プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ

2018年10月07日

なぜ本屋なのか?

「本屋である」ということ
http://hero.niiblo.jp/e487816.html
(18.7.24)

8月下旬に某ケーブルテレビのインタビューを受けた時。
そんな問いを問われた。

「西田さんはなぜ、本屋なのか?」
つまり、なぜ本屋という方法をとるのか?

http://hero.niiblo.jp/e485430.html
「本屋」という方法
(17.7.25)

http://hero.niiblo.jp/e455612.html
滞在時間を増やすとリピーターになる
(14.11.2)

とまあ、
なぜ本屋なのか?
っていう問いは終わりのない旅なのだけど。

今回の東京・茨城出張で感じたこと。



10月4日朝:佐藤孝治さんと「燕湯」→「つなぎ道」インタビュー
10月4日夜:NPO・NGO勉強会「草莽の集い」ゲスト
10月5日夜:茨城大学iOPラボ「場づくりラボ」開催
10月6日朝:上野公園スタバ朝活「とやまゆか学」
などなどから。

「目的を持って始めないこと」
「課題を解決しないこと」

これがとても大切なのだなあと思った。

そしてそれが表現できるのは、
本屋という空間が大切なのだと。

まずは「場」に参加してもらうこと。
心を開いてもらって、話を聞き出すこと。
気がついたら行動を起こしてしまっていたこと。
機会の提供であって、結果は気にしないこと。

たぶんそういうの。
そういうのがやりたいのだよ。

それが一番実現するのが本屋という方法なのだろうなと思った。

それは、キャリアデザインへの違和感。
「やりたいことがわからない」という悩みへの違和感。
「夢」や「目標」を問いかける学校社会への違和感。

そういう違和感を自分なりに表現したもの。

それがまきどき村という畑であり、
ツルハシブックスという本屋であり、
暗やみ本屋ハックツというプロジェクトなのだろう。

犯人が最初から分かっている推理小説を、
誰も読み始めたいとは思わないだろう。

最初は言語化できなかった違和感を追いかけて追いかけて、
いま、ここに来ました。

安西先生、おれ、本屋がしたいです。  

Posted by ニシダタクジ at 09:35Comments(0)

2018年10月04日

人間も一本の織り糸に過ぎない

大正大学「地域実習」15日目。
十日町DAY3.
まずは博物館で火焔式土器のお話から。

僕、恥ずかしながら、
縄文式土器は全部火焔式土器だと思ってました。
ほんとすみません。

「火焔式土器」は
火焔の文様をした縄文時代の土器のこと。
ちなみにこの文様は、共同体の範囲の大きさを
示し、火焔式土器の文様は
比較的狭い分布域となっていて、
東北や関東の多くの土器と違い、
ほかの地域とまじりあっていないのが特徴で

雪が多かったので移動がしづらかったのではと言われている。
そして、火焔式土器はほかとはまじりあわずに突如消えてしまう。

そもそも土器が縦長になっているのは、
吊るせないので、横から火を当てたからである。

文様をつけるというのは、
仲間同士であるという印で、
共同体の一員であることを示している。

火焔式土器は、
岡本太郎氏によって見いだされ、有名になった。

現在でもヨーロッパをはじめ、
世界各国の美術館で展示されている。

その後、「つねるぺ」こと
野沢恒雄さんの話を聞く。

縄文人からのメッセージとして、
シアトル酋長のメッセージを久しぶりに聞く。

13000年もの間、
戦争も環境破壊もなかった縄文人の暮らし。

「すべての生命は一つの織物である。
それを織ったのは人間ではない。
人間も一本の織り糸に過ぎない。」

そうそう。
そうだったよな、って思い出させてくれた。

その後、野沢さん魂の

「縄文の踊り」を鑑賞。

ランチは、ラードごはん。

油すげー




午後からは、10月1日にオープンしたばかりのシェアアトリエ「ASTO」へ
代表の滝沢梢さんに話を聞く。


あー、ここで本屋さんやりたいわ。

着物産業の材料やとしてひいおじいちゃんが創業した滝沢家。
梢さんは四代目にあたる。

社員寮だった二階の場所を
シェアアトリエ&コワーキングスペースに改装。

きっかけは十日町のビジネスプランコンテストだった。
それに応募するために書類を書いていたら
どんどんやりたくなっていったという。

着物産業は最盛期は600億の経済規模があったが、
現在は30億までしぼんでいるという。
その中で当然道具・材料屋さんも厳しくなっている現状がある。

そんな中で、
着物の染めや織りの技術を生かした
あたらしいモノづくりやアートを生み出していきたいと
シェアアトリエをつくった。

なるほどな~。
こういうののベースに本屋さんがあってもいいかもって思った。
それこそかえるライブラリーの仕組みはいいのではないかなあと。

あと、すごいのはこの場所が十日町高校の目の前なんですよ。
そういう場所に本屋があったら楽しいなあと思った。

魚沼中条の縄文パワーと
ASTOのアートの力に出会って、
僕も十日町に住みたくなりました。

僕も1本の織り糸として何ができるかな。  

Posted by ニシダタクジ at 10:29Comments(0)

2018年10月03日

光を観る観光

大正大学「地域実習」14日目。



十日町市の株式会社 HOME away from HOME Niigata
(通称 Home Home https://homehome.jp/
の井比晃さん。

結婚情報誌の広告を売っていた会社員時代に、
魚沼十日町担当になった。

十日町の結婚するカップルは、
十日町ではなく周辺市町村で結婚式をするような傾向にあったという。

「十日町の結婚を盛り上げないと」と必死に考えていた
井比さんは、いつのまにか十日町そのものを盛り上げないと、
というふうになっていた。

そこに出会いがあり、
「地域おこし協力隊」という制度を知り、移住。
3年間の協力隊として勤務し、旅行会社を設立した。

~~~以下メモ

会社の特徴:お客さんを新潟に呼ぶだけの旅行業
顧客の半分は外国人観光客

事務所として使っている家:タダでもらった。
2年間かけて整備した。

まちのひとに話を聞いたら
1 新しい仕事が始まる場所
2 仕事の拠点となる場所
がほしいのだという。そんなふうに意見を集約してつくった。

せっかくやるなら自分たちでやる。
木を切るところから始めた→家具づくり
エアコン・水回り以外は素人が公示した。

「地域おこし」:まずお金の話をすること。
行政・市民活動・NPO
⇒お金を稼ごうと思っていない。

株式会社である理由
→もうけないといけないから

大地の芸術祭:54万人が来場した:本当なのか?
実数は測られてない。
1人1作品で1カウントされている。

実際の経済効果(いくらお金が落ちたか?)
をどのように測るか?

宿泊業のお客さんは9割が外国人
そのうち6割が中国、韓国、台湾その他アジア系

「大地の芸術祭」を目指してくる。
作家さんがアジアの人が多いから。
中国客はマナーがいい。

海外のエージェント:日本の有名観光地以外の地方がわからない
⇒地方の旅行会社のビジネスチャンス

イギリスの代理店:どうやったらその地域の観光が盛り上がるか、考えている
→大手(JTBとか)に頼むと地方はもうからないことを知っているし
→地方旅行会社はガイドブックに載っていないツアーができる。

例:人気ツアー
・地元のおばちゃんと一緒にご飯をつくろう
・棚田をベストなタイミングで見て、じいちゃんに解説してもらって、糠炊きのご飯を糠漬けをお供に食べるツアー
⇒大手にはできない。

自分で会社をやること、発信すること
→たまにすごい人が来る。
→「おかえり、ただいま」の関係をつくる

東京:関係性が低い。1時間歩いても知り合いに会わない。
田舎:関係性が高い。そこらじゅうに知り合いがいる。

2011年3月11日:帰宅難民になった⇒東京アカンかもって思って協力隊に来た。

大雪で1week封鎖される→マスコミが取材にいったら、
「大丈夫ですか?」「なにかあったん?」:地方のほうが生き延びることができる。

「働き方」よりも「生き方」「暮らし方」を大切にしたい。
「働き方」から「暮らし方」を設計するのでなく、
「暮らし方」から「働き方」を考える。
例:住む場所から先に決める。

地域おこし協力隊:モラトリアム(猶予期間):大学に行くようなもの

「雪を活かす」
東南アジア観光客は雪で喜ぶ:スキーやスノボをしない。
雪遊びがしたい。
たとえば平日のスキー場を貸し切りにして、
雪遊びを存分にするとか

「課題を挙げる」
「遊びに来る」よりも「学びに来る。」
雪国の暮らしを解説すること。
背景、歴史、知恵、日常の生活を語ること
課題を語ること。
「学び」こそが最強のエンターテイメント。

世界遺産的観光開発ではなく、
何度も来てもらうビジネスを

そもそも「観光」とは、
城主が領民の暮らしぶりを見せたところから始まる
それを体験を含めて見てもらうこと。

関係人口:かかわり続ける人を増やす。

~~~以上メモ

面白い人いるなあって。
「働き方」より「生き方」「暮らし方」
ってホントそうだななって。
そういうシフト起こっているよなって。

そして井比さんの面白いところは、

観光の名の通り、
地域の光にスポットを当てて、
それを最大限に活用しようというところ。

まさに「顧客」と「価値」を
考えながらツアーを作っていくところ。

そもそも観光は
城主が訪問者の他の城主に自分の領民たちの
生活・暮らしぶりを見せて、
「どうだ、おれの国づくりは」っていうのを
見せるところから始まったのだという。

わ~。
そうだよな、それそれ、って。

上に書いてあるような棚田ツアーとかって
やるほう(語るおじいちゃん)も
めっちゃ楽しいだろうなあって。

まずはツウの外国人に売り、
その後、日本人にも広まりそうだなあと。

いやあ、僕もそんな旅行つくり、したいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 19:22Comments(0)

