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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2020年02月24日

対話的アプローチから始まる「土づくり」と高校魅力化

SCHシンポジウム1日目@東北芸術工科大学。

芸工大コミュニティデザイン学科発の高校×地域の一大イベントに初参加。

大槌高校のビジョンづくりの話に度肝を抜かれ、
その後の懇親会でチームカタリバのすごさを実感した。

オープニングを飾った
小国高校の「ワークショップマインド」について考えさせられ、


大崎海星の取釜さんがやってきたこととか、
まちづくりと高校魅力化の関係とか。
教育学っていうよりは経営学っぽいこと。

激しいインプットの嵐に2日目に行けなそうなので、
ここにアウトプットしておきます。

~~~ここからメモ
オープニングキーワード「変態」

どんな高校生に「変態」してほしいか?
・「価値」を自ら決められる
・新たな「価値」を他者と協働して創り出せる

卵から幼虫、さなぎ、成虫へ。
脱皮を繰り返して変態していくこと。

幼虫がさなぎになるために
適切な環境(土壌)が必要
人間が変態するにも
「学びの土壌」が必要

【大正大学浦崎先生】
自分らしく地域とかかわっていける高校
感じて、問いを立て、意味を味わうこと
問いには「感じること=感性」が必要
「感性」=「個性」

マイプロ→「ジブンゴト」化できるか。
普通科は普通か?
藩校改革の時代。平安貴族から鎌倉武士の時代。
大船渡高校の国公立推薦合格者数。

探究と教科との連携。
全ての高校生にマイプロを。
誰がいつアプローチしたら誰にどこまで届くのか?

教育を自動車に例えると
学力低下→パワーダウン
その自動車を一生懸命押していないか?
自動車を自走している状態にしないと。
燃料は知的欲求

【小国高校】
「全国高等学校小規模校サミット」から
生徒が、先生が、地域が変わった。
全国から18校60名が参加。
やったことがない→やってみるへ

モチベーションが上がったのは
「人とのかかわり」があったとき。
20の役割を個性に合わせて分担した。

ファシリテート研修で学んだこと
・Yes,and
・名前を呼ぶ
・話の量を均等にする
・自分から意見を出す

1 雰囲気づくり
2 やっている様子の観察
3 一緒にやってみる

安心・安全の土壌⇔対話の土壌
「Yes,and」というコミュニケーションから。

指導者から支援者へ
試行錯誤は楽しいこと、かつ「探究」そのもの。
提案!「ゼロからやろう」を見つけて仲間とやってみよう

★楽しくなきゃ学びじゃない

★保健室の相談内容が変化した
自信の無さ→プロジェクト相談へ
★前年度を踏襲しない

やってみた→実感した→ふりかえった→問いが生まれた→分析した

「小国高校だからこそできる」
コンプレックスが誇りに変わる瞬間

【阿部剛志さん】
「学びの土壌とは何か、なぜ必要か?」
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2019/11/seiken_191122_3.pdf

「何を、どのように学ぶか」より
「誰と、どのような環境で学ぶか」が重要

生徒にとっての学びの環境
「家庭」・自宅の環境・親の資本(経済、社会)
「学校」・校訓伝統・友人の意欲・教職員の資本(社会)
「地域」とは?

高校生はなぜ「変態」できたか。
・周りの雰囲気
・大人に出会えたこと

地域に必要なこと=学びの土壌←率先垂範

挑戦の連鎖を生む「安心・安全の土壌」←大人の主体性
協働を生む「多様性の土壌」←大人の協働性
問う・問われる「対話の土壌」←大人の探究性
地域や社会に「開かれた土壌」←大人の社会性

土壌上位×課題探究なしのほうが
土壌下位・課題探究ありをはるかに上回り
地域学習なしでも大人の橋渡しありで
地域学習ありで大人の橋渡しなしと同じほどの成長が見込まれる。

まとめ
・「何を学ぶか?」と同等に、「誰と学ぶか?」や「どのような環境で学ぶか?」が生徒にとって非常に重要
・授業や課外活動などという方法を通して、大人が生徒にどう関われるか?どういった学習環境を用意できるか?が重要
・学習活動と学びの土壌を合わせて考えると、生徒の能力認識や行動実績の結果を理解する手掛かりになるかも?

「授業づくり」(何を学べるか、どのように学べるか:明示的なカリキュラム)と
「土壌づくり」(誰と学べるか、どのような環境で学べるか:隠れたカリキュラム)を同時に進めないといけない。
土壌づくりは「Yes,and」から、つまりまちづくり、コミュニティデザインと同じ。
よい土づくりができているところは10年以上ブレずにやっている。

質問:具体的場所は必要ないのか?
答え:場とは「人の存在」「機会」「雰囲気」だからそれが作れるなら具体的場所は不要

コアチームは3~5名でつくる、始めていくこと
活動と学びの土壌づくりをぐるぐるして、変態するアウトプットを出す。

~~~ここまで午前

午後のスタートに2日間で探究したいことは?という問い。
僕は、大崎海星の授業→公営塾→部活と地域プロジェクト
みたいな設計とそのアプローチについて、と書いた。

【午後の部① 津和野高校】



ふるさと納税のページ
https://www.furusato-tax.jp/gcf/627

テーマはコンソーシアムづくりについて。
スーパー事務長、藤原さん素敵だった。
あれは生徒たちも寄っていくよなあと。

津和野は人口7,400名
高校1
中学校2
小学校4
出生数 40
と阿賀町とほぼ同規模。

2013年の155名をボトムにV字回復している。
探究活動によって、
慶応大学、東大、立教などAO推薦での合格実績がすごい。

コンソーシアムの現状
共通の目標「探究的な学びを実現する」

なぜコンソーシアムをつくるのか?
→コンソーシアムは目的じゃない
→なぜあなたの地域でコンソーシアムが必要なのか?
→コンソーシアムは手段であり、作ることが目的じゃない。
→津和野が抱える課題を解決する手段としてのコンソーシアム。

津和野:コンソーシアムという一般財団法人設立。
町から300万円

高校魅力化の成果
・課題解決できる人材の育成:部活動、マイプロ、総合学習、地域活動参加
・多様な進路選択への支援:町営塾の推薦入試支援、難関大への進学者増
・新たな人の還流への期待:全国から入学者の増加、関係人口の増加、知名度の向上

魅力化の課題
・継続・持続性:人材の確保、留保難、属人的コーディネーター依存(他者との関係性・繋がり)
・連携する仕組み:町内の企業・団体が抱える資源・課題と高校の資源・課題間が未接続、高校の活動が限定的
・長期的視点・ビジョン:高校魅力化と町の未来の接続、定住政策や市民の社会参画、生涯教育や福祉・子育てへのリンク

次に行くには、共通した未来を描き、持続可能にする仕組みが必要。

事例:センセイオフィス
スイスの家具メーカーと協働し、職員室のレイアウトや家具を刷新した新職員室
①高校の教員といつでも対話できる雰囲気がすでにあった。
②働き方について一緒に考えるチーム編成・さらなる対話
③環境や空間が変われば、人の気持ちやコミュニケーションが変わることを共感

・環境を変化させたことによって、対話やコミュニケーションが加速する
・個人の中に新たな視点が働き方やハード面への理想が生まれる

今後のコンソーシアム:数年かけて耕していく。

生徒主体の幅広い活動も増加
・総合的な学習の時間内で行なってきたプロジェクト型学習
・生徒主体で始まったマイプロジェクト
・地域系部活動・グローカルラボの地域活動

生徒や町なかから生まれた様々な活動
それぞれに役割があり、補い合ったり、協働することもできる。

お互いがつながり、機能を持つことで新たな視点や見えてこなかった課題を
発見できるそれに対して探究を行なっていく。
コンソーシアムが学びの土壌の質を高め、まち全体が学びの場になる。

連携の場所、交流の場所をつくる:小さなプロジェクトを回す
⇒バームクーヘンの少しでも内側へ。

~コンソーシアムでできることはまだまだ模索段階であり、変態する~

地元の人達が、高校が、町が、どんな子どもを育てたいのか
そのためにどんな町でありたいか、
それをずっと長く続けるために、いま何をすべきか、
子どもたちが笑顔でのびのびと育つ町ってどんな町だろうか
みんなが笑顔で楽しく暮らせていけるにはどうすればいいか。

一部の決まった人たちが一部の決まった場所で一部の決まった形で考えるだけでは
それを為すことはできない。閉じられた世界でなく開かれた世界にこそ魅力的な教育や
町づくりがあるのだろうと、そうした気づきの先にこの地域・教育の魅力化の流れがあるのだろうと思っています。
(津和野高校事務長 藤原健司)

↑かっこいい
校長じゃなくて事務長っていうのが熱いですよね。

事務長は1年目。自分が使える人だと思ってもらえるか?ということを考え、
まずは寮のお風呂の改修をうまいことやる。
「あの手この手」で、って「政治」のことですよね。
「政治」が得意なやつは政治をやればいいんだ。

それも対立しないで、一緒にやるということ。
やったらこんないいことあるよ、ほかのところにもってかれてもいいの?
みたいなコミュニケーションデザイン
ツルハシブックスで目指した「2段階支援」が理想なのかも。

【午後の部② 飯野高校 梅北先生】



探究の時間の探究:生徒も先生も変態
宮崎県えびの市
H21:90名/120名定員
H26:70名/120名定員
飯野高校は何のための高校だろう?
高校教育は何のため?

他地域の先進事例を見に行った
探究によって学校、地域が変化している
→飯野高校も探究を軸に。

「違和感」勉強だけじゃないんじゃないか。

パーソナリティ特性(溝上慎一先生)
http://smizok.net/education/PDF/PDFa00034(personality5).pdf
社会適応できる→勉強だけではない。

学校と社会を分けるのではなく、学校を社会の中に入れてしまう。

飯野高校の探究プロセス
テーマ設定・(企画)→フィールドワーク・調査分析・(企画)→実践→リフレクション→最初に戻る

実践型課題解決活動
「教員が主体的に」+「チームとしてやる」
※コンテンツを入れるだけでNG

「一緒に学ぶ」:教師自身の幅も広がる
なぜ地域?なぜ探究?
「シフトチェンジ」が起こる。子どもたちの表情が変わる。

「つなぐ」→「出す」→「ふりかえる」
★「認める」:ひたすらに認める。

えびの未来カフェ→大人たちが認めてくれる場所
「承認」されること。

社会現象を自分が変えられるかもしれない。
探究コース50%(総合20.0%、生活文化38.1%、全体37.8%)

他校を見に行ってやってみる:いつのまにかオリジナルに変化している。

3年C組の生徒
「飯野高校は何でもチャレンジできる学校です。先生がチャレンジを受け止めてくれる」

魅力化コアチーム会議:年5回

グローカル学習サミット:主催者は勝手にふりかえっている
★ふりかえりの文化を作ること:ふりかえるものだって体が思っている

探究と進路:ふりかえりによって。何をどう感じたか?

これから:
・教育課程のさらなる工夫
・探究的な学びの評価の在り方
・探究的な学びの蓄積の在り方
・地域支援者(協力・伴走者)への配慮と協働の在り方
・地域をフィールドにした持続可能な探究的学びの在り方
・探究的な学びの広報・発信の在り方

【午後の部③ 大槌高校のビジョンづくり】



1 大槌高校魅力化構想
2 探究「三陸みらい探究」(文科省事業)
3 コーディネーターの配置(カタリバ)

魅力化ってなんだ?
どうすれば魅力化できるか?
魅力ある学校はどんな学校?
我々はどこにむかっているか?
→ゴールが見えない→ビジョンが必要

ビジョン:魅力化構想骨子を半年かけてつくる。

ステップ1 育てたい力&人物像(生徒・教員・地域の意見集約)
ステップ2 そういった人材を育てる大槌の風土(大槌の魅力あるリソースは何か)
ステップ3 魅力化構想コンセプト(全国募集を意識したキャッチフレーズ)
ステップ4 めざす学校の姿(どのような学校をつくりたいか)

コンセプト作成の観点
・地域がその目標に向かって協力したいと思える(この地域だからこそという側面)
・町内の生徒が進学したいと思える
・全国の生徒が進学したいと思える

「大海を航る 大槌(ハンマー)を持とう」
・自立:意志がある→自らの志を深め、物事を探究する意欲を持ち、主体的に行動できる人
・協働:仲間と共にある→世代や地域、言語が異なる人との交流を通して、違いを超えて共創することができる人
・創造:逆境から創り出す→しなやかな心を持ち、新しい価値を創ることができる人

・海:地域→高校生が地域から受容されていると感じ、地域と積極的に関わろうとすることを応援する地域性
・空:希望→異なる他者との対話を通して、願いや志をより鮮明にし、高校生自身の生き方を見直す機会
・山:多様性→異なる個が尊重され、多様な価値観を持つことが許容される地域性
・風:挑戦→他社の挑戦に協力し、それぞれの挑戦が肯定・応援され、失敗が許容される地域性

学校の目指す姿
1 生徒一人ひとりの目標が応援され、それぞれがもつ強み(大槌)を見つけられる学校
2 未来社会に生きる力をつける学校
3 多様な価値観で多様な個性を支える学校
4 地域が学びを育て、学びが地域を育てる学校

★生徒と教員と地域のあいだにビジョンをつくること。

5月:魅力化全校集会(生徒)
5月:教職員魅力化検討会(教員)
7月:魅力化構想懇談会(地域:生徒含む)
9月:第2回全校集会:なりたい人物像を問う
9月:第2回教職員魅力化検討会
10月:全校集会で投票
11月:教員と地域で再検討



大きく「自分」「他者」「未来」に関することが出てきた。
「自分」:何事にも一生懸命な人、ポジティブ
「他者」:思いやりがある人
「未来」:向上心がある人、行動力がある人
→計画へ

