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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年10月27日

ローカル・リベラルアーツ・ラボラトリー





歴史ある蕎麦屋の後に
看板のない焼き鳥やさん。
(実はメニューもない)

隣に座ったおっちゃんがいわきの出身で、
僕は新潟出身なんだというと、長岡か?
と聞かれたので、まあ、長岡だと。
(まきどき村のある辺りは、三根山藩で、長岡藩の分家です)

そしたら、いい感じに出来上がっていたおっちゃんは、
河井継之助の話をし始めた。

おお。
その話、この前、ネット記事で読んだ。

で、そうそう、薩長はひどいんですよって
話を合わせていたら、
固い握手を求められて、楽しかった。
(吉田松陰ファンだとは言えなかった。)

いや、これは、
と思って、

長岡に住んでるなら、
河井継之助と山本五十六は
学ばないとやばいと思った。

いや、学んでいたら、
会津の人ともっと商売できるぞ、って。
ホントにそう思った。

これだな、「リベラルアーツ」って。
って思った。

そうだ。
僕がやりたい「これからの本屋」は
そういうことが始まる本屋さんになりたいなと。

焼き鳥食べながら、河井継之助を語り、
そのときのつながりから、
プロジェクトやビジネスが生まれていくような、
(生まれていくかな?)
そんな本屋さんになりたいなと。

名付けて、
ローカル・リベラルアーツ・センター(プラットフォーム/ラボラトリー)
本屋さんをつくろうと。

ほんとはみんな、「承認」でも「評価」でもなくて、
「自由」がほしいんじゃないかと。

リベラルアーツの語源は
「自由になるための学問」

もともとはローマ時代初期に
奴隷でない自由人として生きていくために
必要な「自由7科」(その上に哲学と神学がある)
を呼んだことがから始まる。

そっか。
人々にとって永遠の課題は「自由」なんだな。
なんか、わかる気がする。

では、現代にとっての自由を考え、
それを実現するための機会を提供する本屋さんを企画する。

・精神的自由のための本・地域活動・インターンシップ
・経済的自由のための小商い・クラウドファンディング
・食糧的自由のための八百屋や米屋・加工品販売

それらを通して、「学び合う」空間。
地域の人、企業、産業などをベースに、学び合う空間

そんな
「ローカル・リベラルアーツ・ラボラトリー」的な
本屋さんをつくりますよ。

つくりませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:22Comments(0)思い

2017年10月25日

本屋の妖精

いい本屋には、妖精が宿る。

そう思っている。

ぶらっと入った本屋さんの本棚を見ていると、
目に飛び込んでくる本がある。

それはきっと、妖精の仕業だ。

「魔法をかける編集」(藤本智士 インプレス)
で藤本さんが「魔法をかける」ことについて書いているけれど。
http://hero.niiblo.jp/e485488.html (2017.8.1)

本棚にも「魔法をかける」ことができる。
きっと、意識はしていなくても、

往来堂の笈入さんとか
スタンダードブックストアの中川さんとか
ブックスキューブリックの大井さんとか
普通にやっているのだろうな。

そういう意味では、
本屋さんは、魔法使いであり、妖精使いでもある。

僕は、子どものころの読書量が少なかったこともあり、
(新聞はよく読んでいたのだけど)
児童書の傑作とかほとんど読んだことがない。

だから、今でも、現実離れしたファンタジー小説は
まったく頭で想像できないので読めない。
(「桐島、部活やめるってよ」とか「夜のピクニック」とか
「限界集落株式会社」みたいな、現代を舞台にした小説なら読める)