2018年09月30日

ものづくりがやりたくて、この会社に入ったんだ

大正大学「地域実習」10日目
株式会社竹内電設の竹内一公社長より。
昼休みに見た柏崎の海も。





AKK(明るい柏崎計画)と
株式会社AKKプラス(AKKの事業団体)
の説明を受けた。

~~~以下メモ

地域の経済が成り立たないと、
自分たちも成り立たない。

竹内電設:電気設備業
ブルボン本社やテック長沢の
電気設備工事を担当
「お客様の生産性に貢献する」

AKKプラス
防災、観光、エネルギーをテーマに事業開発。

防災無線:60億円事業
⇒柏崎で作れないか?

柏崎:部品産業のまち:ラジオまで持っていけるのか。
付加価値をつけるにはラジオまで開発したい。

通信大手7社へ営業をかける
→ほとんどが門前払い
たった1社話を聞いてくれた。

「技術屋は誰かのために何かをつくりたいんだ」
「ものづくりがやりたくて、私はこの会社に入ったんだ。それを思い出させてくれた」

1 被災経験に基づいた本当に必要な情報を届ける「いのちつなぐラジオ」
2 製造業の集積を活かした革新的な地方創世の試み
AKKプラス:みんなで雇用をつくる

「地消地産」(地方で消費するものは地方でつくろう)
わくわくする方法でお金をもうけること。

~~~以上メモ

届く人には届くんだなあと。
AKKプラスが開発したラジオが
防災ラジオとして採用されることを
強く願う。

素敵な物語がうまれつつあります。  

Posted by ニシダタクジ at 19:52Comments(0)

2018年09月29日

工場は嘘つかないですから

大正大学「地域実習」10日目。

製造業のまち、柏崎。
伸びてる会社「テック長沢」さんへ。
いわゆる「まちの鉄工所」
代表取締役の長澤智信さん。

ていねいにも「柏崎の工業について」から
レクチャーしていただいた。

~~~以下メモ

明治前期:石油産業が盛ん
日本石油(現エネオス)創業の地。
精油所がたくさんできた。

明治中期:新潟鉄工所開業

昭和初期:理化学研究所柏崎工場
化学工業を開始。
リケン(ピストン製造)、リコー(コピー)、
協和発酵(医薬品)などが生まれる。
軍事産業に使われていく。

鉄道も石油を運ぶために早く敷かれた。
しかし、石油はすぐに枯渇していく。
⇒金属加工業へ転換
製造業のまち、機械金属系

テック長沢
部品・組み立てに強い
金属部品の総合メーカー
工場は24時間稼働

自動車部品(おもにガソリン車)をつくっている。
電気自動車:普及はまだ先。
1 電気を安定供給できる国は珍しい
2 電池の機能がまだ乏しい

新興国(中国など)は
電気自動車を開発する
トヨタにはガソリン車ではかなわないから

テレビCMしない
知っている会社=CMしてる会社=B to Cビジネスの会社

テレビCMしても自動車は売れるけど、
自動車部品は売れない。
⇒業界向けの展示会・商談会に出ている。

オモテに出てくる:華やかな仕事よりも
そうじゃない仕事のほうが多い。

鍛造(たたく)、鋳造(型に流し込む)、切削(除去)加工(きる)
を込み合わせてコストを下げる。

テック長沢の強み

1 異形ワークの中ロット(月間1,000~5,000)量産切削加工
  クランプ治具(モノを固定する)の設計製作を100%内製

2 世界最新鋭の工作機械と伝統の加工技術の融合
⇒いい機械つかってもいい人がいないといいものできない。

3 社員が若い/環境づくり
  ・失敗おめでとう
  ・答えは一つじゃない
  ・得意をいかそう
「失敗しない方法が1つだけある。それは何もしないことだ」

4 多様な人財による人間力
  ・働きやすい職場
  ・女性の比率高い(30%は女性社員)

5 下請けではないパートナー戦略
  ×お客様は神様
  ○お客様はモノづくりのパートナー
  ★品質、納期、価格

2007年リーマンショックで仕事が95%減少した。
⇒社員を減らさず、勉強会をした
現在、伸びまくり。
設備投資と人材育成が必要なので倍々ゲームでは伸びないが、
前年比130%を達成。

社員旅行を毎年やっている(自由参加)
→お互いの信頼関係構築のため

柏崎で感じるデメリット
・経験人材の不足
・市場が小さい
・物流に費用が掛かる

柏崎で感じるメリット
・労働力の確保が比較的容易
・生活コストが安い
・敷地が安い
・行政からの支援
・まちぐるみの一体感
・頑張る人がわかりやすい

「のっかる先がない」
のっかりたい人には生きづらい
⇒やりたいことがある人は応援してもらえる

地方で雇用を生み出すこと
⇒住むことができるということ
ものづくりは人を幸せにする道具

製造業と観光業だけがよさからお金を稼ぐことができる。

「工場を見てください」
「工場は嘘つかないですから」
「従業員の顔、5S、リアルで感じてみてください」

会社:条件じゃないはず。感じてほしい。

唯一の技術なんてもものはない。
適正な価格で売ること

~~~以上メモ

人柄。
にじみ出る。



工場見学のラストに言っていたこと。

「工場を見てください」
「工場は嘘つかないですから」
「従業員の顔、5S、リアルで感じてみてください」

会社:条件じゃないはず。感じてほしい。

お客様はパートナー。
唯一の技術なんてもものはない。
適正な価格で売ること

これ。
これだよなあって。

現場。
感じること。
お客様はパートナー。
そんな会社と取引したいよねえ。

テック長沢。
就職先としてもオススメします。
まずは長澤さんに会ってほしいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 18:18Comments(0)

2018年09月28日

「機会」を「ご縁」に変える

公益財団法人 ブルボン吉田記念財団が運営する
「ドナルドキーンセンター柏崎」
http://www.donaldkeenecenter.jp/




ドナルドキーン先生の書斎の再現



午前中はセンターの概要と内部見学
午後は財団の理事、吉田眞理さんに話を伺う。
27日に話を伺ったブルボンCSR担当の小保方さんの話も合わせてメモ。

~~~以下メモ

東日本大震災のあと
「ともに生きたい、ともに死にたい」
と日本への帰化を表明。

「百代の過客」
新聞連載は司馬遼太郎の一言から始まる

司馬は「戦友」である。

安いからという理由で買った「源氏物語」(英訳)
に戦争からの逃避もあって惹きこまれていった。

「縁」を大切にする。
「縁」:戦争、地震、出会いすべて

自己肯定する。

~~~以上メモ

「ドナルドキーンセンター」は
キーン先生との3年間のご縁が実を結び、
新潟・柏崎の地に誕生した。

それって、吉田さんと
会社としてのブルボンそのものの歩みだったんじゃないかと思った。

▽▽▽以下ブルボン本社メモ





ブルボン:関東大震災の翌年から
ビスケットで創業。
⇒災害時でも食べられる、保存が効くから

経営理念:
利害相反する人を含めて集団の生存性を高める

他社と比べて商品・営業所・従業員数が圧倒的に多い。
雇用を生んでいる。

CSR‐CSV ヨーロッパでは常識。

CSR:企業の社会的責任
企業が「持続的発展」をしていくために
「事業活動を通して」
「新しい価値」を生み出し
社会から「信頼」されること

本業を通じた持続的な社会課題の解決

CSRを通じた
新規顧客開拓、社員活性化、地域経済の活性化ができる。

CSV:共通価値の創造:社会価値と経済価値の同時実現

利潤と道徳を調和させる:
日本的経営「論語と算盤」(渋沢栄一)「三方よし」(近江商人)


ESG投資、SDGs


社会価値↑ CSR      CSV
     コンプライアンス PPP(経済価値に軸足)

        経済価値→

ブルボンのCSV
社会の諸問題を自社の収益機会獲得機会としても捉え、
自社の強みを活かしたそれらの社会的課題の解決に貢献。

△△△以上ブルボン本社メモ

なんていうか。
人、地域を大切にする会社なんだなって思った。

いま、調べたのだけど、
ブルボンの従業員数は
同業他社に比べて圧倒的に多い。
売上高は5位経常利益率は6位なのに、だ。
https://gyokai-search.com/4-kashi-jyugyo.html

それだけの人を雇用して、
利益を確保するのはすごい経営努力なんだなあと。

「人」そして「ご縁」を大切にするからこそ、
ドナルドキーン先生とつながり、
「ドナルドキーンセンター柏崎」ができた。

あれがブルボンそのもの
吉田財団そのものなのだろうなと。

キーン先生の新聞連載タイトル「百代の過客」は
松尾芭蕉の
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。」
からきている。

また旅人なり。
みんなが旅人だとしたら。

今この瞬間の「ご縁」を大切にする。
それぞれの「旅」(人生)を自己肯定すること。
たぶん、そういうことなんだなあと。

「やりたいことは何か?」
「何になりたいのか?」

という問いではなくて、
「何を大切にしていきたいのか?」
「どうありたいのか?」

が必要なのではないか。
そして、あなたはなぜ旅に出たのか?と

松尾芭蕉は、
自らの旅への欲求を抑えきれずに
「奥の細道」へと旅立っていく。

キーン先生はおそらく。
日本文学にそんな「美」を見た。

三島由紀夫や川端康成をつづって、
「美」という言葉をつかう。

「美しく生きる。」

この答えのないテーマに挑む人たちと出会い、
それを研究した。

キーン先生もまた旅人だった。
いや、僕たちひとりひとりも旅人なんだ。

だから、目の前の「機会」を「ご縁」に変えること。

大地震や戦争さえも、
キーン先生にとっては「機会」に過ぎず、
それを「試練」ではなく「ご縁」へと変えていった。

そんなことを感じられる柏崎の
「ドナルドキーンセンター柏崎」。
人生に迷った人におすすめです。

あなたもまた旅人なり。  

Posted by ニシダタクジ at 08:12Comments(0)