〇〇たれ(例:ふたば未来高校「時代の変革者たれ」)ではなく、
〇〇を持とうは、生徒自身がかかわり、対話から生まれた感がある。
上からではなく、下から、協働してつくっている。

~~~ここまで午後の部

ふりかえりでは小国高校のみなさんと同グループに。
小国高校の強さは、「ワークショップマインド」にあると思った。

芸工大コミュニティデザイン学科と協力し、
1年生のときから「Yes,and」「一緒にやる」というマインドがついている。

「前例踏襲しない」という力強いメッセージ。
これって進路とかキャリア教育的にはどうなのかな?って思って質問し、対話。

「目標を決めてそこに向かって進む」というのと、
「とりあえずやってみて、ふりかえる」というのは
まったくアプローチが違うし、それこそが「探究」と「進路」の隔たりなのかも、と思った。

対話していて思ったのは。
「それは同時に起こっていいいんだ」っていうこと。

「目標を決めてやる」と「とりあえずやる」は
両方あっていいし、自分の中でプロジェクトごとに違うアプローチをしてもいいし、
もしかしたらチームの中でも違ってもいいのかもしれないと思った。
昨日も思ったけど、2者対立構造にしないことなのかも、と。

あらためて「高校魅力化」と「地域」について、
考えさせられまくった1日だった。

いちばん印象に残ったのは大槌高校のビジョンづくり。

そしてその土台にある8年間の歩み。
この1年ずっと不思議に思ってきたこと。
それは「カタリバの手がける高校魅力化はどうしてそこまでていねいなのか?」っていう問い。
今回はそれに対してひとつの仮説が生まれたし、その仮説はきっと私たちの地域と高校に当てはまるように思う。

地域に対しても、先生に対しても、探究の授業でも、そこには対話があって、対話があるから相互信頼が生まれる。
すべてに対話的アプローチをしていること。

カタリバはいわば、高校生とのコミュニケーションのプロというか探究第一人者だ。
そのカタリバだからこそ、対話を重ね、関係性をつくり、歩みを進めてきた。
それがまさに有機農業のような「土づくり」、つまり「学びの土壌」づくりにつながっている。

小国高校の事例は、「ワークショップマインド」の大切さを思い出させてくれた。
大切なのは、ワークショップスキルではなくて、ワークショップマインドなんだ。
Yes,andであり、一緒にやるってことであり、とりあえずやるってことでもある。

そして、津和野高校の藤原事務長、最高でした。
おじさん版「モモ」だと思った。笑

あんな大人が町に何人もあふれていたら、
高校生が1日1日を楽しく、またエキサイティングに過ごせるのだろうなと思った。

高校魅力化が僕にとってとてもエキサイティングなのは、
「高校魅力化」が教育学だし経営学だしキャリア教育でもあるし、教科学習でもあるし、総合的探究でもあるから、なのかもしれないなと。

今日はホント、これは経営学だな、と思いました。

あ、土づくりは農学でもありますね。
農学部出身でよかったです。笑  

Posted by ニシダタクジ at 07:03Comments(0)学び日記

2020年02月23日

人と向き合わず目標に向かう

山形といえば。

僕にとってのリノベーションの教科書「郁文堂書店」。
ここに行かなければならない。

2017年9月25日
http://hero.niiblo.jp/e485890.html

2018年1月14日
http://hero.niiblo.jp/e486766.html
に続き3度目。

今日は、スタッフに入る予定の
芸工大の学生が用事があったようで、
原田伸子さんがひとりでお店にいた。

歩いてきたら、シャッターが閉まっていたので、
大丈夫か?と思ったら、左側だけ開いていた。



ひとりたたずむ原田さん


ちょっと待ってね。と言われ出てきたのが
お茶と山形名物「青菜漬」


さらに隣で渋谷まんじゅうを買ってきてくれた伸子さん。


僕、孫みたいにごちそうになってばかりでいいのでしょうか。


最後に記念撮影をして、
郁文堂書店を手掛けた追沼さんにオススメされたお店「Day&Coffee」へ。
そこに向かう途中、
山形第一小学校跡地を利用した「山形まなび館」を見つける。

へえ。
なんかよさそう。
ということで入ったら、入ったすぐそこにブックカフェ「Day&Books」が。
なんか聞いたことある名前だな、と入ると、なんとびっくり追沼さん本人が!
もってるなあ、おれ。(笑)

原田さんから預かった
「渋谷まんじゅう」を追沼さんに渡し、今日のミッションを果たす。(笑)





2冊本を購入し、「Day&Coffee」を目指す。
あ、こちらには北嶋さんが!
郁文堂書店チームとの再会がうれしい。









北嶋さんのいれてくれたコーヒーはなんだかとても優しかった。

「リノベーションの本質とはなんなのか?」
僕は郁文堂書店チームに教えてもらった。

~~~以下2018年1月のブログより

それまでの僕は、「リノベーション」って、古い建物の雰囲気を生かしつつ、いまの時代に合わせて新しくつくりかえることだと思っていた。

そうじゃなかった。

リノベーションとは、その土地や場所に息づく継ぎたい何か、をどのように継いでいくかの方法論として改築や新しく何かをつくることなんだって思った。郁文堂書店プロジェクトが継ぎたいもの、残したいものは「郁文堂サロン」と呼ばれていた文化だった。

~~~

今日も、そんな時間と空間を味わうことができた。
3か所の「作品」を見られてとてもうれしかった。

そして、SCH前夜祭、の前のワークショップへ。



第6回SCHシンポジウム開催応援イベント in 山形
『地域・教育魅力化攻略ガイド(仮)』作成に向けた、課題共有&解決ワークショップ
〜みんなの暗黙知を、魅力化を深化させる形式知へ〜

20名くらいの参加者がテーマに合わせて、話し合いをした。
僕は大崎海星・石井先生と佐渡中等・宮崎先生とみらいずワークスの角野さんと
教育目標とカリキュラムについてがメインのグループに。

キーワードは、
・教員の関係性、同僚性をどう高め、深めていくか
・教員とのコミュニケーション・デザインをどうするか
・探究や地域プロジェクトをどうやって協働して進めていくか
・教育目標(育てたい生徒像)をどうやって設定するか
・教育目標の達成度合いをどのように測るのか
このあたりでしょうか。

~~~以下メモ

奥尻高校町立化に関する論文
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/75779/1/010_AA11562857_18.pdf

SECIモデル「形式知から暗黙知へ」
http://www.osamuhasegawa.com/seci%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/

熱海高校:コンソーシアム熱海が育成する資質・能力
https://mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/10/18/1422061_03.pdf

カート・フィッシャー「ダイナミックスキル」理論
http://yuendo59.blogspot.com/2015/03/2015318.html

「あるある課題」を抽出して「そうか課題はこれか!」
という気持ちになる率を高めること

「持続性」「勇気」「カリキュラム」「コーディネーター育成」「認知」「価値見える化」「課題設定」「体制」
などから、自分が響くキーワードでグループをつくる。
自分たちはカリキュラムグループへ。

昨日の取釜さんの話にあったように、
持続可能なものにするために大崎海星は
2人担当制を採用している。
教員は授業の空き時間に学校に来てくれると助かる。

やり方について3択などにして持っていき、具体的に質問すること。

「教育目標」に向かっていること。

目指す資質・能力とは?
「地域に貢献できる生徒」だとしたら、
それにはどんな力が必要なのか?
を因数分解していくこと。

それを先生だけじゃなく地域の大人も一緒になってつくること。
熱海高校:すでに地域で活躍している大人は高校生の時にどんなことをしていたか?

その目標を
「中学3年生でもわかる」言葉にすること
=自分でも評価できる

★目標と評価はセット。
しかもその評価を他者からではなく、自己評価できるということ。
10段階のルーブリック、など。
話を目を見て聞くことができる→インタビューしたものをまとめて他人に伝えられる

★3段階の「育てたい生徒像」
3 その上でこうなったら理想的だなあ(発展)
2 これを身につけるためにカリキュラムがある(標準)
1 挨拶・傾聴など、まずはこれができないと(必達)

土台となる能力とその上に積み重なる能力。

「コミュニケーション力」
・傾聴力
・語彙力
・好奇心
・自己理解

さらに
「傾聴力」とは
・目を見る
・メモをとる
・うなづく

などなど、すべての力はそれを「構成する能力」と
さらにその「上位能力」になる。

個々の能力は点で、それが合わさって面となり、
さらにそれが立体化して「スキル」となる。
カート・フィッシャー「ダイナミックスキル理論」

教員・コーディネーター(公営塾講師)・地域の人
など立場の異なる3者でチームをつくり、1年ごとにゴールを設定する。
(そのゴールは教育目標に向かっている)
そして、コミュニケーションの回数を重ねる

★向き合わない:二者で向き合わないこと
ゴールに向かうこと。

★ルーブリック評価のポイント
人によって目指すルーブリックポイントが違う
その中から3つを選ぶ、みたいな。

「あの子がこうなるんだ!」
というのを見せる。

~~~以上メモ

これから教育目標づくり、カリキュラム・課外活動の設計をする上で有意義な時間となった。
大崎海星高校モデルに学ぶところも大きかった。

ふりかえりでも書いたこと3つ。
・中3でも分かる言葉、自己評価できる目標の作り方、ルーブリック評価について。
・まち独自の育てたい生徒像を設定すること。
・まずやるべきこと、身につけてほしいこと、こうなったらいいなあの3段階ある。
これが大きな気づきだった。

そして運用していくところでは、
やはり「向き合わないこと」が大切だろうと思った。

「やる気のある先生」と「やる気のない先生」とか
「やる気のない先生」と「熱意ある地域の人」みたいな
対立構造にしないこと。

そのためにもまずみんなが参画して目標を設定し、
あそこに向かっているということと。

先生、地域の人、だけではなく、第3の大人、つまり
コーディネーター(公営塾スタッフ等)
の3者でプロジェクトを推進していくことが大切なのではないかと思った。
人と向き合わず、人と比べず、自らの設定した共感できる目標に向かっていくこと。
そのためのパートナーとして隣の人がいる。

そんな場づくりができること。

たぶんそれかな。  

Posted by ニシダタクジ at 07:29Comments(0)学び日記

2020年02月22日

気が付くと地域と自らの人生の当事者になっている

SCH開催応援イベントin新潟「地域×教育は社会に何をもたらすのか?」に参加してきました。

第1回SCHシンポジウムが東北芸術工科大学で行われたのが2015年。「高校生」「地域」「学び」そんなキーワードで孤軍奮闘してきた山本一輝さんが新潟で開催したプレイベント。



会場の熱気もすごかったけど、主催者・ゲストの熱量もハンパない。
佐渡中等教育学校の宮崎芳史先生と広島・大崎海星高校のコーディネーター取釜宏行さん。





いまこれを書いているこの瞬間も胸の奥がジーンと熱い。
そして自分がこれをできるのか、そして、やらなきゃ、何年でできる?まず何からやる?というなんとも言えない感情が沸き起こる。

イベントのラストに山本さんから出された問い。
will can must
これからやりたいこと、できること、しなければいけないこと。
それをシェアしてイベントが終わった。

学びとして一番大きかったのは、大崎海星高校のプロジェクトデザインというか、仕組みのところ。

「授業」(大崎上島学)→「公営塾」(塾での各種プログラム)「部活動」(みりゅくゆうびん局)という流れ。
授業だけの子が50%
授業+公営塾の子が30%
授業+公営塾+部活動のもっとも主体的な子は20%
であるという。

そのほかに「地域プロジェクト」というのが走っている。この設計は応用できると思った。

~~~以下メモ

山本さん

新・社会人基礎力
https://humidasu.com/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%EF%BC%9F%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%81%AB%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%81%AA%E3%80%8C%E6%96%B0%E3%83%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA/

溝上慎一先生「教育論」
http://smizok.net/education/

課題解決をキーワードにした「総合的学習」から自分軸との社会との接点大切にした「総合的探究」へ。

地域との「豊かな人間関係」と共に「成功体験」を積むことで地域に愛着を持ってもらう。

新庄・最上「ジモト大学」
https://t.co/29uCi4romB?amp=1

宮崎さん
「わたしたち嫌われているんです」という出発点

ビジネスプランづくりのワークシートは高校生でもできるし、楽しいかも。

1 主体性の尊重 WANTを掘り起こす。
2 必要なことは自分たちで用意する。
3 常にビジョンを追い続ける。

「学生だからできないということはないと学んだ」
これも熱いコトバだったなあ。佐渡中等のSフェス。
イノベーションを起こす場づくりをしたい、と志望理由書に。
「何もない、つまらない」というのは自分が動いていないから。
0から1をつくる。

佐渡中等かふぇ#はっしゅたぐも素晴らしかったなあ。
佐渡のカフェを紹介するカフェというコンセプト。

アイデアをカタチにするために、消しゴムハンコ、キャンドルづくり、ラテアートまで次々にスキルアップしていく。そういうの理想的だなあと。

リフレクションとシステム思考
https://nomad-journal.jp/archives/6400

佐渡中等「プリンフェス」チーム。好きなもので佐渡を盛り上げたい。
ポジティブアプローチとギャップアプローチ。好きなことをやり通してよかった。ニーズに応えられているということ。
0→1の楽しさすべて自分たちがやらないといけない→地域の応援が支えになった。

好きなことから始めて探究のスパイラルを回す。探究によって広げていく。
リフレクションで進化できる。
好きなことやってると元気になるからサイクルを回すエネルギーになり、学び続ける力に。

大崎海星取釜さん

大崎海星取釜さんのモチベーション・ピラミッドの話が一番の学びだった。50パーセントの生徒とは授業でしか関われない。半分は公営塾で、さらにその中の40パーセント、つまり全体の20パーセントが主体的に活動する「みりょくゆうびん局」カギはキーワードで参加できる地域プロジェクトだな、と。

最初から主体性を持って自ら動くのは2パーセントだけ。
98パーセントはやらされて始まる。でも、そこからなんだ。

5年間の変化:
・学校パンフレットに地域の人が出てくるようになったこと。

・主体的に動く先生の数:1→3→3→5→8→27名に。
島の仕事図鑑はたったひとりの先生が作った。インタビューと言いながら質問用紙を上から聞くだけだった。やらされていたのだ。

1回目から3回目まくらいまではやらされている。しかし段々とインタビューに慣れ、上手になっていく。モチベーションも上がる。それを見て先生は衝撃を受ける。「何かできることないか?」と聞いてくる。

なりたい職業や目標としてのロールモデルではなくて、学びのロールモデルをいくつも見せて、しかも実践していくこと。

1 生徒の変化
主体的生徒の増加 2%→5%
先生主体→生徒主体

2 先生の変化
協働→共創へ
受動→能動へ
研修に私費で参加

3 地域の変化
教育の島へ

大崎海星取釜さん語録。
「未来に対する強烈な当事者意識」
「気づいた人がやらないといけない」
「コーディネーターはグレーなところに落ちたものを全部拾う」
そして「圧倒的な勝手な使命感」
熱いっす。

「持続可能なものにすること」
何をするにも2人で担当すること。関係性がだんだん良くなる。

「これやりましょう」ではなく、すみませんが、送迎お願いできますか?とお願いする。
継続していくと向こうから何かやることありませんか?と聞いてくる。コミュニケーションデザインだなあ。

