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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2019年03月03日

「感じる」から始まるキャリア教育

ひとが育つまち益田フォーラム2019に参加。

「感じる」から始まるキャリア教育
エンディング風景

「感じる」から始まるキャリア教育
ロビーではいろんな販売ブースがありました。

「感じる」から始まるキャリア教育
出たかった新・職場体験

「感じる」から始まるキャリア教育
中学生・高校生を交えたワークショップ

きっかけは11月3日の「しまね教育の日フォーラム」。
このときに益田市の取り組みの分科会に出て、衝撃。
特に益田版カタリ場と新・職場体験に感銘を受けた。
今回は「新・職場体験」について学ぶ分科会Bへ参加。

~~~以下メモ

ワークキャリアだけじゃなく
人生観(どんな人になりたいか、何を大切にしたいか、生きがい
を感じる生き方)を含んだライフキャリア教育

「何になりたいのか?」を職業名で答えさせるキャリア教育でいいのか?

プログラム前、大人たちは「益田には仕事がない」と言っていた。

大切なのは仕事さがし、仕事えらびだけではないのでは?

「13歳のハローワーク」的な仕事:それって益田にはないよね?

「三方よし」っていう三者関係が大事なんだろうな。
win-winっていう二者関係ではなく。

中学生:さまざまな価値観や生き方に触れ、どんな生き方をしたいのか問う。
事業所:PRの場、リクルーティングの場、研修の場として使う。
自治体:未来の担い手を育成する。

1 求人票
2 面接
3 事業所研修:ノウハウ、つながり
4 対話

いずれ地元に戻ってきたい魅力的なまちだと思うかどうか。
ライフキャリアを体現する大人:すごくたくさんいる。

ニシムラ装飾のコンセプト
「セカイを装飾する。」

職場体験を経て、すごいとか楽しかったです、っていう感想が出てくること。
「大人がキラキラしてるんです」

「思い」というエネルギー源。

1 考えるようになった
2 話をするようになった
3 関わるようになった
4 あきらめないようになった
5 いろんな角度からものを見るようになった

★新・職場体験の感想(村田さん)
楽しかった。
本物の「仕事」に触れる機会がなかった。

保育はたいへんなんじゃないかと勝手に思い込んでいた。
笑顔にあふれて楽しそうだった。

「益田にこんなに魅力的な大人がいたんだ!」

「たくさんの大人に支えられている」ことを実感できる。

人を楽しませることをしたい。

★ここまで

「こうなりたい」っていうような職業じゃなくて、「こうありたい」っていうような楽しさ、やりがい、コンセプトのようなもの。

「新・職場体験」は、「中学生の未来」を軸に学びあっている対話のデザイン

益田市豊川の事例もすごかった。
中高生に「小学校はどうしたらよくなるのか?」のアイデアを出してもらい、大人の会議に混ざって、小学校の中に部屋ができる。

マスダひとまちカレッジ 豊川カレッジ
夜や休日に小学校に集まることができる。

ピザが焼ける校長。壁紙も貼れる校長。中高生に教わった。
学びがフラット。楽しんでいる。豊かなかかわりのなかでみんなが伸びている。8年前にはなにもなかった。

「地方創生」と「社会教育」がリンクしてくる。公民館が核となって活性化している。

1つの正解があるわけじゃない。

「系統主義」と「経験主義」の戦い。

大人たちこそ「大切なことが何か」分からなくなってきている。

「感じる」から始まる。「感じる」から始める。

~~~ここまでメモ

いちばんのハイライトは
分科会で「新・職場体験」を経験した村田さんの一言。

「益田にこんなに魅力的な大人がいたんだ!」
これだなあと思った。

「感じる」から始まる。
「感じる」から始める。
そこなんだろうなと思った。

体験じゃなく対話を重視したキャリア教育。
というコンセプト。

フォーラムの最後に、教育支援協会の吉田さんが言っていたこと。

大人たちこそ「大切なことが何か」分からなくなってきている。
そう、「価値」が揺らいでいる。

でもそれは、
「現代は価値がわからなくなっている」っていうことではなくって、

人口減少問題のように、
「昔に戻る」だけなんだろうと思う。

明治維新以降、あるいは戦後70年にわたって
多くの人が共有できる「共通の価値」みたいなものがあった。
そのほうが「特殊な時代」なのではないか。

「価値」は常に流動している。
その前提の中でキャリアを、そしてプロジェクトを作っていったほうがいいと思う。

いま、この瞬間(期間)、僕たちのチームでは、
これを価値ということにしよう、という前提。

そしてその「価値」に向かっていくには、
「感じる」ことから始めていくことが必要なのだろうと思う。

そして、その「感じること」については、
大人よりも中学生高校生のほうが圧倒的に優れている。
それを発動させること。

3年前にも似たようなタイトルのブログを書いていた。
http://hero.niiblo.jp/e478562.html
(感じるキャリア教育 16.4.17)

★上記ブログから引用

いま若者たち(いや若者だけでなくすべての大人)が問われているのは、
「どんな職業カテゴリーを選択して食べていくのか」ということではなく、
「どう生きるのか?何に価値をおいて生きていくのか?」ということであると思う。

そして、それは、本質的には、写真や冊子では伝わらず、
生の本の展示や実際にその人に会ってみることで、より強く感じられるのだと思う。

★以上ブログより引用

まさにこれが大切なのではないかと思う。
そして益田市の「新・職場体験」は、
「中学生の未来」を軸に、
職場で働く大人と中学生が学びあっている。

未来に対して、人はフラットになる。
特に予測不可能な未来に対して。

中学生が何を感じたか。
大人たちが何を感じたか。
それを共有することで、うっすらと見えてくる自分の未来と益田という地域の未来。

対話から始まるキャリア教育は
「感じる」から始まるキャリア教育で、

そこでは中学生も職場の大人も学校の先生も
フラットになる。

三方よしっていうのは単に
「トリプルウイン」の意味ではなく、
「場」における関係性において、
それぞれが相互に関係し合って、
生み出される何かがあること、なのではないかな。

益田市の「新・職場体験」の取り組みに、
僕は未来を感じました。

いい学びの機会をありがとうございました。

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Posted by ニシダタクジ at 06:49│Comments(0)イベント
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