でも、そんな僕でも
15冊くらいの棚をつくることはできる。

そして、そこに、「魔法をかける」余白が生まれる。
いや、「魔法をかける」から、余白が生まれるのかな。

そして、本屋のお客は、
「魔法にかかったように」本を買ってしまう。

その空間には、妖精がふわふわ飛んでいて、
いろいろとささやいてくる。

そして、つい、買ってしまうのだ。

僕は自分で新刊書店をやっているので、
自分の店で買おうと思えば、1週間ほどで
仕入れることができるのに、
その本屋で今買いたい、と思ってしまうのだ。

本屋で本棚を見ていて、
「この本欲しいな」と思った時に、
ひとまずamazonを検索しているようでは、
まだその人は魔法にかかっていない。

レジに持っていった後で、
あれ、サイフに現金、入ってたかな。
いま本買って大丈夫かな。
って心配に思うくらいじゃないと、
魔法にはかかっていないだろう。

好きな本屋で本を買うって、
そういう体験なんじゃないかって思う。

ファンタジックに言えば、
妖精との対話によって、魔法にかかった結果、
本を買ってしまうこと。
そんな本屋でありたいと思う。

あと、あなたの悩みに本を処方する
「本の処方箋」の企画。
あれもネーミング考えたいなと。

処方箋っていうのが
そもそも症状を改善するような感じがするので。

なんていうか。
あれって、セッションなんですよ。

悩みを話してくれる人がいて、それを聞きながら、
その悩みに合うような本を1冊選ぶなら、
正直、ネット上でもできると思うんだよね。

そういうニーズもあるだろうし、
それはわかりやすいからね。

でも、藤本さんが言うような
「魔法をかける」っていうのは、
その瞬間、その空間で、その人だけが、できることなんだよね。

そういう意味では、
同じ人が同じ悩みを語っても、
思い浮かぶ本って違うんだよね。

僕の場合は大体3冊くらいを選ぶんだけど、
http://hero.niiblo.jp/e485771.html 
(「ターゲットとお客のあいだ」2017.9.6)

1冊目が直球で答える本
2冊目が変化球で答える本

そして3冊目は、
その話を聞いていて、思う浮かぶ1冊。

この本は、話とまったく関係のない1冊であることが多い。
でも、思い浮かんじゃう1冊。

これを選んでいるのは、誰なのか。
「本の妖精」の仕業だと思う。

その日、その場所、その瞬間に
居合わせたふたり、あるいはその周りに
いる人たちが呼び寄せた本の妖精。

それはもちろん、
「魔法をかけられた」本棚に潜んでいるのだけど、
それが顔を出すんじゃないかな、と。

いい本屋さんには、
魔法をかけられた棚と棚のあいだを、
本の妖精がふわふわただよっている。

だから「本の処方箋」じゃなくて、
「本の妖精使い」なんです、本当は。

まあ、おっさんが言うとちょっと恥ずかしいね。  

Posted by ニシダタクジ at 08:08Comments(0)

2017年10月24日

よそみとよりみち

よそみとよりみちをつくる。
それが、本と本屋さんの機能。

最短距離で人生を歩かないこと。
ほかにも世界がたくさん広がっているっていうこと。

それって意外に、
大学生だけじゃなくて、
全世代に必要なことかもしれない。

それへの近道が(なんか矛盾してるけど)
本を読むことであって、
本屋に行くことなんじゃないかなあと。

ほかにも、
旅をすることや人に会うこと。

本が「よそみ」で
旅が「よりみち」なのかもしれない。

人生には、
よそみとよりみちが必要なのかもね。

あなたのよそみとよりみちの機会提供。
それが、本のある空間の魅力なのかもしれません。

そういう意味では、
谷根千ってとっても素敵な本のある空間ですね。

11月11日の「Dive in Books」の
前夜祭でお話することになりました。

よりみち、してみませんか?
http://diveinbooks.wixsite.com/diveinbooks  

Posted by ニシダタクジ at 08:12Comments(0)

2017年10月20日

活動そのものより振り返り

地域活動そのものにも、
インターンシップそのものにも、
たいした価値はない。

それを「経験」と呼べるのは、
振り返りをしているからだと思う。

ふりかえりという「自己評価」
ができて初めて、それが学びになる。

そして自己評価によってのみ、
「自信」が生まれる。

http://hero.niiblo.jp/e485809.html
「ふりかえり」と「自己評価」(2017.9.12)

僕が本屋をやったのは、
昨日も書いたけど、「機会提供」のためだった。

作品的に言えば、「偶然」だった。
https://www.youtube.com/watch?v=bYq8iDb_ei4
(2015.12.10)

バスケ部を辞めたばかりの中学2年生に、
「屋台をやってみない?」と誘い、
本屋の中でお菓子屋さんをやってもらった。

就活どうしよう?って悩みはじめていた大学生に、
新潟の社長、面白い人ばかりだよ、って
「夜景企画会議」に誘ったりした。

それぞれ、僕は機会を提供していたのだけど、
「ふりかえり」をやっていただろうか。

僕が「ふりかえりの文化」を身につけたのは、
2007年にインターンシップ事業を一緒に立ち上げた
ナカムラさんのおかげだ。

あの、執拗なほどの(笑)
「西田さん、ふりかえりしましょう」
によって、身体的に身についたのだった。
(打ち上げの飲み会の後とかはマジかんべんしてくれって思ってた。)

10年経って、
ようやくその偉大さがわかる。
「ふりかえりの文化」の大切さがわかる。

「機会提供」と「ふりかえり」
そうやって「学び」をドライブしていく。
「学び」がドライブするから、本を読む。
行動したくなる。

そういう個人としての学びのスパイラルと、
チームとしての学びあいのトライブをつくっていくのだろうと思う。

トライブについては、こちら。
http://hero.niiblo.jp/e485916.html
(2017.9.29)

