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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2022年06月13日

「センス」の違いを活かし、違和感として場に差し出す

「センス」の違いを活かし、違和感として場に差し出す
「クリエイティブ・ラーニング~創造社会の学びと教育」(井庭崇 編著 慶応義塾大学出版会)

ついに10記事目。
「コミュニティ難民のススメ」を更新して、1冊の本での最多記事になっている気がします。

第4章 創造的な学びをつくる
ドキドキしながら一気に読みました。

まずはヴィゴツキーの「意味」の話より。

~~~以下メモ
「意味」には二種類ある。
一つは「Meaning」(ミーニング)で、辞書的な語義のこと
もう一つは「Sense」(センス)で、事象に対する各人にとっての個人的意味のこと

教育は効率よくミーニングを理解し、記憶することを追求しがち。
これからは自分なりのセンスをつくりあげること、そしてそれを対話によって共有することが重要。
対話をすると、お互いのセンスのズレが自覚できる。そのズレこそが創造性を育む。

ミーニング:社会システムと心的システムの間でコミュニケーション・メディアとして働く
センス:心的システムの中で生み出され、「心的システム」と「創造システム」の中で発見メディアとして働く

なるほど。センスとは「感じ方の型」の差で、それは創造の要素として非常に重要なのだと。
場やブレストにおいて「違和感の表明」が大切なのってそういうことだなと。

ともに探究していく関係になるには、ともにアマチュアの探究人として、興味や関心を分かち合うことが必要です。
自分も子どもも「好奇心」に誘発されている、「創造を目指している」という意味では同じ立場。
~~~~

あと、書いておきたいのは、My discovery/Your discoverey/Our discovoryの話。

~~~以下メモ
「発見の拡がり」3段階

まずは思いつきレベルのMy discoveryを大切にする。
フォトスゴロクで言えば、ひとりひとりの「センス」を活かした写真を撮ってくる、ところ。
My discoveryによって、自分なりの見方や考え方の特徴、好みを知る。

そしてそれぞれのMy discoveryに価値があると思えるのが次のYour discovereyの段階
相手、チームメイトの発見を認められるようになる。

それを繰り返していくと、だんだんとMyとYourの境界線がなくなってOur discovoryになる。
この3段階を意識せずにいきなりOur discovoryを目指すグループワークをやってもうまくいかない。

つねに「My」と「Our」を行き来すること
他者や周囲の環境に対する好奇心を発揮したり
「Your」という働きを介して、相手の面白さに気づくこと

創造的な対話。

ここで、プロローグに出てきた6Cs(シーズ)をあらためて。

「6Cs(シックスシーズ)」 P5
1 コラボレーション collaboration
2 コミュニケーション communication
3 コンテンツ content
4 クリティカル・シンキング critical thinking
5 クリエイティブ・イノベーション creative innovation
6 コンフィデンス confidence

認知科学研究の結果(2017)、
人の学びの道筋は、まずは「コラボレーション」「コミュニケーション」から始まる、だったのです。

にもかかわらず、これまではコンテンツ・ファーストの学びが行われてきてしまった。

「もちろんコンテンツの学びは重要だし、学んだ知識や考え方をクリティカル・シンキングで多面的に見ることは大事ですよ。それがないと考えや発想が広がっていきませんからね。でも、本気でコラボレーション氏、そこで思いついたことをポリフォニックに対話コミュニケーションしていると、必要なコンテンツが自ずと巻きついてくるんですよ。そうするとふとした瞬間にひらめくことがある。

クリエイティブ・イノベーションをしようと力まないのに、プロジェクトを始める前の想定をはるかに超えたアイデア・発想の種が生まれるのです。これはどうしたってみんなに発表して、伝えたくなる。だから作品にする。そのためには人に伝える価値があるかどうか複眼的に考えるようになる。つまり、クリティカル・シンキングが働きます。

こうしてできた作品を発表して「面白い!」と評価を受けると、よし、これからも探究していこうというコンフィデンスが生まれる。」

~~~

いやあ、すごいね。
涙でそうになる。

「場のチカラ」にフォーカスし、「場に溶け出して」、「場を主語にして」、創造する「場」の一員となる。
それこそがアイデンティティ問題や承認欲求、「自分に自信がない問題」の解決方法だと思い、授業を含めて場を設計してきた。

それままさに、discoveryの3ステップや、
6Csのステップになっているのではないか、と。

さらに言えば、ブレストの場での「違和感の表明」は
まさに「ミーニング」ではなく「センス」を表現することであり、
それこそが創造にとっては重要なのだと。

これまで言ってきたキーワードが、すべてつながってきて、
僕の人生を巻き込んだいい小説を読んだような気分です。

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Posted by ニシダタクジ at 08:03│Comments(0)日記学び
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