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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年05月31日

いい大学、いい企業という幻想



久しぶりに読み直した本。
2005年1月が初版発行だから10年ほど前に読んだことになる。

昭和30年代。
今から60年前。

その時代その時代で
「誰もがいま欲しがるもの」が存在してきた。
洗濯機、テレビ、冷蔵庫。
カラーテレビ、クーラー、自動車。

それらは便利であるし、魅力的なものだったが、
購入の動機は
「誰もがほしがっているものを自分も欲しい」
という論理が働いていたことは間違いない。

「他の人が欲しがるもの」が
「私の欲しがるもの」であるという時代が
長く続いた。
それは生産者にとってありがたい話だ。

「市場」と呼ばれるみんなが
同じものを欲しがるならばそれを大量生産すればいい。
そして他の人が欲しがるものを手に入れることが
私の豊かさを実感させるものだった。

それはモノの世界だけではない、
と著者は言う。

いつの間にか
「他の人が欲しがるような人生をあなたも欲しがりなさい」
という人生観を植え付けられてしまったのではないか。

職業の選択についても
「いい職業」というのは、
他の人がつきたい職業
他の人からうらやましがられる職業がいい職業だとされてきた。

教育もそうだ。
いい大学とは、他の人が入りたい大学だ。
東大に入りたいのは、それは他の人が入りたい大学で、
なおかつなかなか入れない大学だからだ。

~~~ここから引用

「自分が何を欲しているのか」よりも
「ほかの人が何を欲しがっているのか」
を自動的に考えてしまうような
「欲求」のシステムを私たちはずっと生きてきた。

しかし、それは実はひとりひとりにとっては
楽な社会であったとも言える。
なぜならそのような社会では「自分の頭」や
「自分の感性」をほとんど使わなくてもいいからだ。

いま社会で求められていそうな線を狙って生きていけばいい。
自分は何が欲しいのか、自分にとっての人生の意味や幸福は
何なのかなどという、私の「生きる意味」など突き詰める必要はなかったのである。

そうやって
私たちの「生きる意味」を探求する力は失われていった。
表面に現れている破竹の経済成長という社会レベルでの成功物語の裏側では、
ひとりひとりの「生きる意味」を構築する力の弱体化という、
個人レベルでの衰退が進行していたのである。

~~~ここまで引用

しかしながら。
いつの間にか、社会は変わってしまった。
モノはいきわたり、すでに欲しくない。

「モノより思い出」
の名キャッチコピーに代表されるように、

これからは
ひとりひとりの「幸せ」や「生きる意味」が
変わってくる時代。

だからこそ。
自分は何を求めて生きるのか?
という「生きる意味」を
探究する力を身につけていかなければ、
生きていけない。

おそらく。
現在、新潟の進学校と呼ばれる学校に通っている高校生たちや、
新潟大学に合格した新入生たちは、
そのような矛盾の中で生きているのだろう。

親世代は、いまだに
「みんなが欲しがるもの」を基準において、
子どもたちを説得しようとする。

しかしそれは違うんじゃないか、と自分の感性は言っている。
いつの時代も信じられるのは自分の感性だけだと僕は思う。

自分がほしいものはなんだろう?

そんな問いから自分の人生は始まるのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 05:57Comments(0)

2014年05月30日

「効率」と「非効率」のあいだ

「効率」と「非効率」のあいだ。
これから進む道はきっとそこにあるのだろう。

だからこそ、難しい時代なのだろうと思う。
「効率化」一辺倒でやってきた業種は曲がり角に来ている。

多店舗チェーン展開をして、原材料費を下げて、
利益率を売上高でカバーするようなモデルは、
かなり厳しくなっていった。

そのもっとも大きな原因は、消費者の変化だろう。
「効率的」に何かすることに対して、
人が魅力を感じなくなった。

かつて、僕が子どものころ。
「24時間戦えますか?」
というCMが大ヒットした。

働けば働くほど価値(経済的価値)が生めた時代。
そんな時代がかつてあった。

その時の答えは
「効率化」一択だった。

いま。
たとえばコーヒーを飲むとして、

マクドナルドで100円で飲むのか
セブンイレブンの100円のを飲むのか
スターバックスの302円のコーヒーを飲むのか
コメダ珈琲で400円のコーヒーを飲むのか

時と場合に寄るだろうが、
これらはすべて、その人の価値観にかかっている。

ちょっと15分ほど座ってメールを1本送りたいのなら、
マクドナルドが選ばれるのかもしれないし、
別にコーヒーだけが飲めればいいのならセブンでいいし、

じっくりを読書をしたいのならコメダが選ばれるのかもしれないし、
何よりスターバックスという空間が好きな人はスタバに行く。

こうやって、
「付加価値」というのは、
「効率」と「非効率」のあいだに生まれてくる。

そしてその価値観というか、感性は
人の数だけある。

その限られた対象者にどうやってアプローチするか?
がこれからのカギになっていく。
選択肢が増えていく時代だ。

セブンの鈴木会長が
「セブンイレブンが街の本屋になる」
「これからは御用聞きに立ち返れ」
と言ったのは衝撃的だった。

あの効率化の権化のようなコンビニエンスストアの頂点が
「非効率」と「効率」のバランスを考え始めたからだ。

効率化はついに行き着いた。
そして、折り返した。

きっとこれからのビジネスは、
効率と非効率のあいだに成り立っていくのだろう。

そんな問いを持って、
世の中を見ることが大切だなあと思った。  

Posted by ニシダタクジ at 05:50Comments(0)日記

2014年05月29日

セブンイレブンは街の本屋になります

5月26日(月)付の日経MJのトップ記事
セブン&アイの鈴木会長インタビュー。

時代の最先端は
そこにあるのか、と思った。

「セブンイレブンは街の本屋になります」
というテレビCMが流れているという。

日経MJには、
セブンイレブンを核にした
「オムニチャネル戦略」を進めると書いてある。

つまり、イトーヨーカドーや西武、LOFTといった、グループ企業
の商品をセブンイレブンまで届ける、というサービスである。
LOFTとか、大学生に需要あるかもしれないな。

鈴木会長は言う。
「ネット時代だからこそ、接客が大事になる。選ばれる店になるためにご用聞きに立ち返れ」

これはその通りだなあと思う。
「効率化」という価値観が再び折り返したことを予感させる。

しかもそれが
効率化の最先端であり、最大の勝ち組である
コンビニ最大手のセブンイレブンから始まるのだ。

もともと、セブンイレブンは
書籍の配送サービスをやっていたのだが、
それをタブレット端末や従業員教育によって、
もっとお客さんに寄り添った形でやっていくということだ。