2018年09月27日

過去の「違和感」を掘り下げる

大正大学「地域実習」8日目。
午後は株式会社with you
小林俊介さん

午前も思ったけど、
うわあ、すげー人いるなあって。
衝撃だよね、もう。

これを大学1年生で授業で聞けるって
すごいなと。

4000円/1H
払っている価値あるわ、と。

このプログラムを
一般の人に売ったほうがいいと思いましたよ。

ということで
with youの小林さん。



「inclusion&innovation」
と会社に掲げてある。

そのテーマにまい進している会社。

~~~以下メモ※表記は「障がい者」に統一してあります。

父が脱サラして会社を設立
特別支援などなかったので
障がいがあることが当たり前だった。

少年期の違和感/途中で彼らと離れ離れになること。

18~25歳:ただのクズ
自分の好きなことだけをやっていた
25歳の2010年1月1日の交通事故
無になって人生リセットした。

死ぬんだと思ったとき、この人生でいいのかと思った。
少年期の「違和感」を思い出した。
あいつらいなくなったのはなんだろう?
障がいと向き合うことを生涯の仕事にすると決意
福祉はひとつのツール

問題意識と違和感
1 まちなかで障がい者見かけない
2 シャレにならない低賃金
3 福祉業界はビジネスのセンスがほぼゼロ
4 企業の人たちは福祉バリアの中が見えていない。
5 働きたくても仕事がない障がい者と人手不足企業と高齢化地域

持っていたリソース
1 幼少期からのダイバシティ経験
2 父の30年以上にわたる障がい者雇用
3 事故でもらった未来意志

必要としたもの
1 「福祉」をやるための最低限の知識
2 「福祉」をやるための清廉潔白さ

(主婦+障がい者)×(製造業+就労支援)
⇒社会課題の解決
道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である(二宮尊徳)

会社の収入
1 訓練等給付金
2 製造業の仕事

ちりばめた工夫
1 法人格:株式会社でスタート。他会社とコミュニケーションとるため
2 スタッフ:主婦だけ。福祉未経験
3 制服:カジュアル。そのまま買い物いける
4 看板:カッコよくデザイン
5 自力通勤:公共交通によるインパクト
6 勤務時間:14時半まで。まちに出られるように
7 アウトプット:メディア戦略、プレスリリース
8 イベント:地方じゃ誰も見たことないことを

結果
・障がい者を取り巻く環境の変化
・地域や企業の「福祉」に対するイメージの変化
・若手の福祉人材の活性化

「地方で働き、地方で生きる、イキって生きる」
課題の数だけビジネスチャンスがあり、「個」が際立つほどに同志が増える
困難を乗り越えるたびに心が躍る
⇒地方で働く醍醐味

信念に基づいてやってきたことが
実はSDGsだった!
インクルージョン&イノベーション

障がい者によりそうのではなく、
よりそわなくてもいい社会をつくる
信念に背かずに、カッコよく。

障がい者は感動の対象ではない。
自分たちがいなくなることがゴール
柏崎では、そんなこと(障がい者雇用とか)当たり前だよね、っていう社会

できないからやらせないのではなく、
どうやったらできるか考える。
自分たちで考えてもらう

個人に戻れる場をもっておくこと。
いま身にまとっているものを全て脱いで語れる場所を持つこと。

~~~ここまでメモ

美学。
というか、美しさとは何か?
って考えさせられる。

そしてそれには、
自らの過去の「違和感」を掘り下げること
が大切だなあと思った。

自分の過去の感情の揺れを解読すること。
そこから始まるなあと。

「障がい者に寄り添うのではなく、
寄り添わなくてもいい社会をつくる」

「柏崎ではそんなこと(障がい者雇用とか)
当たり前だよねっていう社会をつくる」
自分自身が考えるカッコよさに向かっていく。

そんなことを感じた。

柏崎4人衆
あいさの水戸部さん
小清水の矢島さん
la Luce e L’ombraの西村さん
with youの小林さん

彼らに共通するのは「発信力」だ。
自分の言葉で語り、メディアに出て、
応援者、ファンを増やす。

そうやって未来に向かって行くエネルギーを感じる。

この4人に会って現場見て話を聞ける旅。
名付けて「柏崎変態ツアー。」
(僕が言ったんじゃないですよ。矢島さん水戸部さんが言ったんです)

これ、来たい人いっぱいいるんじゃないかなあ。

ツアコンやりたい。  

Posted by ニシダタクジ at 08:52Comments(0)

2018年09月27日

「実験室」で始めてみる

大正大学地域実習8日目。

午前は、夢の森公園のカフェ
「I’m home」で。


西村遼平さん:
有限会社la Luce e L’ombra
カフェ:I’m home(夢の森公園内)
ケータリング:Boratorio
を展開している。

いやあ、すげー人いるな、って思った。

会社に勤めながら
ケータリングのサービスを仲間4人とスタートして
半年先まで予約で埋まってて、
それで独立してカフェ始めました。

みたいな。
4行で書けちゃうけど、
ホントすげーって。

~~~以下メモ。

会社につとめながらケータリングしてた。
ケータリング:半年先まで予約で埋まってた。
告知:口コミのみ

高校卒業して眼科に就職した。
医療=接客業:体に不安をもっている人がくる=それを接客する

22歳:父の手術
→地元帰ってきて転職:飲食店のホール。
→料理を学びたかったのでキッチンに入りたかったが接客が良すぎてホールへ。
→ウェディングプランナーへ。

28歳:このままだとお店もてない!
「Boratorio(実験室) La Luce L’ambra」をスタート
→実験室が取れて、会社になった。

休業中・営業後の飲食店を使用:家賃タダ
→facebook告知:広告費タダ
全員が素人でやった。
・料理人×2
・接客のプロ目指したい
・デザイナー
・写真とる人

思いはあるけどやってない人
お店をやるけど無リスクでやってみないか?
お金は払わないけど(当初)、ほかに得るものはあるよ。
お金じゃなくて思いのあるやつが集まった。

告知2日で58席予約/24席
コース料理を3回転させた

ケータリングチーム
・ユニフォームつくった
・家賃払わない
・人件費+材料費だけ
→利益率高い

・リスクを少なく、利益を出していくこと。
「まちのために」:数字がついてこないとひとりごと
「思い」と「ビジネス」を両立させていく。

「地産地消」:簡単じゃない。
トマトソースは夏しか出せない。
今あるもの=旬のものしか使えない

「今売りたい野菜、旬の野菜なんですか?」
→全部ください
→それからメニューを考える
主婦が冷蔵庫見ておかずつくる感覚
この食材で何ができるか?

「食べる人」「つくる人」「料理する人」が
みんなハッピーになる。

「地産地消」が目的となっていないか?
ゆがんだ地域愛:直売所で野菜買ってます、みたいな。
「地産地消」を目的にしない。
それをやることで「外」に売れるようになる。

B級グルメ:その場所に来たからついでに食べる
A級グルメ:それを目的に来る
地元に支持されていないものを外に出せるのか?

「めんどくさがらずにめんどくさいことをやるか?」
効率よくやらないこと

ぐるっとまわって自分の利益になる。
ケータリングサービス:料金表・メニュー表がない
→ウェディングプランナー経験が生きてくる

お金じゃなくて思いが真ん中にある。

【大学生へのメッセージ】
・悩んだり苦しんだほうがいい
⇒気づきは早いほうがいい、始めるのも早いほうがいい

座っているだけで4000円/1H払っている
眠いならやめたほうがいい。
させられているならあらためたほうがいい。

成長したい人:採用しない 会社は生産しなきゃいけない
成長→成熟

器の大きさ:時間かけてる長さじゃない
→出来事・瞬間に広がる

感じること:危機感・違和感を持てば、
何者かになれる

0を1にする力
とりあえずOKすること。
とりあえずやります。
「実験室」で始めてみる。

勘違い=重要

しっかり遊んだ
遊び=本気だった
どれだけうまくやるか?向上心を持った
⇒趣味の領域を超えてる、と言われた。
⇒言語化してきた

後天的天才:目の前のよさを言語化できること。
遊びで培われた。
人がお金をつかう理由を言語化する。
・特別感、非日常感
・自分をよりよくしていける

好きになる没頭できる。
トップを取ることができる

~~~以上メモ

柏崎80年代生まれ4人衆。
「あいさ」の水戸部さん
小清水の矢島さん
with youの小林さん
そして西村さん。

4人を分析して西村さんが言っていたのが、

どうやってそこに到達するか?のアプローチの違い。
なぎ倒していく:水戸部さん、小林さん
よけていく:矢島さん、西村さん

なるほど。
僕はよけていくほうかな、と。

あと、印象に残ったのは、
「実験室」で始めること。

「Boratorio(実験室)」と名付けて、
始めてしまうこと。

そこで試行錯誤、スキルを向上して、
次に進んでいくこと。
そうやって道は拓けていくんだな、と。

あとは「天才」の定義。
西村さんは「後天的天才」と言っていたけど、
目の前にあるものが
「なんでいいのか?」を言語化できることだと。

たしかに。
それが言語化できると、
次にカタチにできるもんね。

それを西村さんは
遊びを通して学んだのだという。
西村さんは遊びでも全力投球で真剣にやる。
ダーツでもボーリングでも研究して極めたくなるのだという。

ああ、そうやって、
自分の「好き」を言語化してきたんだろうなと。

ランチはこんな感じ。




野菜が歌を歌っているようでした。  

Posted by ニシダタクジ at 08:31Comments(0)

2018年09月19日

「変わっていく自分」を前提にする

「福島白河にもうひとつの拠点をつくる」合宿。


2泊3日の工程を終えました。
僕自身のお題は、このツアーの
参加者にとっての価値を確認すること。

ひとりひとりのリアルな発言に耳を傾け、
「価値」を確認すること。

参加者のひとりが帰りのバスの中でつぶやいた一言。

「私が地域に関わりたい理由。居場所をたくさんつくる。
変わっていく自分を受け入れるために、生き方のバリエーションを増やす。」

それだ、って思った。

「変わっていく自分」を前提にする。

だから、二拠点目が必要だし、
だから、青砥さんが冒頭に言っていた
「他者」と「余白」が重要なんだし、

17日のブログに書いた、
http://hero.niiblo.jp/e488110.html
(もうひとつの拠点をつくる18.9.17)

