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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年02月28日

シズル感

シズル感:食欲や購買意欲を刺激するような食品の活きの良さや瑞々しさと言った「おいしそうな感じ」のこと。
五感を刺激するような感覚のこと。そこから転じて、
現場の「臨場感」を表す際に使われることもある。
もともとは広告業界のことばとして、広告クリエーターたちが使い始めた。(はてなキーワード)

なるほど。
昨日は商店街フォーラムに参加。

まちゼミの松井洋一郎さんの話は
たったの20分でも泣きそうになる。

そして分科会A。
「思わず入りたくなる、また来たくなる店づくりの方法」
(講師:エルベプランナーズ 水井ちおり先生)

面白かったなあ。
やっぱり勉強が足りないなあと思いました。
こういう講座出たりとか本読んだりしなくちゃなあ。
ディスプレイのオススメ本あったら教えてください。

キーワードは「シズル感」。

そういうのって
焼肉ジュージューとか生ビール冷えてます!
みたいなのだけかと思ってました。

違うんですね!

全ての業種、
本屋さんだってシズル感が大切なんですね。
すぐにヴィレッジヴァンガードが浮かびましたが、
まさにあれですね。

食べ物とか本とか、関連商品が
棚に並んでいるんです。

「食べ物と本が一緒に並んでいるから」「おもしろい」から
売れるわけではなくて、そこに「シズル感」があるから、なんですね。
なるほどなあ。

~~~ここから抜粋
「品ぞろえ」「ディスプレイ」「販売員の接客態度」でお店の第一印象が決まります。
感じの良いムードには「ボリューム感」「バランス」「カラー」が必要です。
五感に訴えるために、シズル感が必要です。

VP、PP、IPの話も面白かったなあ。
VP(ステージ演出)⇒メインディスプレイ(お店の顔)
シーズンプロモーションを表現する、
重点商品・重点テーマを売り場全体で表現する。

PP:サンプル陳列⇒サブディスプレイ(売場の顔)
部門内の重点商品をビジュアル表現する。

IP:基本陳列⇒売るための陳列全般(商品の顔)
各商品を見やすく、選びやすく陳列して品ぞろえの豊富さを表現する。
~~~

なるほどなあ。
やっぱり俺、ぜんぜん素人だわ。
と思った。
ディスプレイ、勉強しないとなあ。

閉店した後も、朝の時間も、
見れるような季節感ディスプレイ、やらなくちゃね。

今度、イロハニ堂も始まるし、入り口まえのところ、
もうちょっとデコれるなあと。

季節感、シズル感。
そういうの、つくっていこう。

まだまだヴィレッジヴァンガードには遠く及ばないなあ。
やるしかねえっす。  

Posted by ニシダタクジ at 06:41Comments(0)学び

2013年02月27日

なんのために学ぶのか?

「なんのために学ぶのか?」
その問いに答える必要などない。

いや、答えることのメリットがあるのなら教えてほしい。

そもそも

「なんのために学ぶのか?」
という問いそのものに価値があると思う。
答えではなく、「問い」。

なんのために勉強するのか?
という子どもの問いに対して、

「いい高校、いい大学、いい就職」
だと答えていたら、
「そんなもん要らん」
と言われたら終了ではないか。

20歳になっても、30歳になっても、いや80歳、90歳になっても
学び続ける大人はいる。

そんな人たちに聞いてみればいい。
「なんのために学ぶのか?」

と。
もしかしたら「なんのために学ぶのか」を知りたいのかもしれない。
そこに山があるから、的な。

僕は、「問い」を得ること。
だと思う。

中学生高校生と地域の大人が時に熱く、特に静かに人生を語れる
空間を作るにはどうしたらいいのか?

その問いを27歳の時、当時中学校3年生のシンタロウからもらった。
僕は彼に勉強を教えていたのに。

それ以来、それが僕の課題テーマだった。
名付けて「中高生と地域の大人をどのようにマッチングするか」ゼミだ。

本を買った。
松田道雄先生の「駄菓子屋楽校」のコンセプトに胸が熱くなった。
らくだスクール理論の平井雷太先生の教育哲学に共感した。
長期実践型インターンシップに参加する学生がまぶしすぎて思わず目を覆った。

すべては、
自分自身の「問い」へ答えたかったからだ。

そう。
「なんのために学ぶのか?」
という問いは、一生もんだ。

そんなことを伝えられる塾になります。

「なんのために学ぶのか?」
その問いを大切にして、共に学んでいきましょう。

中学生高校生を中心に
「学びたいことがある」が入塾資格です。
面接もしようっと。

第1期生、3月20日より受付開始します。
4月スタート予定。まもなく!  

Posted by ニシダタクジ at 05:50Comments(0)思い

2013年02月26日

コミュニケーション力は必要か

来週の金曜日に「ジョブトレin NIIIGATA」
というイベントで事例発表します。

目的はジョブトレ前の若者に
ジョブトレをしてみようかな、と思ってもらうことと
受け入れ企業や関係者の学びみたいだ。

ツルハシブックスでは現在まで計5名のジョブトレ生を
受け入れた、あるいは受け入れ中だ。
コミュニケーションが苦手そうな若者も多い。

しかしながら、
ツルハシブックスにお客さんはあまり来ない。
特に平日なので、静かな日が多い。
こんなのでトレーニングになっているのかな、と思う。

でも。
そもそもジョブトレってなんのためにあるのか?
コミュニケーションに慣れること?