セブンイレブン1号店「豊洲店」の山本オーナーはこう言う。
「家業の酒屋は売り上げの8割が宅配だったので、
いつも買う商品以外に買ってもらいたくてコンビニを始めた。
だから、高齢化やネットに対応するため、再び宅配を始めるのはごく自然の流れ。」

既存のサービスや文化が
一段階グレードアップして返ってくる。
田坂広志先生が言っていたっけ。

長いスパンで見ると、
歴史は繰り返している。
必ず揺り戻しが起こっている。

効率化はその端に行きついてしまった。
これからはふたたび「御用聞き」の時代がやってくる。

ナリワイをつくる。

の伊藤さんが言うように、
ここ60年だけが特殊な「専業の時代」だった。

そしてそれは、
「効率化の時代」だった。
そもそも専業とは、工業製品を効率的に生産するために
生み出された仕組みだったのではないか。

「効率化はもはや価値を生まない」
いや、金銭的な価値はわずかばかり生むかもしれないが、
人々がほしいものはだんだんとそこから遠ざかって行っている。

そうだとすると、
セブンイレブンは大いなる挑戦の道を歩き始めている。

まだまだ街の小さなお店にもチャンスはある、
とこの記事を読んで確信した。  

Posted by ニシダタクジ at 05:53Comments(0)学び

2014年05月28日

紙媒体をつくる

ブログ、SNS全盛の時代。
コミュニケーションが短文のやり取りになりがち。

そんな中で
「紙媒体をつくる」というのは、
表現者として生きる出発点になるのかもしれない。

そういえば僕も
出発点は大学3年生の時の
新潟大学の学園祭で、
生ごみの処理方法の発表をした際に

「自然・環境・農業・そして夢」
というような小冊子を作った。

それは
発表にあった生ごみのたい肥化方法、
畜産における微生物資材の活用法
長野県の佐久市にいって見てきたコイによる除草などをまとめたもののほか、
環境問題についての僕の私的考察が入っていた。

その後も、
僕はエッセイを書いて、
B5サイズで8ページの小冊子を作り、
旅先で配り歩いていた。
シリーズは6作目まで発行したかと思う。

その後まきどき村の通信に移り、
今は何も発行していないのだけど。

このときに大切なのは、
「編集する」ということなのだと思う。

思ったことをただ右から左へ
発信していくのではなく、
自分の思いが伝わるように編集し、
外に出していくということが大切なのだ。

世の中は「編集」でできている。

紙媒体をつくるということは
編集の入り口に立つということ。

みなさんもやってみませんか?

6月7日
ナンダロウさん×いとぽん
フリーペーパーの作り方、開催します。
http://ameblo.jp/itoponn/entry-11859306816.html  

Posted by ニシダタクジ at 04:34Comments(0)イベント

2014年05月27日

キーワード・ドリフト

キーワードを持つ。
ここから始まるのかもしれない。

やりたいこと。
やるべきこと。
できること。

この3つが重なるところに
天職はあるというが、
そこにたどり着くまでには長い時間と思考が必要だ。
まずは「キーワード」を探してみること。
あるいは自分がヒットするキーワードを考えてみること。

僕の心を
最初にとらえたキーワードは、

「地図に残る仕事」だった。


たしか、中学2年生の瀬戸大橋開通のとき。
バブルの絶頂でTVには大手建設会社のCMが流れまくっていた。
その一つの会社のキャッチコピーが「地図に残る仕事」だった。

次に僕の心をとらえたのは、
「沙漠緑化」だった。



図書館で目に留まった1冊の本に
心がときめいた。
「沙漠緑化」は、スケールの大きい「地図に残る仕事」なのではないか、
と鳥取大学農学部が第一志望になった。

勉強しているうちに、課題だと感じたキーワードは「環境問題」だった。
オゾン層破壊、地球温暖化、生物種の絶滅、食糧危機・・・
そんな地球的規模の課題にどう対処していくのか?
が関心ごとになった。

大学に入って、
環境の本を読み続けて、
環境問題の本当の原因と本当の課題
について思考するようになった。

「どれだけ消費すれば満足なのか?」

に示された「消費が増えても幸せにはならない」というデータと
TVでやっていたブータン王国のGNH(国民総幸福量)という思想に、
問いが深くなった。

「豊かさ」とは何か?
そして本当の課題とは、「当事者意識」の欠如だと思った。
誰も「消費を増やすことが幸せだ」と自覚しているわけではないのに、
消費を拡大させているのだ。

「当事者意識」の欠如こそ、
環境問題の根本原因であり、人の不幸の源泉であると思った。

まずは
「豊かさ」を表現したいと思い、まきどき村をスタート。
(今考えるとそう言えるけど当時は説明不可能だった。)

「人生最高の朝ごはん」は
今食べても「人生最高」の味がする。

新潟市西蒲区福井(旧巻町福井)
たまたまこの地域に畑をスタートさせた僕が気がついたのは、
地域の人たちの地域愛である。

古民家を保存活用する旧庄屋佐藤家保存会、
ほたるを復活させてきた巻町ほたるの会
川の美化をする「矢垂くらぶ」など、
たくさんの地域団体が活動していた。

「地域」「コミュニティ」が僕のキーワードになった。

僕が住んでいたのは
旧巻町の中心部(JR巻駅近く)だったので、
その地域をフィールドに
子どもの遊び場づくりなどをやっていた。

そんなときに
不登校の中学校3年生男子平井くんと出会い、
僕は若者と共に悩み、共に未来を見つめる仕事がしたいと思った。
それが今の「野山塾」につながっている。

カタく言えば「教育」「地域内教育」がキーワードとなった。
そのキーワードを少し広げたのが
「起業家留学」、大学生の地域企業でのインターンシップの
プログラムづくりだったのだろう。

やっているうちに、
「キャリア教育」「キャリア支援」というキーワードが出てくる。

そして、
自分のお客とは誰か?
というドラッカーの問いに立ち戻ると、

企業でインターンを6か月もやるような
バイタリティのある大学生ではなくて、

「やりたいことがわからない・・・」
とひとりで部屋で悩んでいるような大学生高校生中学生こそ
アプローチしたいと思った。

結果として僕は本屋さんになった。
商店街の中にある本屋さんになった。

キーワードに「本」が加わった。
そして、生み出す価値は「偶然」だ。

キャリア・デザインという
目的逆算型のキャリア形成だけではなく、
キャリア・ドリフトという
試作型のキャリア形成方法との
組み合わせで自らのキャリアを形成していくということ、