うんうん。
そのベースキャンプになるような本屋さんが
必要ですね。  

Posted by ニシダタクジ at 07:53Comments(0)学び

2017年10月19日

「機会提供」をする「アンサングヒーロー」

本屋さんってなんだろう?
本屋さんの顧客は誰なんだろう?
顧客にとっての価値はなんだろう?
そんな根源的な問い。

地下古本コーナーHAKKUTSUがブレイクして、
取材を受けていて、いちばん困った質問は

「ハックツした若者にどうなってほしいですか?」
って聞かれること。

いや、別に、、、
みたいな。エリカ様みたいになってた。

僕の役割は
「本を売った瞬間」に完結しているのだ。

その人が本を読んだことで、どうなるのか?
はあまり興味がない。

ほんと、そうなんだ。
無責任だと言われようがそうなんだよね。

そんな、「機会提供」だけをしていきたい。
それは、「学校」や「教育」には不可能だからだ。

なにか大いなる「目的」のために、
いまを生きなければならない。
プロダクトを提供しなければいけない。

そんなこと、ないんじゃないかと。

機会を提供する、ということ。
それはそれだけで価値があるのではないか。

この前の居心地のいいカフェの話でもあったけど、
目的のない「余白」時間という機会を提供する、っていうのが
カフェの役割なのではないか。

そっか。
人は「目的のない」何かを必要としているのではないか。

もともと「本屋」ってそういう場所だったんじゃないかな。
「なんか面白いことないかなあ」って。
目的のない何か。
そういうのを欲しているんだな、きっと。

そこでなんらかの本に出会う。
人生が変わるほどの衝撃を受ける。

その時に、
本屋に感謝する人もたまにいるだろうけど、
ほとんどは、本そのもの、著者だったりに
感謝するだろう。
(僕は、甲府の春光堂さんにずいぶん助けられています。)

そんな「偶然」の「機会」を提供する
歌われざる英雄「アンサング・ヒーロー」
それが本屋さんなんだと思います。

センジュ出版の吉満さんと話したことを思い出したのでシェア。
http://hero.niiblo.jp/e476010.html
(2016.1.7 「本」というささやかな祈り)  

Posted by ニシダタクジ at 07:54Comments(0)日記

2017年10月17日

現代美術家ポートフォリオ

現代美術家・ニシダタクジ
ポートフォリオ
っていうのを書いてみようと。

自分のプロフィールを
芸術家っぽく書いてみるっていうこと。
これは楽しそうなのでやってみようかな。

ニシダタクジ 現代美術家/余白デザイナー 
ジャンル リレーショナル・アート

本名:西田卓司。
1974年千葉県袖ヶ浦市出身。
1994年新潟大学農学部入学。
2000年新潟大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。

作品1 まきどき村(1999~現在)(新潟・巻)
1999年畑のある公園「まきどき村」を企画・立案

「豊かさ」とは何か?という問いを投げかけながら、
自然・地域・他者と
農作業・食を通じたコミュニケーションを生み出す活動。

毎週日曜日には、早朝6時に集合して
農作業の後に参加者で朝食をつくって食べる
「人生最高の朝ごはん」を開催。

2004年からは拠点をかやぶきの家「旧庄屋佐藤家」に移し、
囲炉裏を囲んで釜炊きご飯を食べるスタイルに。
(~2017年現在も継続中)


作品2 ツルハシブックス(2011~2016)(新潟・内野)
2011年「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」を開業。
本を通じた、本と人、人と人とのコミュニケーションを生み出す。
テーマは「偶然」


作品3 地下古本コーナー「HAKKUTSU」(2011~2016)(新潟・内野)
地域の大人が「若者に読んでほしい本」をメッセージと共に寄贈し、
それを29歳以下の若者が懐中電灯で見つけ、購入できる古本屋。
テーマは「手紙」


作品4 天空HAKKUTSU(2015 長野・松本)
ブックカフェ「栞日」の4Fで、メッセージのついたブックカバーを
天井からぶら下げた古本屋。
(主催:ブックカフェ栞日)


作品5 暗やみ本屋ハックツ(2015~ 東京・上石神井)
「10代に贈りたい本」を地域の大人から寄贈してもらい、
ブックスタマ上石神井店内に10代だけが入店できる古本屋
「暗やみ本屋ハックツ」を毎月1度出現させるプロジェクト


作品6 あなたが未来に託す思い展(2016 神奈川・茅ヶ崎)
10代に本を通じて、思いを託す、
そんな1冊を茅ヶ崎在住の職業人56名から集めて
茅ヶ崎市美術館のエントランスホールに展示。
(主催:REVENDEL、NPO法人ツルハシブックス、公益財団法人茅ヶ崎文化・スポーツ振興財団)


作品7 「暗やみ本屋ハックツ」@高校生ウィーク(2016 茨城・水戸)
「10代に贈りたい本」を市民から公募し、
暗やみで発掘するプロジェクト


作品8 カリカリブックス(仮) (2016~ 長野・伊那)
伊那市の商店街に高校生が集まる古本屋をつくるプロジェクト


作品9 19歳本で感じる「これから」(2017 茨城・水戸)
大学生実行委員会が、19歳に贈りたい本をテーマに本を集め、
成人式に合わせて展示するプロジェクト


作品10 こめつぶ本屋(2017~ 大阪・千林)
京かい道商店街の米屋さんのガレージに
10代限定の本屋「暗やみ本屋ハックツ」を含めた
屋台を出現させるプロジェクト