そもそも。
なぜ就職にコミュニケーション力が必要なのか?
それは、おそらく、ほとんどの「仕事」がサービス業化しているから。

サービス業の会社ではコミュニケーション力は必要だ。

製造業であれば、
商品運ばれてきて、その中で不良品をチェックして外に出す、
というコミュニケーションのあまり必要のない仕事があった。

あるいはその単純作業の中で、自然と仲良くなり、
休憩時間には、雑談をするような職場になるのかもしれない。

つまり「コミュニケーション力」をつけなければ働けない、
というのは、ごく最近の話なのだ。

その解決策としては2つある。
若者が働けるようになるには、

1 若者にコミュニケーション力をつけさせる
2 コミュニケーションが不要な職場、あるいはコミュニケーションを簡単に取れる職場をつくる

さらに
1の方法をとるときも、
1-1 ジョブトレのような方法で若者個人にアプローチする。
1-2 地域社会にコミュニケーションの機会を増やし、若者がコミュニケーションを自然とできるようにする。

2の場合は
2-1 製造業をコミュニケーションがとりにくい個人向けにカスタマイズする。
2-2 いわゆる「6次産業化」あるいは「農商工連携」といった農業と製造業とサービス業のあいだに仕事をつくる。

このように3次産業から逆の方向にビジネスをつくることが必要になるのだろう。
この仮説によると、
僕がアクションできる手段は2つ。

1-2 地域社会とのコミュニケーション機会を増やす。
具体的には商店街の復活。
あるいは商店街を活用したイベント等による若者との接点。

そしてもうひとつ。
2-2 農業と製造業、サービス業をミックスした仕事をつくる

僕が「種をまく人」を読んで感じた、
農業の機能としての魅力は、コミュニケーション機会を
数多く、自然につくってくれることだ。

耕しながら、種をまきながら、収穫しながら、
そこには自然なコミュニケーションが生まれてくる。

そして共に食べる。
これこそが最高のコミュニケーション機会だ。

商店街と農業。
やはり、ここがキーワードになってくる。

そう考えると、内野商店街は条件の良いスポットだなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:29Comments(0)日記

2013年02月25日

走ったから元気になったんです。

天国はつくるものパート2の
上映会に本直売に行ってきました。

後ろの方で映画も見ました。

泣ける。
生きてるって偉大だなあと思えます。

一番印象に残ったのは
杉浦貴之(タカさん)の一言でした。

1999年28歳で腎臓がんを宣告され、
良くて半年、2年以上の生存の可能性はない。
と言われました。

そのとき。夢の中でこんなシーンを目にします。
自分の葬式で両親が涙を流しているのです。

このままでは終われない。
と走り始めた。
そして2005年、ハワイ・ホノルルマラソンを5時間半で完走。

こう言った。

「走れるほど元気になってよかったね~と言われるけど、
そうじゃなくて、走ったから元気になったんです。」

そう。
走ったから元気になったんです。

僕たちの日常にも通じるなあと思いました。

走って元気だしていこう。
そろそろ、新潟シティマラソンへ準備しようか。  

Posted by ニシダタクジ at 06:55Comments(0)言葉

2013年02月24日

寄附サムライ、続々

先週、寄附サムライを募集開始してから、
ありがたいことにたくさんのサムライから
名乗りを上げていただいた。

昨日も、UX小林さんがその仲間入り。(+カフェ・イロハニ堂サカノ夫妻)


ツルハシブックスは3月20日に2周年を迎えます。
そして新潟市からいただいている、家賃補助がもうすぐ切れます。

この2年間のあいだ、たくさんの物語を生んできた空間。

ツルハシブックスは本屋さんではなく、
人と人が出会う、本来の「カフェ」の機能を備えている場所だと
つよく思った、昨年末。

この場所を、続けていきたい。

その思いで、
2Fでやっていたcafe copocopoのレンタルカフェ事業を大幅縮小して、
1F2Fと合わせて、ブックカフェ的な空間をつくりたいと思い、
改装に踏み切ることにしました。

新しく2Fに登場するのは「うちのカフェ・イロハニ堂」
http://irohanidou.jimdo.com/
サカノさんの作るレアチーズケーキは、
口の中に幸せが広がる、至福の逸品です。

ツルハシブックスで買った本を、
じっくりと読みながらいただくレアチーズケーキは、
あなたを遠い世界へと運んでくれるでしょう。

リニューアルは3月20日。
なんと、今年から国連の定める世界ハッピーデーに
なるそうです。

改装工事のため、
2月26日(火)~3月6日(水)と
3月17日(日)~3月19日(火)までを
お休みします。

なお。
3月7日(木)~3月16日(土)は
火曜日、水曜日を除き、
1Fツルハシブックスのみ営業しています。

いよいよ火曜日から工事スタートです。
・1Fと2Fの階段のところの壁を壊します。(だいぶ人力でやります)⇒お手伝い人員募集。
・2Fの壁を白くします。
・2Fをじゅうたん敷きにします。