そして商店街や離島、中山間地といった高齢者地域で
大学生が役割を果たしていくことで
地域にも大学生にも得るものがあるプログラムを作ることができると思っている。

いまのキーワードは
「本屋」
「成長思考と才能思考」
「価値観」
といったところか。

キーワードをドリフトする。
まずはここから始めてみよう。

未来は言葉と手のひらの中にある。  

Posted by ニシダタクジ at 06:05Comments(0)足跡

2014年05月26日

ツルハシブックスを応援する方法

先週23日金曜日、
ツルハシ号を長野県塩尻市まで受け取りに行き、
そのまま加藤さんと300㎞ドライブ。


その夜のNHK「きらっと新潟」で
25分間のツルハシブックス特集。
「物語が始まる本屋」としての
地下古本コーナーHAKKUTSUでの出会い特集でした。

学校の先生の思いが詰まった1冊の本を
発掘した養護教諭志望の大学生の物語。
「思い」のリレーが起こる本屋さんの感じが出ていました。

本当は地下だけじゃなくて、
1Fのソファコーナーにたくさんの
物語が始まるのが詰まっているのだけど。

テレビを見て来ましたという人が
この土日で10組以上いたと思います。
メディアの力はすごいなあ。

「偶然」が起こりひとりひとりの「物語」が始まる、
そんな場を「共演者」のみんなと創り上げていく、
それがツルハシブックスなのだと思います。

これからも
この場所で
物語が始まる本屋であり続けたい。
そのための仕組みづくりを今、行っています。

ツルハシブックスの運営状況は実はあまり健全ではなく、
昨年度までは、
運営母体であるNPO法人ヒーローズファームが受けている
ワークショップなどのソフト事業の利益を本屋の運営に回しているという
状況でした。

しかしながら、
オープン3年を迎え、新潟市の家賃補助も切れた今、
これまでどおりの運営方法で維持していくことは不可能だと判断しました。

もちろん本屋さんですから、
「本の売り上げを伸ばしていく」ことが必要なのですが、
本の売り上げだけで場を運営していくためには、
月間200万円以上の書籍売り上げが必要です。

そこを目指していくことも大切だと思うのですが、
僕らの本屋は
「物語が始まる本屋」であり、「共演者になれる本屋」
を目指しているので、

「売り上げを上げる」のではない方法、
それ以上に価値ある方法で運営継続する方法はないだろうか、と考え
3周年イベントの初日に
「ツルハシ公開経営会議」を開きました。

そこで集まってくれた皆様に
現在の経営状況を確認してもらい、
そのうえで、経営継続のために何ができるのか?
を話し合いました。

出たアイデアを元に、
4月にさらに話し合って、
5月1日から新しい取り組みをスタートさせました。
そちらをまとめたのが以下の文章です。(転載歓迎)

☆☆☆ ツルハシブックスを応援する方法 ☆☆☆

1 本を買う

ツルハシブックスで本を買う。
やはり本屋ですので、これが基本になります。
在庫の確認、本の予約など、メールや電話でも承っていますので
お気軽にご相談ください。

下記e-honシステムでツルハシブックスをMy書店に登録すると、
ネットで注文⇒ツルハシブックスで受け取りすることができます。
1500円以上のお買いものなら送料無料で自宅へ配送することもできます。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SHOP48177

2 ツルハシブックスファンクラブに入会する

これが、公開経営会議で出されたアイデアです。
「本を買う以外に、ツルハシを応援する方法が欲しい」
「ツルハシブックスのファン同士がつながりたい」
そこでファンクラブという新しいコミュニティをつくることが考えられました。

そのファンクラブ会員からの集金方法として、
「有料メルマガ」という手法を使えば、
カード決済の自社でいろいろ契約しなくても、
遠方の人が払いやすい仕組みになる。
ということで、考えられたのが
有料webマガジンの登録をファンクラブ会員
登録の代わりとするというものです。

ホリエモンのメルマガが毎週発行で864円に対して、
ツルハシファンクラブは隔週発行で1080円となっています。
これを「メルマガ」だと思うと、すごく高いと感じてしまいますが、
ファンクラブのコミュニティの参加費として、趣旨に賛同してくれる方と
たとえば「ツルハシブックス東京」のようなイベント(トーク+飲み会)
を3か月に1度とか定期的に行ったり、などを考えています。
100名まで募集をしようと考えています。

http://tsuruhashi.skr.jp/fc.html

※店頭でのファンクラブ受付も行っていますのでお問い合わせください。

3 一口オーナーになる

一口オーナー制度「ヒーローズ」を新設しました。
月額10,000円で、ツルハシブックスの一口オーナーになります。
営業時間外のツルハシブックスを使っての音楽イベントや
屋上を借り切ってのバーベキュー地下を使っての占いなど
さまざまなことをすることができます。

5月にスタートして現在のところ
5名のヒーローズが誕生しています。
こちらは20名まで募集をしようと考えています。

一口オーナーを含む場所レンタルの内容はこちらから
http://tsuruhashi.skr.jp/space.html

4 寄付サムライになる

ツルハシ号の購入でもたいへんお世話になりました。
おかげさまで、ツルハシ号はほぼ全額寄付で購入することができました。
(460,000円のところ435,500円が寄付)
引き続き、保険料や駐車場代等もかかりますので、
皆様の志をお待ちしています。

5 ツルハシ号の出張先の場所となる

ツルハシ号は
中学生・高校生に「偶然」を届けることを目的としています。
おもに新潟市内で
中学生・高校生の通学路にスペースを持っている方、
ツルハシ号の移動ブックカフェをやってみたいという方、
ご一報・ご相談ください。日程・時間を調整して出張できるようにしたいと思います。

★★★ ツルハシブックスを応援する方法 ★★★

以上のような取り組みを5月からスタートさせています。
9月30日を区切りとして、
目標の達成へ向けて走っていきますので、
皆様のご声援・ご協力もお待ちしています。

一緒に新しい本屋のカタチを創っていければと思います。
よろしくお願いします。  

Posted by ニシダタクジ at 07:08Comments(0)日記

2014年05月25日

僕は絵本を描くことだから



「いいからいいから」シリーズの
長谷川義史さんにお会いすることができました!


