2020年07月18日
おじさんという60°のナナメの関係
「ふだんづかいの倫理学」(平尾昌宏 晶文社)
いいっすね。
どこまでもドライ。
正義とは何か?
とか
愛とは何か?
って考えている人にめちゃめちゃおすすめ。
「愛には、4つの形があります。」
みたいな。
わーー。こんな授業聞きたいわ。
って。
まあ、今日はそういうわけで、
「おじさん」について。
愛(=身近な関係)には4つあるという話。
・横の相補型:恋人、夫婦など
・縦の相補型:親子、師弟など
・横の共同型:友達、コミュニティなど
・縦の共同型:部活、上司と部下など
って。
これはわかりやすい。
相補型では、相手もっている自分と違うものを大切にすること
協働型では、相手と共通するものを大切にすること
がポイントなのだと。
そうかもしれませんね。
あとこれは、コミュニティ論としても面白いなと。
コミュニティが育つ、長続きする、生み出し続けるためには、
共同性と相補性の双方が必要なのだと。
そしてもうひとつ。
P214のコラムにかかえれている「ぼくのおじさん」
ここでいう「おじさん」は、両親と違うことを許容してくれるテキトーな存在、
つまり「ナナメの関係」として書かれています。
わー。
これ、ツルハシブックスの僕じゃん。
やっぱおれ、おじさんだったんだ、ってちょっぴり凹みましたけど。(笑)
「ナナメの関係」っていう視点から見ると、まさにそうだったんだなと。
「ナナメの関係」っていうのはNPOカタリバがのコンセプトなのだけど、
高校生にとっての大学生という意味合いで表現されているのだけど。
「おじさん」っていうナナメの関係もありなのかもしれないと。
ちょっと角度が大きくなりますけどね。
(大学生30°⇒おじさん60°くらい)
それって、地域コミュニティが、というより、
地域の大人ひとりひとりがなっていけるんじゃないかと。
そんな「おじさん」と中学生高校生の接点をつくっていくこと。
「学びの土壌」の構成要素としての「おじさん」の存在を
あらためて考えなおしてみることにする。
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