体験を通して、「価値」に気づく。
同世代との対話を通して、「大切にしたいもの」を感じるっていうことが
切実に重要なものとなってくる。

そう。
「価値」は常に流動しているからだ。

ひとりひとり価値は違うし、
かつその自分の価値さえも変化し続けているから。

「個人」っていう考え方は、
変化しないことを前提にしていないだろうか。

やりたいことは何か?
とか
あなたの将来の夢は?
っていう質問は、

「個人が一定期間、変わらないこと」を前提にしていないだろうか。

「変わっていく自分」を前提にする。

そのとき、
「やりたいこと」と
「やっておいたほうがいいこと」と
「やらなければいけないこと」
に差があるのだろうか。

17日のブログから、さらに参加者の発言を引用する。

「東京は類友だから、同じような人が集まっていて、
だんだん狭くなっていく。他者に出会えない。」
「好きなことを仕事にする、っていうことは、
そういう人ばかりの集まりになって、やっぱり閉じていく」

「変わっていく自分」。

いま好きなことは、明日好きでなくなっているかもしれない。
世の中が変化しているのだから、自分も変化し続ける。

そのために「他者」の存在が必要であり。

それには、
「やりたいこと」も
「やっておいてほうがよいこと」も
「やらなければいけないこと」も
同様に価値がある。

やることで、「価値」や「他者」に出会えるかもしれないからだ。

「変わっていく自分」を前提にする。

何度も書いているけど、
これってかなり大切なことなのかもしれないと思った。  

Posted by ニシダタクジ at 09:43Comments(0)

2018年07月26日

「本屋である」ということ

7月21日(土)
アルプスブックキャンプ@木崎湖




とっても素敵な空間が広がってました。
「本の処方箋」も大好評でした。

その前日、7月20日(金)
カリカリブックス(仮)@伊那市駅前のミライ会議。





現在大学4年生である
店長のちあきちゃん、副店長のひかりちゃんと、
この3月まで高校生ユーザーだった
大学1年生のゆうなちゃんと
おじさん3人の計6人でミーティング。

ついつい、来年以降の話となると、
「どうやって運営していこうか?」
っていうHOWの話になっていくので、
ここは、基本に返って、WHYから始めてみる。

なぜ、ちあきちゃんは本屋を始めたんだっけ?

おもに高校生に本を読んでもらうことで、
「こんな世界もあるんだ」って知ってもらいたかった。

なぜなら、自分自身が
大学生になってから本を読んで、
世界が広がったから。
世界の見え方が変わったから。

166%を達成したクラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/12480
を実施し、2017年にオープン。
以来、たくさんの高校生が訪れ、
メディアにも掲載された。
そのWHYに立ち返る。

そして、カリカリブックス(仮)の名前に込めた思い。

~~~ここから

カリカリブックス(仮)をきっかけに、多様な本や商店街の人に出会った高校生が、
いろんな好奇心を持って「やってみたい!」って言ったら「やってみようよ。」そう言える、そんな場にしたい。
「やってみよう」から、たくさんのことが学べるし、考えるきっかけを生むことができると思うから。
カリカリブックス(仮)の由来もそこにあります。
仮でもいいから、「やってみよう」ができる場にしたい、そういう思いが込められています。
だから、(仮)も含めてこれが正式名称です。

~~~ここまで

それを実現していくために、どうしたらいいのか?
ひとつ出た案は、
「プロジェクト化する」というもの。

これはツルハシブックスもやった方法なのだけど、
本屋を継続して経営(運営)するのではなくて、
期限を決めた「本屋プロジェクト」として
プロジェクトチームをつくるというもの。

「ツルハシブックス」は
店員サムライという制度によって、
半年ごとの「本屋プロジェクト」として運営されていた。

プロジェクトとは、
「新たな価値を創出する有期的な(期限のある)業務」のこと。
つまり、プロジェクトを設定するとは、
「顧客」「価値」「期限」を決めること。

これからの一定期間(期限)、この本屋は
「誰に」(顧客)「何を」(価値)提供するのか。
それを決めて、
期限までそれを目指して取り組むこと。

まさに
それはカリカリブックス(仮)の名前のとおり、
「ひとまず決めて、やってみる」ということなのかもしれない。
「本屋」という実験を行うことなのかもしれない。

そんなふうにプロジェクト化するって、
特に大学生がかかわることには重要だと思った。

そしてもうひとつ。
ミーティングに参加していた土田さん。
土田さんは普段はデザインの仕事をしていて、
それをやりながら、数年前に
「ブックカフェ3日間」を立ち上げた。

駅前の喫茶店を金土日だけ借りて、
ブックカフェにするというもの。
喫茶店の看板を裏返すと
「ブックカフェ3日間」の看板になってた。

そんな土田さんは
今やデザインの仕事が忙しくなり、
3日間のブックカフェも難しくなった。

いまは、週1回のマルシェの日に、
小さく本を売っているという。
名付けて「ブックカフェ3時間」(笑)

それでも土田さんは
「本業は本屋なんです。」と語る。

そして、次の一言に衝撃を受けた。

「古本屋」っていうのは「本の一時預かり」のことだ。
誰かのためにこの本をキープしなきゃ、と思うから本を仕入れ、
誰かが買ってくれるのを待つ。
それがいつなのかわからないけど。

一時預かり、か。

確かにそうかもしれない。
いや、古本屋だけじゃなくて、新刊書店だって、
その本質は「一時預かり」なのかもしれないと。

そう思うと、自分が大切にしてきた宝物のような本にも、
値段をつけて、本棚に並べてみたくなった。

生き方としての「本屋」
「本屋であるということ」
それは、「本の一時預かり処」として生きる、
というコトなのかもしれない。

21日のアルプスブックキャンブでも
たくさんの人が「本の処方箋」に参加してくれ、
本を買って行ってくれた。

僕が大切にしていた本を
(惜しげもなく=表現おかしい)手に取って、
買おうとする人には、
「え、それ買っちゃいますか?」(でもお目が高いね)
と戸惑った。

でもそこは、
本屋は一時預かりだから、と言い聞かせて、
なんとか平常心を保った。(笑)

「本屋である」ということ。

月曜日、本屋応援サービス「リトルスタッフ」の管野さんと
熱海でトドブックスを展開する村松のとっくんとお茶した。


「リトルスタッフ」のサービスの話。
本屋というビジネスをどうやって成立させていくか。
「オンラインサロン」などの活用の仕方。
などなど。

「本屋」について話し合った。

帰り際にとっくんに
「トドブックス」の棚づくりの協力依頼を受けた。
えっ。僕でいいの?と思った。
指名がうれしいので、9月の前半に熱海に本棚つくりに行きます。

20日カリカリブックス(仮)ミライ会議
21日アルプスブックキャンプ
22日かえるライブラリー企画会議&よりみちブックス選書会議
23日「リトルスタッフ」作戦会議&バーヨソラ@かえるライブラリー

と4日間にわたり、本と本屋、ライブラリーのことを
考え、感じてきました。

僕も「本屋である」と自覚して、
歩いて行こうと思います。

「本の一時預かり」っていうコンセプトはよかったなあ。
まさに郵便屋さんだなと。

届けたい人に届ける。
ハックツとかかえるライブラリーとかを思い出した。

というわけで、
「リトルスタッフ」にツルハシブックスの
ページを作りました。
いまならお試し登録ができますので、
参加をお待ちしています!

https://www.littlestaff.jp/bookstores/41

※「本の処方箋(オンライン)」をサービスに加えてみました。  

Posted by ニシダタクジ at 16:01Comments(0)

2018年06月26日

待っている人がいる「場」


作品名「僕の前に道はなく、僕の後ろに航跡ができる。」

阪九フェリーで新門司⇒大阪をワープし、
はじめての和歌山。




真言宗・高野山へ。
いきなり、生かせいのち。
シンプルで力強いメッセージ。


ベストショット。

そして、2時間の道のりを超えて、
いきたかった念願の本屋「イハラハートショップ」へ。


ウェルカムパピコをもらった。


井原さんと。

からの新宮へドライブして
ユースライブラリー「えんがわ」へ。


看板。


ライブラリーの様子。


並河さんと。

「ユースライブラリー」の名の通り。
若者のためのライブラリーというテーマで、
ゲストハウス、自習室、ライブラリーを運営。

隣には小さなカフェ「コーヒースタンド納屋」がある。
ここのカフェラテ飲んだけど、めちゃウマ。

そーいえば。
僕も、
1999年まきどき村はじめて、一軒家に引っ越して、
2000年に、
ゲストハウス(許可なし)
+本屋(サンクチュアリ出版の本だけ)
+学習塾(寺子屋風)
っていうのを始めたなあと思い出した。

ゲストハウスに泊まる旅行者(僕の友人)
が塾に来る中学生にいろんな話をしてくれたなあと。

2001年は商店街の中でお店開いてみて(これは大失敗)
2002年に不登校の中学3年生シンタロウに出会って、
NPO法人虹のおとができて、
だがしや楽校というコンセプトに出会ったころに、
2004年、中越地震が起こり、震度7の川口町と地元・巻町で
「遊びと学びの寺子屋 虹のひろば」を開始。

2006年に「ゲストハウス+学習塾」的なビジネスプランで
社会起業塾に応募したら、あえなく二次審査で落ちて、
そしたら「チャレコミ」からお誘いが来て、
大学生の地域企業でのインターン事業をやることになった。

2008年にサービスをはじめたインターン「起業家留学」は、
企業にも学生にも喜ばれていたけれど、
「自分に自信がない」とか「やりたいことがわからない」とか
言っている「もやもや系」の学生には求められるレベルが高すぎた。

