2020年06月03日
学校はあるものではなく、つくるもの
「未来の学校のつくりかた」(税所篤快 教育開発研究所)
久しぶりに、やべえ本に出会ってしまった。
「ありのままがあるところ」以来の衝撃。
https://note.com/tsuruhashi/n/nae7ec266333e?magazine_key=m21a04cf91a68
「学校」「地域」「コーディネーター」「学び」とか
キーワードの方には読んでいただきたい1冊。
さっそく注文しました。オンライン劇場に間に合うといいなあ。
第1章の大阪市住吉区の大空小学校の話だけで2000円の元はとれます。
それくらいの衝撃というか、くやしさというか、実践者っているんやなあって。
映画っていうメディアが苦手なので、まだ見れてないのですが、この本読んだら見たくなりますね。
映画「みんなの学校」上映会+対話の会したいなあ。
6万円だから2000円×30人で見れるのか。
考えてみよう。
この章の締めくくりで書いてあるけど、
大空小学校の初代校長の木村さんの言葉は重い。
学校を「木」だとするならば、地域が「土」、教職員は「風」。
「木が最もよりどころにするのは、常にそこにある土。いい土があって、木がそこにしっかりと根を張っていれば、少々乱暴な風が吹いても倒れません。風は外から、木と土にとって必要なものを運んでこられればいい。」
税所さんは、木村さんを、手段ではなく目的を見ている人だと、
刻みつけるべきは、彼女のしてきたことではなく、彼女の視座だと語る。
ホント、そうだなあと。
キーワードだけ、メモします。
本文をぜひ読んでほしい。
・「教員」ではなく「教職員」
・学校はあるものではなくてつくるもの
・「保護者」になるな、「サポーター」であれ
・学校と地域に上下関係はない
・手段と目的を混同しないこと
いやあ、すごい。
一言一言がグサグサと刺さる。
ひとつ、ヒントになったのは、
ふれあい科の「ようこそ大空の先生たち」という
1~6年の教員(校長も含む)をシャッフルして、
くじ引きで授業をするクラスを選ぶというもの。
子どもたちはとても楽しみにしているのだという。
ああ、こんなふうに、学校現場での
「予測不可能性」ってつくれるんだなあと。
先日のサイコロをつかった探究テーマづくり
https://hen-ai-topic.jimdosite.com/junior/?fbclid=IwAR0P71ofHglQO0cHW5_1oKZYXhTEYPygG-VxjhujgGxhr22TzloayFZFDdI
とか。
そういう小さな部分にいれていくことで予測不可能性は高まるなあと。
ゴールに向かっていかない学びってパラダイムシフトだから、
予測不可能性の面白さを取り入れていく、ってことから始まるのかもしれないなと思いました。
ひとまず、この本、仕入れますので、買ってください。
Posted by ニシダタクジ at 08:39│Comments(0)
│本
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