「どんな生徒を育てたいですか?」って先生に聞けば、社会に通用する生徒、とか返ってくる→聞いていないだけ。目の前のひとりを誘うこと。

「高校時代にやった一番悪いことって何ですか?」ていうキラー質問。

教科横断プロセス
1 先生ひとりが他教科とのつながりも意識する
2 異なる教科の先生が一緒に授業する
3 他教科と一緒にテストをつくる。

~~~ここまでメモ

佐渡中等教育学校宮崎先生の熱の入ったプレゼンが印象的だった。
そして、参加生徒が「自分」から出発していることが素敵だなあと思った。

Sフェスやかふぇはっしゅたぐ、プリンフェス、おっちゃん祭・・・
好きを原動力にして探究のループを回していくことで
遠心力のなかで「地域」とか「地域の人」と一緒になる。
リフレクションをていねいにやることで価値に気づく。

取釜さんの言葉にも熱くなった。

「未来に対する強烈な当事者意識」
「気づいた人がやらないといけない」
「コーディネーターはグレーなところに落ちたものを全部拾う」
そして「圧倒的な勝手な使命感」

これらは実は教員やコーディネーターだけではなく、
高校生自身にも当てはまると思った。

当事者意識、気づいた人、グレーなものを拾う、そして勝手な使命感。
自分の「好き」から出発したプロジェクトによって、徐々にそれらが高まってくる。

気が付くと自分が地域と自らの人生の当事者になっている。
おそらくはその先に、その人なりの幸せのカタチが見えてくる、と。
それが「探究」という取り組みなのだろうと思った。

山本さんの5年間の学びと思いが
次なるステージの扉を開けた夜になった。

山形に向かう電車の中で、読んでいるこの本。



僕のWHYはなんだろう?と
問いかけられる。

吉田松陰の野山獄エピソードという出発点を思い出す。

みんな学びたいし、学び合いたいのだ。
その先に未来があるから。

学び合うことで自分と地域の未来を創りたいし、未来を創ることはふるさとを創ることでもある。
自らのアイデンティティもそこから創られる。

僕のWHYはそんなところにあるとあらためて思った。

次のステージへの船出。
まだまだこれからだ。
そのバトン、確かに受け取りました。

  

Posted by ニシダタクジ at 12:36Comments(0)学び日記

2020年02月17日

10年後に最高の形で、この学校があるとしたら





「にしかん未来カンファレンス」の第1部にいってきました。いい問いをもらってきました。
にしかんをエリアとしてコンセプトとマニュフェストを決め、リブランディングする。
そのブランドに合った商品を開発する。全体として未来へのメッセージを発信する。

あらゆる商品はメディアとしての機能を持っていく。
本だけではなく、商品そのものがメッセージを運ぶものになる。

そんな実感がありました。

~~~以下メモ

カンバセーション→ダイアログへ
おしゃべり→会話→対話→会議→議論

対話:認識の違い(ブレ)を顕在化させるコミュニケーション。
違いをうけとめ、楽しむこと。

対話:まとめなくてもいい 3つの×
× テーマがない
× 上下関係、仕切りがある
× 勝敗がある

対話の効果
1 創発が起こる 多様性、創造性
2 チームワークが強化される
3 先入観に気づく
4 「共認的現実」をつくる
→社会構成主義「未来は私たちが使う言葉で描かれる」認識した、合意した事実に向かっていく。

対話のポイント
1 まず受けとめる
2 いつもの自分を保留する
3 ネガティブを活かす
4 自分の中に芽生える変化に気づく
5 明日のヒントを探すつもりで



にしかんローカルマニュフェスト:言葉から「人」が見えてくる
「くらし」:暮らしのありかた
「環境」:負荷を減らす
「経済発展」:ビジネスをつくる
を軸に方向性と思いの共有・未来への展望
を行い、マニュフェストとしてまとめ、発表した。

Day1:7名:ふりかえりと現在地の可視化・共有、やってきたことと違う点
参加できなかった事業者インタビュー
Day2:14名:未来の共有と可視化

アンケート:10年前と今での思いの変化は?
個人の体験の共有と意見交換をした。
時間軸/位置・場所軸でマッピングした。

東京での展示会:商品ストーリーではなく地域ストーリーを追いかけた。
「技術」「政治」「人々の価値観」「環境」「地域経済」「地域文化」でジャンル分け。

「にしかんの好ましい未来は~~~です。
そのために私は○○○にチャレンジします」
を紙に書いて発表する。

キーワードを10個にまとめる。

10個のキーワードが達成されている場合に
人物像を入れ、ストーリーを付けた。
こういう人が住んでいる、働いている未来。

にしかんの未来をともに続ける10の言葉として宣言
→ローカルマニュフェスト
→商品のベースとなるコンセプトになる。
→にしかんニュープロダクトマップ:背景としてのローカルマニュフェスト



地域の人が自分たちで言葉にしていくこと。
→SDGsよりずっとリアル。

「危機をどう希望にできるのか?」
対話と共感のベースになる言葉が生まれる。
事業者の言葉:共通の課題認識としての言葉。

にしかん図鑑「にしかんをふかんする」
20歳のカメラマンが撮った写真。

ローカリストカレッジ
「くらしファースト」ニヤニヤできる暮らし。

1 地域の見方が変わった。理由があるということ
2 買い物が変わった。地元、ストーリーがあるもの
3 地域をにぎやかにすることへの考え方が変わった
4 視野が広がり、自分の故郷にも興味を持つ
5 未来を支える1人としての学びの可能性に気付いた

「にしかんらしさ」誇りをどこに持つか?
まだ気づいていないか、まだ存在していないか。
「地域の個性の構成員になる。」

~~~ここまでメモ

発表のあとに対話の時間があり、
「笹祝」の笹口さんが同グループで
「これを話していて共感するのは大人だけなので、
中学生高校生にとっては直感的な、シンボル的な何か」が必要だと言っていた。

印象に残ったのは、
「ローカルマニュフェスト」って、地域版SDGsだっていうこと。
それをベースに、暮らしを、商品を、そして仕事をつくっていくこと。

SDGsって一般的な課題を追いかけているから、
どこかリアルと少し乖離している。

ローカルSDGsっていうのをつくること。
そして、重要なのは、そこから具体的な「人」が立ち上がってくること。

この地域社会が実現したら、
こんな人がこの場所で暮らしている、働いているというのが見えること。
そんな未来の「人」のために今できること。
そんな視点。

現在地から出発するのではなく。

問いを変えていこうと思った。

「10年後に最高の形で、この学校(地域)があるとしたら?」

そこでは、日々、生徒はどんな日常を送っていて、どんな学びを得ているのだろう?
そして、どんな生徒を輩出しているだろう?
さらに、それを包む地域の人は、どんなアクションをしていて、どんな顔をしているだろうか?
どんな仕事、働き方をしているだろうか?
そんなゴールをつくっていくこと。

大切にしたいものを、自分たちで決めること。
その決定に参画したからこそ、自分たちが向かっていける。
「ローカルマニュフェスト」っていうのは、
「参画社会」のひとつのカタチなのだと思った。  

Posted by ニシダタクジ at 06:21Comments(0)学び日記

2020年02月12日

地域のためではなく、自分のために

真冬の佐渡へ。船が揺れなくてよかった。


(ぜんぜん分かりにくいですが、下のほうに朱鷺がいます)

佐渡中等教育学校宮崎先生を訪ねて。
21日のSCH前々夜祭に向けてのプレゼン準備中で
その完全版を聞かせていただきました!
刺激的な時間!



もともと大学のころから「地域づくり」に関心があり、
卒業論文のテーマは「豊かさとは何か?」
ミクロネシアでの生活を通じて、
日本とミクロネシア、どちらが文明的か?持続可能か?
そんな問いを投げかけた。

卒業後に就職した大手旅行代理店を退職し、新潟県で高校教師になる。
2016年佐渡中等教育学校(佐渡・両津)へ。
新潟をマイプロ先進県にする、というミッションもプラスされ、活動してきた。
2019年田舎力甲子園(実行委員会:福知山公立大学)で最優秀賞を受賞するなど、
新潟の「高校生×地域」をけん引してきた宮崎先生の完全版プレゼンとそこからのヒントのまとめ。

2019年度グッドデザイン賞受賞
https://www.g-mark.org/award/describe/49734

~~~以下メモ

サイモン・シネック「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」(TED)
https://www.ted.com/talks/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action?language=ja

「WHYから始めよ」(日本経済新聞出版社)
WHY→HOW→WHAT

大船渡学に学ぶ「問い磨き」
http://souken.shingakunet.com/career_g/2018/12/2018_cg425_5.pdf

ロジャー・ハート「参画のはしご」
https://dohijun.com/post-1582/

「私たち嫌われているんです」
学校と自分に自信が持てない現実に愕然とする。

「佐渡キャリア教育ネットワーク」の存在。
月に1度の会合でモチベーションを保つ。

2016年
地域人・職業人と話す
佐渡版カタリ場
「出会いを刺激に。」
本気の大人が生徒の心に火をつける。
「火起こし」の1年。

ビジネスモデルキャンバス
https://vision-cash.com/keiei/business-model-and-business-model-canvas/

ビジョン・ゴール、ターゲット、ニーズ、実現性などを設定

「佐渡を豊かにする中等生プロジェクト」の発足。
★主体性の尊重を徹底する→wantを掘り起こす。
★必要なこと、ものは自分たちで用意する
★常にビジョンを追い続ける。→「やりやすいから」とビジョン変更しない

2017年
「イノベーションを生み出す場づくり」
大人と共創してアイデアを形にすることでイノベーションが起きた。
Sフェスが生み出した価値

2018年
0→1にする
「何もない」→ないものは作ればいい。
志望理由書につながっている。
「継続性」という課題

2019年
「学びの質」
プリンフェス/おっちゃん祭

小さいイベント→大きいイベント
「魅力が伝わっていない!」という学び。
★アクションを学びに変えるリフレクション

ポジティブ・アプローチとギャップアプローチ
https://successpoint.co.jp/portfolio-view/%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81%E3%81%A8%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81

★自分で思い描いた未来は実現できる。
★ジブンゴトやマイ感
★伴走者で探究者であること

JTB「地域深耕」
ライフミッションとしての地域づくり。
「社会的な評価」が自己肯定につながる。

★「対話」と「探究」
★地域のためにやっているんじゃない、自分のためにやること。

学校と地域との対話の場・時間をつくる
目指す資質・能力を共有できているか?

~~~ここまでメモ

ヒントにあふれた時間でした。
さっそく、大船渡高校の「大船渡学」紹介記事をダウンロードして読んでいます。

▼▼▼
「主体的学び」という言葉が「積極的」「意欲的」程度の意味で捉えられている気がしています。生徒が自ら問いを立ててこそ学びの主体となる。これが主体的学びの本当の意味だと思います。(梨子田先生)
▲▲▲

問い磨き。
学びの主導権を生徒に返す。
などキーワードにあふれた記事。

「地域のためではなく、自分のために。」

自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題。
そこに出会うプロセスの設計とデザイン。
それがいま、求められているのだなあと。

宮崎先生に教わったのは
「たったひとりでも始められる」ということ。
「ひとりの本気で、何かが動く」ということ。
佐渡まで足を伸ばせてよかったなあと思いました。



  

Posted by ニシダタクジ at 13:19Comments(0)学び

2020年02月11日

自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題

文部科学省がH30年に告示した高等学校学習指導要領の
総合的探究の時間の解説文には以下のようにある。

教師の指導も受けながら課題を設定・解決していく小・中学校とは異なり,高等学校では,生徒自身が自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題を自ら発見し,解決していくことが期待されている。

この「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題」とは、どのような課題だろうか?
今まで、そんな問いの中にいた。



昨日はマイプロジェクトアワード2019関東サミット。
関東地方(新潟含む)の高校生たちが自分たちの取り組んできたプロジェクトを発表し、全国大会出場を賭ける「学びの祭典」だ。

冒頭の今村亮さんのコメントから。

「どんな未来をつくりたいか?」
答えのない未来に立ち向かってきた「君だけのドラマを語れ」マイプロ関東サミット。
マイプロの「マイ」1人1人の想いから始まっているということ。
「学びの祭典」としてのサミット。
選ばれるということは「学びのロールモデル」になるということ。

プロジェクトの良し悪しではない。どれだけの学びを得てきたのか?が問われる。
1 オーナーシップ:主体性
2 コ・クリエーション:協働性
3 ラーニング:探究性
が評価基準

プレゼンテーションの始まる前に「この場所には味方しかいない」と確認すること。やさしさ。
10分プレゼン5分質疑。プレゼンはPDFで行う。

「学校部門」(授業等)と「個人部門」(それ以外)があり、
学校部門から5プロジェクト、個人部門から3プロジェクトが
全国サミットへの切符を手にする。

午前中に全体プレゼン(予選)があり、
そこから選ばれたものが各ブロックに分かれて
代表プレゼン(決勝)を行う。

その審査中に、
高校生はリフレクション(ふりかえり)の時間があり、
関係者向けには「マイプロ・探究勉強会」が裏で走る。



~~~以下勉強会メモ

society5.0
サイバー空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステムにより
経済成長と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会

高校教育の変化(マイプロ・探究)→大学入試変化AO・総合型選抜→未来予測(society5.0)

「主体的な問いと実践的学び」が学力の新しい当たり前になる。

「学びのロールモデル」と
「実践していく方法論の学びあい」

自分の解釈を横に置いておいて、高校生に耳を傾けてみると見えてくる何か。

かえつ有明高校
https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
まずはやってみよう
プロジェクトチーム10名でまずは合宿し、腹の中を見せ合った

30年後にどんな学校になっていたら遊びに行きたいか?

10年後は?

1年後は?

明日は?
っていうバックキャスティング。
そこからはフロー状態になった。

弱みをさらけ出せる関係性。学ぶ前の前提として「存在してもいいんだよ」っていう意識こそが「学校」が存在してる意味なんじゃないか?

