)の存在だ。ここで言う主は必ずしも店主(オーナー)を意味しない。
時間的にも、気持ち的にも、その場を自分事として
引き受けている人である必要はある。

4 主客同一の要素があること
スタッフとお客さんではなく、人と人として出会うこと。
人と人としての関係を育てること。
そうしたフラットな関係の上でお店についての話ができれば、
その瞬間からお客さんもお店のつくり手の一員となる。

5 楽しく、遊びの要素があること
お店の帰り際、お客さんがポロッと言ってくださる感想として
「おいしかった」とか、「いい時間だった」とかも
うれしいのだけど、もし「楽しかった」と
言ってもらえたとしたらそれはもっとうれしい。
発見があり、笑いがあり、創造的な時間が流れたということなのだろうと思うから。

なるほど。
僕にとって、居心地の良さは、
まさに1と2だったわけだけど、
つまり、「目的多様性」と人の多様性だった。

だから、駅前の本屋っていうのは
そういう意味ではかなり大きかった。

影山さんは
「それはカフェなんじゃないか」と言うけど、
僕にとっては、
それは本屋なんじゃないか、って思う。

その違いはどこからくるのか?
僕にとって本屋は方法だった。

15歳とどうコミュニケーションするか?
どうやって広い世界を見せるのか?

2002年の不登校の中学生の家庭教師を
した時からの問いへのひとつの仮説だった。

たぶんそういう「顧客」ファーストアプローチ
の違いなのだろうと思う。
「価値」から行くか、「顧客」から行くか。

10代を顧客にするなら、
中学生・高校生が来られる場所にするには、
カフェだと敷居が高い。
入場料が発生するからだ。
だから、僕はその場を本屋だと思うのだろう。

反対に、
「顧客」ファーストアプローチの弱いところ。

それは、「顧客に届いていない」と思うと、
急速にモチベーションが低下してくる。
その方法論(たとえば本屋でありお店)
ではないのではないか、と思ってしまう。

実際にそれは2016年におきて、
11月にあえなく閉店した。

この本を読んで、
大きな要因のひとつが
「主(あるじ)の不在」だったと思った。

2015年の黄金期には
山田‐井上ラインがお店を支えていた。
2016年に井上が休学期間を終え東京に戻った。
その時に店は主(機能)を失ったのではないか
と思っている。

そのほかの1、2、4、5の要素は、
順調に機能していたように思う。

主(あるじ)をつくること。

たぶんそれが、これからの本屋、
そして、「かえるライブラリー」にとっても、
大きなカギになる。

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Posted by ニシダタクジ at 07:17│Comments(0)
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