NHK「きらっと新潟」の取材にも協力いただいた
関崎さんのお誘いでした。

「ほうれんそうはないています」

の本人による読み聞かせも聞かせてもらいました。

原発とか放射能とか
難しいことはたくさんあるのだけど、
僕は絵を描くことだから。

絵本作家として、
何を伝えていくのか?
子どもたちとどうコミュニケーションしていくのか。
そんなことを考えさせられた時間となりました。

ご一緒した関崎さんたちは
小学校での絵本を読む活動をしていて、
そこでの先生とのやりとりなどの話も聞かせてもらいました。

「正しさ」を教えることはできません。
大切なのは、考えること。
考え続けること。

そのために
考えるヒントや機会を与えること。
それが大人たちの役割なのだと思います。

本屋として、
長谷川義史さんの本を売るというのは、
そんなコミュニケーションのひとつなのかもしれないなと思いました。

僕は本を売ることだから。

そんな「機会提供」を行っていくことに価値はきっとあるなあと考えた時間でした。
ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:49Comments(0)学び

2014年05月24日

ツルハシ号の旅が始まる

150名以上の寄付侍の皆様から
寄付いただきました移動ブックカフェ
「ツルハシ号」を受け取りに、加藤さんと二人で
塩尻にいってきました。

昨日の朝、松本駅前を出発して、
17時過ぎに内野駅前ツルハシブックスに帰ってきました。


松本城にて。

ついに日本海に到達。

夜は
NHK「きらっと新潟」にツルハシブックスが登場。

ひとりの大学生のフォーカスした番組で、
感動的なラストにちょっとうれしくなりました。
ていねいな取材に感謝。

中学生高校生に「偶然」を届けたい。
そんなコンセプトでツルハシ号が走ります。

ツルハシブックスは、物語が始まる本屋です。

地下室からも
1階のソファからも
今日も新しい物語が生まれていきます。

それはもしかしたら
あなたが寄贈した1冊の本から
始まるのかもしれません。

そんな
「かもしれない」を心に、
あなたもツルハシブックスに遊びに来ませんか?

土曜日は午前7時~21時まで営業しています。  

Posted by ニシダタクジ at 06:37Comments(1)日記

2014年05月23日

「なんのためにやってるの?」は「効率化」時代の質問

本日、5月23日(金)19:30~19:55
NHK新潟「きらっと新潟」
でツルハシブックスの様子が特集されます。
http://www.nhk.or.jp/niigata/program/b-det0001.html

新潟の方、よろしくお願いいたします。

昨日は信州大学の有路先生が
やっている「となりの、」にお邪魔してきました。
ちょうどおススメの本を紹介する
イベントが開催されていました。


同じテーブルで
印象に残った大学生の一言。

彼女は電車で10分ほどの塩尻市から
通っているのだが、
親たちから聞かれるある質問がキライだという。

「それ、なんのためにやっているの?」
「それ、何かの役に立つの?」

「となりの、」
の読書会に出て、
大学の友人や社会人の参加者と話をする。

それがいったいなんのためにやっているのか?
何の役に立つのか?
答えられない自分がいる。

無駄なことを省く。
目的から考える。

そのとき必要な質問が
「なんのためにやるのか?」
「それはなんの役に立つのか?」
ということになる。

「効率化」時代、
その質問は非常にパワフルだった。
トヨタのカイゼン方式に代表される方法論
もそうやって生まれてきた。

それ以前は
「考えないでやる」
「とにかくやる」
という時代があった。

商品は出荷すればするほど売れた時代。
洗濯機が、冷蔵庫が、テレビが、エアコンが、
そうやって売られてきた。

そのうち作っただけでは売れなくなり、
「考える」ことが必要になった。

できるだけ「効率化」して、コスト削減して、
利益率を向上させる。
そのために、やみくもにやるのではなく、
考えてから、計画的にやることが必要だという時代になった。

経済社会はいま、転換点にある。

「効率化」されすぎたモノがあふれた結果。
人々はそこに魅力を感じなくなった。


「モノを売るバカ」(川上徹也 角川ONEテーマ21)

に代表されるように、
商品そのものやお店にまつわる
ストーリーが大切になった。

「効率化の時代」から「感性の時代」へと移行している。
それがいまの時代なのだと思う。

そのときに大切な質問とはなんだろうか?

「なんのためにやっているのか?」
「それをやると何の役に立つのか?」

ではなく、

「それをやっていてどんなことを感じているか?」
「なぜ、そういうイベントに自分や友人たちは参加しようと思うのか?」
「次はどんなことをやろうと思っているのか?」

といったような、

「考えてからやる」
ではなくて、

「考えながらやる」
「行動しながら考える」
「なにを感じているのか?を言語化する」
ことの大切さを考えさせる質問なのではないか。

「感性の時代」に
大切なのは、まず行動することだ。
そして行動しながら考えることだ。

「なんのためにやるのか?」
と行動する前に考えるのではなくて、
「なんのためにやっているんだっけ?」
とか
「これをやって何を学んだんだっけ?」

と問いかけること。

言ってみれば
キャリアデザインとキャリアドリフトを
並行してやっていくことが何より必要なのだろう。

「効率化」では
価値を生みにくくなってきた。

大規模化、チェーン店化して
スケールメリットで仕入れを下げて、
従業員もアルバイト中心でマニュアル化することでコストを削減して
消費者にいかに安く提供していくか?

というモデルが価値を生んだ時代があった。

かつて、あった。

話題となっている外食産業の労働環境の問題は、
まさにそこにある。

「効率化」に人はワクワクしない。
すでにモノは捨てるほど持っている。
人はワクワクした人生を送るための何かを
必要としている。

まず行動し、
それを振り返りつつ、思考し続けよう。

「試行」と「思考」
それらの繰り返しによって感性を磨き、
価値を生んでいく人になっていくことが
「感性の時代」の働き方になっていくだろう。

感性の時代の質問を使っていこう。

「それをやっていて、何を感じているのか?」
「価値とは、いったいなんだろうか?」
「これがどんな未来につながっていくと思うのか?」

答えがひとつではない質問を
いっぱいしていこう。

「効率化時代」の答えは「効率化」一択だったが、
「感性の時代」の答えは、人の感性の数だけあるのだから。

その感性の合う人たちに、
ビジネスを展開していこうじゃないか。

本という非効率的なメディアを売る
本屋という非効率的な場所は、

来たるべき「感性の時代」に、
再び時代の最先端を走ることになるような気がする。

いや、気がするだけですけどね。  

Posted by ニシダタクジ at 05:40Comments(0)言葉

2014年05月22日

「偶然」を売る本屋

神奈川大学で
「キャリアモデル研究」のゲスト講師に行ってきました。


招いて頂いた山岡さんには
いつも素敵なキーワードをもらっている。
「食」と「職」をリンクさせなければならない。
たしかに。

今回は、
キャリアモデル研究ということなので、
キャリアヒストリーを語るということ。

しかし、
僕のキャリアは全く参考にはならないので、
ゴールとしては、
地域で何かアクションが起こってほしいということ。

ということで、
僕自身も人生を振り返る良い機会となった。

僕にとって
大きかったのはやはり、大学生の時の
「どれだけ消費すれば満足なのか?」
という本と
同時期に見たブータン王国特集のテレビ番組と、

あとは、
COP3の時のCO₂削減の議論で
「15%削減は過大で非現実的」だとする
新聞報道だった。

この3つは僕の価値観を大きく揺さぶった。

消費が増えても幸せだと感じる人は増えないことを
データが言っていた。
逆に、経済成長しなくても、
幸せだという人たちがいることを知った。
「現実」とは、地球温暖化という危機に対処することではなく、
経済成長を続けることだった。