1人の個人として守られているホーム。頼り頼られている関係
「進路指導」の前に「存在承認」

桜美林大学の高大連携プロジェクト「ディスカバ」
https://discova.jp/

・outputの機会がない→大学生用の自己分析ツールを出願書類にする
・inputが足りない→サマープログラム
AO入試を10%→30%にする
取りたい人材を取り、入学後にコアメンバーとして活躍してもらう。
対話を重ねて経験を武器にする

~~~ここまで 勉強会メモ

僕が聞いた部屋で全国のきっぷを手にしたのは
東京都文京区「b-lab」のフリーペーパー「CHACHACHA」プロジェクト。

25000部を発行する高校生の挑戦を応援するマガジン。
CHACHACHAとはchance-challenge-changeの頭文字
彼女自身がそれを体現するようなプロジェクト発表だった。

高校を中退し通信制高校に在籍しながら
b-labを利用していた。
そんなとき、スタッフに「人が足りないから入らないか?」
と言われたフリーペーパーの制作プロジェクト。

大手出版社に著作権の許可を取ったり、
いろんな場所に電話をしたり、
大人のルールをやってみることで、彼女はどんどん変わっていった。

そして素敵な人との出会い。
「土下座してだもいいからやりたいってことをやる。
恥ずかしいからやらないっていうのはもったいない。」
そんな言葉に刺激を受ける。

そして彼女は「他人っておもしろいな」と思ったという。
そしてフリーペーパーを通して、それを伝えたいのだと。

淡々とした口調でしゃべる彼女は等身大で、
だからこその成長度というか、ああ、このプロジェクトがあってよかったなあと思えた。

そしてもうひとう。
全国には残らなかったけど、印象に残っているのは、
山梨県富士吉田市の高校生が発表した
「高校生に織物の魅力を届ける~通学路を照らすギラギラバッグ~」プロジェクト。

彼女は父親が地域を元気にするような仕事で、
母親が名産である織物のPRをするような仕事をしていた。
そのため幼いころから地域イベントや織物の企画などに参加していたのだという。

織物の工場見学にいったとき、職人さんたちに話を聞いたら、

・後継者不足が心配
・職人は誇りをもって取り組んでいること
を実感した。織物の魅力と熱意を届けたいと。

もうひとつ彼女が気にしていたのは、
同級生たちの地元への思いだった。
卒業すれば東京の大学に進学するのが当たり前の進学校。
そこに富士吉田の出身だという誇りは感じられなかった。

そこで彼女は、
工場見学で存在を知ったB反(刺繍のズレなどがあり、出荷できないもの)
を使用したバックをつくることにした。

同級生を観察すると、
長い上り坂の通学路重いリュックを持って歩いていた。

丈夫でかわいいバッグをつくったら、
使ってもらえないか?
と友達のためにB反を利用したトートバックを制作することになる。

そこで立ちはだかる進学校の葛藤。
先生方は勉強こそが大切だという。
同級生も懸命に勉強している。

私はどうしたらいいんだろう?

それでも彼女は地域の人たちの応援もあり、
バッグをつくり、友達に渡して使ってもらったりした。
そんな活動をしていたら、彼女は地元に残りたくなり、
今春からは地元大学に進学するのだという。

いまも、彼女がつくったバッグは友人たちに使われ、
学校の中に地元を感じるのだという。

これか、って思った。
「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題」とはこのことだろう、と。
これは、彼女にしかできないプロジェクトだ。
そしてこれからも、大学生として活動に取り組むだろう。

マイプロ関東サミットを聞いていて、やはり首都圏の高校のほうが
プロジェクトによる「学び」が深いように思った。
それはきっと、場の設計・設定とサポートする人たちの問いかけによるのだろうと。

しかし、題材という点においては、
東京では「一般的な(SDGsにあるような)社会課題を自分なりに切り取る」ことが主になってしまうが
山梨県のような地方はオリジナルな題材に出会う機会が多いように思う。
あとはそれをどのようにフォローするか?っていう大人の存在、場の設計が重要になってくる。

学習指導要領がいう、
「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題」を見つけること。

それは、「キャリア教育」と呼ばれる何かが言ってきた、
やりたいことを見つける、とか、自分に向いている仕事を探す、とかいうことよりもはるかに重要なのだろう。

その課題に出会うということ。
そのために、地域や大人との「経験」が必要で他者や自分との「対話」が必要になる。

京都・綾部で「半農半X研究所」を立ち上げた塩見直紀さんは、
「使命多様性」の時代が来ている、と言っていた。

「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題」とは、
その「使命」のことだと思った。

ひとりひとりにその「課題」があり「使命」があり、
それをひとりの力ではなく、周りの力を借りながら、
果たしていく、ということ
そのプロセスの中にこそ学びがある。

織物プロジェクトの高校生のプロジェクトは、こう締めくくらられた。

スライドには「人に頼ってもいいんだ」の文字。

そしてコメント。
「お世話になった人への感謝を忘れずに、
そして、人に頼ることを恐れずに、これからも進んでいきたい。」

「人に頼ることを恐れずに」か。
いい言葉だな、と。

閉会式。
全国サミットへの切符を手にした8プロジェクトの発表。



グッと来た。
躍動する生命がそこに確かにあった。

「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題」に
チャレンジする高校生の姿に、問いかけられる。

あなたの使命はなんですか?  

Posted by ニシダタクジ at 07:00Comments(0)学び日記

2020年02月09日

「モモ」のような本屋



長野県立図書館
「これからの公共について考えるための対話 vol1」

ゲストはクルミドコーヒーの影山知明さん。

影山さんファンだっていうのと、
平賀館長の長野県立図書館「学び創造ラボ」を
見てみたかったので、行ってきました。


こんな感じです。
中高生がめちゃめちゃ勉強してました。
その横でやっているトークイベント。
潜在的には何か入っているんだろうなと。



クルミドコーヒー影山さんのトークの後、
4人でのトークセッション。

いちばん心に残ったのは、「モモ」(ミヒャエルエンデ)の話かな、と。



センジュ出版吉満明子さんも著書「しずけさとユーモアを」の中で書いている。
「本当は、モモになりたかったはずだ。誰かの話をじっくりと聴いて、うんうんとうなずく。その人が持つ「本当」を、何か特別な質問をするわけでもなく聞きながら、その人が笑顔になっていくのを一緒に幸せに思う。そう願っていたはずなのに、私はどこに来ているんだろう」(しずけさとユーモアを)

影山さんも言っていた。
「モモ」が増えていけばいい、と。他者を操作しようとしないこと。
評価でもアドバイスでもなく話を聞いてくれる存在と空間。

「あなたがモモになったらいいんじゃないですか?」

そんな呼びかけに、はい、僕やります!って即答したくなった。

~~~ということで講演&トークメモ

まちとの共用部、現代的縁側としてのクルミドコーヒー。
天職callingとは、生きてるうちに呼ばれるもの。呼ばれた意味は後になってからわかる。
カフェをやるために生まれてきた。

カフェも図書館も目的を持たずにフラッといけるし、時間を過ごせるところ。
目的を持って行く場所と目的を持たずに行く場所。

「説明責任」という言葉が嫌い。どんな成果が生まれるのか、やる前から求められるが、それは事前には説明できない。
あらかじめ成果を設定するとそれに沿って操作してしまう。そうすると創造性は開花できない。

わたしとあなたのあいだに共用部、中間領域を作っていく。
続「ゆっくりいそげ」はデモテープとして出版した。完璧に作らないこと。
本来出版とは公化すること。出版するとは、わたしとあなたのあいだに本を置いてみること。

コール&レスポンスがあるということ。
背開き製本で、180度に開けること。余白をたくさんとって書き込めるようにしたこと。
答えじゃなく問いがあること。

エンジニアリングは、お金、時間、労力を最小限にし、安い車を量産した。その仕組みは効率という点においてあまりにもよくできていたので、工場以外にも浸透していった。企業だけならまだしも、まちづくりも、NPOも、果ては教育やメディアまでもが、成果に向かってどうするか?となってしまった。

エンジニアリングが行き過ぎると人間の手段化が起こる。使えない人材などという言葉が出てくる。
生きづらさの源は、利用価値で人を測ることではないか?

リザルトパラダイムからプロセスパラダイムへ。
カフェの売り上げ目標を決め、そこに向かっていくとワクワクしない。
カフェの価値である思いがけないことがキャッチできなくなる。新しいことを思いついても計画に書いてないからできない。
計画を立てるのをやめ、日々を生きていく。

数字をちゃんと見ながらも、それを目的にしない。
植物に似ている。最初から樹形は決まっていない。関係性の中から育ち方を決めていく。

クルミド大学
https://kurumed-u.jp/

今日一番アツかったのは、クルミド大学の話。
そもそも大学って何?とか、そういう話好き。

クルミド大学にはキャンパスが無く、先生がいない。
今の大学は教える方があまりにも組織化していて、学生をお客さん化している。

学びたいと思っている人だけが来る大学。
ボローニャ大学のように。

教育目標も、こんな人を育てたい、じゃなくて、
機会から学ぶ人をつくる環境だけはある、みたいなの。

大学にあるものは大体ある。
・学生証・ライブラリー・学食・出版会・合コン・部活・奨学金制度・裏口入学
棚1つでも立派な大学のライブラリーだ。

無目的性と目的多様性。
どっちも大切なのだね。
あ、無目的ってのは多様性のひとつか。

木が育つには、土が育たなければならない。
パイオニアな木が土を耕した。
土というのは人の関係性やつながりのこと。

共生と孤立、不自由と自由のマトリクスで考えると、共生で不自由な田舎から、自由を求めて都会に飛び出して、自由だけど孤立してしまった。
ふたたび共生で不自由には戻りづらい。だから共生で自由、というのができないか?
「他人とともに自由に生きる」ができないか?

公共私
公⇔公よりの共⇔共⇔私よりの共⇔私
「私から立ち上がってくる共」

ポイント2つ
・話すことより聞くこと。「話し合い」から「聞き合い」へ。どちらかではなくどちら「も」
・違いを楽しむこと。
違いを出発点にする。

「他者のために生きる」「たったひとりのために生きる」ことは、自分のために生きることでもある。
うそをつかない、誇れる店になること。
「モモ」自分の時間を生きる=他者のために生きること
ここから立ち上がってくる「共」があるんじゃないか。

「実存が本質に先立つ」
カフェを始めることで西国分寺が具体的に見えてくる。
「気持ち」っていうのはあとからついてくる。

カフェはいろんなことができる。だからこそ、通常営業を大事にする。
お店が自由であることでお客が不自由になる。
行ってみたらイベントやっていた、とか。
お客が自由であるために、お店側は不自由を受け入れる。

カフェに行く理由の1位は、自分の時間を過ごすため。
衝突しない自由は、選択できる自由

いい場の条件:禁止事項が少ないこと。
都市の公園はそれぞれが自由を追い求めた結果、不自由になっている。
自分が自由であるためには他者と一緒の自由を考えないといけない。

~~~ここまでメモ

まとめ。

「共」のはじまりは、共通領域、縁側。
きっとツルハシブックスもそんな場所だったのだろうと。

クルミド大学の話も。
学生を「お客さん化しない」ということ。
「学びたい」を一緒につくっていく場があるということ。

そしてなんといっても、「モモ」の話。

「モモ」が増えていけばいい、と。他者を操作しようとしないこと。
評価でもアドバイスでもなく話を聞いてくれる存在と空間。

それ、やりたいなと。
本屋で。
共に悩んでくれる本をそっと差し出すような。
ときに手を動かして、生きるを実行できるような本屋を。

ということで、僕はまた本屋をやります。

【畑のある本屋 ツルハシブックス(仮)】

・隣に畑がある物件
・電車駅から徒歩20分圏内
・家賃ゼロ‐1万円程度
・ほかのお店の間借りでもOK

さがしています。
これから僕が本屋でつくる「共」の実験なのかなと。
今日のトークで、気持ちが高まりました。

「あなたがモモになったらいいんじゃないですか?」

そんな問いを発する本屋をあなたとつくりたい。  

Posted by ニシダタクジ at 08:01Comments(0)学び

2020年02月08日

さわやかな敗北



岐阜県立吉城高校
YCKプロジェクト報告会2019に参加。
YCKとは(吉高 地域 キラメキ)の略称
地域でさまざまな活動を行った生徒からの発表。
発表中のバックミュージックにJ-popがかかっているのが新鮮。

地域課題探究

課外特別プログラム★課外

総合学習

教科学習

というような設計。特筆すべきはプロジェクトの数。こんなにたくさんあるんだって。
発表では「こんな人におススメ」っていう後輩に活動をお勧めするような内容が入っていて、
先輩から後輩へとプロジェクトが引き継がれていることが分かった。

感動したのは、
学校設定科目地域課題探究の2つのプロジェクト
1つは孫の日企画「お孫さんと最高の思い出をつくろう」企画
探検×ものづくりを合わせた企画。

10月の第3日曜日(孫の日)に企画。
8組18名が参加した。

なぞなぞや紙飛行機を投げたり、絵を書いたりレクリエーション的な要素も大きかったが、おばあちゃんたちは別室でケーキをつくって最後に孫にプレゼントするとか、かなりこだわったつくり。最後に撮った写真を送ったりもする。ホスピタリティにあふれた企画。

申込者のうち1組は、「孫がいなんだけど、参加したい」と問い合わせたおばあちゃんにスタッフの高校生が孫の代わりをやったのだという。別れ際おばあちゃんが泣いていたという。なんかあったかいな。

もう1つは三寺ミッション「お寺で語ろう私たちの飛騨」企画
・お祭りに合わせて外国人向けのガイド本をつくる。
・寒いので暖かい汁物をふるまう。

そして対話を行う。
行きつけの店、わが町自慢などから入って、入りやすくする。

住職さんは言っていた。「お寺がどんな場だったのか?」を問いかけられた、と。
「地域」って何か?っていう壮大な問いをなげかけられたような気がした。

この2つのプロジェクトを聞いていて思ったことは、「お客の設定」がとても大切だということ。誰のためにやるのか?を突き詰めていくと、やることにつながる。

キャリア教育に必要なのは、「お客」なのではないか。と思った。友達の誕生日にやる「バースデーサプライズ」のように企画を考え、実行し、フィードバックをもらうこと。お客を設定し、懸命に活動を考えている分、フィードバックが熱い。

最後に、進路の決まった3年生からのメッセージ。
英語が得意だと思っていたのに、外国人と話せずにくやしかったこと。学校に教えに行ったときに、「なんで?」と聞き返され、答えられなかったこと。教わる側の視点が足りない。そうして学ぶ気持ちにスイッチが入り、大学に合格したこと。

「さわやかな敗北」

高校生にとって、自分の足りなさ、できなさに気づくこと。
それは大きなモチベーションのスイッチになる。
これをいつやれるのか?高校生の早い段階で、もっと言えば、中学生のうちでもいいから、やれたほうがいい。

同質性集団の中で比較によって敗北感を得るのでは無く、自分なりのミッションを持って実験・挑戦した後の敗北感を得ること。

「さわやかな敗北。」
それを可能にするのは、地域というフィールドと地域の人という学びのパートナーと、ふりかえりのデザインだろうなと。
  

Posted by ニシダタクジ at 15:25Comments(0)学び

2020年02月07日

「キャリア」から「ライフ」へ。

飯野高校梅北先生からつながった
糸魚川市のKさんとの対話のまとめ。

まずはコンソーシアムの話。
コンソーシアムは機能ベースで考えるべき。
1年1年、ミッションを更新していくこと。
これはその通りだなと思った。
機能しないコンソーシアムに意味はないから。

キーワードは「一回性」
http://hero.niiblo.jp/e490190.html

あらゆる仕事がアートに近づいてくる。
アートとサイエンスとクラフトのあいだに
プロジェクトができていく。
それは教育も「学び」も一緒だ。

だからこそ、飯南高校の美術部の
ラテアートが素晴らしいのだと。

Kさんと話していて、衝撃だったのはコンソーシアムの話を含めて3つ。

2つ目が「キャリア教育」への違和感。
文部科学省がキャリア教育と言い出して久しいのだが
それはいわゆる「キャリアデザイン」的な手法がとられている。
キャリアの目標を決めて、そこに向かって努力するというもの。

それを温存したまま
「探究」へシフトすることなどできるのだろうか、という問い。

「キャリア教育」はあまりにも「ワーク」に偏重している。
それに対して「探究」は「ライフ」全体の問題だと。

昨日の発表会で唯一違和感があったのは、
燕市×働き方、燕市×産業の2チームの質問項目について
仕事の内容や労働時間、やりがいなどの基本項目。

それって、仕事はマネーワークであり、仕事=雇用されること
にフォーカスしすぎているんじゃないかと。

そうではなくて、
自分のライフをどうつくっていくか?
暮らしをどうデザインしていくか?
人生をどう経営していくか?
のほうが大切なのではないかと。

「キャリア」を含んだ「ライフ」という
考え方から始めないといけないのではないか。
むしろライフの延長上にワークがあるのだと。

Kさんが言っていたように、
これまでのキャリア教育は「唯一解」があるように教えてきたが、
これからは「納得解」、それも「現時点では」という注釈がつく納得解であり仮説
から入っていくのではないか。
そんな風に、「ライフ」から入るキャリア教育。

それを「探究の時間」で「探究する」ということ。
それが「探究」の意味・意義なのではないかと。

ラストに衝撃だったのは、
「県立高校にこだわる必要があるのか?」っていう問い。

東京の通信制高校と組んで地域カリキュラムをつくってもいいし、
さらに企業と組んで、新しい学びをつくってもいいし。

「キャリア」から「ライフ」へ。

阿賀町はそんな学びが可能なのではないか?

「ふるさと創りびと」がつくるもの。

1 「暮らす」をつくる
2 「はたらく」をつくる
3 「まち」をつくる

そんなコンセプトが可能なのではないかと思った。
アートとサイエンスとクラフトのあいだ。

そこに新しい「学び」をつくる。  

Posted by ニシダタクジ at 07:58Comments(0)日記

2020年02月07日

「知りたい」のスイッチを入れる

新潟県立分水高校1年生が総合的探究の時間で行った
「高校生地域再編集プロジェクト」の成果発表会@燕市役所
を聞きに行ってきました。



1年生全員が6つのチームに分かれて活動
燕市×文化:オープニングライブ
燕市×自然:鉛筆づくり
燕市×働き方:動画で働き方紹介
燕市×食:お店とコラボ商品企画
燕市×産業:インスタグラムを活用した発信
燕市×歴史:大河津分水が題材の大河ドラマ上映

株式会社MGNETまちづくり事業部の協力のもと、
各チームに若手社員(他の会社の方も)がサポートについた。



いきなりすごいなと思ったのは次第とアンケート用紙。
このサイズで渡されるとアンケートを書かざるを得ないなと
A4で渡されると、書かないし、このクリップボードに挟まれているから
机を設置しなくていいので、椅子だけにできる。これはいい。

まず「再編集」というキーワードから。
知っているようで知らないこと。
インプットとアウトプット。
「地域を知る」ことで終わるのではなく、「地域を知りたい」というマインドになっているか、が成果。



MGNETの武田さんからのメッセージが心に響いた。

「教わる」と「知る」の違い。
「大人が伝えたいこと」≠「高校生に伝わること」。
押し付けるのではなく楽しい時間にする。

みんなが「へー」って感じたことを整理して相手に伝えること。
伝える方法は問わない。

「燕をよく知る大人」ではなく、「燕をそんなに知らない大人」と一緒に学んでいく。
記憶に残ること。当たり前の景色に変化を。