2010年から商店街や温泉地や粟島といった離島での
大学生向けのプログラムをつくることになり、
それが大学生にとって大きなインパクトがあるように思い、
だんだんとそちらにシフトした。

2011年に事務所兼っていう割には本格的な本屋+レンタルカフェで
「ツルハシブックス」をオープン。
地下古本コーナーHAKKUTSU、店員サムライ、寄付サムライなどの
イノベーション(自分で言う)を起こした。

2015年から3年間、茨城大学で
大学生の地域参画プロジェクトの設計などを行う。

2016年11月にツルハシブックスは閉店。
2018年3月に新潟にふたたび戻り、「かえるライブラリー」などの
新規事業を構築中。




今朝は新宮市内のコメダ珈琲で、ひとり朝活。

昨日の「イハラハートショップ」で購入した
雨ニモマケズの新訳絵本を読んでいた。

雨ニモマケズを
Rain won't stop me
と。

そうそう。
雨も雪も、自分を止めない。
確かなものと不確かなもの。
そうやって歩いていく。

そんな「場」をつくりたいって思った。

高野山には、「確かなもの」があった。
「生かせいのち」っていうキャッチコピーがあった。
まあ、それも「問い」だとすると、
それぞれの中に「不確かなもの」も同時に存在している。

「イハラハートショップ」の井原さんからも
「ユースライブラリーえんがわ」の並河さんからも
「確かなもの」を感じた。

それは、西村佳哲さん風に言えば、「あり方」
なのかもしれない。

そして、「場」があること
それもとても大切なことだなあと思った。

本屋やライブラリーっていうのは、
場に「不確かさ」を加えてくれるものなのかもしれない。

誰かに会えるかもしれない。
何かが起こるかもしれない。

そんなエンターテイメントに満ちた「不確かさ」と
そこにいる人が持っている「確かさ」というかそういう感覚。

それを併せ持つ「場」をつくりたいと強く思った。
そしてそこで待つ人をやりたいなあと。

ああ、本屋やりたいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 08:23Comments(0)

2018年05月24日

「他者化」と「承認」

むつさとしさん(観光家、コモンズデザイナー、社会実験者)
に「当事者研究スゴロク」の話を聞いた。
https://tk-sugoroku.jimdo.com/


今日のメンバー


正宗屋は今日も定休日

当事者研究すごろく「降りていく生き方ゲーム」

■当事者研究とは?
北海道浦河町にある「べてるの家」と「浦河赤十字病院精神科」ではじまった
アセスメントとリハビリテーションのプログラムです。
どうにもならない自分を、他人事のように考えると
なぜだか元気になってくる不思議な研究。
合言葉は「自分自身で、共に!」「無反省で行こう!」など。

■当事者研究スゴロクとは?
むつさとし(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)が企画した
参加交流型のソーシャル・ゲームです。
オープンソースですので、誰でも自由に、
無料で作って遊べるスゴロク遊びです。
ぜひいろんなところで遊んでみてください。

https://tk-sugoroku.jimdo.com/

なんか、かっこいいんすよ、むつさんは。
今回もいい機会を頂きました。

~~~以下メモ

「他者化」するということ。
過去のトラウマも病気も、いったん他者化することで、
その他者化されたものに対して、共感することができる。

「当事者研究」では、
幻聴を「無くすべきもの」ととらえるのではなく、
ひとまず「幻聴さん」という他者化をする。
それによって、「幻聴さん」との対話が生まれる。
そうすると「幻聴さん」の言葉が変わってくる。

べてるの家では、「透明人間がいる」という結論になり、争いがなくなった。
「透明人間さん」のために、食事を用意するようになった。
ストーリーを共有する、ってそういうことか。
妄想が一個増えてる。透明人間だなんて。(笑)

「おもろい話ない?」
って大阪人に聞かれたら、「失敗談」をしゃべらなければならない。
相手は、さらにおもろい「失敗談」を話してくる。
そしたらそれを上回る失敗談を話しなきゃいけない

弱みを出せば出すほど仲良くなれる。
「こんな俺やけど仲良くしてや」

「そういうやつもおる。知らんけどな」って言える大阪。

「正直であること」が商人道の基本。
「武士は食わねど高楊枝」が武士道の精神。
学校は武士道ばかり教えていないか?

出来事(病気・つらかったこと等)を無記名で書き出し、他者化する。
その他者化されたものを他者からの共感(衝撃度)ベースで
何コマ進むにするかにレベル分けする。

自分の病名をまずつけてみる。

「世の中がどんどんダメになっていく。年寄りばっかりになる。
そしたら、助け合うしかないよね。その先には希望しかない。」
(むつさとしさんの言葉)

~~~ここまでメモ

「まわしよみ新聞」と「直観読みブックマーカー」
も陸奥さんが考えたコミュニケーションデザインだけど、
「当事者研究スゴロク」はさらにすごいな、と。

キーワードは「他者化」だ。
出来事を「文字化」し、
それをすごろくのコマにすることで、
「他者化」が起こる。

つらかった出来事を、
コマにし、それをみんなによって、
共感度(進むコマ数)を決めてもらう。
それって、「承認」のプロセスなんじゃないかな、って。
しかも「親和的承認」の。いわゆる存在承認だ。

病気だったり、つらい出来事があったけど、
いま、ここに生きている。
この場に居合わせている。
それでいいんだなって感じられる。

そのためには、悩みを真剣に聞くんじゃなくて、
スゴロクにして、遊んでしまえっていうのが
むつさん流のコミュニケーションデザインだ。

ちょうど
僕にとっては「承認」がキーワードだったので、
とてもタイムリーだった。

「他者化」と「承認」。

ひとつ、素敵なキーワードをもらいました。
ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 12:15Comments(0)

2018年04月25日

本屋の夜明け







長崎・ひとやすみ書店。
店主の城下康明さん。

空間からも、店主さんからも、
伝わってくるものがあった。

鳥取・定有堂書店につづく、新・聖地誕生かと思った。

ひと棚ひと棚、
POPひとつ、黒板ボードひとつ、
ツイッターのつぶやきひとつひとつに
「想い」が詰まっている。
「想い」の劇場のような本屋だった。

2冊の本を購入。


1冊1冊。
噛みしめるように読んでいったら
ほしい本ばかりになった。
愛っすね。

久しぶりに敗北感を
感じるような書店に出会えた。

昨日は、
ひとやすみ書店→亀山社中記念館→
ひとやすみ書店→食堂「一平」→
ひとやすみ書店
と3回行ってしまった。

今朝は、日の出前に散歩。
龍馬が見た景色に会いに行った。




日本の夜明け、
ならぬ本屋の夜明けを感じた。
ひとりひとりが、本を売る。

「本屋という生き方」の時代が
もうすぐそこまで来ていると感じた。

23日には、
津屋崎・「暮らしの問屋」内のライブラリーの話も
してきた。



おふたりの空気感にノックアウトされた。
なんか、それでいいんだなと。

オープン日は?
と聞いたら、

「いちおう6月下旬くらい」
って言われた。

しまった。
愚問だった。と反省した。

オープン日なんてないんだよ。
だんだんと作っていくのだから、ね。
自然と、人と、食べ物と、本と、コーヒーと。

その中に、ただ、自分がいて、
いま生きている。

そんな生きてる感の中にいるために、
何をしたらいいのか?
そんな問いをもらった。

「本屋の夜明け」って、
きっとそういうところから始まるんだ。

武田鉄矢が
亀山社中記念館の映像の中で言っていたけど、
「龍馬は、土佐弁で日本を、世界を語ったんだ」と
言っていた。

そうそう。
そうやって、ひとりの言葉から、ひとりの実践から、
日本と世界の未来が始まっていく。

さて。
そろそろ夜明けの時じゃないのかな。

眠ってちゃいかんぜよ。  

Posted by ニシダタクジ at 08:30Comments(0)

2018年03月29日

地域に風を吹かせる男



鳥取砂丘。

高校3年の夏、鳥取大学農学部の遠山先生の本を
読んで、僕も砂漠を緑化したいと思って、
鳥取大学農学部を第一志望にして
受験勉強を開始しました。





憧れの鳥取大学農学部へ。

ランチは学生人材バンクの事務所から徒歩10分くらいの「更科」
の塩サバ重





未体験ゾーンに突入する味でした。



夜は惜しまれつつ閉店した「ホンバコ」でトークイベント。
タイトルは、僕らが学生を街に巻き込み続ける理由

中川玄洋さん(NPO法人学生人材バンク代表理事)が
15年ほど前に学生を農村部に送り込む的な活動から
始まった取り組みについて、話を聞いた。

出発点は、自分自身が
鳥取大学農学部時代にやっていた地域活動だった。

学生時代にバリバリ活動していた玄洋さんは、
地域のおっちゃんから、こんなことを言われる。

「ゲンちゃん卒業したら、こういうのって終わるよね?」

そう。
学生団体というのは、そんなふうになっている。

初代代表が卒業すると急速に衰退する。
2代目まで元気、3代目は初代代表を知らなかったり、
接点がなかったりするので、
急速に目的を失い、失速して4代目で消える。

ゲンちゃんは、そこに問題意識をもった。

地域の情報を学生に出し続けてはどうか。
ネット時代には、地域の学生も
タイムロス無しに情報を手に入れることができる。

その情報が信頼できるか否か。
自分自身がその毒見役になる。
そんな思いでスタートした。

それが、
2002年に始動し、学生を地域に送り続けている「農村16きっぷ」だ
http://nouson.wixsite.com/nouson16kippu

そんな事業を足掛かりに、
現在では、長期実践型インターンなど、
鳥取県内でさまざまなプロジェクトを仕掛けている。

参考」「NPO法人学生人材バンク」
https://www.jinzaibank.net/

すでに16年も活動している玄洋さんの活動の秘密に迫ってみることにする。

げんよーさんの学生団体マネジメントのコツ1「自然消滅を許さない」

ミーティングでは参加者、遅刻者を明記する。
「いい別れ方をしないと、その団体に戻ってこられないし、
ほかのところであった時に、気まずくなるから」
これ、すごく学生団体にとって大事だ。

