2019年09月11日
「機会としての学び」の前で人はフラットになる
茨城県日立市の株式会社えぽっくが提供する
企業取材型インターンシップ、チーム「ひきだし」。
9月8日は事後研修でした。
プログラムは以下。
前半
1 誕生日別チーム分け
2 チューニング(最近あったよかったこと)
3 「魔法をかける編集」と場のチカラについて
4 「印象に残ったこと」を付箋に書く
5 解像度を上げる⇒書き直し
6 3分発表⇒改善(1分発表2分ヒアリング)
7 ふりかえり
~~~
魔法をかける編集という意味では、
「印象に残ったこと」っていう入りが大切なのかも、って思った。
通常の気づきは、
「気づいたこと、学んだこと」をシェアするのだけど
それだと、先に脳が出来事を編集しちゃう。
つまり、「場」に何も出ないんだ。
まず、心を差し出すこと。
だから、印象に残ったことをまず出す。
出した後で、それはなぜ印象に残ったのか?
を場にいるみんなで考えるんだ。
そこで、場のチカラの要素である「誰と」「いつ」「どこで」が高まっていく。
学びは個人戦ではなく、団体戦だから。
そもそも学ぶためにやっているんじゃなくて、
何か生み出すためにやっているのだから。
「印象に残ったこと」を聞いて、
その時にキャッチした「共感」と「違和感」を
場に差し出していくんだ。
そこから生まれる何かを生むんだ、と。
~~~
このあと、若松さんによる記事の分担の説明があってから、
ふりかえり後半に突入
1 「よかった 悪かった」「予想できた 予想できなかった」2軸のマトリクスふりかえり
2 参加大学生の司会進行によるシェア(冊子に乗せる座談会の様子録音)
3 予測不可能性がエンターテイメントの本質であるという話⇒予想しなかった悪かったことを楽しめるか。
通常は「1 予想できたよかったこと(目標達成)」「3 予想できなかった悪かったこと(反省会)」
4 「機会としての学び」と「手段としての学び」評価>目的になっていないか?
5 全体を通してのふりかえりの一言
~~~
ラストふりかえりを書いている図。
この振り返りの前に、えぽっく代表の若松さんから、衝撃の一言が。
「正直、ひきだしにどんな価値があるのかって、わからないんですよ」っていう一言だった。
これは、すごかったな、と。
場の空気が一気に変わった。
投げ込まれたいまのリアルな感情。
どんな価値があるのか?
それは事後的に決まるっていうか、いま、この瞬間に決まるんだよ、ひとりひとりの感想と場の空気で。
だからいま、価値を語ってくれ。
そんなメッセージ。
そうか。
若松さんはひきだしの主催者であるだけじゃなく、参加者だったんだと。
そして出てきたラスト感想のメモ
~~~ここからメモ
「偶然と必然」
たまたま「ひきだし」を知って参加させてもらった「偶然」。企業さんから話を聞いて、そのあと自分の考えができていく「必然」。若松さんが築き上げてきた人とのつながりを自分にできた「偶然」。偶然があったからこそ、インターン参加できる「必然」が生まれた。
参加の動機は、「働く」ってどういうことだろう、これからどうやって生きていったらいいんだろう?っていうのを知りたかった。企業・企業人から学びたかった。すべてに共通していたのは「人」だった。業界、業種にかかわらず、人というキーワードが出てきた。業種・業態に縛られないひきだしだったからこそ強く思えた。サービスについても、伝え方についても「人」が大切だった。会社に入るためには、それが大切。自分だけではやっていけないから周りを大切にしていかなきゃいけないし、自分を出さなきゃいけない。人の感情が大切になるので、そうやって会社を選んでいかなきゃいけない。
「予測不可能性」っておもしろいな、と。働くことの現場を知ることを目的として参加したが、振り返ってみて、私は一緒にやる人を選んでないし、就職しようと思って行ってない。3日間の中でいろんな価値観と一緒にやれたのがよかったし、社員さんから人生の価値観を学んだ。その社員さんにしても予測できた人はいないのだから、予測不可能性を大切にしていきたい。