~~~ここまでメモ

インプットして、編集し、アウトプットする。それを何度もやること。
「知りたい」のスイッチをONにする。
探究のテーマを見つける前にやらなければいけないことだなあと思った。

印象に残ったのは、どのチームも楽しそうに発表していたこと。



「食」チームは燕名物の鶏レモン和えとぽっぽ焼きをクレープに
入れる商品開発を行う。



「歴史」チームは大作(長編)の大河ドラマをつくる。

「自然」チームは、枯れ枝を鉛筆に加工し、インテリアを作った。
特に「自然」チームでは、問いが深まっていったように思う。

燕市×自然
燕市のものづくりに着目。
ものづくりは人生を豊かにするもの、自然はアート。
2つを組み合わせて何か作れないか?

誰のためにつくるのか?
→入学式のプレゼントに使えるような。
枝がまがっているので、芯は先にしか入っていない。

たしかに、実用物としてみると、
この鉛筆は「使えない」ものなのかもしれないけど、
贈り物として、祈りを込めたものとしては、魅力的なのではないかと思った。

そして、ここをサポートした方が
ひたすらに「なんで?」と聞き続けたのだそうだ。
問いかける大人、素敵だなあ。

今回のまとめ。

1 「再編集」というキーワード
インプットしたものを編集し、アウトプットする。
それを繰り返すことで、地域が見えてくる。

2 サポートしたのは若手社会人で地元出身の人ではない。
地域のことを教えてくれる「先生」としての存在ではなく、
一緒に学ぶパートナーとしての存在。

3 「知りたい」のスイッチを入れる。
「探究のテーマをどう見つけるか?」と問いがちだけど、
まずは「知りたい」と思えるかどうか、からしか始まらないなと。

MGNETさんのデザインに、学ぶところが多い発表会でした。
ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:24Comments(0)学び日記

2020年01月31日

OSとしてのカマコン

ながおか市民協働センターイベント
「本当に地域を盛り上げるための地域資本主義の始め方」
に出てきました。



初めてのカヤック柳澤さん!
うれしい。
長岡まで言ってよかったなと思いました。

第2部のU-style松浦さん、いわむろや小倉さん、池田組池田さんの事例紹介と
パネルディスカッションはここ5年くらいで一番おもしろかったなと。
司会の唐澤さんがすごい切り口で切り込んでいくのが楽しかった。

ということで。
おもに第1部の講演メモ。

~~~ここからメモ

鎌倉資本主義。OSとしてのカマコン。
文字で見るよりずっと臨場感があったなあ。
そこに思想や未来が詰まってる。
http://kamacon.com

「ビジネスネームを決める」ってよかったな。
会社での役割は、その人のひとつのロールに過ぎなく、全てではない、という思想。

法人=人工的な生き物をつくるということ。
「言葉から世界は生まれる」

カヤック信条「失敗するなら最速で。」
どんな失敗をしましたか?と査定で聞かれる。

面白いものは概して旬が短い。古典的なものは残っていくけど。

「知らない人と出会えるかもしれない」それが場、イベントの価値。

「右脳と左脳のバランスが良いものが流行る」
直感と理屈、インパクトと説明

報酬制度が組織を決める。通常は「上司」か「みんな」か「神様」が給与を査定する。それを全部やる。
ベース給はみんなで決め(360度評価)、賞与は上司が決め、サイコロ給は神様が決める。

「まち全体がオフィス」という発想。まちの社員食堂をみんなで運営・利用する。
⇒働く人たち同士が仲良くなる。

「面白法人」
1 まずは自分たちが面白がろう。
2 周囲からも面白い人と言われよう。
3 誰かの人生を面白くしよう。

「つくる人を増やす」という経営理念。
自分がつくる人になるということ。主体的に関わっていくこと。
選べる会社ロゴ。3本目のオールは自分で決められる。
地味なようで奥が深い。

なるべくルールを作らないようにする。
自分たちで作れなくなるから。

ブレストの意味と価値。
これが今日いちばん面白かったかな。
創造的なアイデアを出すための方法。
ブレストこそがカヤックをカヤックたらしめていた!

ブレストのルールは2つ。
1 仲間のアイデアに乗っかる。
2 とにかくたくさんのアイデアを出す。
「否定しない」よりもこの2つ。否定することで数が出せるとしたらそれはOK。
効能は自分ごと化され、つくる人になる、面白がる人になる。

カマコン=ブレスト
1 アイデアプレゼン
2 ブレスト
3 発表
4 プロジェクト立案
5 実行
自分ゴト化させるにはブレストは最強。
アイデアを出す部活的な感覚。

仕事だけじゃなく、居住と家族を大切にしたら人生が3倍楽しくなった。

面白がるために物理的にこだわったこと。
1 誰とするか 類友
2 どこでするか 鎌倉
3 何をするか 売上、利益
社員の90パーセントがクリエイター。鎌倉住宅手当39000円/月

資本主義の限界
1 GDPの指標の問題
そもそも伸びないし、成長と幸せが比例しない。新たな指標が必要。
2 地球環境の問題
3 富の格差の問題

指標を新たにつくる。
1 地域経済資本 何をするか(生産性)
2 地域社会資本 誰とするか(人とのつながり)
3 地域環境資本 どこでするか(自然・文化)
これらを合わせて地域資本主義。

「まちのコイン」
金融資本主義は格差を拡大し続ける。モノサシそのものを仮想通貨で測ること。
人とつながることでコインがもらえたり使えたりする。使えば使うほど仲良くなるコイン。
人と人がつながったり仲良くなったりするために使われる。
ハイタッチしたり話を聞いたり。そんな企画を一緒に考えることができる。
まちのコインが多く流通している→つながりが増えつつあるまち。

U-style松浦さんの「潟マルシェ」
エシカル&クラフトライフマーケットと呼んだら、人が増えた。
暮らしを豊かにする選択。自分で暮らしをつくること。
シンボルとしてのとやの潟。場を媒体とする地域の編集の場。
地域というコミュニティがあるのではなく、様々なコミュニティが重層的に重なり合っているのが地域。

にしかんマニフェスト
https://www.niigatawestcoast.com/nishikan/about/manifesto/

建築と不動産を編集するかきがわ不動産
https://www.kakigawa.com/concept/

誰とするか、どこでするか。
それって暮らしづくりでもある。
そもそも、まちづくりは暮らしづくり、か。
その通りだなあ。
仕事づくりの前に暮らしづくりを、したいよね。

暮らしをどうする?
って自分ゴトですよね?

カマコンは部活。必ずしもアウトプットしなくてもいい。いざとなったら集まれる関係。
だからOSなんだな。いろんなアプリを動かせる。

戦略というのは絞ること。絞るほうがスピードが速くなるから、結果競争に勝利する。

「食」と「禅」と「まちづくりデザイン」。
鎌倉のアイデンティティ。
わが町で大学つくったら何学部と何学部と何学部になりますか?

~~~ここまで講演&パネルトークメモ

まとめ。

いちばんはカマコンで行われる「ブレスト」の奥深さ。
単なるアイデア出しのテクニックではない。

ブレストのルールは2つ。
1 仲間のアイデアに乗っかる。
2 とにかくたくさんのアイデアを出す。

「否定しない」よりもこの2つ。否定することで数が出せるとしたらそれはOK。
効能は自分ごと化され、つくる人になる、面白がる人になる。

なるほど、と。

「乗っかる」ことを繰り返し続けていると誰のアイデアか分からなくなり、一体化してくる。
背景にある考えを想像するようになる。「乗っかる」って、創造的なツッコミのことかもしれない。

「乗っかる」って言葉でいうほど簡単じゃない。
観察して、背景を読んで、場と一体化していかないと、乗っかれない。乗っかり続けられない。

ブレストをやり続けると、楽しく働けるようになる。
ブレストをやり続けると、組織やまちに文句言わなくなる。
それは「ジブンゴト化される」から。

ジブンゴトっていうよりは、場と一体化してきて、自分が「鎌倉」になっちゃうんだろうな。
そういう「場」がカマコンにはできているんだと思った。
「OSとしてのカマコン」っていうのがすごい深い気がする。

ふたつめは、「暮らし」づくり。

仕事だけじゃなく、居住と家族を大切にしたら人生が3倍楽しくなった。

1 誰とするか:類友
2 どこでするか:鎌倉
3 何をするか:売上、利益

イナカレッジの研修プログラムの時も思ったけど、
1と2って大事だよね。
誰と、どこで、って「暮らし」のことなんじゃないか、って思った。

「まちづくり」じゃなくて、「暮らし」づくりなんだなと。
大学生は、「仕事づくり」の前に「暮らし」づくりをしたいんじゃないかと。
「働き方」よりも「暮らし方」を考えたいのでないかと。

みっつめは、少ししか話は出てこなかったけど「まちの大学」の話。
https://daigaku.machino.co/

フード学部、ボディ&マインド学部、アイデア学部
の3つが予定されている。
これって、鎌倉のアイデンティティだなと。

「食」「禅」そして「アイデア」。
歴史的なものと新しいもの。
左脳的なものと右脳的なもの。
それを象徴するような「カマコン」

ブレストは、言葉のように見えて、身体的な要素がとても大きい。
まさに脳と身体、左脳と右脳の真ん中でアイデアが生み出す感じ。

「ツルハシブックス」が閉店して、
テーマコミュニティを続けていくことは難しいと思った。

コミュニティは、性質として無意識のうちに閉じていくからだ。
新しいものが入ってこなかったり、入りづらくなったり、
新しいものが出ていかないと、コミュニティが閉じていき、
結果、そのコミュニティはゆるやかに死んでいく。

最近読み直した
「残酷な世界を生き延びるたったひとつの方法」(橘玲 幻冬舎)
の中に、「伽藍」と「バザール」の話が出てくる。
「伽藍(がらん)」とは、お寺の建物の壁という意味で、閉鎖空間を、
「バザール」とは、オープンな市場、つまり開放空間のことだ。

その2つでは生き延びるための戦略が明確に異なるという。
開かれた「バザール」では市場においてよい評判がフィードバックされ、信頼を得ることで、商売繁盛となる。
悪い評判がついてしまったとしたら、次の市場を目指し、その市場を退場することができる。
反対に閉じた空間である「伽藍」では、一生そこから出られないから、
「悪い評判を付けない」ことが最大の戦略となる。

これまでの「学校」や「企業」、「地方の小さな町」などのコミュニティは、「伽藍」そのものだった。
だから、「目立たないようにして、やり過ごす」ことがもっとも賢い選択だった。

その「伽藍」を変えることなく、
子どもたちや若手社員、役場職員に「失敗を恐れずに挑戦しろ」
っていうのは、あまりにも酷だ。

しかし、いま。
「伽藍」はすでに崩壊しつつあるし、崩壊させなければいけない。
開かれた「バザール」ができつつあり、作らなければいけない。
地域の大人や町外・県外の人に開かれた学校、
修学旅行や外国人観光客がたくさんくる開かれた観光地。

そこで、新しいものを生んでいく。
歴史的なものと新しいもの。
左脳的なものと右脳的なもの。
土の人と風の人。

それらが一体となって、新しいものをつくっていく。
集まる場所、帰ってこれる場所だけではなく、始まる場所、巣立って行ける場所になる。

そしてそれこそがわが町のアイデンティティになっていく。

そんな未来を展望できた長岡の1日でした。
柳澤さん、登壇者のみなさん。
企画・運営してくださった協働センターのみなさん、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 09:43Comments(0)学び日記

2020年01月21日

「地域の良さを伝えていないから子どもたちは出て行ってしまう」は本当か?



