プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ

2019年06月12日

「価値」を問う夏休み

今週末は、説明会ウィークのため、
茨城⇒東京へ

14日(金)は@茨城大学
12:00~12:30 「チームひきだし」説明会
https://www.ibaraki.ac.jp/commit/ioplab/2019/05/311805.html

16:00~17:30 「iopラボのための場づくりラボ」
授業でもサークルでも使える!楽しいミーティングの進め方
https://www.ibaraki.ac.jp/commit/ioplab/2019/05/301028.html

16日(日)は@東京・湯島
15:00~17:00 「にいがたイナカレッジ説明会 DAY1」
https://inacollege.jp/blog/2019/05/24/setsumeitokyo/

17日(月)@東京・湯島
18:30~20:30 「にいがたイナカレッジ説明会 DAY2」
https://inacollege.jp/blog/2019/05/24/setsumeitokyo/

いま、僕がかかわっている大学生向けのものは、
新潟市のトビラプロジェクト(byにいがたイナカレッジ)を入れて全部で4つ。

「トビラ」プロジェクトはこちら
https://iju.niigata.jp/news/7317_0601kick-off-report

僕自身は現代美術家なので「問いを投げかけること」をミッションとして、
「フラットな関係性」をつくる「コミュニケーション・デザイン」を提供しています。

「価値」を問う夏休み

「チームひきだし」は、企業を選べない「ミステリーツアー方式」で
企業の魅力を経営者インタビューと社員とのワークショップで引き出すプログラム。
「価値とは何か?」ひたすら考えます。
https://epochers.com/project/intern/181120hikidashi/

「価値」を問う夏休み
「にいがたイナカレッジ」の夏の1か月プログラムは
地域の(かなり田舎の)集落で共同生活して、
地域の人たちと暮らしを共に、コミュニケーションを図りながら
なんらかのアウトプットをしていくプログラムです。

参加者レポート
https://inacollege.jp/blog/2018/10/11/%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%90%E6%A2%B6%E8%B0%B7%E9%BA%BB%E8%B2%B4%E3%80%91/

昨年9月に、茨城で「チームひきだし」の中間振り返りをして、新潟に移動して、イナカレッジの中間研修の講師をしたときに、降ってきたキーワードが「場のチカラ」でした。

7 どのようにやるか how
6 何をやるか what
5 誰のためにやるか for whom
4 なぜやるか why
3 どこでやるか where
2 いつやるか when
1 誰とやるか with whom

1~3が場のチカラの構成要素で、1~7がプロジェクトの構成要素です。
下にいけばいくほど重要で、それが土台になっていると言えるでしょう。

ところが、通常の「企業インターン」は、1~6まですでに決められている(というか裁量権がない)状況の中で、7どのようにやるか だけを考えるプログラムになっています

それでも、意識高い面白いメンバーがいるなら、出会えるなら(つまり1と2が高い)、もしくは会社の雰囲気がめちゃめちゃよくて、いるだけで心地よい気持ちになれるなら(3が高い)、そのインターンには価値があるのかもしれません。

しかし、大切なのは、1~3を高めた上で、4と5に挑むこと。つまり、プロジェクトの「価値」と「顧客」について考えること、考え抜くこと。対話によって、掴み取ること。その時間に夏休みを投資してほしいなと思っています。「にいがたイナカレッジ」と「チームひきだし」はそんな問いが詰まっているプログラムです。

現代の社会は、「価値」そのものが常に流動しています。大学生が感じている「不安」の正体のひとつはそこにあると思います。

プロジェクトとは、場のチカラを高めて、いまこの瞬間の、あるいは自らを貫く「価値」を掴みに行くことなのではないかと。その「価値」を価値だと判断するのは顧客であり、自分自身です。売り上げは指標のひとつに過ぎません。