「何者」わからない世界ばかりに行く取材。知らない世界をしることができた。関心を持つことができた。自分の個性についても自分を知ることができた。共感することとか感動することは自分の心をゆさぶる価値で、何に自分は価値を見出しているのか?を知るきっかけとなった。まだ大学2年生で進路に悩んでいる時期のインターンだったので、いろんな仕事があるだけじゃなくて、どうやって働く人がそこで生きているのかを知ることができたのが収穫だった。これから自分がどうやって生きていきたいのか?を感じ、考えることができた。
「どう生きる?」を問われたインターンだった。こうしたほうがいい、っていうのはあるけど、こうしなければいけないというのがなかった。すべて自分たちに選択肢が与えられて、どれを選ぶか、どんな考え方、どんな価値観を持って生きるかは自分で考えなきゃいけない。職業を考えるインターンではなくて、人生を考えるインターンだったなと。未来に何をしたいのか、どうありたいのかを考えていきたいと思った。
「もやもや」企業よりもそこで出会った人の同じ価値観、異なる価値観、生き方考え方に触れた。自分との同じと違いに気づいたことで自分を見つめなおした。チームで過ごす時間がいい意味でもやもやだった。チームとは、相手のことを考えるとは何か?を考える機会が多くて、自分自身のこれから、軸について考える機会となった。
「将来について考える大きな一歩」インターンシップへの参加は初めてだったし、知らない人と一緒に行動するとか寝泊りしたり、ひきだしという場自体が成長する場になった。感想とか意見を言う機会がすごく多いので、ほかの人の意見をたくさん聞けたのがすごく刺激になった。違う会社にいって、いろんな働き方を見て、感じて、将来についてよく考えるきっかけになった。
「どんな人と、なにをして、どんな思いに答えたいのか」自分に問いかける主体性を育てる貴重な機会となりました。感謝でいっぱいです」これからどうしていこうかと悩んでいた時に、働くってどういうことなんだろう?自分の力をどう社会に還元できるんだろう?っていうのを実際の会社で考える機会になった。人生観とか価値観を問い直す機会になった。感謝の気持ちでいっぱいです。
「課題」を見つける場になった。ひきだしはアットホームな雰囲気があっていいなと思った。普段は聞けない大変なことや実話が聞けるなと思った。気づいたのはアットホームな雰囲気を作るのは自分たちだと思った。個々の人じゃなくて全体でつくるんだなと、力はあったのに1日目がうまくいかなかったり、もし自分が周りが見えてれば、もっとよくチームを回せていい取材ができた。自分が思っている不安とかをまず開示しなきゃいけなかったり、そういうことを考えなきゃいけないと思った。いろんな課題が見つけられた場になった。
~~~ここまで感想メモ
自らの言葉で、感情で、語っていたのが印象的だった。
会場を提供いただいた(株)ユーゴーの採用担当・稲野辺さんが最後にコメントする。
「飲み屋で上司の愚痴を言ってるのは、『自分は会社を変えられない』と思っている人たちだ。
自分たちで会社は変えられる、と思っていれば、飲み屋の話は未来の話になっていく。」
ドキッとした。
僕の茨城時代を思い出した。(笑)
ユーゴーの稲野辺さんが昼ごはんの時に話していたけど、
採用活動していく上で、大学生とフラットに対話をしていくことを心がけているという。
自分たちが採用してやるわけでも、大学生が会社に入ってやるわけでもない、
ただ、お互いに、ユーゴーという場を選択するんだ。
そんなコミュニケーションスタイル。
僕自身も
フラットな関係性をつくるコミュニケーションのデザイン。
をテーマに活動してきたのだけど、
ひきだしもそういう場になっているのかもと思った。
何よりも、
「ひきだし」という活動そのものが問いになっていて、
主催者の若松さんも僕も、このひきだしから何が生まれるのか?