コミュニティスクール立ち上げに向け準備委員会開催。
昨日の議論メモ。

リアルな声とその対応について
・「少人数なのできめ細やかな指導ができる」はメリットではない。手をかけすぎて自立できないのではないか不安

たしかに一理ある。
きめ細やかな指導というより、探究などでのフォローができる、あるいは協働探究者としての先生を見せていくこと。

・小中学校の狭い人間関係が継続されるから外の高校へやりたい。

これもわかる。小中学校の狭い人間関係から脱したい。僕だってそうだった。
これには「地域」との人間関係がたくさんできます。

たとえば、FAQで、
「Q:中学校時代の人間関係が維持され、狭い世界を生きることになるのでは?」
「A:本校は地域に開かれており、地域の人と協働しながらプロジェクトを作っていくことで、教室以外で多世代との人間関係を構築することが可能です。」
って書くとか。同世代だけの人間関係でいいのか?っていう問いが必要。

・小学校の「総合的学習」ではかなり時間をとってやっているが中学校で切れてしまう。

高校1年次に同じ題材で「探究プロセス」を回すことができないか。
「未来フォーラム」で発表した阿賀町の小学生の「総合的学習」の発表は、
地域資源を最大限に生かし、地域住民を巻き込み、雪椿でお茶を作ったりしていた。
あのプロジェクトの延長上に高校でも何かできないだろうか。

そんなことを考えた。
どんな生徒を育てたいか?
については、まだこれから議論していくところであるが、みなさんのを聞いていて思ったこと。

「地域の良さを知らないから外へ出ていく。だから、小中高のときに、地域の良さを伝えなければいけない。」

っていうのは、もっともらしいけども、実際は、その視点で行けば、「もっと良いもの」が街中や東京にあるから(ありそうな気がするから)、やっぱり出て行ってしまうと思う。

「若者が残らないのは地域に雇用がないからだ」

っていうのも、同様にもっともらしいけれども、実際08年にDeNAが新潟市にカスタマーセンターを作って雇用創出したけど、それを理由に東京に出ていくのを辞めた人っているのだろうか。

しかもそれって、仕事=雇われることという「サラリーマンシップ」を前提にしているので、そういうマインドの人ではなくて、地域の当事者となり自ら創っていけるような人材に残ってほしいのではないか?

「ナリワイをつくる」(伊藤広志 東京書籍)に書いてあるけど、地方にはそもそも「雇われる」仕事はあまり存在せずに、ほとんどの人が(下級武士)を含めて季節ごとに様々な仕事をする百姓だった。役人か、上級武士か、豪商か、そのあたりが専業として仕事をしていた。

だから育てていくべきは、次の時代を生き抜いていく百姓マインドを持った若者なのではないか。
自ら価値を決め、自らの人生を創っていく人。そのプロセスの中で他者と協働しなければつくれない仕事やコミュニティがあるから、そこを協働していける人。そんな人の集まりに、地域の未来があると思う。

問うべきは
「どうすれば残ってくれるか?」
じゃなくて
「どんな人に残ってほしいか?」
ではないか。

関係人口も同じだ。
「どうやったら関係人口が増えるか?」
っていう問いの前に、
「その地域にはどんな関係人口が必要なのか?」
「どんな人に関係人口になってもらいたいのか?」
っていうのを決めないと。

そもそも「良さを伝える」って不可能じゃないか。
価値観そのものが揺らいでいるのだから。
良さは本人によって、見出してもらわないことには、「良さ」とはならない。

もっと言えば、「良さ」っていう概念がそもそも比較するということ。
だから、外に出てみないと地元の良さがわからないっていうのもその通りで。
そういう意味では、小中学生は比較対象がないのだから「良さを伝える」っていうのは原理的に不可能なのではないか。

こんな話の中で、育てたい人材像の僕の現時点の案。
要素はこんな感じかな、と。

激動する世の中においても、目の前にある地域資源や周りの人と協働する中で価値を自ら定め、地域と自らの未来を創っていくことができる探究型思考・行動ができる人材

そんな人材と一緒に地域の未来をつくりたいし、自分自身もそんな人材になりたい。

そんな風に共感できる目標がつくれたらいいなあと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 08:40Comments(0)日記

2020年01月19日

「暮らし」とは、分けないこと



昨日は、新潟市×イナカレッジのトビラプロジェクトの発表会でした。
われらが「内野おうちのごはん」プロジェクトも発表しました。

その前の11時~
同じトビラプロジェクトのまきどき村チームがやっているインタビュー展の会場で
唐澤さんと風間さんとトークイベントがありました。

題して、「新しい時代へ向かう、私たちのコミュニティのつくりかた」
大きく出ました。笑

一週間を切った告知にも関わらず、15名を超える入場があって、立ち見が出てました。

トークのハイライトは唐澤さんが地元のじいちゃんに言われた
「まきどき村ってパッとしないよね。でもそれがいい。」

「パッとしない」ってなんだろう?
あるいは「パッとする」ってなんだろう?
っていう問い。

~~~以下トークでのメモ

トビラプロジェクトの大学生に「まきどき村の目的は?」
って聞かれて誰も答えられない。
目的や目標を持って、どこかに向かっていくわけではないから。
「存在価値」とか「有用性」ではなくて、ただ「営み」の中にある。
それがまきどき村の価値なのだと。

TANEMAKI2にも書いてあったけど、システムは自らを維持するため構成員に「有用であれ」そして「交換可能であれ」と迫る。
それって、人の幸せのためにシステムがあるのではなく、システムを維持するために人があるのではないか?

「パッとする」っていうのは、例えばソトコトに掲載されたり、地域外の人がめっちゃ集まっていたり、商品の売り上げが上がっていたり、SNSのフォロワーがたくさんいたり。「数値化」されそうな何かがあること。

「パッとしない」っていうのは、分かりにくいっていうこと。
考えてみれば、まきどき村の活動は、すごく曖昧だ。朝ごはんイベントと田んぼづくりと、日常とイベントが陸続きになっている。
でも、「暮らし」ってそういうことだろう。

「参加」の度合いにグラデーションがあり、それを許容できること。
遅刻歓迎、畑作業も朝ごはんも参加自由、農作業もそうだけど、手伝ってくれるととても助かる。
そんなあいまいさ。それを「ゆるさ」と呼ぶのか。

「パッとしない」は分かりにくい、ということ。
分かりにくい、っていうのは分けられないということ。
お客さんとスタッフを分けないこと。
「暮らし」とは、分けないことなのではないか。

~~~ここまでまきどきトークメモ

これが実にタイムリーに、
「内野おうちのごはんプロジェクト」ともリンクしてくる。

~~~以下、トビラプロジェクト発表会からのメモ

「働き方」を内包した「暮らし方」全体を考えるということ。
たぶん、移住定住とかってそういう発想が必要だし、暮らしは、1家族だけでは完結しないのだから、地域とのかかわりと、地域だけに閉じないように「まきどき村」のような外部との定期的接点・窓口も必要なのかもしれない。

「入口」であり「窓口」のような場所。それを必要としている。
たぶんそれがシステムとしての「大家さん」だ。
かつてツルハシブックスはそういう場所だったのかもしれない。

「内野おうちのごはんプロジェクト」
めっちゃ考察してたな。ふりかえり力がすごい。
「お母さん」タイプと「大家さん」タイプ。それはすごい発見。

「観察する」っていうのが大事だなと。
仮説を立てる前に、まずは地域に入って観察する。そこからだ。

純粋にプレゼンの面白さで言えば、
「葛藤があったかどうか」っていうのはとっても大切だなと。
大学生だからこそ感じる何かを聞きたいな、と。

居場所っていうのは、場所のことではなく、人(の集合)だったり、機能だったりするということ。

アンケートを取りながらも、アンケートって、ツール(手段)だよね、って思えること。
だから、そういう人が何名いて、何パーセントでした、みたいなことじゃなくて、リアルな声として、こういう人がいた、という事実が大事。

~~~ここまで「内野おうちのごはんプロジェクト」のメモ

トビラプロジェクトってなんだったのか?
生み出した価値ってなんだろう?
そんな問い。

「プロジェクトを遂行する人」を育てるんじゃなくて、自分にとっての「暮らし」を主体的に考えられる人をつくっていくこと。
そういう人を増やさないと、新潟市に住む人がいくら増えたって、豊かにはならないんじゃないのか?

今回のトビラプロジェクトで、受け入れ先と運営者にとっての最も大きな問いは、
「プロジェクト(のゴール)をどこまで設定・設計するのか?」という問い。
「価値」についてもっとブレイクダウンして議論したほうがいい。

イナカレッジが「暮らすことを大切にしたい。」って言った時に、
大切なのは「観察する」こと、そして「飛び込む」「中の人になる」ということ。
プロジェクト設計はそこから始める、くらいでいいのかもしれない。
「テーマ」があって、プロジェクトが決まってない、みたいな。

「観察する」っていうのは同時に「感じること」でもある。

きれいなプレゼンや目に見える成果物じゃなくて、
「感じたこと」をできるだけ言語化して、
「価値はなんだっけ?」みたいな問いをお互いにぶつけ合い、
その場、チームでしか生み出せない「何か」を見てみたい。

今回、2つのプロジェクトの発表と、唐澤さんとのトークを通じて、

「暮らし」っていうのは分けないことだと思った。

「まきどき村」は、暮らしそのものの中にある「朝ごはん」
を歴史ある古民家と、集落の人たちとの接点の中につくっていくもので、
「朝ごはん」であるからこそ、参加者と受け入れ側を分けない、というか
参加の度合いのグラデーションが個人に委ねられるデザインになっている。

それは、「営み」の中に入るということ。

それはおうちのごはんプロジェクトの「ごはん会」と「お茶会」の違いでもある。
彼女たちは、その場に行き、地域の人と自らのスタンスの違いを感じ、言語化してみせた。
そしてプロジェクトの目的・意義自体を問い直すというプロセスを踏んだ。
そこには大きな葛藤があった。

その中で出てきたアウトプット。「お母さん」と「大家さん」。
それは自ら(や参加学生)と地域の人を観察し、感じ続けた成果だったように思う。
今回、僕の最大の収穫は「システムとしての大家さん」が可能なのではないか?ということ。
それを作っていくことは楽しい。

「暮らし」をデザインする。

そんな問いこそが、トビラプロジェクトのベースにあるものなのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 08:01Comments(0)学び日記

2020年01月12日

夢が感染する学校

グローカルリーダーズサミット2日目。
あ、もしかしたら1日目かも。

押方校長の「夢感染」の話から始まる。
「夢」はウイルスのように感染する。
影響し合って、みんなが動き出す。
たしかにそんな風になってるなあ、飯野高校は。

先輩の姿を見て後輩が追いかける。
しかもそれは自発的だ。
うちの生徒こんなことやってたんだ、と新聞で知る。

「やってみる」へのハードルめちゃめちゃ低い。
バスで移動する、ってなったら、
わたしがバスガイドの代わりをしようって。
それはすごいことだと思った。

オープニングから、
自分のチームの面白い人を紹介していく高校生。

その中で紹介されたひとり、
飯南高校の1年生佐々木隆之介くん
お茶が名産なので、
そのお茶の良さを伝えるため、緑茶ラテアートを作っている。
https://tabi.chunichi.co.jp/odekake/190912odekake_1.html

それが飯南高校美術部の活動。
美術部っていうのがいい。

そのあとに「AI時代に大切なこと」をテーマに
ワールドカフェ方式のディスカッションをしていたのですが、
彼が来てくれた時のテーマが「感動」

ラテアートは
目の前のお客さんのために一生懸命に書く。
しかもそれは、無くなってしまう。
写真は撮られるかもしれないけど。

ああ。
そこに芸術性があるのではないか。


お正月に読んだバンクシーのような世界観があるのではないか。

一回性が高いこと、つまり再現性が低いこと。
そこに「感動」があるのではないか。
エンターテイメントとは、
「予測不可能性」とともに、「一回性」が高いということ。

ラテアートっていうのはそういうことだし、
その1杯は、自分自身のために描かれている、
しかもライブで、だ。

そういう意味では、
旅先の本屋(古本屋)で本を買う気持ちにさせるっていうのは
そういうことなのかもしれないと思った。
ああ、この本屋で本を買った、というのを残したい、みたいな。

今回の一番の出会いはそこでした。
そして何より、それこそが「創造的な遊び」だなあと。
探究っていうのは、「総合的な学習」ではなくて、
「創造的な遊び」の時間なのではないか、と。

AI時代になって、
仕事はアートに近づいていくと思う。
感性と志が必要になってくる。
それを「探求」するのが「探究の時間」なのではないかと。

以下メモ

★大崎海星高校「みりょくゆうびん局」

2018同好会
2019部活動に昇格

・県外での説明会/みらい留学フェスタなど
工夫したこと:大きな名札をつくる。
↑これ、意外にめちゃめちゃ大切。手作り感でるし。

・学校見学ツアー
みらい留学フェスタにきて、興味を持ってくれた中学生が島にきてくれるときに2日間ツアーを行う。
そのツアーはみりょくゆうびん局が企画実行する。
2日目は町内各地をまわったり、オリジナルハンバーガーをつくったりする。大崎上島学の体験もある。
寮生活のリアルを見せることが大切。
「生き物」「交流」「創る・発信」「校内」の4つのチームがあって、昼休みや放課後にミーティングしている。
11月にお邪魔した時にはランチミーティングを見せてもらった。

★兵庫県立生野高校「播但線プロジェクト」
「バンタリスト」「バンタる」の言葉をつくり、播但線を活性化する。
電車って高校生にとっては日常だから、リアルに社会とつながれる場所になる。
彼女らもお菓子食べながら「バンタリスト」を生んだように
高校生は「言葉」を生み出す力はあるように思う。
キャッチコピーの教室とかやったらいいのかも。

午後からは、大人の勉強会。


浦崎先生のプレゼンに釘付け。
日本が経済的に後れを取っているのは、バブルが崩壊したからではなく、
新しい社会に対応できていないから。
知識が瞬時に賞味期限切れとなるsociety4.0時代に、「学校」は何ができるのか?