そのための改装費用(見積もり金額約200,000円)
がツルハシブックスにはないのです・・・

皆様のお力をお借りしたい!!
そこで、

★寄附サムライ、求ム★


1口1,000円につき、サムライ認定ツルハシ限定缶バッチが1つ、手に入ります。
これが今井さんのデザインでかなりカッコよく仕上がりました。

遠方の方にはお送りします。
缶バッチは200個だけ作りました。
あなたの気持ちをどうか、ツルハシブックスにお届けください。

詳しくはツルハシブックス店頭へ。

遠方の方、振込希望の方は寄附受付専用口座
第四(ダイシ)銀行 内野(ウチノ)支店 普通 1858245
NPO法人ヒーローズファーム 代表理事 西田卓司
までお願いいたします。

または郵便振替口座00580-2-92404 NPO法人ヒーローズファームでも
受付できます。

振込の方は別途
住所、氏名、連絡先メールアドレスをお知らせください。
info★herosfarm.net(★を@に変更してください)へお願いします。

寄附サムライ、求ム。
2月15日スタートで現在16名22口のサムライが誕生しています。
あなたも200口のサムライ仲間になっていただけませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 06:34Comments(0)日記

2013年02月23日

パワースポット化する

僕たちの前途(古市憲寿 講談社)
に出てくるTGC(東京ガールズコレクション)
の話、面白いなあ。

6時間以上にもわたる熱狂。
それは、そのイベントが「パワースポット化」
しているからだという。

なるほど。
「パワースポット化」というのは、
個人商店のカギを握るのではないか。

「わざわざ、その場所に行く」

その理由の最大手は、
「そこがパワースポットだから」

同じものだとしても、
そこで買うと何か、パワーが宿る。

小阪裕司さんの「心の時代にモノを売る方法」にも
そんなお店の話が出ていたっけ。

「ここで買うと、パワーが入るのよね」
と、大手スーパーでも同じものが2割安3割安で
売っているのに、その場所で買う理由として
おばちゃんはそんなことを言っていた。

これからは、商店のカギはこれだ。
パワースポット化する。

人の魅力
空間の魅力
いい「気」がそこに流れている場所。

そんなパワースポットを作ろうかな。  

Posted by ニシダタクジ at 05:39Comments(0)アイデア

2013年02月22日

なぜ、そこに店を出すのか?

古町の商店街回り。
たくさんの気づきがある。
もっとも印象に残ったのは、この一言。

「古町は人がいない、高齢化している。
じゃあ、それでもなんて高い家賃を払って店を出しているところがあるのか?」

この問い。
今までちゃんと考えたことがなかった。

なぜ、古町なのか?
という問い。
その店主さんは、プラーカにも万代にも
店を出し、いまは古町1店舗だけになっている。

その理由に迫ると、
商店街の目指す方向性が見えてくる気がする。

先祖代々お店をやっていて、そこに店があったから、
ここにいるというのではなく、家賃を払ってそこにいること。

たしかにそういえば僕らもそうだ。
なぜ、内野なのか?
と問われる。

ひとつは、農業と住宅地の狭間にあるということ。
もうひとつは大学生が潜在的にはたくさんいること。
この2つの理由が大きい。

「あなたの店はなぜ、そこに立地しているのか?」

という問い。

それは裏を返せば、地域にとって、あなたの店は
どんな存在になりたいのか?
という意味にもなる。

役割を果たすということ。
まだまだ、僕たちは、発揮できてない。
自分とお店と商店街の可能性を引き出す。
そのスタート地点にまた立とう。

このままじゃ、仙道に言われちまう。
「お前はまだその才能を活かしきれてねえ」  

Posted by ニシダタクジ at 06:40Comments(0)学び

2013年02月21日

越境せよ



僕たちの前途(古市憲寿 講談社)
これ、おもしろい。
まだ第3章なんだけど、読み進めていくたびに
気づきがありまくる1冊。

第三章 俳優はなぜ映画を撮ったのか。

芸能界という閉塞感。

芸能界にもはや「芸能」はない。
と著者は言う。

もともと「芸能」というのは、
旅の一座が流れ流れて、演じるものだった。

それを明治以降、
権威のある「文化」として、位置づけようとした。
つまり、芸と人が分離したとも言えるだろう。

こうして、
芸能は経済の原理に大きく浸食されてくる。

映画からラジオ。
そしてテレビの登場によって、
その流れは決定的になった。

芸能プロダクションの登場。
それによって、プロデュースされる俳優や女優。

視聴率という大目標に向かってひた走る
ことを宿命づけられたテレビによって、
日本の芸能は大きく変わった。

著者の言葉を借りれば
「テレビと芸能が手を結んだ戦後という時代は日本芸能界のクライマックスと言っていい。」(本文より)