作品11 屋台のある本屋「新城劇場」(2017~ 神奈川・武蔵新城)
JR武蔵新城駅前の空き店舗を屋台のある本屋として
運営するプロジェクト。常設の「暗やみ本屋ハックツ」も設置。


と、こんな感じ。
めっちゃやってるな。
もうちょっと整理して、プロフィールつくります。  

Posted by ニシダタクジ at 09:32Comments(0)足跡

2017年10月16日

whyから始める

「アップルはwhyから始まっている。」

県北ビジネス創出支援事業@大子町
の2日目。

ビジネスプランを膨らませるワークを
行った。

今回の手法はプロアクションカフェ。
https://www.ourfutures.net/session_methods/proactioncafe
(ちなみにこのサイト、めちゃエッセンス詰まってる)

~~~以下メモ

アイデアに価値はない。
アクションあるのみ。
ファーストペンギンになれ。

1 想いの深掘り
2 課題の提案
3 次の一歩

プロアクションカフェ=
ワールドカフェ+オープンスペーステクノロジー

提案者は種を蒔く人。花を咲かせる人。
支援者はミツバチ。質の高い質問をする。

ROUND1 想いの深掘り
・想いを持つにいたった背景は?
・本当に大切なことは?
・その人のやりたいことの深い意味合いは?
・根っこの想いはなんだろう。

数分間の休憩時に提案者は整理する。ココがポイント。

ROUND2 課題の探索
・想いを実現する上で不足していることは?
・目に見えない壁はどこにあるんだろう?
・やりたいことを実現するためにどんな手助けが必要だろうか?
・聞き役が助けられることは何かないだろうか?

ROUND3 次の一歩
・次の一歩は何ですか?
・何があると追い風になるか?
・やりたいことに近づくのに最初の一歩は何がふさわしいだろうか。
・どんな最初の一歩が周囲の共感を得て応援したいと思ってもらえるものになるだろうか。

タイトル(24文字以内)
なぜ?why
何を?what
誰に?who
どこで?where
どのように?how
いつ?when
いくらで?how much

なぜ、なぜ?が大事なんだろう?
→共感することが大切。

アップルはwhyから始まっている。
whyが共感を生む。
共感がお金を生む。
共感するのはストーリー、コト。

クラウドファンディングはテストマーケティング。
得られるものは、資金と顔の見える応援者、認知度。

伝わるために必要なこと。
顧客視点が大事。
相手の立場に立って考えてみること。

WHYから始まるクラウドファンディング
WHY
HOW
WHAT
の順につくる。

~~~以上メモ

なるほどな~。
って。
WHYに人は共感するんだなあと。

僕が思ったのは、
WHYの背景には
具体的な人(WHO)がいるんじゃないか
ってこと。

前日のワークでの
根っこの思い、種火
みたいなやつは、自分自身の経験
なのだろうけど、

そこに他者が存在している場合は、
その人がWHO、いわゆる顧客に
なる可能性が高い。

あるいは過去の自分自身が
顧客になるのかもしれない。

フローレンスの駒崎さんだって、
お母さんが電話で話していた知人の女性の
エピソードがきっかけになっているからね。

そこを明確にしたほうが
WHYの共感性が高まるんじゃないかなあと。

ということで、
僕も自分自身のWHYを掘らなきゃ、って。

今は、
18歳の他者評価依存の解消っていうのは
結構ミッションとして大きいなと。
そういう人に何人も出会っているし、

数年前までの、
「自信がない大学生」っていうのより、
クリアに顧客像が見えてきている。

他者評価の外に出てみる。
自己評価のピラミッドを確立する。

「やってみる」と同時並行して、
自分の中で「自己評価」のシステムを
作り上げること。

きっとこれを本屋がやらなきゃいけないのだろうなと
思いました。

まずは、whyから始めてみよう。  

Posted by ニシダタクジ at 07:57Comments(0)学び

2017年10月15日

ツルハシが掘るもの

茨城県が主催する
県北地域ビジネス創出支援事業
講座の第2回、大子町でのフィールドワークと
ワークショップ1日目。

大子町は
茨城県有数の観光地。

名勝・袋田の滝


をはじめ、温泉や名物の食べ物など、
たくさんの魅力に詰まったまち。

プログラムは、
常陸大子駅前のまち歩き
りんご園でのりんご狩り
ロケ地としても使われる旧上岡小学校
そして袋田の滝、と展開。

これでオープンになった参加者たちは
インタビューワークへ。
という流れになった。




印象に残ったのは
仲野りんご園
http://www.apple-nakano.com/index.html

仲野のオトウさんの
トークも実直で素晴らしい。

なんと、年間(といってもシーズンは9月~11月)
2000人ものりんご狩り客が来るのだという。
そしてそのほとんどがリピーター。
家族で毎年、来てくれるのだという。