このとき完全にゴールが何かわからなくなったと同時に、
大いなる問いを得た。

「豊かさとは何か?」

この問い。

そこに応えていく20年だったように思う。

その最初の答えが
「人生最高の朝ごはん」だった。
まきどき村という畑をする集まりを始めたとき、
ほたるの里朝市が同時期に立ち上がっていた。

そこのおばあちゃんたちとの会話が楽しくて
毎週のように通っていた。
最初はその朝市でおにぎりを持参して朝ごはんを食べていたが、
いつのまにか、囲炉裏を囲んで朝食を食べるようになった。

「人生最高の朝ごはん」
は僕にとって、
「豊かさとは何か?」という問いに対する
ひとつの方法論だったし、アート作品だった。

そしていま。
ツルハシブックスを手に入れた。

そこには、
「豊かさとは何か?」という問いにプラスして、
「中学生高校生大学生が地域の大人と出会うには?」という問いと
「そんな若者たちが地域でアクションを起こすには?」という問いが
重なったものに対するひとつの方法論だった。

そこに作品名をつけるとすれば、
「偶然」である。(あぶない刑事風)

効率化された現代社会においては、
「偶然」こそが豊かさであり、
若者はアクションを起こすために「偶然」を必要としている。

スタンフォード大学のクランボルツ博士が
いうように、キャリアの形成において、
「キャリアドリフト」という考え方は非常に重要である。

目の前の「偶然」に対して、どう対峙していくか、
そしてそんな「偶然」をどう起こすか?
は非常に重要になる。

そんなときに、本屋の出番だ。

「本屋には、新しい人生が転がっている」
これは、僕がサンクチュアリ出版の営業をしていたときに
心から感じていたことだ。

本屋には偶然の本との出会いで
人生が大きく拓いていく。

僕にとってそれは
福島正伸さんの
「起業家に必要なたったひとつの行動原則」との出会いだった。

ツルハシブックスは
本屋の持つ「偶然」という価値に特化して、
それをさらに人との出会いを含めて強化した作品、なのではないだろうか。

本との出会い、人との出会いで人生は動く。

そして、それは
必ずしも起こるとは限らない。
しかし、起こるかもしれない。

そんな「偶然性」に人は惹かれるのではないか。

フェイスブックよりも
ツイッターが若者をとらえるのも、
そこには「偶然性」があふれているからではないだろうか。

効率化された社会の中で「偶然」にこそ価値がある。

そしてその偶然を起こしていける環境にあることが
豊かさのひとつなのではないか。
そんなことを思うようになった。

「偶然」を売る本屋さん
ツルハシブックスが明日23日(金)19:30~19:55
NHK新潟「きらっと新潟」で放映されます。
お楽しみに。  

Posted by ニシダタクジ at 06:59Comments(0)日記

2014年05月21日

人は「応援したい誰か」を必要としている


「黄色いバスの奇跡」
(吉田理宏 総合法令出版)

いやあ。
「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」(福島正伸)
以来の衝撃。

読み終わった後の
ジーンとくる熱いもの。
読後感のいい本っていいなあ。

北海道帯広市の
小さなバス会社の物語。

バスの利用者は年々減る一方で
経営難に陥り、会社更生法適用寸前の会社に
入ってきた社長の息子。

まず愛すること。
信頼すること。
そこからすべてが始まる。

何年もの時間をかけてやっと始まった
ポスティング大作戦。
1つのバス亭から奇跡が起こり始める。

いや、
奇跡などではないのだ。

コミュニケーションから始まる、会社再生の物語。

みんな、コミュニケーションを待っているのだ。
応援したい誰かを必要としているのだ。
誰かを応援している自分が好きなのだ。

あたりまえだけど、
とても大切なことに気づかせてくれる1冊です。

ステキな本をありがとう、大島さん。

あなたは誰を応援したいですか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:07Comments(0)

2014年05月20日

キャリア観に衝撃を与える3つの言葉

僕のキャリア観を動かした
この3つの言葉。


「2011年アメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、
大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
(アメリカ・デューク大学・デビットソン博士)

ということは小学校の時に
「あなたの夢(日本では多くの場合、職業名を指す)はなんですか?」
と問うことはあまり無意味だということを意味する。

そして、この本

「専業でメシを食うほうが1954年以降に始まった特殊な時代だ。」
(「ナリワイをつくる」伊藤洋志さん)

かつて日本人は複数の仕事を組み合わせていた。
専業の思想は、わずか60年しか通用しない、概念だ。
電機や製造へのシフトに全力を尽くした。
「選択と集中」を国を挙げて行った結果だ。

さらに、この本。


「成長産業はもはや、雇用を生まない」

これこそ衝撃。
言い換えれば、成長産業に就職することは不可能だということ。

僕たちは、そんな時代を生きている。  

Posted by ニシダタクジ at 04:56Comments(0)言葉

2014年05月19日

思考停止してはいけない

「ナリワイをつくる」の
伊藤さんのつぶやきがヒットしたので
メモしておこうと思います。

伊藤さんは京都大学出身なのだけど、
講演とか話をしているときに、

「伊藤さんだからできるんでしょう」とか
「京大だからできたんでしょう」とか
言われることがあるそうだ。

それって思考停止じゃないの?
と言っていた。

そうそう。
思考停止してはいけない。

考え続けることこそ、この変化の時代に対応する唯一の方法なのだから。  

Posted by ニシダタクジ at 09:25Comments(0)

2014年05月18日

偶然が起こる本屋

偶然が起こる本屋は
物語が始まる本屋だ。

クランボルツ博士が言っていた
キャリアドリフトに必要な5つの要素。

1 好奇心
2 持続性
3 楽観性
4 柔軟性
5 リスクテイキング

これらは
本屋に眠っているのかもしれない。

それをパワフルにしたのが
ツルハシブックスという「場」
なのではないか。

「キャリアデザイン」。
目的最適化。
ゴール最短距離化に対する
アンチテーゼなのかもしれない。

「偶然」を起こし、「偶然」をつかむ。

昨日も
岡村翼くんたちの
「イロハニ堂音楽祭」と

金沢からやってきた
内田くんがプロデュースした
焼き鳥パーティーで
混沌とした雰囲気の中に、

たくさんの人たちが巻き込まれていきました。
だから、楽しいんだよね、人生は。

「キャリアドリフト」
のきっかけをつかむ本屋で
あなたも新しい物語を始めてみませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 05:18Comments(0)日記

2014年05月17日

ドラッカーの質問

ロハスデザイン大賞2014
「コト部門」に最終エントリーされています。
http://www.lohasclub.jp/lda/2014/nom2tns-f.cgi?typeid=3

本日と明日、新宿御苑で投票することができます。
東京近郊にお住まいの方、よろしくお願いいたします。

来週は
とある大学の授業のゲスト講師としてお邪魔してきます。
大学2年生から4年生の約25名にどんな話をしましょうか。

彼らにとっての最大の悩みは
なんでしょうか?