こうした中で
俳優、小橋賢児は、閉塞感を感じ、芸能界を飛び出し、
旅に出て、映画を撮る。

芸能とは本来、異人による、呪術的で周縁的なものであった。
ところがテレビが世の中のど真ん中に鎮座しているいま、
芸能プロダクションはふつうの会社になってしまい、
芸能界に「芸能」はない。

この章を著者はこう締めくくる。

~~~ここから引用

そんな小橋の生き方は、この社会を支配する二つの閉塞感の
出口を示しているように思う。

一つは「本当の自分」がどこかにあるはずだと考え、
現在の生活にリアリティを感じられないという問題。

その閉塞感を克服しようと思ったら、いくつかのコミュニティを越境してみるのがいい。
その過程で既存の社会とぶつかり合いながら立ち現われるのが、
社会的に意味を持つ「本当の自分」だからだ。

「本当の自分」は、ネパールの奥地やアメリカ西海岸には落ちていない。
「自分」というのは、他者との関わり合いの中で、その都度生まれるものなのだ。

そして芸能界が抱えている「閉塞感」もつまるところ、同じ問題にたどり着く。
非日常性こそが本来的な意味だった芸能という世界は制度化され、
「中の人」でいる限りそんなに面白いこともできない。
制度化された「芸能界」に閉じこもっている限り、「芸能」にはたどり着けない。
「芸能界」の外側に出たほうができる「芸能」も多い。

その意味で小橋賢児という生き方は、最先端でありながら最後尾の
芸能スタイルなのかもしれない。

~~~ここまで引用

なるほど~。
うなる。

この本読んでると、社会学者ってどんだけ勉強してんだって
シビれるわ。

まあ、でも。
大学生や20代向けの人にとってのポイントはここだ。


その閉塞感を克服しようと思ったら、いくつかのコミュニティを越境してみるのがいい。
その過程で既存の社会とぶつかり合いながら立ち現われるのが、
社会的に意味を持つ「本当の自分」だからだ。

「本当の自分」は、ネパールの奥地やアメリカ西海岸には落ちていない。
「自分」というのは、他者との関わり合いの中で、その都度生まれるものなのだ。


ここです。
コミュニティを越境する。
そのプロセスの中でその都度生まれる
「本当の自分」を大切にしていく。

そうやって、ひとは本当の自分にちょっとずつ近づいていくのだ。

いい本を、気づきをありがとう。

出版最高。  

Posted by ニシダタクジ at 06:20Comments(0)

2013年02月20日

うまくいかない方法

「私は失敗したことがない。
 ただ、うまくいかない一万通りの方法を見つけただけだ。」
                    (トーマス・エジソン)

うまくいかない方法を見つける。
それって結構うれしいことなんだなあって。

だから、うまくいかなかったんだ!
って試行錯誤して、取り組む。
そのプロセスに歓びがあるのだろうと思う。

完成版より試作版。

一緒に、うまくいかない方法を発見しよう。
失敗など、存在しないのだから。

やっぱ、これよね。
贈る言葉。  

Posted by ニシダタクジ at 05:57Comments(0)言葉

2013年02月19日

学校はひとつの世界に過ぎない

ソムリエランチに来ていただいた
さとうけいこさんたちとツルハシで熱いトークになる。

4月に立ち上げる私塾「松下問塾」(仮)について。
長岡藩か、新発田藩か?みたいなところから始まって・・・

やはりいちばんのメインにしたい層は中学生・高校生。
入塾資格は10歳以上といったところか。

ライバルになるであろう森塾は8,100円で週1回(中1、中2の場合)
明光義塾は23,100円で週2回(中1、中2の場合)
なるほど。
このあたりから月謝を試算する。

そしてなんといっても売りは、課外授業。
角田山登山とか行かなくちゃね。平日から。(笑)
5月のGWにはいきなり修学旅行で粟島。
島開きのイベントを手伝っちゃったりしてね。楽しいかもしれない。

夏はゴーさんのキャンプに参加して、
冬は栃尾ででっかいかまくら作ろうかな。

なんていう妄想を膨らませていたら、
フェイスブックにメッセージが届いた。

僕の原点となった27歳の冬の出来事。
その当事者、シンタロウからのメッセージ。

2002年1月。
当時15歳、中学3年生だったシンタロウと、
当時会社を辞めて、路頭に迷っていた僕は出会った。

「高校に行かせたいので、勉強を教えてほしい」と
お母さんに頼まれて、勉強を教えることになった。

受験は2月のアタマ。
間に合うか間に合わないか、わからないけど、
僕には時間がたっぷりとある。

その日から毎日、送り迎えされながら、
僕の家で勉強するようになった。
昼間から、夜まで。

そう、シンタロウは学校に行っていなかった。
いわゆる不登校である。

勉強は遅れに遅れていた。
間に合うのか、と不安に思い、勉強合宿を提案する。
今度の3連休、2泊3日で泊まり込みで勉強だ。

その日の朝。
シンタロウは大きなリュックを持ってやってきた。

おおお。やる気だ。

と思ったのだが、カバンを開けた瞬間、笑いに変わった。

ゲーム機が入っていた。

いやいやいや。
そういう合宿じゃないんだけど。(笑)