して、そこで生まれてくる「価値」が事前に分からない。だから、人はプロジェクトに向かうのです。ふりかえりによって初めて「価値」が生まれるかもしれないのです。楽しさ、ワクワクの源泉はその「予測不可能性」にあります。

~~~

つまり、「チームひきだし」や「にいがたイナカレッジ」の1か月プログラムの最大の「価値」は、「価値」とは何か?を問う機会を得るということです。

経済社会においての最大の価値は、売り上げを上げること、伸ばすことです。
しかし、売り上げを伸ばすためにがんばっていても、売り上げは上がり続けることはありません。
売り上げの源泉は「価値」だからです。
顧客に価値を提供できるからこそ、その商品、そのサービスは売り上げを伸ばし続けることができるのです。

かつて、その「価値」は長持ちしました。新商品の洗濯機を作れば、何万台、何十万台も売れ、長く売れ続けました。
ところが、テクノロジーの発展など様々な要因によって、価値が長持ちしない、かつ多様になってきてしまいました。

「価値」そのものが流動している。
だから、自ら「価値」を考え、生み出せる人になることが求められます。

そして、もうひとつ、
このプロジェクトの「顧客」は誰か?
どんな大学生に来てほしいか?

上にリンクした
昨年参加した大学3年生まきちゃんのレポートに、そのヒントがあります。

~~~ここから引用

やりたいことがない
自分に自信がない
多くの大学生が抱える悩みだそうです。

就活が目前まで迫る大学3年生。私も焦っていました。
イナカレッジに参加して、ほんの少しの自信が湧き、やりたいことがない私のこれからを少し考えることができました。

(中略)

縁もゆかりもない土地に会いたい人ができる。地域インターンを経験した先輩たちが口にする、「第二の故郷」という存在に心のどこかで憧れていました。
即決できなかったのは、1か月という期間の長さ。
夏休みはインターンもそこそこに遊びたかったのが本音です…。
でもこれだと今までの大学生活と何も変わらないような…。

そして、1か月知らない人と知らない土地で暮らすことへの不安。
しかし参加を決めたのも1か月という長さ。
参加してみれば何かを得られるのではないか。変わる自分がいるのではないかという期待。
とりあえず行ってみよう…。悩みに悩んで、自分にとっては大きな決断をしました。

強い思いがあって参加する人もいるのに、私の参加動機は不純じゃないかな?
他のインターン生の話を聞いた時、どうしてここに来たか聞かれた時、ここにいていいだろうかとドキッとしました。
だけどコーディネーターの有紀さんに、まきちゃんみたいな子に参加してもらえてよかったと言ってもらえて安心しました。
やりたいことがある人しか動けない、というのは自分が動けない言い訳だったと思います。

~~~ここまで引用

そうして、新潟・出雲崎町にやってきた彼女は、
「ときめき」というキーワードに出会います。

「ときめき」こそが価値なのではないか?
それを伝えたい、と冊子作りに取り組みました。

そしてレポートはこう締めくくられます。

~~~
大学受験以来私が真剣に取り組んだことってあっただろうか?
ないから2年間空っぽのような時間を過ごしている気分でいました。

地域や自分や冊子づくりと対峙した1か月は1ミリの隙もなく、いろんな思いが詰まった貴重な時間でした。

今自分に与えられた課題に懸命に取り組んでみる。
そして秘かにやりたいことを探し続けていく。
そうしようと思いました。

私が得られたことなんて他の人から見たら小さいかもしれませんが、今まで向き合おうとしなかった自分に向き合うことができたことが自分なりの成果なのです。
~~~

アウトプットは、数十ページの冊子。
小さな、小さな成果。

だけど、彼女の人生にとっては、かけがえのない1か月になったのだろうと思った。
「にいがたイナカレッジ」の魅力はそういう「場」そのものなのだろう。

僕が、
「にいがたイナカレッジ」や「チームひきだし」を通して、
大学生に届けたいのは、

「価値」を問う夏休み。

それだけです。

同じカテゴリー(日記)の記事画像
「ふるさと」をつくるという問い
「学びの当事者になる」「学びは完結しない」という感覚
人間はもっと柔らかい
「価値とは何か?」を問うこと
「場」に差し出すことしかできない
ありえたかもしれない、もうひとつの近代
同じカテゴリー(日記)の記事
 「ふるさと」をつくるという問い (2019-06-19 10:07)
 「学びの当事者になる」「学びは完結しない」という感覚 (2019-06-05 07:31)
 人間はもっと柔らかい (2019-06-02 07:52)
 「価値とは何か?」を問うこと (2019-05-22 09:47)
 「場」に差し出すことしかできない (2019-05-19 09:13)
 ありえたかもしれない、もうひとつの近代 (2019-04-18 09:45)

Posted by ニシダタクジ at 07:39│Comments(0)日記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。