役場の人が言うには、
りんご園それぞれにファンがついているのだという。

それって、リンゴ売ってないな、って思った。
また仲野さんに1年に一度会いたくて、来るんだろうな。

ということは、来る人同士で
仲良くなったらもっといいだろうな。

僕だったら、たとえば、
アップルパイづくり体験とかを企画して、
1500円とかで手摘み手作りアップルパイを
つくるとかいう企画したいかも、って思った。

そして、そんな企画を本屋がしてもいいんだなと。
そんなふうに考えていました。

夜、宿に帰ってから、
講師のコクリ!プロジェクト三田さんの講座とインタビューワーク。

これも学び多い時間となりました。

~~~ここからメモ

「種火」。
誰もが心の奥に持っている種火。
そこに気づいて、火を広げる。

ひとりひとりはgiftをもって生まれてくる。
ひとりひとりが本領発揮していく世の中をつくる。

1 ひとりひとりの可能性・ギフトを信じている。
2 境界を超えた共創によって世界に進化を。
3 100年後から見て、世界が変わったと言えるような社会実験を。

境界を超える。
越境する。

変革はS字カーブ。ある時から急激に変革は始まる。
ティッピングポイント。

コクリ!エコシステム
種火が生まれ続ける仕組み

ビジネスパートナーではなく、人としてつながる。
安心・安全な土壌で種火に気づき、育てる。
会う機会のない人に会えたという偶然性。
必ず実現するという思いをサポートする。

give&takeからgive&giveへ
協働から運命共同体へ
議題・課題からではなく人・想いから出発する。

1 根っこの思いを自覚する
2 境界を超えてつながる土壌
3 感性に従ってやってみる
安心・安全な土壌にワクワクの種火が蒔かれ、情熱と感性でやってみる。
3+1(ありたい未来という北極星)

関係の質モデル。
関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→

根っこの思いを確認するストーリーテリング。
自分とつながり、仲間とつながる。
自分の根っこに気づく。
相手の根っこに気づく。
インタビューワーク。
インタビュー役はレベル2の傾聴を。語り役はイメージを思い浮かべながら語る。

1 自分の住んでいるまちを好きだなと思った時。
2 人生で誇りに思うこと。本領発揮したシーン
3 根っこの想いは何か?

インタビューワークのゴールは、想いの源泉に触れる。
というか、掘り当てること。
そうすれば、温泉が湧いてくるように、やればやるほど力が出てくる。

インタビューワークは、源泉探し。
源泉は原点。源泉のほうがいいな。
いま、源泉掛け流し中です、とか。
熱すぎて少し水でうめてます、みたいな。

~~~ここまでメモ

なんか、思い出した。

ツルハシブックスの正式名称は、
「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」

発掘するジブンっていうのは、
きっとその「源泉」みたいなものなのだろうなって。

ツルハシブックスは、
コクリ!プロジェクトを、場として
実現しようとしているのかもしれないなって。

会えない人に会える偶然性。
想いの源泉に気づく本や人とのつながり。
とにかくやってみるための屋台。
それを支える安心空間。

そう言えば、いろんな人に、

「ジブン発掘」ってなんですか?
とか
ツルハシブックスのツルハシってなんですか?
とか
どうしてツルハシなんですか?
とか

よく聞かれたけど、
「まきどき村のときにツルハシで畑耕していたんです。
その原点を忘れないように。」

って言っていたんだけど、
言っている僕自身もよく分かってなかった。

6年半の時を超えて、今なら答えられる。

ツルハシブックスのツルハシは、
自分を掘る、仲間の心を掘るための道具です。
それは本であるかもしれないし、
本屋で出会った人かもしれない。

本屋で行われるワークショップかもしれないし、
本屋で出会った人に誘われた畑の場かもしれない。

自分の源泉に気づくこと。
仲間の源泉に気づくこと。
掘って、掘って、たどり着くこと。

掘り当てた源泉を、
ちゃんと温泉まで引いていくこと。

宿を整備すること。
無料の足湯をつくって、コミュニケーションすること。
客からフィードバックをもらい、改善していくこと。
客と一緒にいい宿をつくっていくこと。

これからの仕事づくりは、
そんな「温泉宿づくり」、になるのかもしれない。

まずは、その「源泉」を見つけよう。

そのためのツルハシ、売っています。
そのためのツルハシ、お貸しします。
そのためのツルハシ、一緒に作りませんか?