ということで2泊3日。
僕たちは勉強をして、ゲームもした。

夜ごはんは一緒に作って食べた。
チャレンジャーに買い出しに行って、
すき焼きを作ろうということになった。

シンタロウがキムチを買いたいと言い出したので、キムチを買った。

家に戻って、すき焼きを作って食べた。
最初は甘辛のすき焼きだった鍋が、
いつの間にかキムチすき焼き鍋に変わった。

二人で鍋を口に入れながら
「からっ」
と言って笑った。

あの日。
僕の人生が変わった。

こうやって、中学生・高校生と一緒にすごし、
将来を共に悩み、進んでいく時間。

これを仕事にしたい。
と心から思った。

そして同時に。
学校だけが「教育」を担っている社会システムに疑問を感じた。

シンタロウにとっては、僕のような、いい加減な大人が必要だった。
でも、そうじゃない子どもたちもたくさんいる。

100人の子どもがいたら、100人の影響を与える大人、必要とされる大人がいて、
それが学校にいる大人であるとは限らないのだ。

地域しかない。
多様な大人をストックしているのは地域しかない。

人生に悩む中学生・高校生と地域の大人が
出会えるようにするにはどうしたらいいのだろう?
そんな問いが生まれた。

2002年3月、NPO法人虹のおと(現:ヒーローズファーム)を設立。

まちの風景を題材にした公募型の写真展を企画したり、
小学生と地域のじいちゃんばあちゃんを昔の遊びでつないだり、
大学生と地域企業をインターンシッププログラムでつないだりした。

でも、肝心の中学生・高校生へのアプローチ方法が分からなかった。

10年の時を超え、古本コーナー「発掘~HAKKUTSU」で
その問いの入り口にようやく立つ。

そして、いま。
ふたたび原点に返る。
中学生・高校生のための私塾をスタートしようと思う。
ひとりひとりが学び、問い続ける、そんな塾。

学校はひとつの世界に過ぎない。

もうひとつの世界を、無数に作っていく。
その入り口に再び立つ。

シンタロウからのメッセージがとてもうれしい、冬の夜だった。

誰かがきっと待っている。

4月、僕は私塾をスタートします。
現在絶賛構想中です。  

Posted by ニシダタクジ at 09:08Comments(0)日記

2013年02月18日

僕たちの前途



古市憲寿さんの本って難しいテーマなのに読みやすいなあ。
編集の力なのかもしれないが。

電車の中で
「僕たちの前途」(古市憲寿 講談社)
を読んでいて、あやうく乗り過ごしそうになった。

これは、おもしろい。
社会学的アプローチをしている方は読むべき1冊。

前回の「絶望の国の幸福な若者たち」(同 講談社)も
かなりシビれる1冊だったが、今回はさらに時代を、若者を切っている。

~~~ここから引用

当たり前の話だが、「起業をしたい」「社長になりたい」
という宣言ほど空疎なものはない。
法人だけなら登記すれば誰でも作れるし、
税金さえ払い続ければ誰でも社長でいることができる。
税収入を増やしたいだけの政府はそれでいいかもしれない。
しかし、起業をして一定以上の成功を収めたいならば、
何らかのビジネスモデルなり、他人がお金を出したいと思うような
「専門性」が必要だ。

中略

だけど、「日本に若手起業家が少ない」「若者よ、もっと起業しよう」
というのは話が逆なのだ。
起業しても食べていけるくらいの人脈も「専門性」もない人に
起業を勧めても無意味である。

政策として行えることがあるとしたら、
「起業しやすい環境の整備」などという
漠然としたものではなく、ましてや起業件数の数値目標を
立てることでもない。まずは起業を可能にするような専門性や場所を
いかに若者に与えていけるかを考えることから始めるべきだろう。

~~~ここまで引用

うーん。なるほど。
うなるね。
おっしゃるとおりでございます。

この本で出てくる
「成功している」と世間で言われている社長が
慶応大学の起業論の単位を落としている、というのが少し面白い。

たしかに。
起業するというのは目的ではなく手段であるのだから、
しかもしれは仕事をつくる、という意味ではなく、

なんらかの社会的課題を解決するために
手段として会社員になるか公務員になるか、起業するか、
ということなのである。

まだまだ読み進めているところだが、
これは楽しみな1冊です。

乗り過ごさないように読もう。  

Posted by ニシダタクジ at 06:57Comments(0)

2013年02月17日

寄附サムライ、求ム。

ツルハシブックスのこれから。
若者と地域のプラットフォームとしての
新しいカタチを創っていく。

「本屋」という可能性空間を
維持し、かつ発展させていく。
様々な奇跡が起こる「場」にする。

そのために目指すのは、
場所を利用する人たちや
利用してもらいたい人たちが皆、
場をつくる当事者となり、関わっていくこと。

オープンから2年が過ぎ、
新潟市から受けている商店街活性化のための家賃補助がもうすぐ終わる。

現状の売り上げのままで、
この場所を維持していくのは困難だ。

だから、売り上げを上げる。
2Fを今のままのレンタルスペースではなく、
カフェとして利用できるようにする。
地域のおばちゃんも多く来店するような
お店を目指していく。