今回の僕としてのポイントは、探究の課題設定のところ。
浦崎先生のスライドを写経。

課題設定8か条
1 自分が心底「これをやりたい!」と思える(ジブンゴト)
2 自分の特技や持ち味を活かし、これを伸ばして成長でき、自分の個性が社会で役立っているイメージが持てる(進路展望)
3 学校の諸科目と「より広く・より深く」つながっている。(学ぶモチベーションの向上)
4 仮説「~すると、~になるはず」があり、これを検証できる(探究プロセスが含まれる)
5 地元(個人・地域)に具体的なニーズがあり、快く支援が受けられる(多様な人々の共感的な参加を期待できればベスト)
6 先生や地元の方々が連絡・調整・経費面で負担感を覚えない(実現性)
7 評論家的な提案に終わらず、知恵を絞り、汗を流すことで、課題解決に貢献できる。(提案・計画は「仮説」、行動して「検証」)
8 決められた期間内に「一話完結」できる。(壮大な計画の尻切れトンボはダメ)

キーワードとして、
「カリキュラムマネジメントと個別最適化」
「地域課題解決と個別最適化」
というのが挙げられた。

たぶんここ。
各科目へつながっていくようなプロジェクト。
地域の課題解決につながっていくプロジェクト。
でもその出発点には個人の問い。
当事者性の高い問いがあってはじめて前へ進む。
昨日の子育て応援プロジェクトNOGIKUもまさにそうだ。

そこへ行くには最初は先生やコーディネーターの支援が必要なんだと。

浦崎先生が
学習行動を自動車の走行を例に出して
説明していたのが素晴らしく面白かった。

学習=走ること。
4サイクルエンジンを回すこと。
学力低下=パワーダウンだと。

そこで「学力向上」が叫ばれ、
教師は一生懸命車を押した。

押された車はどうなったか。
D(ドライブ)からN(ニュートラル)へと
ギアを変えてしまった。
つまり、思考停止。
何も考えずに知識を詰め込む子が増えた。

もういちどDへとギアを入れないといけない。
そして走行に必要な燃料を投入しないといけない、

かつて昭和の時代は、燃料として高収入というインセンティブがあった。
もはやその燃料は枯渇している。

「探究」の4サイクルエンジン
課題設定→情報収集→整理分析→まとめ表現

それを回すには、燃料をふたたび知的欲求にするしかない。
「知りたい学びたい実現したい。」をエネルギー源にしていくこと。

先生の「負担感」の問題。
地域に開かれた教育課程は必須。むしろ減らすなら教育課程外の部活動。
「産みの苦しみ」はもちろんあるけどね。

「学校」と「地域」お互いが困っていることを一気に解決するところにプロジェクトを作れないか。
なるほど、「探究」っていうのは、デザインプロジェクトなんだ。

自分ごとになる入口。
まずは地域に出て活動して「楽しい」と感じること。
地元が意外に楽しい、と思えること。

中学までにやってきた「ふるさと教育」をもう一度やってみること。
これ、ありだな。
高校1年次はまずこれかもしれない。
そのやり方を探究の4サイクルエンジンでやってみる。

~~~ここまで浦崎先生の講座と僕のメモ

昨日見た飯野高校の発表。青天井に上がる当事者意識とモチベーション。
それはひとえに、「知的欲求」をエネルギー源としているからだ。
そして、それをサポートする教員チームもそこから学んでいるからだ。

冒頭のあいさつで校長が言っていた「夢感染」する学校がここにあった。

今回、ラテアートをつくる三重県立飯南高校美術部佐々木くんとの出会いで
あらためて気づかされたことは「一回性」の価値だ。

「教育」にも歴史があり、歴史の分経験があり、メソッドがあるのだけど、
1つ1つの探究プロジェクトは、一回性の高いものとなる。

その時、その生徒の心の動きを大切にする
いま、この瞬間の地域の状況を大切にする
地域の人たちが抱えている課題も大切にする
学校で学んでいる教科との連携・連動も大切にする

「子育て応援プロジェクト」はこれからも探究活動として後輩や別の様々な地域でも行われるだろう。
でも、ふたりがやった、二人が感じたそのプロジェクトは、二度とない。

「学び」もアートに寄っていくだろう。
そして「学び」の前で人はフラットになる。

僕がつくりたいのは、たぶん、そんな「場」なのだろうと
なんとなく思えた宮崎遠征でした。  

Posted by ニシダタクジ at 08:59Comments(0)学び日記

2020年01月11日

「その人」は世界を変える人かもしれない



宮崎県立飯野高校のグローカル学習成果発表会。
冒頭の押方校長のあいさつから激アツ。

あなたの隣にいる「その人」は世界を変える人かもしれない。
「その人」はあなたかもしれない。

うわー。って
そんな気持ちで、目の前の生徒に接してたら、
隣人に、同僚に接していたら、いい場になるのだろうなと思った。





ローカルJR線「吉都線」に観光列車を走らせるプロジェクト。

ニュースを総なめにした企画。
観光列車からのえびのツアーで
酒造めぐりとかライブとかを企画して電車+バスツアー。
旅行業者との折衝、市役所との調整、プレスリリースと、ぜんぶ高校生がやるんだなあ、と。
まさに「プロジェクト」「ベースド」「ラーニング」だなと。

課題は
・交通:吉都線の大雨からの復活できるか?
・内容:人が集められるのか?
・お金:20万円どうするか?
いやあ、これがガチのプロジェクトだなあ。
こんなのやってたら大学の推薦入試うかりますよ、みたいな。







今回一番びっくりしたのは、チームNOGIKU(野菊)の2人のプレゼン。
もうそれは、NPO立ち上げのストーリーかと思いました。

子どもの虐待のニュースを見て心を痛め、まずはその実態を調査、だれが虐待をしているのか?なぜ、虐待が起こるのか?を取材とアンケート。

母親の「育児ストレス」が原因となっていることを知る。
1 ストレス発散の場がない
2 いろんな情報がありすぎて不安になる
3 産婦人科がなく相談場所が少ない。

そこで、子育て応援イベントを行う。

お母さんはアロママッサージ。
そのあいだ子供は高校生が預かる。
おひるね、おすわりアートかわいかったし、それで子どものさらなるかわいさに気づく。
なるほど、これはソーシャル・デザインプロジェクトだ。

ネクストアクションとしてカフェを開催したりする。

講演会に参加したり市外のさまざまな子育て施設を見に行ったり、、、
いやあ、これは、NPO設立の動機を聞いているようなプレゼンでした。

ポスターセッションには
SDGsの視点っていう項目もあり。


驚いたのは県教委の先生の講評。
これが熱いの。

手づくり感。みんなが「参加」していること。
学びは世界を豊かにするもの。机上の空論であってはならない。
今、飯野高校で学べてラッキーだ、と。
「飯野プライド」を持って、卒業してください。

シビれた。
そうそう。

「飯野プライド」

隠岐島前の岩本さんもテレビで言っていたけど、
誇らしさと感謝をもって卒業してもらえるような学校をつくる。
それは、先生だけではなく、生徒も、地域も一丸となってつくるということ。
それが飯野高校にはあったなあと。

あと、今回いちばん学んだのはチームNOGIKUのプレゼン。

「当事者意識」って地域の当事者に出会うことによって、青天井に上がっていくんだって。

小さなニュースに心を痛めたっていう出発点から、地域の人に話を聞けば聞くほど当事者意識が上がっていく。それと同時にモチベーションも上がっていく。

そしてそれが地域のモチベーションまで上げていく。
探究ってそういうことか、と。
「探究」はそういうことまでつながっているんだなって。

「探究」がつくりだすもの。
それを見てみたいなと僕は心底思った。

ラストに、もういちど、押方校長の言葉を。

あなたの隣にいる「その人」は世界を変える人かもしれない。

「その人」はあなたかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 07:17Comments(0)学び日記

2020年01月03日

「エンゲージメント」する


「編集思考」(佐々木紀彦 ニュースピックスパブリッシング)

頭いい人いるなぁって。
明解に説明している。
ほんとスゲーなと。

編集思考の4つのプロセス
「選ぶ」「つなぐ」「届ける」「深める」
について、詳細を読んだら、実践したくなった。

関係人口って何?
どんな人がそうなったらいい?
どうしたらその人たちが地元に資するようになるのか?
その人たちにとって価値とは?
そんな問い。


かつて6年ほど前に、
「ロングエンゲージメント」(京井良彦 あさ出版)
を読んだとき以来のキーワード「エンゲージメント」
http://hero.niiblo.jp/e377265.html

佐々木さんはシンプルにズバっと本質を突いてくる。

~~~以下一部引用

現在のビジネスの主流である
「サブスクリプションモデル」(利用期間に応じて定額料金を支払うモデル)
は、継続的取引を前提とするため、企業と顧客は互いに支援し合うパートナーのような存在となり
単発取引の時より長く深く付き合うようになります。
Amazonプライム、ネットフリックス、Apple musicなどが具体例です。

サブスクリプションはメディア業界に源流があります。
17世紀に英国の辞書が定期購読モデルを採用したのが始まりで、
出版や新聞などが採用しました。

米国では2000年に約25兆円だったサブスクリプションへの支出が、
2015年に約50兆円に倍増しています。
「サブスクリプションを制する者がビジネスを制す」
と言っても過言ではありません。

エンゲージには4つのポイントがあります。
コミュニケーション(communication)
コミュニティ(Community)
コンシステンシー(consistency)
カジュアル(casual)

まず顧客とのコミュニケーション。
あるいは顧客同士のコミュニケーション。

次にコミュニティ

佐渡島庸平さんの著作
「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE」から
ファンコミュニティは「関係の深さ(親近感)」「質」「ファン数」
の3つの次元で定義され、この3つを丁寧に育んでいくことが
長く愛されるコミュニティを創るためのポイントで、

その関係性を深めるために有効なのが
「リアルな場を持つこと」だと佐々木さんは言います。
アップルの強さはまさにそこにある、と。

アップルがあれだけカルト的なファンを抱えているのは、
プロダクトの力はもちろん、アップルストアの存在と
無縁ではありません。

キリスト教に協会があり、仏教にお寺があり、イスラム教にモスクがあるように、
祝祭空間が信者には必要です。

そして何より大切だなと思ったのが、次のコンシステンシー(一貫性)。

時代は変化が激しいので、戦術や戦略は臨機応変にかえていかないといけません。しかし、変化が激しいからこそ、日々の行動の基準となる思想や哲学の一貫性がこれまで以上に問われます。意見は変えていいですが、思想や哲学は容易に変えてはいけません。

そして「カジュアル」。
「とにかく深く、密度濃く付き合うのがいい」のではなくて、
大切なのはつかず離れずの絶妙な距離をとるということ。

ここで著者は平野啓一郎さんの「私とは何か?」
の分人主義を取り上げ、

「たった一つの『本当の自分』など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて『本当の自分』である」

と説明します。
これはその通りだなと思います。
もはや、会社だけが自らの「唯一の顔」を決める時代は終わりました。各人が3~5つのコミュニティに属し、それぞれのコミュニティで異なる顔を持つ時代です。ブランドも企業も、多彩な顔を持つのが普通になり、それがブランドや企業の魅力にもつながっていくでしょう。

~~~ここまで引用

そして、この後。
僕がいちばん響いた文章。

「こう言うと、先ほどの「コンシステンシーの話と矛盾するのではないか」と思われるかもしれませんが、複数の顔を持つことと、一貫性を持つことは必ずしも矛盾しません。単に複数の顔があるだけであれば、それはできの悪い福笑いのようになってしまいます。分裂した人格になってしまい、不信感を高めてしまいます。しかし、一見すると多才で多彩なのだけど、通底するThought(思想)やTruth(真実)が感じられる。表面上のコンシステンシーではなく、思想レベルのコンシステンシーがあるという状態が理想なのです。逆に思想レベルのコンシステンシーがあれば、表出する顔は多様でもいいのです。人間と同様に、それぞれ異なるターゲットに、異なる受け入れ方をするのは、企業やブランドとしても自然です。

いいっすね。

編集の4ステップの最初の「選ぶ」のところに出ていた
セレクトの法則1「いいところだけを見て惚れ抜く」っていうところにも通じるけど。
「編集思考」っていうのは、組織論やアイデンティティ構築についても使えるのではないかなと思った。
もっと言えば、まちづくり、地域づくりについても、同じことが言えるのではないかと。

地域間競争が始まっていると言われる。
熾烈な「ふるさと納税」争奪戦がすでに起こっている。
でもきっと、大切なのは、エンゲージメント。

長く続くファンとの関係。
いや、ファンというよりもパートナーと言えるような関係を気づけるかどうか。

佐々木さんの「編集思考」の1ステップ目は
「いいところだけを見て、惚れ抜く」

10点満点ですべてが7点のヒトやモノやコトより、たとえ欠点があってもどこかが飛び抜けた素材を選ぶこと。
他の人が気づいていない、本人すらも気づいていない「未開拓のいいところ」に気づけるとより価値は高まる。

佐々木さんは
編集思考で大切なことは、完璧なものを見つけようとせずに、デコボコな個性をくっつけて、
「組み合わせで完璧を創る」という発想に切り替えること

そして好きになったのめりこむこと、だと。
ニセコのスキー場のパウダースノーの魅力に最初に気付いたのは
オーストラリアの観光客だったと。
その「好き」のエネルギーたるや。

欠点をはるかに超える魅力を見つけ、それを磨いていくこと。
そこから始まり、一貫性のあるコンセプトを持ち、エンゲージメントを築いていくこと。

人も、組織も、会社も、地域も、
「編集思考」で再構築していくことが必要とされていると思った1冊でした。
まだ読み途中ですが。  

Posted by ニシダタクジ at 06:52Comments(0)

2020年01月02日

「多様性」と「編集」と「対話」と「価値観」と「アート」

新年の読書はこの5冊。


(ブレイディみかこ 新潮社)


「編集思考」(佐々木紀彦 ニュースピックスパブリッシング)


「他者と働く~わかりあえなさから始める組織論」(宇田川元一 ニュースピックスパブリッシング)


「かっこいいとは何か」(平野啓一郎 講談社現代新書)


「バンクシー アート・テロリスト」(毛利嘉孝 光文社新書)

すべてジュンク堂新潟店で購入。
新潟の本屋にいけてない。

「ぼくは・・・」をさきほど読み終わり。

元日の新聞2紙をコンビニで購入した際に選んだ朝日新聞にも、ブレイディみかこさんと福岡伸一さんの対談が掲載。「多様性」とビジネスについてのコメントにドキっとする。

福岡さんは生物において人間だけが「種」ではなくて「個体」に価値があると考えたほうがより豊かな社会を構築できると気づき、それを人類共通の価値にしようと約束した。それが基本的人権の起源だと。

それにたいしてブレイディさんは、日本では、グローバリズム競争を勝ち残るための手段として「多様性」を標語のように掲げている、と。

ブレイディ
「GAFAなどのグローバル企業も、多種多様で優秀な人材をかき集めながら、世界中でサービスの画一化をすすめていますよね。誰もがどこでも同じように情報発信や共有ができ、どの国でも同じ味のコーヒーを飲めるようになった。しかし結局は効率的に売り上げを最大化しているだけで、自分の利益のことしか考えていないんじゃないでしょうか。多様性とは真逆の方向に見えます。」

福岡
「私もそう思います。先端企業は、「多様な人材でイノベーションを」といいますが、真の多様性とは、違う者の共存を受け入れるという言わば利他的な概念です。本質的には自己の利益や結果を求めるものではない。多様性は、利己性よりも利他性になじみがあると思います。」

この新聞も、「ぼくは・・・」にもブレイディさんのアイデンティティの話がすごく響くのだけど、引用する。

「多様性っていうと人種や文化、LGBTや社会階層など、属性の多様性に目が向きがちですが、実はアイデンティティはひとつじゃない。いくつかの組み合わせで一人一人のユニークな「自分」ができている。その個人が尊重されること、これが多様性なんだと思います。」


ふと、この5冊を眺めていると、
つながっていないようで、つながっているような気がしてくる。

「編集思考」
まだ読み途中だけど、選んで、つなげて、届けて、深める。
たぶんこういうプロセスをふんでいくのだろう。

そのためには「他者と働く」に書いてあるような、
基本姿勢としての「対話」と「ナラティブ・アプローチ」が必要で。

そもそも、相手にとって、自分にとって、世の中にとって、
「かっこいい」を理解し、共通認識にしないといけないのだと。

それらを踏まえて、
バンクシーのように、とまではいかないにしても、
世の中に「問い」を投げかけていくようなプロジェクトをつくっていくこと。

なんだか深い本があまりないような気がして、
ミーハーな感じがするのだけど、読み進めるのが楽しみです。  

Posted by ニシダタクジ at 06:54Comments(0)

2019年12月24日

「高校魅力化」が問いかけるもの


山倉あゆみさんを招いて勉強会。

前から活動には注目したけど、
ちゃんと整理して話を聞くのは初めて。

昨日の新潟市のイベントでも
どんどん先に行っている感じに、
追いついていかなきゃって思った。