ツルハシブックスはそんな本屋です。  

Posted by ニシダタクジ at 08:06Comments(0)学び

2017年10月14日

リスペクトとパートナーシップ


「ラブ、ピース&カンパニー これからの仕事50の視点」(楠本修二郎 日経BP)

なんか、本質的。
チーム作りに関しても、とっても響くことがたくさんあった。

~~~ここから

僕たちはいつも仲間とカフェで遊び、カフェで学んで来ました。
今度はそこを仕事場にする。ならば、
「遊び=学び=仕事」が連動する会社。
それを目指そうと思ったのです。

普段の生活の中にこそ、可能性やアイデアが満ち溢れているのであり、
オンとオフを切り替える必要は本来ないと悟ったのです。

クリエイティブな環境を創ると、人のパワーは炸裂する。

1 相手との共通点を見つけたら、心から喜び合うこと。
2 相手が自分と違うと感じたら、そこをとことんrespectすること。

~~~ここまで

なるほどね。
ほんとそれだわ。

仕事を学びにし、遊びにする。
そんな感覚。

「パートナーシップ」(協働)
を考える上で、リスペクトは欠かせないなと、

そしてそれこそが、
クリエイティブの源泉なのだろうと。

パートナーシップを機能させるために、
リスペクトという基本姿勢が必要なのだろうなと思いました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:54Comments(0)

2017年10月12日

「共感」、「共有」、「共振」が起こる本屋


「ラブ、ピース&カンパニー これからの仕事50の視点」(楠本修二郎 日経BP)

心躍るビジネス書に出会いました。
WIRED CAFEなどを手掛ける「カフェ・カンパニー」の社長の本。

「ワイヤード」って
「ワイヤレス」に対応する言葉だったのだと
今さら気がつきました。
ワイヤードカフェ=つながるカフェってことですね。

そして、
この本がとっても素敵なのだけど、
一部だけご紹介。

P64の「13スタイルがコミュニティを創る」より。

~~~ここから抜粋して引用

「カフェのある風景を創ることで、
感性豊かなライフスタイルを創造し、
活き活きとしたコミュニティ型社会を実現する。」
これがカフェ・カンパニーの使命であり、存在意義でとして掲げています。

価値観や趣味性に感じ入ることで人が集まる
‐そこには「共感」があります。

それを相手と分かち合いたくなる
‐「共有」が起こります。

魂が震え、そこから新しいアクションが起こる。
‐これが「共振」です。

共感、共有、共振が生まれる舞台、
それがカフェだと僕は考えています。
コミュニティとは、人の生き様に魂が震えて、
初めて生まれるものです。

僕がライフスタイルという言葉を使うときは、
その人にとっての「生き様」「生き方」という
意味で使っています。
結果として、カフェは訪れた人の生き方に
大なり小なりの影響を及ぼしていきます。

今は、モノはモノとして売れません。モノがきっかけとなって、
人と人とがふれあい、何か共感が生まれたときにモノが売れる。
そういう時代になってきたと思います。

「売り場」から「買い場」へ、
「買い場」から「集い場」へ。
コミュニティ型消費ともいうことができるでしょう。

そしてそこには必ずスタイルへの共感があるのです。

style makes your community

これも、僕たちカフェ・カンパニーが
とても大切にしている言葉です。

スタイルなきところに共感は生まれず、
共感なきところにコミュニティは生まれません。
そして、そこから起こる共振、
魂の震えるアクションによってこそ、
新しい価値が生まれます。

~~~ここまで抜粋して引用

うわ~。
そうです、そうです。
そういう店をやりたいんです!

この4ページだけで、
この本を買う価値があるのではないかと。

共感、共有、共振。

それには頭で考えるだけじゃなくて、
心で感じないといけないのだなと。

スタイル=生き様、生き方。

バイブレーションが起こるような、
人生を生き、場をつくり、新しい価値とアクションを起こしていきたい。
それが、お店の使命です。

僕がやりたい本屋は、
実は機能としては、カフェなのだと思っていたけど。
http://hero.niiblo.jp/e208716.html
(2012.10.28)

それがより言語化されたように思います。

「共感」、「共有」、「共振」が起こる本屋。
そんなの、あなたも始めませんか。  

Posted by ニシダタクジ at 08:10Comments(0)

2017年10月11日

「承認欲求」と「他者評価」をイコールで結ばないこと

昨日書いた「他者評価」についてあらためて考える。

これは細かく言えば、
「世の中的に価値があるとされる他者からの評価」(たとえば、学校の先生)
ということになるだろう。
この場合、「他者」は経済的価値、単的に言えば「お金」だったりもする。

人が、学校化社会の中で
(※学校化社会についてはこちら http://hero.niiblo.jp/e484605.html )
「他者評価の檻」に入ってしまうのはなぜなのか。

おそらく、「承認欲求」であると思う。

アドラーは、その呪縛を
以下のように説明する。
(「嫌われる勇気」より http://hero.niiblo.jp/e438912.html )

