2022年04月03日
作品名:委ねる
4月1日から本屋さんに復帰しました。
https://kazafune.fun/
阿賀町京ノ瀬、津川温泉・清川高原保養センターとなりの
ログハウスを改修し、コワーキングスペースとライブラリー+カフェの
複合施設「風舟(kazafune)」が誕生しました。
2018年から活動している「かえるライブラリー」も併設して、
みんなでつくる本屋の実験をふたたび始めようと思います。
20代は新潟市西蒲区(旧巻町)でまきどき村という畑プロジェクトを
30代は新潟市西区・内野駅前でツルハシブックスという本屋をやってきましたが。
40代は温泉+高校生の寮+本屋コワーキングをつくっていくことになります。
3年間やってきた「高校魅力化」という文脈には、引き続き側方から関わっていきたいと思っています。
3年を簡単に振り返ると
1年目は初心者として先進地(校)をひたすらめぐり、高校魅力化の「魅力」とは何か?を探究した1年でした。公営塾でかき氷を出したり、くるみやむかごを拾って、商品化したりしました。しかし、「魅力」化の本丸は、学力向上でも地域プロジェクトでもなくて「授業の魅力化」であると結論しました。大学進学希望の生徒だけではなく、すべての生徒が「まなび」を楽しめるような仕組みづくりをしたいと思いました。そして同時に、県外からの生徒募集の必要性を感じていました。
2年目のスタート直前に「コミュニティスクール」指定の話が舞い込み、「チャンス到来」と、学校運営協議会での決定を実践する地域団体設立に向けて動きました。新型コロナウイルスの直撃を受けながらも4月に団体を発足し、活動を模索してきました。「地域学」や「総合的な探究の時間」への参加・参画も少しずつ始まってきました。また、令和3年度の寮設置が決まり、「地域みらい留学」のプラットフォームで募集活動を開始しました。
3年目は寮運営の初年度であり、地域の方の授業への参画・参加が深まった1年でした。2年次のプロジェクト実践の場が設けられ、一連の流れで探究の授業が行われるようになりました。中学校へのアプローチも拡大し、総合学習の時間や職場体験などに公営塾スタッフが参画していく体制が徐々に出来上がっていった1年でした。
あらためて僕にとって高校魅力化が魅力的なプロジェクトだったのは、それが「マーケティング」であり、「組織(コミュニケーション)デザイン」であり、なおかつ「教育」だったから、なのではないかなとあらためて思います。
及川さんと取り組んだ「地域みらい留学」のオンライン化1年目の広報は、マーケティングそのものでした。他校と比較して、自分のところは何が強みなのか?誰がお客なのか?お客にとっての価値は何か?そのお客に対してどのようにメッセージを届けるか?有名校に負けないものがあるとしたらそれは何か?
そんなマーケティング的な問いの中で、
・温泉で地元の人とコミュニケーションできる
・まだ出来上がっていないからこれから一緒につくろう
というメッセージをメインに組み立てました。
高校、中学、教育委員会、地域の方、、、多くのステークホルダーをどう連携・コミュニケーションさせていくか?これも大きな問いになりました。会議の冒頭で毎回やる自己紹介で「チューニング」を図りました。「地域学」では地域の方を各プロジェクト担当に配置し、生徒とのコミュニケーションを迷いながらも試行錯誤していきました。
そして授業の魅力化。令和4年度に新課程がスタートする中で、探究的な学びとは何か?どのように地域のフィールドを活かしていくのか?授業と課外活動との接続をどうするのか?活動だけして言語化できない問題は、どのように解決するのか?どの程度フレームワークにするのか?主体性と場のチカラをどう伝えるか?
そんな問いがぐるぐるしながら先生と一緒につくっていくような時間でした。
・マーケティング
・組織(コミュニケーション)デザイン
・教育(探究的学び、プロジェクト学習)
この、僕が好きな3要素がすべて入っているのが「高校魅力化」だったのではないかと、今感じています。
そういう意味では、4月に軸足を本屋さんに移しても、同じことをやっていくように思っています。
ひとつだけ、変わるとしたら、風舟を軸足に置くことで、ふたたびリアルメディアづくりが始まる、ということです。
20代を賭けた「まきどき村」での畑を通じたコミュニケーションでの問いは「豊かさ」でした。それは大学生の時に初めて農作業をしてきた時の感動と、環境や農業のことを考える中で磨かれた「豊かさと何か?」という根源的な問いとの交差点にあったように思います。
30代を賭けた「ツルハシブックス」での本を通じたコミュニケーションでのテーマは「偶然」でした。それは目標達成型に固執している大学生のキャリア観を揺さぶったり、商店街での対話だったり、本や本屋を通じた人との出会いだったり、そんな「偶然」が生まれる場を作りたかった。
そして40代の今。風舟に軸足を置いて、つくっていきたい作品は「委ねる」なのかなあと感じています。
https://kazafune.fun/conversation/
対談ページにもありますが、豊かな自然があり、温泉があり、本があり、高校生もいる。
ここは「委ねられる」場なのかなあと。
マーケティングであり、組織デザインでもあり、教育でもある。
作品テーマは「委ねる」。
現代の美術家のリアルメディアづくりの現場に、あなたも委ねてみませんか?