それだけではなく、
NPOならNPOらしく、運営していく基盤をつくることにもチャレンジしたい。

本屋という機能を維持するために、
ひとりひとりの力を結集して、運営していきたい。
横尾くんと葉月ちゃんがやっている
「店員サムライ」はそのひとつの方法だ。

そして、もうひとつ、「寄附サムライ」募集。

今回、3月20日のリニューアルに向けて、
26日から3月6日まで改装工事に入ります。
・1Fと2Fの階段のところの壁を壊します。(だいぶ人力でやります)⇒お手伝い人員募集。
・2Fの壁を白くします。
・2Fをじゅうたん敷きにします。

そのための費用(見積もり金額約200,000円)
を寄附によって集めたいと思っています。

「寄附サムライ、求ム」


1口1,000円につき、サムライ認定ツルハシ限定缶バッチが1つ、手に入ります。
これが今井さんのデザインでかなりカッコよく仕上がりました。

遠方の方にはお送りします。
缶バッチは200個だけ作りました。
あなたの気持ちをどうか、ツルハシブックスにお届けください。

詳しくはツルハシブックス店頭へ。

遠方の方、振込希望の方は寄附受付専用口座
第四(ダイシ)銀行 内野(ウチノ)支店 普通 1858245
NPO法人ヒーローズファーム 代表理事 西田卓司
までお願いいたします。

または郵便振替口座00580-2-92404 NPO法人ヒーローズファームでも
受付できます。

振込の方は別途
住所、氏名、連絡先メールアドレスをお知らせください。
info★herosfarm.net(★を@に変更してください)へお願いします。

寄附サムライ、求ム。
2月15日スタートで現在8口まで来ています。
あなたも200人のサムライ仲間になっていただけませんか?


カバンにつけると、こんな感じ。僕の黒いカバンだとだいぶ目立ちます。  

Posted by ニシダタクジ at 07:51Comments(0)

2013年02月16日

匿名化された社会から脱出する

ひとりひとりはかけがえのない個人である。

という言葉には重みがない。
それが今の経済社会のシステムであり、学校社会の仕組みだ。

ひとりひとりは交換可能な部品である。
だから、非正規雇用が増える。

資格を取るということは、
「その資格を持っている人であれば、替わりはいる」
という世界にチャレンジすることを意味する。

この新書3冊に時代のいま、が詰まっている。


統合してくれたのは
坂口恭平「独立国家のつくりかた」だ。

「経済社会は、唯一の社会ではなく、ひとつの社会にすぎない。」
「匿名化された社会システムと戦わずに、自分でもうひとつの世界を創ればいい」
という強烈なメッセージ。

まさにその通りだと思った。

そして、昨日入荷した
「自分経営入門~問題はタコつぼではなく、タコだった!?」(友成真一)

これですよ。

企業に入るというのは、「自分を匿名化」することだった。
ニシダタクジというひとりの個人ではなく、
株式会社まるまるという看板を背負った個人となる。

そしてそこで優先されるのは
「組織(会社)の存続」、やそのための「会社の利益」である。

自分の良心とか道徳とかを
超えたところにそれは位置づけられるから、
(つまり、そのアイデンティティの方が上位概念であるから)

それによって、様々な食品偽装事件や不祥事と呼ばれる事件が
起こってきたのではないかと友成先生は言う。
タコつぼ化した会社や組織を脱出し、ひとりの(?)タコとして生きよ、
と言っているのだ。

そこで「非属の才能」だ。

世の中の多くの組織はタコつぼ化していて、
しかもそれは唯一の世界ではなく、「ひとつの世界にすぎない」
とすれば、

「そうではない世界」を手に入れること
が生きるためにいま、すべきことだ。

中学生であれば、「学校社会」のほかに「放課後社会」を持つこと、
しかもひとつではなく、無数に持つこと。

社会人であれば、
「経済社会」では、そこの世界で求められるように振る舞って、
「そうではない社会」を複合して、自分自身の世界を構築していくこと、
それこそが生きる力なのではないか。

不登校や働けない若者のソリューションはそこにあるのではないか。

1 「学校社会」や「経済社会」が唯一の世界ではないと実感すること
2 「放課後社会」や「趣味社会」など、そうではない社会を手に入れること。
3 それぞれの社会で求められる役割を演じられる自分になる、ということ。

おそらくは1がいちばん難しいと思うのだけど。

1の認識を形成していくためには、
田坂広志さんのいう「マネタリー経済」と「ボランタリー経済」の
狭間に事業を起こしていくこと。

おそらく「まちゼミ」はその最前線にある。

経済社会の端っこにいながら、
商店街は「匿名化」されていないからだ。

ひとりひとりの店主がかけがえのないひとりだと実感できるからだ。
ひとりひとりのお客がかけがえのないお客さんだと、愛することができるからだ。

見えてきた、未来社会のつくりかた。

ワクワクするぜ。  

Posted by ニシダタクジ at 06:24Comments(0)

2013年02月15日

バレンタインデーに行きたい本屋日本一

木曜日にも関わらず、
たくさんの方に来店いただきました。
一日中、ものすごくにぎやかな店内でした。

チョコパウンドケーキ
生チョコ
チョコブラウニー
の手作りチョコシリーズから、

マドレーヌ
バナナケーキ
りんごのケーキ

などなど。
たくさんの差し入れを頂きました。

お客さんもお腹いっぱいだったことでしょう。

おそらく
昨日、来店されたお客様には
「日本一バレンタインデーに行きたい本屋」
に認定されたことでしょう。

極めつけは
高校2年生男子2名からの焼き鳥!!