「やりたいことが分からない」でしょうか。
「将来へのなんとなくの不安」でしょうか。
それとも、
明確に目標が決まっていて、
「それをどのように実現していくか?」でしょうか。

「やりたいことが分からない」
「将来へのなんとなくの不安」
に対してのソリューション(解決策)はなんでしょうか?

「やりたいことが見つかる」「不安が解消される」でしょうか?

そこをまず解きほぐすところ
から考える。
「頭が痛い」
に対するソリューションは、頭痛薬を飲むことでしょうか?

その本当の原因を探ってみる。
深い問いと向き合ってみる。

そういうことなのかもしれません。

僕は、
ドラッカーの5つの質問がとてもポイントをついているなあと。

1 われわれのミッションは何か?
2 われわれの顧客は誰か?
3 顧客にとっての価値は何か?
4 われわれにとっての成果は何か?
5 われわれの計画は何か?

経営者じゃない大学生には少し難しいのかもしれませんね。
でも、人生って経営なので、
この問いを頭に入れておくことはすごく大切だと思います。

考えている大学生は考えていると思います。
いや、大学時代こそ、そういうのを考えるにふさわしい時間。

自分のミッションとはなんだろう?
自分は何のために生まれてきたのだろう?
そんな問いかけは誰もがもっているんのではないでしょうか。

僕はでも、
この「ミッションは何か?」
っていう問いとキャリアというか就職活動が
リンクさせようとし過ぎているのではないかなあと思うのです。

自分のミッション(やりたいこと)を
実現するためにはこの会社に行く。
みたいな。

それって、本当に一握りの人しか、
進めない道だと思います。

そして、
そのミッションも就職活動が始まる21歳までに
見つけることは非常に難しいと僕は思います。

僕のミッションは「吉田松陰先生になる」ことなんですが、
(具体的に言うと、「地域を舞台にした学びあいの仕組みづくりで希望を生む」ことなんですが)

これだ!って思ったのは、
29歳の時ですから。

29歳の4月に「小説 吉田松陰」を読んで、
野山獄のエピソードにビビビビっと何かセンサーが反応して、
行かなきゃ!って
山口県萩に行き、弟子入りを志願した。

そんな感じなわけです。

大学生の時は、
全国の農家めぐりの旅をしていて、
素敵な農家さんに出会いました。

在学中に畑の魅力に気づき、「まきどき村」を発足。
地元・福井の地域を想う気持ちに「これこそが豊かさだ」と実感しました。

不登校の中学生に出会って、
地域の人たちに触れることが大切だと思ってNPOをつくり、
あとは気が付いたら本屋になっていた。
そんな感じです。

僕が大学時代に自分にしていた問いは、
「やりたいことはなんだろう?」
つまりミッションはなんだろう?でした。

そしてそれが明確にわからずに苦しかった。
でも、その問いを持っていれば、
いつかたどり着くのかもしれません。

それよりも大切なのはほかの
5つの質問のうち

1 われわれのミッションは何か?
2 われわれの顧客は誰か?
3 顧客にとっての価値は何か?
4 われわれにとっての成果は何か?
5 われわれの計画は何か?

2 われわれの顧客は何か?
3 顧客にとっての価値は何か?

という二つの質問ではないかと思います。

顧客を絞り込むこと。
これがもっとも必要なのだと思います。

「選択と集中」と言われます。
「2:8の法則」とも言われます。
成果を出している20%に集中していくこと。

その成果が
「売上」だけではないところが、
会社や人生の面白いところなのだと思います。

決めた顧客に対して、
何ができるのか?

できることを考え、実践していく。
それは、仕事ではなく、ボランティア活動や
サークル活動になるのかもしれません。

でも、
顧客を絞り込み、
顧客にとっての価値とは何か?を
問い続けることこそ、
これからの価値を生んでいくのではないかと思います。

僕にとっての顧客は
大学生・高校生・中学生です。

彼らの価値観を揺さぶり、
行動を起こすチャンスを作り、
ともにチャレンジすること。

「才能思考」に染まった脳を
「成長思考」に戻していくこと。

そんな地域社会をつくっていくことがこれからも
ミッションなのかなと思います。

自分の考えをまとめるいい機会をいただいています。
それでは来週、よろしくお願いします。  

Posted by ニシダタクジ at 06:47Comments(0)足跡

2014年05月16日

「会員制オーナー本屋」をつくる

本日から始まる
イロハニ音楽祭の主演 
岡村翼くんが寄付サムライになっていだきました!!



移動ブックカフェ「ツルハシ号」の
寄付侍にご協力いただいたみなさん
ありがとうございます。
来週末に、いよいよツルハシ号が
内野にやってくる予定です。

寄付侍人数・総額
162名434,500円の寄付をいただいています。

ツルハシ号の取得金額が
460,000円でしたので、
あと25,500円の寄付侍のご協力で
ツルハシ号は全額寄付で走ることになります。
あと一歩のご協力をお願いいたします!