https://kazafune.fun/
阿賀町京ノ瀬、津川温泉・清川高原保養センターとなりの
ログハウスを改修し、コワーキングスペースとライブラリー+カフェの
複合施設「風舟(kazafune)」が誕生しました。
2018年から活動している「かえるライブラリー」も併設して、
みんなでつくる本屋の実験をふたたび始めようと思います。
20代は新潟市西蒲区(旧巻町)でまきどき村という畑プロジェクトを
30代は新潟市西区・内野駅前でツルハシブックスという本屋をやってきましたが。
40代は温泉+高校生の寮+本屋コワーキングをつくっていくことになります。
3年間やってきた「高校魅力化」という文脈には、引き続き側方から関わっていきたいと思っています。
3年を簡単に振り返ると
1年目は初心者として先進地(校)をひたすらめぐり、高校魅力化の「魅力」とは何か?を探究した1年でした。公営塾でかき氷を出したり、くるみやむかごを拾って、商品化したりしました。しかし、「魅力」化の本丸は、学力向上でも地域プロジェクトでもなくて「授業の魅力化」であると結論しました。大学進学希望の生徒だけではなく、すべての生徒が「まなび」を楽しめるような仕組みづくりをしたいと思いました。そして同時に、県外からの生徒募集の必要性を感じていました。
2年目のスタート直前に「コミュニティスクール」指定の話が舞い込み、「チャンス到来」と、学校運営協議会での決定を実践する地域団体設立に向けて動きました。新型コロナウイルスの直撃を受けながらも4月に団体を発足し、活動を模索してきました。「地域学」や「総合的な探究の時間」への参加・参画も少しずつ始まってきました。また、令和3年度の寮設置が決まり、「地域みらい留学」のプラットフォームで募集活動を開始しました。
3年目は寮運営の初年度であり、地域の方の授業への参画・参加が深まった1年でした。2年次のプロジェクト実践の場が設けられ、一連の流れで探究の授業が行われるようになりました。中学校へのアプローチも拡大し、総合学習の時間や職場体験などに公営塾スタッフが参画していく体制が徐々に出来上がっていった1年でした。
あらためて僕にとって高校魅力化が魅力的なプロジェクトだったのは、それが「マーケティング」であり、「組織(コミュニケーション)デザイン」であり、なおかつ「教育」だったから、なのではないかなとあらためて思います。
及川さんと取り組んだ「地域みらい留学」のオンライン化1年目の広報は、マーケティングそのものでした。他校と比較して、自分のところは何が強みなのか?誰がお客なのか?お客にとっての価値は何か?そのお客に対してどのようにメッセージを届けるか?有名校に負けないものがあるとしたらそれは何か?
そんなマーケティング的な問いの中で、
・温泉で地元の人とコミュニケーションできる
・まだ出来上がっていないからこれから一緒につくろう
というメッセージをメインに組み立てました。
高校、中学、教育委員会、地域の方、、、多くのステークホルダーをどう連携・コミュニケーションさせていくか?これも大きな問いになりました。会議の冒頭で毎回やる自己紹介で「チューニング」を図りました。「地域学」では地域の方を各プロジェクト担当に配置し、生徒とのコミュニケーションを迷いながらも試行錯誤していきました。
そして授業の魅力化。令和4年度に新課程がスタートする中で、探究的な学びとは何か?どのように地域のフィールドを活かしていくのか?授業と課外活動との接続をどうするのか?活動だけして言語化できない問題は、どのように解決するのか?どの程度フレームワークにするのか?主体性と場のチカラをどう伝えるか?
そんな問いがぐるぐるしながら先生と一緒につくっていくような時間でした。
・マーケティング
・組織(コミュニケーション)デザイン
・教育(探究的学び、プロジェクト学習)
この、僕が好きな3要素がすべて入っているのが「高校魅力化」だったのではないかと、今感じています。
そういう意味では、4月に軸足を本屋さんに移しても、同じことをやっていくように思っています。
ひとつだけ、変わるとしたら、風舟を軸足に置くことで、ふたたびリアルメディアづくりが始まる、ということです。
20代を賭けた「まきどき村」での畑を通じたコミュニケーションでの問いは「豊かさ」でした。それは大学生の時に初めて農作業をしてきた時の感動と、環境や農業のことを考える中で磨かれた「豊かさと何か?」という根源的な問いとの交差点にあったように思います。
30代を賭けた「ツルハシブックス」での本を通じたコミュニケーションでのテーマは「偶然」でした。それは目標達成型に固執している大学生のキャリア観を揺さぶったり、商店街での対話だったり、本や本屋を通じた人との出会いだったり、そんな「偶然」が生まれる場を作りたかった。
そして40代の今。風舟に軸足を置いて、つくっていきたい作品は「委ねる」なのかなあと感じています。
https://kazafune.fun/conversation/
対談ページにもありますが、豊かな自然があり、温泉があり、本があり、高校生もいる。
ここは「委ねられる」場なのかなあと。
マーケティングであり、組織デザインでもあり、教育でもある。
作品テーマは「委ねる」。
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