高校生男子から焼き鳥が届く本屋っていうのもステキだなあ。
にぎやかな雰囲気の1日でした。

差し入れを頂いたみなさま。
ありがとうございます。

次は男子のみなさん、3月14日、よろしくお願いします。(他力本願)  

Posted by ニシダタクジ at 07:35Comments(0)

2013年02月14日

匿名化されたものと戦わない

「田舎は排他的なところがあるから」
「大学の事務の人ってなんか冷たいから」
「世の中はそんなに甘くないから」

みたいなのって、
言い訳以外の何物ではない。

「中国ってなんか脅威だよね」
だから、中国人ってちょっと・・・
って言ってるようなものだ。

中国人ひとりひとりは
すごくいいやつもたくさんいるんだけど、
匿名化された瞬間に、
それは得体の知れない脅威に変わるのだ。

「田舎」も「大学」も「世の中」も
匿名化された「何か」だ。

そこにいるひとりひとりに、
あるいは一社一社に
アプローチすればいい。

「改革」は必要なのだろうけど、
まずは「文化」創造からだ。

いや。
そもそも。

必要なのは改革なのではなくて、
ひとりひとりが楽しく生きられるような文化の中で暮らすことだ。

文化は少数で突破するゲリラ戦だ。

大きなシステムをいっぺんに相手にするのではなく、
個別に撃破していくことだ。
どんな組織にも、味方になってくれる人がきっといる。

それを信じて、前に進んでいこう。  

Posted by ニシダタクジ at 07:04Comments(0)日記

2013年02月13日

ツルハシブックス宣言2013

ビジョン(やりたいこと)
ミッション(もとめられること)
バリュー(できること)
もいいけど、それを一緒にして「宣言」をつくるのもいいよね。

ツルハシブックス宣言2013
現在作成中。

ツルハシブックス宣言 2013年度版(仮)

1 ツルハシブックスはひとりひとりがそれぞれの役割を気づくきっかけを与える場でありたい
1 ツルハシブックスはひとりひとりが本を通して運命の人とつながる場でありたい
1 ツルハシブックスはひとりひとりがじっくりと自らの人生を問い直す場でありたい
1 ツルハシブックスはひとりひとりが旅立つときのお守りとなる本を発見する場でありたい
1 ツルハシブックスはひとりひとりから始まる文化創造の場でありたい

きっかけをもらう
つながる
問い直す
発見する
創造する

そんな本屋さんでありたい。

もう少し、言い回しをバージョンアップして
3月20日に発表したいと思います。

ご意見、お願いいたします。  

Posted by ニシダタクジ at 05:39Comments(0)言葉

2013年02月12日

東京に未来あるのかな?

Atamista 市来さんのプレゼンテーションが
ステキだった。

熱海を観光地としてではなく、
ライフスタイルの再発信基地としてつくる。
観光客が来た時に、
こんなに素晴らしいだよ、と言えるところにする。

そんな思い。

東京にいたとき、ふと思ったのだという。

東京に未来あるのかな?
このまま東京にいるリスクのほうが高いんじゃないか。

そんな思いで熱海にUターン。
塾講師のアルバイトをしながら、昼間は全部まちづくり活動を行う。
それで何年かやってみよう。

そんな思いで飛び込んだ。

市来さんの熱い想い。
http://atamista.com/

ステキだなあと思うし、
「シゴトとヒトの間を考える」で感じた空気感に近いナチュラル感。

ステキな方でした。
名刺交換、するの忘れた。

ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:45Comments(0)日記

2013年02月11日

共感の機会をデザインする

大学関係者向け個別相談会だったはずが、
4大学の2時間プログラム検討会。

いやあ、面白かった。
高知大学池田先生の毎回の
バージョンアップぶりには
いつも驚かされるし、共感させられる。

今回のキーワードは「共感」

大学生のインターンシッププログラムでも
カギになるのは、「共感」コミュニティの創出。
共感の「場」をどうつくっていくか。

そんなテーマでの2時間。
ホッとでした。

共感なき世の中。

経済至上主義。
効率化。

それを突き進めた結果、失われたもの。
そのもっとも大きなものを一言で表現すると「共感」なのかもしれない。
言語化できないものは、評価できない。
だから、軽視されていく。

「場」とか「共感」とかって
実態が見えないものだから、理解されにくい。

それを理解しようとする想像力を
失ったのだろうなあと思った。

「若い人が本を読まなくなった」
と言われる。

それは、
「本を読むこと」を費用対効果で考えた結果ではないか。

1冊の小説を読む。
それがどんな経済的メリットを生んでくれるだろう?