大学生のモチベーションを保っていくこと。
活動するほうも活動をやめるほうも、
きっちりと参画し、きっちりとやめる。
途中でやめること自体は悪いことではない。

「決めた」ということだ。

今回、玄洋さんが鳥取でイベントやろうって
言ってくれたのは、僕のブログのこのところだった。

http://hero.niiblo.jp/e487085.html
「世の中には二種類のおじさんがいる」(18.3.6)

活動に始めるのもやめるのも、
「自分で決める」ということ。
そしてそれを表明すること。
「自然消滅」は許さない。

そうやって、「自分で考えて、自分で決める」
っていう人を育てているんだなと。

僕が思うに、
活動する学生のモチベーションは、
究極的には「学びがある」っていうことだと思う。
「学びたい」に応えてくれるプロジェクトを、「問い」を、必要としている。
その問いは答えがある問いより、ない問いのほうがいいのかもしれない。
そういう「問い」を設定することって大事だなと。

そして、もうひとつ。
げんよーさんの学生団体マネジメントのコツ2「居場所化させない」
学生にとってその団体、プロジェクトが「居場所」化してしまうと、新しいことが起こりにくくなる。
すると、「場」や「プロジェクト」を「消費する」存在となってしまう。
その反対側には「消費させられちゃう」学生がいる。

うわ。
これ、すごく共感だわ。
ツルハシブックス閉店のときに学んだこと。
「消費させられちゃう」のはやっぱりつらいもんね。

そういう現象を目にしたら、
玄洋さんは個別に対応して、
活動を離れさせたりするのだという。

さっきの「自然消滅」の話もそうだけど、
ミーティングの議事録をチェックして、
活動に参加していないな、っていう学生がいたら、
「最近どう?」って話を聞いてみるのだそう。

おいおい。
大学よりよっぽど学生をフォローしてるな、と。
玄洋さんには愛があるな、とすごく感じた。
後輩だからね、みんな。

さらに3つ目
げんよーさんの学生団体マネジメントのコツ3「学生の入れ替わりをデザインする」
大学生は、3,4年で入れ替わる。
そこをどう引き継いでいくか。

これはよく言われる「活動の継続性」という点では、
マイナスだが、プロジェクト的視点からすれば、
同じプロジェクトを違うメンバーで動かせるということなので、
そこに新鮮さと緊張感が生まれ、
地域にとってはプラスに作用することもある。

メンバーが入れ替わるということ。

それは、活動の目的、プロジェクトの目的を
問い直すいい機会となる。

「プロジェクト」の定義は
新たな価値を創出する有期性の業務のこと。
つまり、プロジェクトを設定するとは、
「顧客」「価値」「期限」を決めること。

おそらくはこれを少なくとも毎年、
可能なら半年、または3か月に1度、
メンバーで考えることが大切なのだろうと思った。
そういえば、ツルハシブックスの「店員サムライ」制度は
半年に1度、それをやっていたっけ。

最後に、質疑応答で出た質問への答えに、
僕は玄洋さんの魅力を見た。

Q「たとえば「泥団子づくり」のような、世間的には「価値がない」
と思われていることに熱中している子には、どう声をかけますか?

それに対して、玄洋さんは言った。

「なぜ、それが好きなのか?」と問いかける、と。
そして、その価値をメタ的に見ること。
すると、次のステップが見えてくるかもしれない、と。

玄洋さんの好奇心がその一言に集約されていた。
みんな、「可能性を引き出す」って難しく言うけど、
そんな大したことじゃないな、と。

「なぜ、それが好きなのか?」と問うことができる好奇心を持つこと。
意外に、それだけかも、と。

好奇心と愛にあふれた玄洋さんに触れて、
僕もなんだかとてもうれしい気持ちになった。

「地域に風を吹かせる男」

げんよーさんがネイティブアメリカンのホーリーネームを授かるとしたら、きっとこんな感じだ。
大学生が入り込む地域プロジェクトをデザインしてゆるくマネジメントしていく。
大学生そのものが「風」だ。

そして鳥取には、今日も風が吹いているし、明日も違う風が吹く。

またきますね、玄洋さん。  

Posted by ニシダタクジ at 07:48Comments(0)

2018年01月15日

「ベクトル感」を感じる

福島・白河
コミュニティ・カフェ EMANON

NO NAME
「名もなき」
を逆にして、EMANON
エマノン。

素敵なセンスだなあ。

昨日は
オーナーの青砥和希さんと
青砥さんの妹でシェフの青砥侑紀さんに
ロングインタビューをしてきました。



青砥兄妹と。


青砥侑紀さん。

おもしろい。
11月に初めて会った時から、
この人、すごいなって直感して、
「インタビューに来ます」って言ったので
それを果たしに来ました。

侑紀さんは大学を休学中で
2年前のエマノンのオープンした直後から参画。

子どもの頃は絵を描いていて、
マンガ家やイラストレーターに
なりたかったのだという。

ところが、中2の時に
妹が同じように絵を描くようになって
そのほうが上手に見えたので、
やめようと。
で、料理の方向へ。

子どものころから、
母の仕事の帰りが遅いことが多かったので
家族の食事を小学校6年生の頃からつくっていたという。

そんな侑紀さんがお菓子作りをしようと思ったのは、
妹がつくるクッキーがあまりにも
おいしくなかったので、
「そんなわけねーだろ。ちょっと作らせろ。」
ってレシピを見ながら作ったのが最初だった。

人に食べてもらうなら
クオリティの高いものをつくる。

これはきっと侑紀さんの美学なのだろう。

バレンタインデーのいわゆる「友チョコ」として、
チョコを溶かして固めただけのお菓子を配っている
学校の友達の感覚が理解できなかったという。

そう言えば、和希さんも、似たようなところがある。

カフェをできるだけDIYでつくる、
ということにしたけど、
ベースになるようなところは、
プロにお願いした。

和希さんが言うには、
「みんなでやる」っていってよくないものが
出来上がるくらいなら、プロフェッショナルに頼んだほうがいい。

「みんなでやる」ことそのものに
重きを置きすぎない。

兄妹の美学が少し似ているなと思った。

高校に進学した侑紀さんが、
部活代わりにやっていたこと。

それは
「女子高生×白河ラーメン 制服食べ歩きスタンプラリー」
だった。(仮 笑)

バスと徒歩を駆使して、
ラーメンマップに掲載されている全ての
ラーメン店に行くという謎の行動。

もうひとつが「プリン研究家」
お菓子屋やコンビニで発売されている
プリンを全種類食べつくす、というもの。
毎週火曜日の新商品の発売時には、
すべてのコンビニをハシゴする日々だった。

