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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2020年11月02日

フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

エデュトリップ2日目。
午前中は小中学生との「てつがく対話」から。

フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

てつがく対話手法についてはこちらから
http://p4c-japan.com/

P4c
http://p4c-japan.com/wp-content/uploads/2014/11/f0519385ff19403b19b99ef4114fc19b.pdf

コミュニティボールづくり、面白かったなあ。
手を動かしながら、毛糸を巻いていき、
結束バンドでつなげて、切るとボールができる。

みんなでつくったあのボールを
話し手のサインとして使うことで
話を聴く(傾聴)デザインになるなあと。

中学3年生とペアになったのだけど、苦しかったなあ。
いわゆる「キャリア教育」への違和感っていうのか。

将来の設計をした上で高校を選べ、だとか。
1つに決めなきゃいけないということへの疑問だとか。
そういうのって答えがないからこそ、いろんな人と対話したほうがいいなあと。

~~~
お昼からは益田市社会教育課の取り組みについて話を聴く。
大畑課長、カッコよかったなあと。

「学校」「家庭」「地域」のあいだじゃなくて
フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

「地域」が全部内包しているよね、って。
フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

~~~大畑課長トークメモ

「ふるさと教育やっても帰ってこない」⇒益田には何もない51%

原因
1 職業観に特化したワークキャリア教育⇒自然と都会志向になる
⇒「仕事」「地域」「家庭」「趣味」いろんな輝き方がある
⇒全国1位の余暇時間に裏付けされた多様な足場、場を持てる環境
⇒ワークキャリアからライフキャリアの概念へ

2 ひと・もの・ことを知ることに特化したふるさと教育
気軽に話をできる大人の人数⇒42%がゼロ
/益田市には魅力的な大人が多い⇒そう思わない53%

地域の大人と子どもがつながれていない現実⇒対話でつなぎ未来をつくる
日々を前向きに生きている益田びととの「対話」を通して多様な価値観・生き方に触れる。

人づくり:達成度を測りづらい⇒アンケートをていねいにとる
深掘りをする、質問に答えることで行きつく。自己理解を引き出してくれた人
⇒対話が人づくりのベース

益田市の教育行政
総合戦略:未来の担い手育成事業
1 ワークキャリアからライフキャリアへ
2 「対話」による人のつながりづくり
3 益田市のロールモデルとの出逢いと地域活動づくり

中学校:地域の活動は各地の公民館で行う
小学校:再編せずに地域の拠点にする

新・職場体験
1 求人票の発行:中学生が事業所の「思い」「願い」に触れる最初の機会
2 中学生への面接:面接官(学校教育課・社会教育課・産業支援センター)
3 事業所研修会:「ねらいやノウハウの共有」「繋がり、情報交換」「プログラム創り」
4 体験時の「対話」:対話がもたらす効果

~~~ここまでメモ

2018年11月しまね教育の日フォーラムで、
この「新・職場体験」のコンセプトに出会って、衝撃を受けた。

通常の「職場体験」に「対話」というエッセンスを入れた。
それだけで、「職場体験の場」は「学び合える」「見つけ合える」場になっているんだと。

そして、2019年3月、「益田ひとづくりフォーラム」でふたたび益田へ。
マルシェと同時開催されていた楽しそうなフォーラムに、衝撃を受けた。

そして今回は、西益田の実践のスライドショーに、泣けた。

フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

~~~西益田コミュニティ「つろうて子育てプロジェクト」メモ

子どもも大人も「まちづくりの主体者」になろう

小学生~高校生が年間を通して地域で協働活動を行う⇒何度も川で出会う

・コミュニケーション能力
・自己肯定感
・ふるさとへの愛着
・本物の学びの価値

「ま」なびに向かう力
じぶんを「す」きになる力
「だ」れかとつながる力

In:地域の中でどっぷりと遊ぶ
About:地域の中でしっかりと学ぶ
For:地域のために行動する
With:輝く地域の大人と協働する

~~~メモ

おじいちゃんたちと子どもたちの輝く瞳に、泣けた。
あんな目するんだって。

大人が本気で子どもの「遊び場」を作り(大人の遊び)、楽しそうな背中を見せれば、子どもはそれがやりたくなって、次の企画を手伝うようになる。それが結果として子どもの学ぶ場になるという循環。

一緒にプロジェクトをやれば、大人自身の学ぶ場にもなる。

それだわ、僕が見たい世界は。
そして、僕が益田に惹かれた理由はそこにあったのではないかと。

「教育」という言葉そのものへの違和感。

Aという人がA´(もしくはB)という人に「成長する」
そのプロセスデザインや、右斜め上に向かう、そのベクトルを「教育」であると定義する。

でも実際地域で起こっているのは、
Aという人は動的な「場」(サイクル)に投げ込まれ、
ぐるぐると回っていくなかで「発見」を繰り返し、いつか外へはじきだされたときに
A´かBかC、もしくはDになっているのだ。

そのサイクルの中の一瞬を切り取ると、
あのスライドショーのような写真になるのかもしれない。
それは、そこに立ち会った人しか味わえない一期一会の「場」だ。

そうか、「個人」が「成長」するっていうことに興味が持てないのかもしれない。
「場」が「発見」することには大いに関心がある。
「成長」じゃなくて「変化」だし、その二つとも、目的ではなく結果だ。

その「場」のフィールドが「学び」(地域と共にある学び)っていうことなのか。
フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくりたいんだ。

ひとつ、謎が解けた。

益田市教育委員会のみなさん、素晴らしい機会をありがとうございました。
最後に「ボス」こと大畑課長と1枚。

フラットなコミュニケーションと見つけ合える「場」をつくる

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Posted by ニシダタクジ at 06:51│Comments(0)日記学び
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