そんな風に考えたら、
小説なんて読まないほうがいいではないか。
小説とは、読書とは、
まさに共感のプロセスを体感することに他ならない。

しかし、時代は折り返すというか、
一段高くなって復活するというか、

ふたたび、想像力が求められる時代となった。
共感力が求められる時代となった。
新しいもの、イノベーションを生み出すためには、
共感の土壌を耕す必要があることがわかってきた。

だから。
僕たちの役割は
「共感の場をデザインすること」
なんだなあって思った。

そういう意味では、
地域での3週間のインターンシップは
まさにそのような場のデザインがポイントだ。

見えてきた。
自分たちが目指すプログラム作り。

まだまだ、学生にとっても地域にとっても
インパクトのあるプログラムが可能だと強く思った勉強会でした。  

Posted by ニシダタクジ at 08:45Comments(0)

2013年02月10日

物語を起動せよ

固有名詞が残らなくてもいい。
しかし、物語は残る。

田坂広志さんの基調講演。
シビれまくるなあ。
1年前のあの感動がフラッシュバックする。

「あの日、この国の改革が始まった」
http://hero.niiblo.jp/e156471.html

人生における困難の意味。

イチローが、262安打の新記録をつくったとき、
何打席か連続で抑え込まれていたアスレチックスの
ハドソン投手に対し、こう言った。

「あの投手は苦手な投手ですか?」
「いや、彼は自分の可能性を引き出してくれる素晴らしい投手です。」

そう。
「困難」とは、自分の可能性を引き出すチャンスそのものなのだ。

田坂先生は東日本大震災のあと、
内閣府参与となり、原発問題に取り組んだ。
そのときに思ったそうだ。
「ああ、60歳を迎えてなお、成長の機会を与えてくれるのか」と。

「困難」とは、「成長せよ」という神の声である。
そんなふうに思った。

未来を予測する最良の方法は、
未来を発明することである。

そうそう。
ひとりひとりが未来を創っているのだ。

英雄のいない時代は不幸だが、
英雄を必要とする時代はもっと不幸だ。
(ブレヒト ドイツの劇作家)

そう。
いつだって、この国は、
いや、僕たちひとりひとりは
この国を変えるのを誰かに任せてきた。

英雄のような首相がいつか現れ、
改革を断行してくれるんじゃないか?
そんなことを期待していた。

でもそうじゃない。
この国の変革をするのは、ひとりひとりだ。

目の前の現実に対して、
志を持って本気で向き合い、
1㎜でも変革していく、前に進めていく、
そのような人がどのくらいいるか?
で変革が起こるかは決まってくる。

いまこそ。
物語を起動せよ。

マネタリー経済とボランタリー経済
という二項対立を埋めていく。

かつて日本がもっていた、古くて新しい仕事観。
利益とは、社会に貢献した証である。
大きな利益を得るとは、さらなる社会貢献をせよ、という世の声である。

そんななつかしい価値観が戻ってくる時代。

僕は、まちゼミとか、ウィー東城店などの本屋さんの取り組みは
まさにそれだ!
と思った。

マネタリー経済とボランタリー経済のあいだに立つビジネスというか仕事。
そこには、たくさんの「物語」が生まれる。

だからファンがつく。
みな、物語を待っているからだ。

いや待っているのではない。
物語の登場人物になりたいからだ。

いまこそ。
物語を起動せよ。

固有名詞が残らなくても、物語を残そう。

そんな歩みを進めていこう。
旧正月2月10日。
新しい1年のスタートです。  

Posted by ニシダタクジ at 05:51Comments(0)日記

2013年02月09日

サンタを見た者がないことは、サンタが実在しない証にはならない

下北沢B&Bで購入したブックレット
「贈り物と交換の文化人類学」

難しい~。
と思って新幹線の中に持ち込む。
暇なので、読む。

ということでなんとか読み進めました。
難しいけど、面白い。
なんか情熱がほとばしる本だな。

1897年のこと。
アメリカの八歳の少女バージニア・オハンロンは
サンタクロースなど実在しないと友達に言われ、
「ニューヨーク・サン」紙に手紙を送りました。
これに答えた記者が書いた論説。

~~~以下引用

あなたのような愛らしい子供がいない世界が考えられないのと同様に、
サンタのいない世界などは考えられません。
世界に満ち溢れて毎日の暮らしに楽しみと潤いがを与えてくれる
愛や真心が目に見えないのと同様に、サンタを見た者がないことは、
彼が実在しない証にはなりません。

本当にサンタがいないのなら、
人生の苦しみをやわらげてくれる子供らしい信頼も世界から消え失せてしまい、
人間の味わう喜びは、ただ目に見えるものと、ただ手に触れるものだけに
なってしまうでしょう。

~~~ここまで

そうそう。
そうだよね。

目に見えるものだけが価値ではないよね。

いい示唆を与えてくれる本でした。
ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:23Comments(0)