~~~以下講演メモ

パティシエとしてのキャリアスタート。
2000年代のカフェブームだったが、誰もお菓子作れる人がいなかった
→お店に合ったオーダーメイドスイーツの企画制作卸を中心にメニュー開発とイベント企画運営

「自分はパティシエだと思ってた。ところが自分は自分だった。」
朝、昼、晩と3つの仕事を同時に回してた。

2010年ケータリング&フードデザインラボ「DAIDOCO」を設立。
空間を食空間に変える。

★歴代ミッション
⇒後から考えてそういうミッションだったなとわかる。

2012年水と土の芸術祭:「食の仕事」を問題解決プロジェクトにする

青果氷店:「旬」の味を表現する
https://twitter.com/daidoco7c

古民家再生「KOKAJIYA」
https://kokajiya.com/

メディアに出るときも、こちらで編集していく
野菜のイラスト

西蒲区・巻・岩室エリア
ファームフラッグ:にしかんファーマーズ
http://farm-flag.com/topics/115/
★地域の旗を揚げる。
★地域の人はどうやったらカッコよく見せるか?
★カッコイイって言われるとやる気が出てくる。

・泊食分離
・交付金採択
・グリーンツーリズム
・移住希望者増加

にいがた郷土料理ワンダーランド
http://daidoco.net/niigatalocal/
★「食」の奥深さ

そら野テラス
http://sola-terra.jp/
空と野のおすそわけ。
10代から80代までの加工チームが惣菜をつくって売る。
★電線がない、この風景を守りたい

はちみつ草野
http://mitsukusa.com/about/
★「はちみつには使命があります」
★あなたにも使命があるんじゃないか?って問いかけてくる。

★「彼らをプロデュースすることで誰が幸せになるのか?」
★「誇りの空洞化」そのものに挑んでいるんだ。

三条スパイス研究所「にほんのくらしにスパイスを」
http://spicelabo.net/
ウコンをめちゃめちゃ研究してるおじいちゃんにフォーカスする「研究報告」
http://spicelabo.net/topics/
「スマートウェルネス」という出発点
朝市ごはん。
放課後の子供たちが「何かやることない?」って集まってくる。

★妄想プレスリリースをつくる

ただただすごいなと。
スパイス研究所ってネーミングの妙じゃないんだ。(ごめんなさい)
研究めっちゃしてるって。

山倉さんのプロダクトすべてに問いがある
しかもそれは切れ味がすごい問い。

あなたにも使命があるんじゃないか?
あなたにとってスパイスってなんだ?
新潟そのものの豊かさってなんだ?

そんな問いがあって、
事業を実践していくことで、
地域の「誇り」そのものが生まれていくような、
そんなプロジェクトばかりで、圧倒された。
そのプロセスを僕も体感したいと思った。

~~~ここから後半のディスカッションメモ

★足元100mのことを語れない人は世界に通用しない

地域の人との「関わりしろ」をつくる:温泉は最適
日常を見せること→「引退するとやることがない。」
地域系部活動、民泊(体験)、地域メディア

下田村「村長の家」
https://note.com/_cozucozu/n/n91f3137842c2

軸足を「進学」から「地域活動」に移す。
★地域で探究活動をすることで進学実績につながる。

「勉強」「学び」と「生活」「暮らし」のあいだに
「学び」プロジェクトを作っていくこと。
暮らしをどうデザインするか?

1番最初のパワーワードを見つける。
中学生にも届ける。

飛騨ジモト大学
http://www.hida-jimoto-daigaku.jp/

★大人が暮らしを見せていく
地域の人とのコミュニケーションが探究の種になる。

・暮らしがイメージできること
・中学生が魅力的に思えること

★同じ船に乗り、目的地を共有すること

~~~以上ディスカッションから。

今後の取り組み

「高校」「町(役場)」「地域の大人」「魅力化」の
やることのリスト化をする。
地域の人ともコミュニケーションして
刺さる言葉(パワーワード)を見つける。

「自分がどれだけワクワクできるか?」
「全体像が把握できる俯瞰図をつくる」
これをまずやっていこうと。

「高校魅力化」と「地域づくり」「観光振興」「生涯学習の推進」「健康増進」
すべて一体だと思った。
そしてそれはこの町でしかできないと思った。
この町でやる意味と意義と役割があると思った。

僕たちはこのプロジェクトを通して、世の中に何を問いかけるのだろう?
そんな問いが生まれた。

冬至を過ぎ、新しい1年が始まった。

この町に足を踏み入れるだけで、
中学生が魅力だと感じてしまうような、
地元の人たちの生きるモチベーションが上がるような、
地域と自らの誇りを取り戻していけるような、

そんなプロジェクトをつくる。  

Posted by ニシダタクジ at 08:20Comments(0)日記

2019年12月23日

新潟の現在



公民連携ミーティング
「公×民の可能性~新潟の現在」に参加。
柳都大橋から見る萬代橋はいつもきれい。
歩きじゃないと取れない写真。


新潟県庁の桝潟さんの基調講演から始まる。
Beyond the boundaryというメッセージに込められた思い。

~~~以下メモ

「地方の衰退」「自治体の経営破たん」「国単位の人口減少」
を一緒に考えてはいけない。

上り坂には上り坂の走り方
下り坂には下り坂の走り方がある。

税金だけを使って課題は解決できない
公とか民とか言ってる場合じゃない。
自分ごととして自治体経営をとられられるか。

・第3セクター:ガバナンスとファイナンスの欠如
・PFI:民間からのローン?
・指定管理者制度:管理者への補助金?

かつて道は行政ではなく地域住民の道普請によって整備された。
「公民連携」がマジックワード化している。

「学びと出会い」:公民連携ミーティング
「実践」:社会実験としてやってみる。県庁の森のフリマとか

事業の壁:黒字にしないと(オガール)
制度の壁:ミズベリング
組織の壁:敵は内部にあり
+意識の壁を超える。

クランボルツ/計画された偶発性理論

「公共空間を利活用する」:県が前例をつくる。
取材には必ず説明資料を渡す。
庁内の制度に位置づけることで横槍を防ぐ

公共空間はまちの日常的魅力となっているか?
公共空間≠行政管理地⇒公共はオープン

公共=包摂力→社会における心理的な安全性
公共は自分でもつくれる:マイパブリック
いろんなスケールの公共がある
→町内のもちつきに子どもが並ぶ

自殺の原因:逃げ場のない世界
→「開かれた世界」「コミュニケーション」「偶然を起こす」
→公共空間をひらく。それは家族・大切な人を守ること
→「まちづくり」じゃなくて俺の暮らしづくり、子どもの未来づくり
→ただ部活をしているだけ。

境界線を飛び越えて見たこともない世界を見たい。
Beyond the boundary

~~~ここまで基調講演

そして、高橋さん、山倉さん、小林さんの
公民両キャリアを経て現在思うこと。

高橋さん
現状維持=退行

山倉さん
新潟市はどうなっているんだろう?
→職員になってみた。芸術祭担当

三条スパイス研究所
ビジョンを考えること
なんでその料理なのか、そのプロジェクトなのか。

共通言語がもてない:話せなくなっていく。
「新潟いれない」
新潟のまちをよくしたいって言ってた人がいなくなっていく。

民間/お金をつくるところから始まる
経済活動をまわすことを考えているのか。

働き方の育て方
https://tarl.jp/library/output/2016/hatarakikata/

Climate change: 12 years to save the planet? Make that 18 months
地球を守るにはあと12年?いや18ヵ月だ

もうまにあわない。
今日ここから何をすべきか。

「もうまにあわない。だけどやる。だからやる。」

小林さん
「世の中につくられた虚構の境界線を探している」

~~~

そして、市役所の田口さん、稲葉さんからのコメント

田口さんの「役所のリアル」めっちゃよかった。
・公平性・公共性の縛り
・入札のドグマ
・予算・支出の硬直性

1 連携の正当性
2 機会の公平性
3 非入札でも大丈夫となる企画を官民で考える。
4 行政も民間も仲間である

対話の機会が均等にあること・排他性があるかどうか?が重要なポイント

稲葉さんもめっちゃ学んでいるなあ。すげえ。

「公民連携」なんのため?

・行政コストがヤバい:収入は減り、支出は増える
・サービス低下がヤバい:ランニングコストはイニシャルの4倍
・社会変化がヤバい:ライフシフトで寿命が延びている

前例踏襲→前人未到へとシフトしないといけない。
前例踏襲思考「面倒なことはしたくない」「仕事が増える」

人口減少プロジェクトチーム
1 エースを集め
2 データとロジカルシンキング
3 外部ファシリテーター
4 イシューから始めた:何が課題か自分で考えた
5 当事者関係者から話を聞く

結果
1 職員差が出る(インプットの差)
2 上司で止まる
3 動きがわるい。悩んで止まる
4 タテわり:人事のカベ

なんのためにやるのか?公民連携は手段

公共の領域と民間の続いていくものの真ん中に
社会課題の解決がある。

コミュニティの数が多い人ほど幸福度が高い。
幸福に必要なのは人間関係。

~~~ここまで

そしてパネルトーク

行政と民間の役割は違う
行政はプレイヤーじゃない。
ブレないように舵取りをする。

トランスローカル
足元どこ?視点の超え方

という感じでひとまずメモ
なんか、ジーンときちゃいましたね。

それぞれがそれぞれのポジションで頑張ってるなと。
  

Posted by ニシダタクジ at 07:45Comments(0)学び

2019年12月22日

「学びの生態系」をつくる

新潟日報の1面に登場しました。
うれしい。





記事は「むかごジェラート」の完成と、
12月21日、28日、1月5日に行われる温泉カフェのことでした。
(全日13:00~18:00 場所:津川温泉清川高原保養センター)

ということで、21日温泉カフェ本番。
真冬の温泉でかき氷販売です。





まずは杉崎さんからかき氷のレクチャー。

本人たちも「レガッタ大会より作業効率が上がった」と言っていたように、黙々とかき氷をつくります。



辻さんもコーヒー焙煎に挑戦!

そして、たくさんの人が買いに来てくれました!





かき氷は合計41杯の販売。
その他、むかごごはんやコーヒーを合わせて
売上合計は23,300円でした。
(むかごジェラートは別会計のため集計せず)

ふりかえりで出た「予想しなかったよかったこと」

・温泉で暖まった後ということもあり、冬にかき氷が好評だった。
・営業中に士気が下がらなかった。
・新聞見て電話してきてくれた人がいた。
・おばあちゃんがみかんくれた。
・facebook見てきてくれた人がいた。
・全員が仕事していた。
・コーヒー焙煎が楽しかった
・コミュニケーションすると買ってくれる
・しゃべるためにコーヒーを買ってくれたおじいちゃんがいた。
・コーヒーの香りもいい感じだった。
・実際にお客さんと話してみて、いいアイディア、意見をもらえた。

来週28日に向けて。

・休憩時間を設定する
・レジの場所を決める。
・お客さんともっと話したほうがいい。
・休憩室で休んでいる人に話をしにいく。
・ピーク時(14時くらい)の設定をする。夕方は減速した。
・テーブルに高校生1人ずつつけてみては?
・そろいのTシャツを着るとか?
をやっていきたいと思います。

~~~以上温泉かき氷ふりかえり

あらためて阿賀町の「資源」に気づいた1日となりました。
つくりたいのは「学びの生態系」。

まちの多様な人が複雑に関係して、
ともに「学び」の場、空間、環境をつくっていくような、
「機会から学ぶ」を体現するような、そんな生態系。

観光振興も、まちづくりも、生涯学習の推進も、
みんな一緒になってしまえばいいと思う。
その核に、高校生(中学生)はなりうると思う。
そしてそれが高校生(中学生)自身の探究的学びのスタートになるんじゃないか、と。

教師も、講師も、生徒も、大人も、子供も、
そんな区別が必要ないような、「学びの生態系」をつくる。

「人間も一本の織り糸に過ぎない」
若かりし頃、環境問題を学んでいたとき、衝撃を受けた言葉。
「自分もこの町の一本の織り糸にすぎない」
と思えるような機会をたくさん生んでいこう。

レガッタ、くるみ、むかご、雪椿、
れふぇり、目黒農園、久太郎、
そして見守り、応援してくれる地域のみなさん。

ともに学び、ともに創ろう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:32Comments(0)学び日記