ってやってみないとわからないというか、価値を問い続けているんだなあと思った。
そんな、「機会としての学び」にあふれたひきだしプログラムでした。
企業取材型インターンシップ、チーム「ひきだし」。
9月8日は事後研修でした。
プログラムは以下。
前半
1 誕生日別チーム分け
2 チューニング(最近あったよかったこと)
3 「魔法をかける編集」と場のチカラについて
4 「印象に残ったこと」を付箋に書く
5 解像度を上げる⇒書き直し
6 3分発表⇒改善(1分発表2分ヒアリング)
7 ふりかえり
~~~
魔法をかける編集という意味では、
「印象に残ったこと」っていう入りが大切なのかも、って思った。
通常の気づきは、
「気づいたこと、学んだこと」をシェアするのだけど
それだと、先に脳が出来事を編集しちゃう。
つまり、「場」に何も出ないんだ。
まず、心を差し出すこと。
だから、印象に残ったことをまず出す。
出した後で、それはなぜ印象に残ったのか?
を場にいるみんなで考えるんだ。
そこで、場のチカラの要素である「誰と」「いつ」「どこで」が高まっていく。
学びは個人戦ではなく、団体戦だから。
そもそも学ぶためにやっているんじゃなくて、
何か生み出すためにやっているのだから。
「印象に残ったこと」を聞いて、
その時にキャッチした「共感」と「違和感」を
場に差し出していくんだ。
そこから生まれる何かを生むんだ、と。
~~~
このあと、若松さんによる記事の分担の説明があってから、
ふりかえり後半に突入
1 「よかった 悪かった」「予想できた 予想できなかった」2軸のマトリクスふりかえり
2 参加大学生の司会進行によるシェア(冊子に乗せる座談会の様子録音)
3 予測不可能性がエンターテイメントの本質であるという話⇒予想しなかった悪かったことを楽しめるか。
通常は「1 予想できたよかったこと(目標達成)」「3 予想できなかった悪かったこと(反省会)」
4 「機会としての学び」と「手段としての学び」評価>目的になっていないか?
5 全体を通してのふりかえりの一言
~~~
ラストふりかえりを書いている図。
この振り返りの前に、えぽっく代表の若松さんから、衝撃の一言が。
「正直、ひきだしにどんな価値があるのかって、わからないんですよ」っていう一言だった。
これは、すごかったな、と。
場の空気が一気に変わった。
投げ込まれたいまのリアルな感情。
どんな価値があるのか?
それは事後的に決まるっていうか、いま、この瞬間に決まるんだよ、ひとりひとりの感想と場の空気で。
だからいま、価値を語ってくれ。
そんなメッセージ。
そうか。
若松さんはひきだしの主催者であるだけじゃなく、参加者だったんだと。
そして出てきたラスト感想のメモ
~~~ここからメモ
「偶然と必然」
たまたま「ひきだし」を知って参加させてもらった「偶然」。企業さんから話を聞いて、そのあと自分の考えができていく「必然」。若松さんが築き上げてきた人とのつながりを自分にできた「偶然」。偶然があったからこそ、インターン参加できる「必然」が生まれた。
参加の動機は、「働く」ってどういうことだろう、これからどうやって生きていったらいいんだろう?っていうのを知りたかった。企業・企業人から学びたかった。すべてに共通していたのは「人」だった。業界、業種にかかわらず、人というキーワードが出てきた。業種・業態に縛られないひきだしだったからこそ強く思えた。サービスについても、伝え方についても「人」が大切だった。会社に入るためには、それが大切。自分だけではやっていけないから周りを大切にしていかなきゃいけないし、自分を出さなきゃいけない。人の感情が大切になるので、そうやって会社を選んでいかなきゃいけない。
「予測不可能性」っておもしろいな、と。働くことの現場を知ることを目的として参加したが、振り返ってみて、私は一緒にやる人を選んでないし、就職しようと思って行ってない。3日間の中でいろんな価値観と一緒にやれたのがよかったし、社員さんから人生の価値観を学んだ。その社員さんにしても予測できた人はいないのだから、予測不可能性を大切にしていきたい。
