2021年07月28日
「オレンジ星人」を作ってはいないか?
「実存的変容」(天外伺朗 内外出版社)
キーワードに惹かれて購入しました。
ティール組織(フレデリック・ラルー 英知出版)
の組織の変遷(進化)に合わせて、人はどのように変容していくか、
というのが書いてあります。
ちなみにティールに至る道は
1 レッド(衝動型)
2 アンバー(順応型)
3 オレンジ(達成型)
4 グリーン(多元型)
5 ティール(進化型)
ということでティールは青緑色なんです。
「実存的変容」を読んでいて一番ヒットしたのは「オレンジ星人」でした。(P132)
1 善良で立派な社会人、親切な隣人、良き家庭人を装うことができる
2 責任感があり、勤勉でよく働く
3 人間集団の中で、適切な立ち位置を見出し、チームワークよく仕事を遂行できる
・・・とまあ25項目あるんですけど。(長い)
つまり、オレンジな組織に適応するために
ひとりひとりが「オレンジ星人」として養成されているということです。
本書では、意識レベルの上に上がってくる下のレベルにはモンスターが住んでいて、それを抑圧して、ペルソナ(仮の自分)を作り上げていると説明されています。
~「実存的変容」というのは、モンスターの支配から逃れて自分の人生を取り戻すことです。~
と本書にはあるのですが、「変容」という言葉にビビっときます。
いちばん面白かったのは、ココ。
成長のための方法論である「目標をしっかり持ち、それに向かって努力する」は「意識の変容」にはまったく役に立たない。
まさに学校は、オレンジ星人をつくっているんじゃないか?
それは適応であって、価値ではないのではないか。
そんな風に感じています。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。