・承認欲求は不自由を強いる
・他者からの承認を選ぶのか、承認なき自由を選ぶのか
・自由とは他者から嫌われることである
・幸せになる勇気には「嫌われる勇気」も含まれる

なるほど。
それが「嫌われる勇気」か。

だから、
他者評価の檻を脱出するためには、
まずは自らの「承認欲求」について、
存在を認めることが必要だ。

僕のおすすめは、
山竹伸二さんの「認められたいの正体」(講談社現代新書)
なのだけど、

「評価」ではなく「承認」を必要としている。
http://hero.niiblo.jp/e470668.html
(2015.7.16)

日本社会は、経済成長のため、
もっと具体的に言えば、家電や
生活必需品ではないものを売るために、
「個性化消費」というものを生み出した。

つまり、自分が自分らしくあるために、
消費をするということだ。

そうやって、
「承認欲求」を「他者評価欲求」へと
巧みに切り替えていったのではないか。

「承認」とは、
権威のある人から評価してもらう、
つまり「ほめてもらう」こととは異なる。

チームで何かやってみる。
ミーティングでチューニングを行い、個人の調子を確かめる。
プロジェクトの区切りで、チームメイトからフィードバックをもらう。

それは「承認」に満ちた場であるのかもしれない。

ビジネスの本質的には、
画一的な指標、あるいは「世の中的に価値のあるとされる人」
からの評価を求める必要などない。

ただ、顧客に対して、
価値を生み続けること。

それこそが仕事の意味であり、
そこには「承認」があるはずだ。

自分を評価する人を見るのではなく、
自分の顧客を見ること。話を聞くこと。
顧客にとっての価値は何か、考えること。
試してみること。実践すること。
やってみたあとで、フィードバックをもらうこと。

「承認欲求」と「他者評価」をイコールで結ばないこと。

「評価」がほしいのか、
「承認」がほしいのか、問いかけること。

「他者評価」の「他者」を
「顧客」や「チームメイト」に替えること。  

Posted by ニシダタクジ at 08:09Comments(0)日記

2017年10月10日

18歳を他者評価の檻から脱出させる

他者評価。

「近代」というシステムが
「効率化」のために生み出した
「評価」システム。

それは「学校」に根強く内包されている。

新潟大学の卒業生に話を聞いたのだけど、
18歳。
大学入学のとき。
劇的な変化が訪れるのだという。

突如として
「評価」してくれる「他者」を失うのだ。

高校まで、学校の先生や親の「求めるもの」を
察知して、それに「応えること」で
他者評価を獲得することに価値があると
思い込んでいたし、その社会に「適応」してきた。

結果、そこそこの偏差値の
地方国立大学に入学することができた。

そこで突如として
評価してくれる他者を失うのである。
不安になるだろうと思う。

特に大学受験で第1志望ではなかった場合は
敗北者として、他者評価を得られずに入学する。

そこで、不安になって、もっとレベル(偏差値)の高い
大学の大学院を受験しようとしたり、
TOEIC高得点や資格取得を目指したり、
公務員試験の勉強やハードなインターンをやったり、してしまう。
つまり、「他者評価を得られるような何か」をしてしまう。

