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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年08月12日

劇団員がつくる本屋

8日金曜日の塩尻は、
長野県内の「サードプレイスサミット」だった。

松本、上田、長野の
「サードプレイス」と呼ばれるコワーキングスペースや
コミュニティスペースの運営者たちが集まり、
これからの「サードプレイス」を考えた。

僕も飛び入りで
ディスカッションゲストにしてもらい、
テーブルトークのホスト役になった。

僕のテーブルのテーマは
「ファンクラブがつくる本屋とは?」

慶応大学坂倉さんの講演は、シビれるものがあった。
「作りこみすぎない」
これは参加のためのコミュニケーションデザインだった。

そう考えると、
意外とツルハシブックスは結構作りこまれてきているのかもしれない
と思った。

そしてオープンから3年が経ち、
若者たちが集まるようになってきてはいるが、
まだまだ、初めて来店される近所の人には
「入りづらい」と言われることがある。

ツルハシブックスは、
ちょっと完成され過ぎてきているのかもしれないと思った。

だからこそ。
「ファンクラブがつくる本屋」にチャレンジしたい。

もともとは3月の3周年記念イベントの初日夜に
加藤くんのアイデアで、「ツルハシ公開経営会議」を行い、
その中で出たアイデアが
「ファンクラブ」と「一口オーナー」だった。

「ツルハシブックスにもっと払いたいんだけど、
払うための方法がないんだ。」

そして試行錯誤で5月から
一口オーナー「ヒーローズ」を月額1万円
ファンクラブとしてのメルマガ購読会員を月額1000円でスタート。

3か月やってみて、
リニューアルするのが、今回のファンクラブだ。

ツルハシブックスは
店主・西田がつくる本屋ではなくて、
ファンクラブがつくる本屋に変わる。

ファンクラブの名は「劇団ツルハシブックス」

本屋のような劇場である
「ツルハシブックス」を支える劇団員として、
一緒にツルハシブックスを創っていってくれる人を募集する。

通常のファンクラブと違って、
特典らしい特典はあまりない。

いちばんの特典は、
「ツルハシパスポート」と呼ばれる冊子と
そこに押すための消しゴムハンコが渡されること。

これはどのように使うのかというと、
全国に散らばる「劇団員」に会いに行くことができる
パスポートだ。

たとえば、
新潟大学の学生だったときにツルハシブックスの
ヘビーユーザーだった梨木さんは
いま、大阪で楽器関係の仕事をしている。

彼女が仮に劇団員のメンバーだったとして、
新潟大学で同じく劇団員になった後輩は、
「すみません。わたしも劇団員なんですけど、
今度大阪に行くので、お会いできませんか?」

と梨木さんに連絡を取り、
オッサンだらけの大阪の立ち飲み屋さんで
日本酒を飲む女子会を開催し、
そこで、パスポートにハンコを押し合う。

こうして、
劇団員(ファンクラブ)同士が
知り合いになっていくという仕組みだ。

人間スタンプラリー。
これが、ファンクラブの最大の価値だ。

これまで、ファンクラブというと、
アイドルやお店と大勢のお客さんという
1対多のカタチが多かったが、

しかし、本当はファンクラブ同士が語り合い、
共感をベースにつながることが
最大の価値があるのではないか。

そして、劇団員は
ツルハシブックスを支えるために、
さまざまな支援を行う。

たとえば、
1 年に1回以上の来店(遠方の方もいるので)
2 年に10冊以上の古本の寄贈(熱いメッセージ付)
などを目安にする。

そして、毎年3月の周年祭には、
それぞれの地域や自分がこれぞ!と思う
ギフトをツルハシブックスにいったん送り、
それに番号をつけて大抽選会をして、
全国から集まったものが再び全国に出ていく、
みたいなのも楽しいと思う。
規模のでかいプレゼント交換のようなものだ。

こうやって、劇団員たちはふだんの生活から
ツルハシブックスの劇団員としての自覚を持ち、
行動するようになる。

すると何が起こるだろうか。

世の中が劇場のようになっていく。

「劇場」とは、
いまを演じるということ。
自分の役を演じるということ。
目の前にいる人たちと今この瞬間、演じあうということ。

僕自身も
ツルハシブックスの西田ではなく、
ファンクラブ「劇団ツルハシブックス」のメンバーのひとりとして、
ツルハシブックスを支えていく。

そんな僕自身がほしいのが、
パスポートであり、
僕自身がやりたいのが、
全国規模のギフト交換だ。

こうやって、
ファンクラブのメンバーたちのアイデアや行動で
ツルハシブックスがどんどん変わっていく。

それが、坂倉流でいえば「創造的欠如」であり、
迫田流でいえば、「8合目までのデザイン」なのだと
思い始めてきた。

ツルハシブックスはいま8合目だ。
そしてきっと、どこまでも山頂は伸びていく。
あらゆる方向に伸びていく。

僕自身とツルハシブックスを切り離し、
劇団員(ファンクラブ)たちが運営する本屋をつくる。
これを9月末までに実行する。

リニューアルした
ツルハシブックスファンクラブ
「劇団ツルハシブックス」は、
8月21日(木)より店頭受付開始します。

正式発表までもうしばらくお待ちください。

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Posted by ニシダタクジ at 06:35│Comments(0)日記
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