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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2021年07月23日

「存在」と「創造」

来週31日のオンラインツルハシ打ち合わせ。
デンマークのフォルケホイスコーレに留学中のミクさんと話をしていた。
問い(ベクトル)が近い人と話をするのは楽しい。

タイトルは、
その人自身に出会える仕組みとしての「福祉」
~海を見せる学び舎フォルケホイスコーレより
かな。

僕としては高校や寮運営にも通じるなと思って聞いてました。

・「先生」と「生徒」のようなロール(役割)がない。
・対話することで決めていく。
・プレゼンス(存在)とトゥギャザネス(一緒にいること)
・人間中心主義としての福祉:その人自身に出会える仕組みづくり
・ルールはなくて哲学がある
・海を見せる。船は自分で作ってね。

みたいなメモ。
来週31日をお楽しみに。

そうそう。
ロール(役割)ね。

生徒と先生。
高校生とサポーター。
そのロールとして人は人に接してしまう。
ロールは人を数字、統計データにしてしまう。

昨日、違和感があったのは「成長」という言葉だ。
VUCAの時代に「成長」なんてあり得るのだろうか?なんてことを考えてしまう。

高校生に対して、「成長した」という評価をすることは、世の中が(または共同体が)確実にそちらのほうに向かっていて、そこに役に立つ人材になった。という意味になると思う。

できないことができるようになる。
それは「成長」ではなくて「変化」にすぎない。

昨日の夜は「進化思考」の読書会的集まりだったのだけど。
「存在」と「創造」

その前に本を読み直していて、思ったこと。

~~~
自分は生きていてもいいんだという「存在の承認」を家族ではなくて「場」が代替できないか?という問いに挑んできたのかも。その「場」は「進化思考」的に言えば創造の場で、変異(多様性、一回性)と適応(営み、長期的)の真ん中にあるもの、なのかもしれない。「創造」と「営み」の交点に存在が生まれる。

わたしたちは進化し続けている。環境が変わり続けているとしたら「成長」などあり得ない。そこには「変化」があり、それが「進化」であったことを事後的に知るのだ。その過程に立っているとしたら、僕たちはみな1年生であり、今日が残りの人生の最初の日であり、これまでの人生の最後の日なのだ。
~~~

「成長」(進化)とは、事後的にわかるものであり、現時点では「変化」にすぎない。

簡単に「成長した」という評価をすることで、高校生は「行為の承認」を得てしまうのではないか。
その前に「存在の承認」が必要なのではないか。

「福祉」とは、その人自身に出会える仕組みづくりだとミクさんは言った。
まずはどこまでもその人を知ること。過去だけではなく、今どう感じているか?を知ること。知りたいと思うこと。

「存在の承認」が得られる「場」をつくること。それはロール(役割)から解放され、その人自身を見ることであり、弱さも貴重なひとつの変異として、創造する場の一員としてそこにあること、なのかもしれない。

「存在」と「創造」。そんな場をつくりたい。

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Posted by ニシダタクジ at 07:19│Comments(0)学び
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