すごい。
徹底的にやる人だったのだ。

そんな日々侑紀さんが手に入れたもの。
それはなんと「家」だった。

白河で住む場所を探していたとき、
行きつけの蕎麦屋(女子高生が行きつけってすごい)
のマスターが、ココの3F、使っていいよ
って言ってくれた。

いまもその場所に住みながら、
エマノンに通っている。

高校3年のとき、料理の道に進むことを決意し、
料理の専門学校へ進学。

ところが、思っていたのと違い、つまらなかったのだという。
4月にはもう、何しに来たんだろうって思っていたのだという。
そんな侑紀さんに天気が訪れる。

フラッと目に入った
世田谷の家の近くのフランス料理店。
店に掲げられた青いユリの紋章にも惹かれた。

料理も見た目も味も素晴らしくよかった。
思わず、会計の時に言ってしまった。

「あの、ここでバイトしたいんですけど」
コワモテのシェフが答えた。
「わかった。明日から来い」
そこから始まる血のにじむような日々。

10年以上、店をひとりで切り盛りするシェフは
厳しかった。毎日のように怒鳴られていた。
黙っていると怖いので、毎日、
話すことを考え、メモしていったのだという。

3月、侑紀さんは専門学校をやめ、
店に集中することになる。
学校よりも店での日々を選んだのだった。

朝7時に来て、併設のパン屋さんのパンをつくり、
昼の仕込みをして、ランチ、
夜の仕込みをして、夜の営業。
家に帰るのは深夜1時くらいだった。

でも、やめなかった。
ひたすら続けた。
何かがあると思ったからだった。

侑紀さんは言った
「1度も同じまかないを食べたことがない。」

すごいな。
それ。やめるまで、
600日くらいは食べてるはずなのに、
一度も同じものを食べていない。

意外にシェフはツンデレで、
「お前にしかこの肉は食べさせないんだから」
とか言ってくるんだって。不器用だなあ。笑。

やめてから、受験勉強をして、大学生になったが、
1年目でどうも暮らしが合わずに、もやもやしていたところに、
兄に声をかけられ、2年間エマノンのシェフをしている。

エマノンにいると
本当に面白い人たちに会えるのだという。

エマノンは、2015年11月に動き出した。
最初は単なる空き家があるだけだった。

白河駅前に高校生も立ち寄れるような拠点を
つくりたいと考えた青砥和希さんは、
1枚のチラシをつくった。
それを高校の正門前で手配りした。

「はじめまして。これからはじめます」
的なチラシ。

第1回目のミーティングは
予定地を見せたあとに、市役所でミーティング。
15名くらいの高校生が集まった。

「困っていることを教えてほしい」と
高校生に聞いた。

クリップボードを使って、こういう感じで、遊び心をくすぐる。


そのときは、内装について、ではなく、
運営方針について、この方向性でいいのか、
を確認するための調査的な意味合いが強かった。

「工事手伝ってくれる人募集」で
高校生がやってきた。
「なんか面白そう」が動機だった。

2015年12月26日のオープニングパーティーにはたくさんの人が来たけど、
まだ全然工事は終わってなかった。

2016年3月4日に正式オープン。

高校生は会員登録すると
「自習室」的に使うことができる。

これは、無料で来てほしいという和希さんの思いと、
ある程度の緊張感を保つためにした仕組みだった。

登録のときに、
名前、連絡先などを記載してもらうし、
カードにも名前が書いてあり、
カードを毎回確認することで、
お店側は名前がわかるし、迷惑行為の防止になる。

靴を脱いで上がるスタイルは、
オイルを塗ったら、靴で上がるのが
もったいなくなったのと、
2Fも使ってもらいたかったので、
その流れをよくするためだった。


高校生向けのライター講座を行い、
フリーペーパーを発行した。

その時にはもう、初期のメンバーは、
誰かしらイベントにいるようになっていたので、
人を集めるのが楽になっていたという。

そっか。
もはや部活みたいになっていたんだな。

とまあ、エマノン兄妹のストーリーはこんな感じ。

今回、僕が聞いていて、出てきたキーワードは、
「ベクトル感」だった。

みんなでテーブルをつくるときは、
若手だが本物の家具職人を呼んだ。

まだ20代なので、
会社の中で自分の好きなようにはやれないが、
こういう場所での経験が生きてくる。

侑紀さんだってそうだ
「自分の店」という意味では初めてのことだ。
「やったことがない」
それが始める理由なんだ。

そして、ここからは僕の仮説なのだけど、
高校生にとって大切なのは、

「ベクトル感を感じること」
なのではないかと思う。

「ベクトル感」とは、
この人は、この方向に向かっているんだな
と感じること。

家具職人の若手職人にも
侑紀さんにも、それがあった。
もちろん、和希さんにも。

エマノンとは、
そういう「名もなき」若者が、
それぞれの方向へのベクトルを持ちながら、
実験的に何かをやってみる、という場所なのだ。

そしてそれが高校生にとって心地よい学びがあるのではないか。

あらためて、
「目標」の意義について考えさせられた。

学校で行われているキャリア教育は、
「到達点」を見せようとしていないだろうか?
「目標」を持たせるために。

「目標」は本当に必要なのだろうか?
方向性、つまり「ベクトル感」だけがあればいいのではないか。

「ようこそ先輩」に出てくるような
超一流のプロフェッショナルは、
到達点としてのスキルと、
これから進んでいくベクトル感を
両方持っている人なんじゃないか。
だから子どもは惹きつけられるのではないか。

目標より、
到達点より、
方向性、
ベクトル感を共感し、場を共有すること。

そういう場が高校生に必要なんじゃないのか?

そんな熱い問いをもらったインタビューになりました。

ひとまず、現場からは以上です。

最後に、侑紀さんがつくった自然薯のティラミスを。




  

Posted by ニシダタクジ at 08:40Comments(0)

2018年01月14日

「主人公になる」本屋という場をつくる

山形市・郁文堂書店でイベント





本の処方箋もやりました。


そしてオーナーの原田さんの
手作りの漬物と煮卵。
日本酒飲みたくなった。(笑)







僕は昨年9月、東北ツアー中に郁文堂に立ち寄り、
原田さんに会うことができた。

そして今回、
郁文堂書店プロジェクトをすすめてきた
追沼さん、芳賀さんに会いにやってきたのだった。

郁文堂書店復活プロジェクト。
それはかつての「郁文堂サロン(本屋サロン)」の復活だった。
山形市七日町、山形市の中心部に位置するこの場所は、
役所も近くにあり、たくさんの人たちが交わる交差点だった。

そんな中にあった、郁文堂書店。
現オーナーの原田伸子さんに聞くと、
そこは昔、サロンのようだったという。
サロン、それは情報交換の場。
「生きた」情報が飛び交う場だった。

東北芸術工科大学の当時3年生だった追沼さんと芳賀さんは
この物件に出会った。
斉藤茂吉や司馬遼太郎、井上ひさしも訪れたこの場所は、
すでに閉じてから10年以上の月日が流れていた。

山形ビエンナーレに合わせて、
1日だけのイベントを開催。
100名以上の来場者が集まり、
そこから郁文堂は再生へと歩き始める。

クラウドファンディングで資金を調達し、
「知識の本棚」などを開設した。

僕が9月に行って、
一番びっくりしたのは、
原田さんがそこにいたことだった。

「商売はよ、ここ、ハートだがんな」(2017.9.25)
http://hero.niiblo.jp/e485890.html

原田さんは
その場にいた全員分のお茶を入れ、
おしぼりを出してくれた。
そして、漬物も。

「何十年も前から、そうやってやってきた」
って笑った。

衝撃だった。
それまでの僕は、
「リノベーション」って、古い建物の雰囲気を生かしつつ、
いまの時代に合わせて新しくつくりかえることだと思っていた。

そうじゃない。

リノベーションは、その土地や場所に息づく継ぎたい何か、を
どのように継いでいくかの方法論として改築や新しく何かをつくること
なんだって思った。

郁文堂書店プロジェクトが継ぎたいもの、残したいものは
「郁文堂サロン」と呼ばれていた文化だった。

昨日、原田さんが言っていた。

「ここにくれば、誰かに会える」
と言って人は来たのだという。

えっ。それって、2014年2月のソトコトで
ツルハシブックス店員だった野島萌子が言った言葉だ。

そっか。
本屋っていうのは、そういう空間なんだ。

偶然性というか、予測不可能性というか、
そういうのを求めて、人は本屋に足を運んだんだ。
本との出会い、だけではなく、
それと同じくらいの人との出会いが
郁文堂サロンにはあったのだ。

ツルハシブックスのキャッチコピーは、
「気がついたら私も、本屋という舞台の、共演者になっていました」だ。
(少し長い)

郁文堂サロンもきっとそんな機能だったのだと思うとうれしくなってきた。

そして、電車の中で読んできたこの本とリンクしてるなあって。

「コト消費の嘘」(川上徹也 角川新書)

おととい、水戸で川上さんのトークイベントがあり、購入。



この本がめちゃめちゃ問いに詰まっていて、
ドキドキしながら読み進めたら、
昨日の山形行きの電車の中で読み終わってしまった。

柴咲コウさん風に言えば、
「頷きながら、一気に読みました」となる。
(某映画化されたミリオンセラー小説のマネ)

モノではなく、コトを。
外国人観光客に、コト消費を。
それ、本当に継続した売り上げにつながってますか?
って。

コト消費ではなく、
コトとモノがつながったコトモノ消費へ
もっと言えば、人にフォーカスした「モノガタリ消費」へ

川上さんって、「ストーリーブランディング」を売っているというより、
「あなたの物語はなんですか?」っていう問いを売っているんだなって。
素敵な仕事だ。

川上さんによれば、ストーリーブランディングの手順は以下の通りだ。
1 ヒストリーを聞き出す。(会社・個人)
2 ビジョンとキャラクター設定を考える
3 川上コピー(旗印)を決める
4 三本の矢(志・独自化・エピソード)
5 川中・川下の言葉やアイデアを出す
6 川上コピーを発表する
7 社内浸透と社外アピール

ここでポイントは3の「川上コピー(旗印)」を決めるということころ。

川上さんは、
「過去」と「未来」を融合して旗印を掲げ物語の主人公になる。
と説明する。

過去のストーリーと未来のビジョン、そしてキャラ設定。

会社も、個人も、商品も、「主人公」化するということ。
ここが本書の大きなポイントだと思った。

このあと本書では、台湾の宮原眼科というお菓子屋さんの事例が
出てくるが、これが圧倒的にすごい。
建物、お客さん、従業員、商品、最後に企業を
主人公にしながら、お菓子を売っている。

これは、昨日の郁文堂書店にも当てはまる。
建物や、原田さんや、原田さんがつくってきた
郁文堂サロンの物語が人を惹きつけている。

そして、この文にシビれた。

「物語の主人公になって商売をする」と一度決めたら、ゴールはありません。
あなたのお店が主人公であり続けるには、
常に「未来のビジョン」に向かって進んでいく姿を、
観客(顧客・見込み客・消費者)に見せ続ける必要があるからです。

いいな、そうそう。
そんな商売をしていかないとね。
お客と高めあえるようなお店をつくること。
それが商売の醍醐味だよなあって思った。

そして、昨日もイベント前にやっていた、
本の処方箋でも、人生に悩む人たちが集まってきていた。

「ここに来れば誰かに会える」
それがサロンの役割だったのではないか。

そして、その「出会い」が起こったとき、
人生が動き始める。

それは、その人が人生の「主人公」へと
変わった瞬間なのではないのか。

本来、人は、人生の主人公だ。
日々を過ごしていると、それを忘れてしまう。

本屋での本との出会い、人との出会いが、
人生を少し動かす。

いや、気がつかないうちに、
人生が動いている。

たぶん、本屋が提供する「機会」は、
そういう機会なのだろう。

気がついたら、人生が動いていた。
気がついたら、共演者になっていた。
それは、その人が人生の主人公になる瞬間、

山形・郁文堂書店が売っているもの、
僕がツルハシブックスで売りたいものは、
そんな瞬間なのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 08:52Comments(0)イベント

2018年01月10日

「哲学」のある人、「哲学」のある場所

「哲学」のある人って
かっこいいなって思った。
そんな人にたくさん出会った。

津屋崎、暮らしの問屋の古橋さん。
暮らしに「問い」を投げかけること。
そんな場づくりがコメタクと似ているなと感じた。

西戸崎、ナツメ書店。
平日朝7時から9時と14時から21時オープン
っていうのが気になって、いってみた。
「朝7時から、文化的な何かを感じる暮らしっていいんじゃないかなと」

