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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2021年08月31日

酋長として生きることを選択する

酋長として生きることを選択する
「お金の学校」(坂口恭平 晶文社)

今日も紹介していきます。
経済学部の大学生は必読の一冊。

第6章まで来ました。
経済とは「流れ」である、と。

ということで、今日は第6章から
~~~
経済の語源って知ってますか?経世済民という中国語です。「世を直し、民を救う」という意味です。つまり「大丈夫、きっとうまくいくよ」と声をかけてあげるのが、経世済民ってことです。つまり、これが経済なのです。お金=経済=「大丈夫、きっとうまくいくよ」と声をかけてあげること。

不景気とはつまり「お前はダメだ」と自分で言い聞かせていることなんですよ。

楽しい仕事=経済。恩恵によってはじまったあれこれが、大丈夫、きっとうまくいくという言葉の波に乗って、どこまでも流れていきます。経済の発生です。

英語の経済「economics」の語源は、oikosとnomosという二つのギリシア語から来てます。oikosとは共同体をあらわします。nomosは法です。つまり、英語のeconomicsは、大雑把に言うと共同体のルールってことです。これが経済ってことです。つまり、経済=楽しい仕事=世を直し、民を救う=共同体のルール

経済とは流れです。流れが起きて、それが楽しく心地よいものであるならば、止まることはありません。だからこそ、常に交渉し、常に心地よくするための環境を整えていく必要があります。でもその作業こそ、一番楽しい作業なので、もうどうにも止まらないのです。
~~~

いいですね。
こういうの経済学部では教えてくれるんだろうか。
経済とは流れであり、お金=経済だけど、それだけが経済じゃないと坂口さんは言います。

だから「流れ」をつくり、「流れ」に乗ること。いいですね、この感覚。
身体性とか、全体性とか、東洋的な何かを感じます。

最後に、第6章からこの言葉を。

経済とはまずは自分を救うということである。
そうすることで新しい共同体の気配に気づくことができる。
そしてその共同体の酋長として生きることを選択する。
それが経済である。

(中略)

酋長とは何よりも気前がいいってことです。そして、器用とは、知的な面で気前がいいってことなんで、つまり、気前がよくムッチャ器用なやつ、っていうのが酋長であり、それが次の経済そのものっていことなんです。
~~~

いいですね。
サンドウイッチマンさんが「ちょっと何言ってるかわからない」って言いそうですけど。
感覚的に非常にヒットしますね。

まず自分を救い、自分という共同体を自覚する。
新しい共同体の気配に気づく。
「流れ」を生み出すきっかけをつくる。
それが「経済」なのだろうな。

酋長として、生きていく。
お金だけが経済ではない。
たくさんの「流れ」を生み出して、それが結果的にお金経済をも動かしていく。

そんな感覚、なんとなくわかるなあ。

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Posted by ニシダタクジ at 08:03│Comments(0)日記
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