「何者」わからない世界ばかりに行く取材。知らない世界をしることができた。関心を持つことができた。自分の個性についても自分を知ることができた。共感することとか感動することは自分の心をゆさぶる価値で、何に自分は価値を見出しているのか?を知るきっかけとなった。まだ大学2年生で進路に悩んでいる時期のインターンだったので、いろんな仕事があるだけじゃなくて、どうやって働く人がそこで生きているのかを知ることができたのが収穫だった。これから自分がどうやって生きていきたいのか?を感じ、考えることができた。
「どう生きる?」を問われたインターンだった。こうしたほうがいい、っていうのはあるけど、こうしなければいけないというのがなかった。すべて自分たちに選択肢が与えられて、どれを選ぶか、どんな考え方、どんな価値観を持って生きるかは自分で考えなきゃいけない。職業を考えるインターンではなくて、人生を考えるインターンだったなと。未来に何をしたいのか、どうありたいのかを考えていきたいと思った。
「もやもや」企業よりもそこで出会った人の同じ価値観、異なる価値観、生き方考え方に触れた。自分との同じと違いに気づいたことで自分を見つめなおした。チームで過ごす時間がいい意味でもやもやだった。チームとは、相手のことを考えるとは何か?を考える機会が多くて、自分自身のこれから、軸について考える機会となった。
「将来について考える大きな一歩」インターンシップへの参加は初めてだったし、知らない人と一緒に行動するとか寝泊りしたり、ひきだしという場自体が成長する場になった。感想とか意見を言う機会がすごく多いので、ほかの人の意見をたくさん聞けたのがすごく刺激になった。違う会社にいって、いろんな働き方を見て、感じて、将来についてよく考えるきっかけになった。
「どんな人と、なにをして、どんな思いに答えたいのか」自分に問いかける主体性を育てる貴重な機会となりました。感謝でいっぱいです」これからどうしていこうかと悩んでいた時に、働くってどういうことなんだろう?自分の力をどう社会に還元できるんだろう?っていうのを実際の会社で考える機会になった。人生観とか価値観を問い直す機会になった。感謝の気持ちでいっぱいです。
「課題」を見つける場になった。ひきだしはアットホームな雰囲気があっていいなと思った。普段は聞けない大変なことや実話が聞けるなと思った。気づいたのはアットホームな雰囲気を作るのは自分たちだと思った。個々の人じゃなくて全体でつくるんだなと、力はあったのに1日目がうまくいかなかったり、もし自分が周りが見えてれば、もっとよくチームを回せていい取材ができた。自分が思っている不安とかをまず開示しなきゃいけなかったり、そういうことを考えなきゃいけないと思った。いろんな課題が見つけられた場になった。
~~~ここまで感想メモ
自らの言葉で、感情で、語っていたのが印象的だった。
会場を提供いただいた(株)ユーゴーの採用担当・稲野辺さんが最後にコメントする。
「飲み屋で上司の愚痴を言ってるのは、『自分は会社を変えられない』と思っている人たちだ。
自分たちで会社は変えられる、と思っていれば、飲み屋の話は未来の話になっていく。」
ドキッとした。
僕の茨城時代を思い出した。(笑)
ユーゴーの稲野辺さんが昼ごはんの時に話していたけど、
採用活動していく上で、大学生とフラットに対話をしていくことを心がけているという。
自分たちが採用してやるわけでも、大学生が会社に入ってやるわけでもない、
ただ、お互いに、ユーゴーという場を選択するんだ。
そんなコミュニケーションスタイル。
僕自身も
フラットな関係性をつくるコミュニケーションのデザイン。
をテーマに活動してきたのだけど、
ひきだしもそういう場になっているのかもと思った。
何よりも、
「ひきだし」という活動そのものが問いになっていて、
主催者の若松さんも僕も、このひきだしから何が生まれるのか?
ってやってみないとわからないというか、価値を問い続けているんだなあと思った。
そんな、「機会としての学び」にあふれたひきだしプログラムでした。
Posted by ニシダタクジ at 07:17│Comments(0)
│日記
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