僕が寄付についての価値観が変わったのは、
2009年1月。
シブヤ大学つくり方学科で、
日本ファンドレイジング協会の鵜尾さんの話を聞いてから。
(※ファンドレイジングとは「資金調達」のことで、寄付や年会費を募ることの総称です。)

「ファンドレイジングは、単にお金を集める手段じゃない。
ファンドレイジングは社会に対して問題の所在を理解させ、
変革を求めるという意味で、ミッション達成のために必要不可欠の活動なんだ。」

つまり。
ファンドレイジング(寄付)とは、コミュニケーションなんだ。

その後、2冊の本を読む。


「ファンドレイジングが社会を変える」(鵜尾雅隆 三一書房)

そして、フローレンス駒崎さんの

「社会を変えるお金の使い方」(駒崎弘樹 英治出版)

「問題への共感と、解決策への納得」
そして、
「寄付は投資であり、投票だ」と言っている。

経済的行為(お金を払うということ)は
等価交換であると僕は思う。

それがその瞬間、成就するか、
そののちに、じわじわと効いてくるのか、
あるいは気持ち的にプラスになるのか、
それはそれぞれの人とシーンによって違うだろうけど、
基本は等価交換であると思う。

だから寄付も等価交換であるという前提だ。

AKBの総選挙のために、
たくさんのCDが売れるというのも、
あれは参加型のコミュニケーションを大規模にやっているということだ。

ああいう感じで、
「共感から始まる投票行動としの寄付」ができないだろうか。

ツルハシブックスは、
昨年9月に、新潟市から受けていた家賃補助の期間が終了し、
財政的には非常に厳しい状況となっている。

このままでは存続していていくのが難しい。
僕たちはそれをみんなに問いかけることにした。
3月の3周年のときに「公開経営会議」を行って、
共演者のみなさんに現状を公開し、できることを考えた。

そこで出てきたアイデアが
・屋台などの場所貸し:販売用屋台を
土日祝1日2,000円(平日半額・学生500円引)で貸し出す。
お店内にお店を出す。
http://tsuruhashi.skr.jp/space.html

・一口オーナー「ヒーローズ」:月額1万円で、
ツルハシブックスのお店を貸し切り、イベントをしたり
3Fのコワーキングスペースを使うことができる。

・ツルハシファンクラブ:月額1,000円の
有料ウェブマガジン「つるこぽん」に登録・購読する。
http://tsuruhashi.skr.jp/fc.html

これらの収益で
月額200,000円を生み出していけば、
ツルハシブックスは存続できる。
そしてそれを7月中をメドに、実現していくことを確認した。

5月1日からスタートして、
「ヒーローズ」はすでに5名が申し込んでいる。

ウェブマガジンは1日と15日に発行なので、
昨日第2号が発行された。
http://tsuruhashibooks.publishers.fm/

このパブリッシャーズというシステムは、
有料のウェブマガジンの発行システムなのだが、
NPOの会員の決済システムとしての利用も想定してあり、
許可されると手数料が半分になる。

会社独自でクレジットカード決済のシステムを
いれるのは、手数料や個人情報保護のセキュリティの
問題から非常に難しかったので、
このようなプラットフォームはとても助かる。

月額1,000円のウェブマガジンというのは、
だいぶ価格的には高い。
紙の雑誌であれば、
2~3誌くらい買うことができる。

しかし。
これをファンクラブとしての会費だと考えればどうだろうか。

応援したいという気持ち。
あるいは共感できる人たちとつながれる場として。
そのようなものとしての月額1,000円は、
人生をより豊かにしてくれるのではないか。

3月に、ある大学の先生に、
「無形のものを売るビジネスは危険だ」と言われた。
しかし。
ディズニーランドやリッツカールトンだって
無形の何かを売っているのではないか。

ツルハシブックスが
月額1,000円で発行するウェブマガジンに
1,000円の意味づけをするのは、
運営者サイドだけではなく、読者サイドも一緒だ。

というか、ツルハシブックスそのものが
運営者とか読者とか、
一方向のメディアをそもそも目指していないだろう。

僕がもし、東京在住でツルハシブックスのファンだとしたら、
「東京・ツルハシブックス」みたいなイベントを
月に1度程度夜な夜ないろんなお店で開催して、
「本」について語り合ったり、新潟行ツアーの相談したり、
そんなことで盛り上がりたいなあと思う。

「共演者になれる本屋」

月額1,000円の価値をともに創っていきたい人たちと、
一緒に、これからのツルハシブックスを創っていきたい。

最後に山崎亮さんの「まちの幸福論」のラストから引用したい。

「自分の未来が変わったからといって、日本の未来が変わるとは限らない。
しかし、変えようと努力することによって自分の未来がより良いものに変わる可能性は高い。
そして、変えようとする努力が集まると、本当に日本の未来が部分的に変わることになるだろう。

僕たちはまさにそういう時代を生きている。
「でもやっぱり時代なんて変わらないよね」と笑うこともできるし、
「やってみようぜ」と肩を組むこともできる時代だ。

僕は「やってみようぜ」と思える人たちと
肩を組んで生きていきたい。
それが僕にとっての幸福だから。」

一口オーナー「ヒーローズ」と
ファンクラブ会員制度の仕組みが完成すれば
全国どこでも、「ツルハシブックス」のような本屋さんは
作ることが可能です。

ツルハシブックス一口オーナー「ヒーローズ」
http://tsuruhashi.skr.jp/space.html
そして
ツルハシブックスファンクラブ
http://tsuruhashibooks.publishers.fm/

で待ってます。

やってみようぜ!  

Posted by ニシダタクジ at 07:08Comments(2)日記

2014年05月15日

商店街というフルサト


「フルサトをつくる」(伊藤洋志 pha 東京書籍)

「ナリワイをつくる」伊藤さんの最新刊。

生まれ故郷ではない
「フルサト」について考えさせられる。

これからのフルサトは人に会いに行く場所。
だから、会いたい人がいる場所、それがフルサトになっていく。

そう考えると、
商店街というのが「フルサト」になり得ると思った。

「うちのまち なじみのお店 ものがたり」
を繰り返していけば、参加者にとって、
内野の商店街がフルサトになるような気がした。

うちのDEアートっていうのも
「フルサト」を作っているよなあって思った。

地域の人に出会う観光。
地域の人と生活を共にする観光。
日常こそが光なのだろうと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 09:31Comments(0)

2014年05月14日

見たこともない風景には言葉が真っ先にたどり着く。


「未来は言葉でつくられる~突破する1行の戦略」(細田高広 ダイヤモンド社)

これはすごくおもしろくて、
熱い1冊。
最近思っていたことがすごく言語化されている。

「味噌カフェ」
って宣言するだけで
いろいろな情報や資源が集まってくる。

ライターは、広告をつくって
プロダクトやサービスの最終走者になるのではなくて、
言葉からプロダクトやサービスを生み出す第一走者だ。

これはシビれる。
だとしたら、私たちひとりひとりが
悶絶しながら、言葉を生み出さなければならない。

ディズニーランドは、
アルバイトスタッフではなくて「キャスト」という言葉を使った。

清掃係があそこまで人を楽しませるのは、
自分がキャストであるという自覚。

もし、「キャスト」という言葉の代わりに
「最高のホスピタリティカンパニー」という言葉で
アルバイトに指示していたら、
このようなことは起こらない。

著者はこのように言う。
「目指すべき具体的姿が浮かばない言葉は、「がんばれ」以上の意味を持ちません」

ズバリ、きた。
会社や学校の目標設定はこのようになっていないだろうか。
ただ「がんばれ」と言っていないだろうか。

同じく世界を代表するホテル
「リッツカールトン」は
「紳士淑女をおもてなしする私たちも紳士淑女です」
という問いかけを胸に、いつも目の前のお客さんに向き合っている。

