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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2021年10月06日

マインドセットをアップデートする

大学でのPBL授業などでよく言われていたのが「リテラシー」と「コンピテンシー」。
リテラシーが「知識を基にした能力」であるのに対し、コンピテンシーは「経験を基にした行動特性」。
特に就職活動の際には「コンピテンシー」が問われるということでそれを数値化するようなテストまで試行していた。

一方で21世紀型スキルなどと言われるものもあり、学びを取り巻く環境が過渡期にあることを実感させられる。
https://kodomo-manabi-labo.net/21st-century-skills

キーワードが #共同体 #子ども #成長・・・な
教育社会学専攻の大学生と対話して考えたこと。

ミッションやヴィジョンなどのベクトル性を持った共同体。
そして、それをシャッフルしてくれるような共同体の外部の人(旅人)

そこで作られる「場」(共同体の一瞬を切り取ったワンシーン)が
どんな子どもを(大人も)育てるのか?(育むのか?)っていう。

何をいちばん変えるのか?って言えば、やはりマインドセットだろうと思う。

「無力感」は獲得されたものだ(14.2.15)
http://hero.niiblo.jp/e357687.html

人は、学校に行くことで、成績を序列化されることで、「無力感」を獲得していく。
ドゥエック博士のいうように「やってもどうせできない」と思ってしまう。
その「固定的知能観」というマインドセットを、アップデートすること。

おそらくはこれが「探究的学び」のミッションだろうと思う。
そこでのヒントが「共同体」であるかもしれない。

人間はひとりではとても弱い。
だから共同体を作って暮らしてきた。

工業社会は「効率性」をもっとも大切なものと位置付けた。
3世代同居の家族は核家族へ。あるいは東京に出て1人暮らしへと分断された。
それのほうが経済成長にとっては効率的だからだ。(テレビは世帯数分必要になる)

もう、社会がターンしている。
工業社会とは、人口が増えている時にのみ採用可能なモデル(自然資源も無限にある前提)だ。
「効率性」はもはや価値を生まない。
にもかかわらず、学校は「効率的に学ぶ」というリテラシーを獲得する場所として今も存在している。
「効率性」から「創造性」へのシフトが求められていると思う。そして、それらは両立しない。

もうひとつは「共同体」をどう取り戻していくか、だ。
かつてのような地域共同体や会社共同体が復活しないとしたら、どんな共同体を作っていけばいいのか。

それが、ミッションやヴィジョンを持つ動的な共同体と
定期的にやってくる外部の人なのかもしれないと。

そこで身に付ける最大のものは「マインドセット」ではないか、と思う。
正解のない、先の見えない中で実験的にやってみる共同体のメンバーとなり、
やってみたらできるかも!というyet confidenceを身に付けること。
(参考:15.7.7)
http://hero.niiblo.jp/e470331.html

高校でやれることはこのようなマインドセットのアップデートなのではないか、と。

動的な共同体に身を置き、プロジェクトを実践する一員になること。
「場」に溶け出して、創造すること。

そこではたぶん、アイデンティティの不安も同時にクリアされていくような気がする。
「コンビテンシー」の前提として「マインドセット」があり、「マインドセット」の前提として「存在の承認」があるのではないか。
そんなことを感じられる「共同体」や「プロジェクト」や「場」をたくさんつくっていくこと。

それは阿賀町でこそ可能であるのではないか、というマインドセット(思い込み)です。

マインドセットをアップデートする
「風舟」プロジェクトが始まっています。

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Posted by ニシダタクジ at 08:51│Comments(0)日記学び
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