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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2019年05月03日

アイデンティティを保つ方法

アイデンティティを保つ方法
「何者」(朝井リョウ 新潮文庫)

いまさら読みました。

リアル。
就活のリアルというより、
大学生のリアルだなあと思った。

「桐島、部活やめるってよ」
の時も、

ああ、高校生はこんなにも精神的につらい高校生活を
過ごしているのか?って思ったし、
実際に大学生に聞くとあれは本当にリアルな高校生活と
いわゆる「スクール・カースト」を表現しているのだという。

今回の「何者」のテーマは「就活」
「就活の違和感」そのものが迫ってくる作品。

アイデンティティはどこにあるのか?
自分は何者なのか?

そんな問いがどんどんと自分に突き刺さる。

「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのはなぜなのだろう。

そうそう。
ホントそうだ。

多数派であることを「個性がない」と思い、
多数派を上からバカにすることで、
なんとかして自分を保とうとする。

そんな苦しさ。

じゃあ、お前はなんなんだよ?
と問いかけられても、答えられない。

そんな苦しさ。

「アイデンティティ・クライシス」を生きる
大学生たちの苦しさが見事に表現された作品だなあと。

自分は何者なのか?

僕はその問いそのものが違う気がする。
いや、深い意味では違わないのだけど。
それは答えの出ない問いだと思う。

いま、この瞬間、この場で、このチームで、
自分は何ができるか?
他者との関係性の中での「瞬間的な自分」を
演じ続けること。

どこで演じたいのか?
誰と演じたいのか?
という自らの「力」を感じること。

それを積み重ねて、自分は自分に近づいていく。
近づいていくだけで、たどり着けはしないのだけど。

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Posted by ニシダタクジ at 07:36│Comments(0)
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