言葉が、未来をつくる。

僕の座右の銘である
「未来を予測する最良の方法はそれを発明してしまうことだ」
を語った、パソコンの父、アラン・ケイは、
コンピューターが部屋をひとつ占領するほどの巨大な時代に、
「パーソナル・コンピューター」という未来を予言した。

ビジョンとは「見えるもの」ではなく、「見たいもの」。
「未来予測」ではなく、「未来意思」。
「未来を予測するのではなく、つくりだす人」を
ビジョナリーな人をいう。

だから、
ひとりひとりが創造者である時代に、
言葉を手に入れることは非常に大切だ。

なぜなら、
「見たこともない風景には、言葉が真っ先にたどり着く」からだ。

ツルハシブックスを、
そして自らの未来を、ビジョナリーなワンフレーズで
語ることこそ、僕はいま求められている。

さあ、考えよう。

ロハスデザイン大賞2014コト部門に
「ツルハシブックス」がエントリーされています。
http://www.lohasclub.jp/lda/2014/nom2tns-f.cgi?typeid=3
投票していただけるととてもうれしいです。  

Posted by ニシダタクジ at 07:28Comments(0)

2014年05月13日

ロハスデザイン大賞2014最終審査にノミネートされています


ロハスデザイン大賞2014の招待状が届きました!

「ツルハシブックス」が
コト部門の最終審査にノミネート
されています。
http://www.lohasclub.jp/lda/2014/nom2tns-f.cgi?typeid=3

そして
「放浪書房」のトミーさんこと
富永浩通さんがヒト部門にノミネートされています。
http://www.lohasclub.jp/lda/2014/nom2tns-f.cgi?typeid=1

登録後、Webでの投票も
することができます。
http://www.lohasclub.jp/lda2014/saisyuu.php

また、5月16日~18日は
新宿御苑展が行われており、
そちらで投票することができます。
http://www.lohasclub.jp/lda2014/shinjuku/

東京周辺お住まいの皆様、
ツルハシブックスと「放浪書房」の取り組みに
熱き一票を届けに、新宿御苑まだお散歩しませんか?

6月5日(木)が表彰式@東京みたいなので、
大賞に選ばれて、ふたたび東京に行きたいです!!

大阪での
トミーさんとの夢のコラボ(僕にとっての「夢」です)
を再び東京の地で再現させてください!

みなさまの優しい一票をお待ちしています。


写真1:トミー&ジョニー@大阪「マイクロライブラリーサミット」


写真2:「放浪書房」、ツルハシブックスに現る。
  

Posted by ニシダタクジ at 08:25Comments(0)イベント

2014年05月12日

「多様性」と「対話」と「(時間的空間的)余裕」

最初にあったときから
「日本を今一度、洗濯いたし申し候」が口癖だった
小山雅由(コヤママサヨシ)の
旧外山虎松商店のプロジェクト
https://faavo.jp/niigata/project/235/summary

にお邪魔して、
「人を繋ぐ本のチカラ」
と題して話をさせてもらった。

途中、ワークショップを挟んでの
後半戦がすごく面白かった。
「場のチカラ」を定義するいい機会となった。

「多様性」が「偶然性」を生み、「可能性」が花開く。

がこれまでの本屋の魅力だったのだけど、
そこにライブラリーの可能性が加わると。

「場のチカラ」とは、
「多様性」と「対話」と「(時間的空間的)余裕」
ということになるのではないかと思った。

そして場のデザインとは、
この3つをデザインすることだと思った。

それを「対話」サイドから見ると、
「コミュニケーションデザイン」と言い、
ちょっと俯瞰して見ると、
「コミュニティデザイン」と言うのではないだろうか。

そして。
なぜ人々がこれらに価値があると思うようになっているかというと、

まさにこの3つが
「効率化」の代償として失ったものだからではないか。

そして、
「多様性」と「対話」と「(時間的空間的)余裕」を
もっとも簡単に誰でも、(しかも参加型で)作れるのが、
「本屋」もしくは「ライブラリー(図書館)」なのではないか。

外山虎松商店のような、
コワーキングスペースにおける参加型一箱ライブラリーは
そのようなものを生んでいくと確信した。

工業立国ニッポンの歴史は、
「効率化」の歴史でもあった。

燕や三条といった職人たちのものづくりのまちは、
最初は工業化の波に乗り、栄えていったが、
その後、アジア各国の生産力の向上やチェーンストアの展開とともに、
だんだんと元気がなくなっていった。

大切なのは、それを「経済至上主義」のせいにはしないことだと思う。

「経済至上主義」に抗うのではなく、
「効率化」に挑戦し、新たな価値を生んでいくことが
大切なのだと思う。

恵文社一条寺店の堀部さんが言っていた。

「小さなお店は、お客さんとの対話によって出来上がってくる。
本棚を通してまちの人たちと対話をする。それが本屋さんだ」

「そうして小さなお店がお客をつくり、お客がお店をつくり、
そのお店がまちをつくっていく。」

つまり、「対話」がまちをつくるのだと。

外山虎松商店のような場に作られるライブラリーは、
まさに「対話」の場だと僕は思う。

各人が本棚を通じて、
その場に来る人やまちのお店と対話をする空間だ。

そんな本を通じた「対話」から
生まれる小さな物語があって、
そこから始まる新しい人生がある。

「日本を今一度、洗濯いたし申し候」
となるまでは、少し時間がかかるかもしれないけれど。

そんな小さな物語が、
燕三条から生まれていくことは、
価値あることだと思う。

本というのは非効率的なメディアだと
堀部さんが繰り返し言っていた。

だからこそ時間的空間的余裕が生まれ、
多様性と対話の中で、
新しい物語が生まれてくる。

みんなが欲しいのは、
「効率化された暮らし」ではなくて、
「多様性」と「対話」と「(時間的空間的)余裕」
のある空間であり、そんな空間で生まれる物語だ。

きっとそんな場所を僕は作りたいのだと、
外山虎松商店に教えてもらった。

日本を今一度洗濯する小山雅由と
「外山虎松商店」プロジェクトを応援しています。
あなたも一緒にオープニングパーティーに行きませんか?

あと18日。
あなたの応援を待ってます!

https://faavo.jp/niigata/project/235/summary  

Posted by ニシダタクジ at 06:36Comments(0)学び