そして、その後、
那珂川町のこととば那珂川の坂口さん。
いちばんビックリした。
感覚似てるって。

坂口さんのやってる塾の取り組みについて。
コミュニケーション・デザインが詰まっているなって。

何より、
あふれ出る、「哲学」あるなと。

坂口さんにかかれば、
学校の勉強そのものも、
「哲学」にそして「リベラルアーツ」に化けてしまう。

「数学とは何か?」
っていう問いを考える塾、すてきだなと。

数学に限らず、サイエンスの始まりは、
「わからないこと」に向き合った結果だっていうこと。

「わからないことをわかるようになった」
宇宙の法則を見つけた。
これはロマンだよね。

一方でアートは、
「わからないことをわからないままで表現していくこと」
あるいは仮説を提示していくこと。

「わからないこと」が出発点になっているという意味では、
アートとサイエンスは同源なんだな、って思った。

そんな風に世の中を見れば、
勉強ってもっとワクワクしてくるんじゃないかな。

法則性の発見だし、歴史の発見の連続だし。

坂口さんは子どもたちにたずねる
「それって本当に苦手なの?」
って。
先生が嫌いなだけじゃないの?って。

思えば、苦手科目とかっていう言葉は、
先入観を植え付けるよね。

「数学が苦手だから、文系です」とか
みんなあたりまえに言ってるけどさ。

中学レベルまでは、
一定レベルの「教養」なんだよね。

すべてが、
自由のための学問「リベラルアーツ」
になり得るんだよね。

そんな風に思って勉強と対峙したほうが、
日々とっても楽しいんじゃないかな。

「わかる」も「わからない」も
向き合って、抱きしめて、愛していければいいなと思った。

なんか、とってもいい出会いをいただきました。
ありがとうございます。  

Posted by ニシダタクジ at 08:17Comments(0)

2017年12月20日

人とストーリーと経営とアート

つくばプレイスラボにお邪魔したら鍋を
ごちそうになっちゃいました。
熊本の素晴らしい米焼酎も。





鍋はフードコーディネーターの
さおりさんが作ってくれるめちゃ美味い
鳥団子→豚肉→ネギ
という3回変わる鍋でした。感動。

締めはなんと。
スペシャルゲストの珠理ちゃんが
もってきてくれた「BAKE」のチーズタルト。
そして、
もとカフェ経営の堀下さんの淹れるコーヒー。

至福すぎるひとときでした。
ホント、ありがとうございました。

でもって、
今更ながら読み始めたのがこの本。


「ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件」(楠木健 東洋経済新報社)

前から読みたかったのだけど、
ようやく手に入りました。

まだ冒頭なのですが、
一部抜粋して。

~~~ここから抜粋

要するに、無意味と嘘の間に位置するのが論理なのです。
経営や戦略を相手にしている以上、法則成立は不可能です。
しかし、それでも論理はある、「論理化」は可能だという主張です。

戦略はサイエンスというよりもアートに近い。
優れた経営者は「アーティスト」です。
その会社のその事業の文脈に埋め込まれた
特殊解として戦略を構想します。
それが優れた戦略であるほど、
文脈にどっぷりと埋め込まれています。

サイエンスの本質が「人によらない」ことにあるとすれば、
戦略はサイエンスよりもアートに近い。

戦略は因果論理のシンセンス(綜合)であり、
それは「特定の文脈に埋め込まれた特殊解」
という本質を持っています。

優れた戦略立案の「普遍の法則」があるえないのは、
戦略がどこまでいっても特定の文脈に依存したシンセンスだからです。

~~~ここまで抜粋

昨日の堀下さんの顔が浮かんだ。
そして、あの場を構成したみんなの顔も浮かんだ。
たまたま、居合わせた「お客さん」として居た2人の顔も。

「コワーキング・スペース」
ってそういうことなのか、って。

あの日、居合わせた偶然から
出てくるアイデアや発想。
それをつなげるストーリー。
「場」とはなんだろうっていう問い。

ストーリー(論理)をつくるチカラ。
これが戦略にとって大切なんだなと。

まずは、ひとりひとりのWHYを掘っていくこと。
場の持つチカラを活かすこと。

まだまだもやもやしているけど、
心地よいもやもやです。  

Posted by ニシダタクジ at 07:45Comments(0)

2017年12月03日

「本屋」やめます

「内野の駅前で本屋をやってます。」

2011年3月。
ツルハシブックスがオープンしたことにより
僕は初めて、一般的な職業名を手に入れた。

ちょっと、うれしかったのだった。
「本屋をやってます。」
って言えることが。

それまでの僕は
まきどき村という畑をやりつつ、
中学生向けの学習塾をやってみたり、
家の中にミニ本棚をつくったり、
神社の境内で小学生の遊び場をつくったり、
サンクチュアリ出版の営業をしたり、

長期実践型インターンシップ「起業家留学」で
企業課金でプログラムをつくったり、研修したりしていた。

だから、
「西田さんって何やってんですか?」
ってよく聞かれたし、
「本業はなんですか?」
って聞かれた。
(この質問をしてしまう時点で、その人の思考はおじさん確定なのだけど。笑)

昨日は
まちライブラリーの礒井さんと
大阪でビブリオバトルを立ち上げた池内くんと秘密の会合@なんば
(公開してるけど)




むちゃくちゃ面白かった。
さすが、一緒に飲みたい5人のおじさんの筆頭にくる礒井さん。
何もお題が無かったのだけど、盛り上がりまくり。

まず、
大阪人の礒井さんは、

「あいつ、おもろい」

これが最大の褒め言葉だ。

昨日、礒井さんと話せてよかった。

本屋、やめようって思った。

いや、ツルハシブックスをやめるわけでも、
本を売ることをやめるわけでもないけど、

「本屋」という肩書から自由になろうって。

本屋とか、図書館とか、言った時点で、
言われたほうは既存の(というかその人の頭の中にある)
本屋、図書館像を思い浮かべてしまう。

それでは、クリエイティブな場にならない。

たしかに、そうだ。
「この人は何屋さんなんだろう?」
っていうお互いが知り合ったほうが、
ワクワクするようなアウトプットが出るような気がする。

うんうん。
本屋の西田、やめよう。

そういう意味では、
「ツルハシブックス 劇団員」っていう肩書も
悪くないなと思った。

劇団員???
みたいな。
それが良い問いとなるのかもな。

これがいちばん思ったこと。

あとは、いろんなメモ

・本屋とか図書館とか言ってる奴は辛気くさいからモテない。(笑)
・それはなぜかというと、内面に意識が向きすぎているから。
・アイドルは逆に外面に意識が向きすぎているから、カッコよくない。
・内面と外面のバランスをとること。

・オリンピックとか万博を最初にやるっていうのは、夢がある。
・目標設定で前例があるっていうのは、どんどんつまらなくなる。

・本屋で知的な飲み会。座って3000円。みたいな。
・女子大生と経営者の飲み会。学びたい人向け。笑。

そんな楽しい未来の話をしました。

というわけで、僕は「本屋」やめます。

現代美術家/余白デザイナーで、
ツルハシブックス劇団員です。  

Posted by ニシダタクジ at 08:30Comments(0)

2017年09月25日

商売はよ、ここ、ハートだがんな



山形市・郁文堂書店の原田伸子さん、81歳。
ソトコト2017年8月号の表紙を飾っている。

郁文堂書店のプロジェクトは
クラウドファンディングのサイトを通じて
知っていたので、一度行ってみたかった。

東北芸術工科大に進学した
「湯ミット」の川合くんと一緒に。
山形市内を歩くのは久しぶりだった。

いわゆる「エリア・リノベーション」
が進んでいる。
たくさんの古い建物が
手を入れられて、生まれ変わっていた。
ここ郁文堂書店もそのひとつ。

昨年のビエンナーレに合わせて、
東北芸術工科大学の大学生たちが
店を片付け、アート会場として使った。
その後、クラウドファンディングで
改装することになった。

改装の当事者たちには残念ながら
会えなかったのだけど、原田さんがそこにいた。

本屋のテーブル席では
読書会が行われていた。

僕と川合くんはいったん、元祖リノベーションと
言われる三沢旅館を改装したシェアハウス「ミサワクラス」
を見に行ってた。

そのとき、思い出した。
山形が誇る銘菓、ふうき豆の山田屋さんに
言って、ふうき豆を買いに行った。
読書会の人たちも食べられるし。

店にもどって、ふうき豆を見せると、
伸子さんはうれしそうな顔をした。
「みんなに食べてもらおう」と。

さっそく小皿を14枚もってきて、
僕と川合くんは盛り付けに専念。

そのあいだに、伸子さんは14枚のおしぼりを絞ってきた。
そしてお茶も14杯分入れ始めた。



そして、タイミングを見て、
読書会の人たちに差し入れ。
みんな、びっくりしてた。


僕たちは別テーブルで
川合くんと伸子さんと、話していた。



聞かせてくれた昔話。
昭和のころ、井上ひさしさんや司馬遼太郎さんも
やってきて、地方出版の本を買いに来たのだという。
ほかにも、営業の人たちが立ち寄っていった。

そんなとき、「お茶っこしようか」
と言って、お茶を出したのだという。

「あ、お茶っこって言えば」
と言って、奥に引っ込んだかと思うと
漬物を二つ、持ってきてくれた。

そして、みそ漬けのほうにグラニュー糖を
ふりかける。
「えっ!」と思ったけど、郷に入れば郷に従え。



おそるおそる、口にする。

こ、これは・・・

と美味しんぼ的な衝撃が・・・と思ったけど、
普通に味噌漬けで食べたほうがいいんじゃないかな、と。笑

でも、あったかい時間だった。
僕も自分の本屋さんの話を少しした。

この店でお茶を飲んで行ってもらう。
そんなことを伸子さんは何十年も続けてきたんだろうな。

電車の時間があって、
帰る時間になってしまった。

帰り際に、伸子さんが、僕の目を見て、言ってくれた。

「商売はよ、ここ、ハートだがんな」

なんだか、ジーンとして、泣きそうになった。

郁文堂書店のリノベーションは、
そんな精神はそのまま残しながら、
若者も入ってこれるような店づくり。
こういうのって大学生だからこそできるような気がした。

原田さん、
僕もハートの詰まった本屋になります。

「あなたは、なんのためにお店をやるの?」
そんな強烈な問いをもらった気がした。

  

Posted by ニシダタクジ at 08:11Comments(0)