しかし、18歳。大学1年生。ひとり暮らし。
それは「他者評価の檻」から脱出する大きなチャンスだ。

もしかしたらそれは「ラストチャンス」、かもしれない。

他者評価のピラミッドを内包した
自己評価のピラミッドに気づくこと。

「他者評価」は、
自分のミッション、自分の人生のための
部分的な価値にすぎないだと気づくこと。

そのためには、視野を広げること。
横ではなく、タテに、時空を超えて、広げること。

空から、地中から、未来から、過去から、
今の世の中を見てみること。

てっとり早いのは本を読むこと。(効率的です。笑)
そして、アクションすること。
旅に出ること、人に会うこと。

アルバイトすること。
インターンに行くこと。
就職すること。

すべては、
リベラルアーツ(人を自由にする学問=教養)
につながっている。

逆に言えば、
すべては、
リベラルアーツに過ぎないっていうこと。

「自由にする」ってどういうことかと思ったけど、
18歳の大学1年生にとっては、
「他者評価の檻を脱出する」自由、っていうことなんだと思う。

本を読む。
旅に出る。
人に会う。
インターンに行ってみる。
プロジェクトをやってみる。
就職してみる。

そして、ふりかえる。
自己評価する。
他者評価をもらうだけではなく、
自分なりの意味づけをつける。

やったこと。
考えたこと。
感じたこと/思ったこと。

この3つを重ねていく。
特に3つ目の「感じたこと/考えたこと」
ここを書くようにしていくこと。
それが檻からの脱出の力になる。

僕は、そんな本屋さんになろうと思う。
それは見た目「本屋さん」ではなないかもしれない。

「偶然性」を入り口にするために、
「本屋さん」というカタチにはこだわらない。

また、場所も、1か所ではなくて、
いろんな場所に同時に行っていき、
違う場所で出会った人たちが出会い、
学びあえるような、そんな空間をつくりたい。

そんなミッションのある本屋、やります。

18歳を他者評価の檻から脱出させる。

それは「させる」ものではなくて、
「自ら脱出する」ための、
ヘリコプターや潜水艦や、船づくりのための
材料や工具を貸し出すということなのだけど。

そして、
就職もリベラルアーツのひとつだという
価値観で就職に臨んでいけるような。
そんな「学び」をつくっていく。

人生は、
他者(就職した会社含む)との協働プロジェクトであり、
そこにあるのは「「パートナーシップ」であること。
そんな感覚を身に付けること。

「チューニング」と「ふりかえり」で
それを実現するような「場」を僕はつくります。

  

Posted by ニシダタクジ at 08:15Comments(0)学び

2017年10月05日

天職は、「たどりつく」もの


「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」(海老原嗣生 星海社新書)

昨日の夕方買って、
今朝の電車の中とひとり朝活で読了。
薄いけど、エッセンスは詰まっている。

クランボルツ博士の「計画された偶発性理論」。
「キャリアデザイン」と対比され、「キャリアドリフト」とも呼ばれる。

そんなクランボルツ理論の真髄を
雇用ジャーナリストの著者的に解読した1冊。

・好奇心
・持続性
・柔軟性
・楽観性
・柔軟性

というのがクランボルツ理論では大切にされているが、
それを

好奇心(面白い)→
冒険(やってみよう)→
楽観(大丈夫)→
持続(納得いくまで)→
柔軟(テングにならない)

という流れに並べなおす。
なるほど。

夢にはこだわりすぎない。
偶然をつかめば、いつでもまた見つかる。

それだけが
突出して語られる計画された偶発性理論だが、
それだけなら、夢で成功する人など出ないことになる。

そこで第二原則
「夢はけっこうかなう」というのが出てくる。

スタートラインにさえ立てば、2~3割の人は
成功する、というのをお笑い芸人をモデルに説明する。
これ、なかなかリアルで面白かった。
長く続いているお笑い芸人やミュージシャンは、
同級生なことが多い。なるほど。

で、どっちやねんってなると
第三原則、夢はしっかり消化しろ、消化して次にいけ。
つまり夢を「代謝」することだと。

バスケのスター選手だった
マイケルジョーダンが大リーグに
挑戦したことなどから、あげられている。

つまり、
夢を持ち、チャレンジし、それを代謝していれば、

いつのまにか、「かなう」夢に行き着く。

夢はかなえるものでも、
見つけるものでもなく、
見つかるもの。

なるほど。
そうだなあって。

僕もクランボルツ理論に出会ったときに思ったのは、
ホスピタルクラウンの大棟耕介さんの話。


病気で長期入院中の子どもに、クラウンをして、笑わせる。
それはクラウンを本業としている大棟さんの
もうひとつの顔だ。

大棟さんはもともと鉄道会社に就職していて、
そこからクラウンに転職するわけなのだけど。
まさにクランボルツ博士的にはキャリアドリフトを生きている。

そして、ホスピタルクラウン自体は、
子どものころになかなか目指せるものじゃない。
そしてそれはボランティア活動であって、
いわゆる仕事ではない。

でも、たくさんの子どもたちを笑顔にしているんだ、
大棟さんは。

天職は、目指すものじゃなくて、
たどりつくものなんだって思った。

夢はかなえるものでも
見つけるものでもなく
見つかるもの。

それと似ているなって思った。

「たどりつく」まで、旅をしてみよう。
そんな風に思った1冊でした。  

Posted by ニシダタクジ at 08:23Comments(0)

2017年10月04日

「問い」に出会うこと

「問い」に出会うこと。
それは「違和感」から始まるのかもしれない。

僕が最初に出会ったメッセージは
中学校2年生の時の瀬戸大橋開通の際の
大成建設のCM、「地図に残る仕事」だった。

高校3年生のとき。
図書館で鳥取大学遠山正英先生の
「沙漠緑化に生命を賭けて」を読んで、
これこそが僕の「地図に残る仕事」だと思い込んで
鳥取大学農学部を第一希望に。

1年浪人している最中に
GATTウルグアイラウンド交渉があって、
米の輸入のことで大揺れしていたとき。
「俺に任せろ」って受験したけど、
第一志望には受からず、米どころ新潟へ。

生きる意味を無くしてギャンブル依存症になったが
授業だけは皆勤賞。
友達がほとんどいなかったので
食事や飲み会に誘われず、

紀伊国屋書店新潟店に電車で行っては、
本を買って読んでいた。
本の影響で環境問題や微生物応用技術にハマり、
各種勉強会に出るようになった。

そして出会った一言。
「この微生物技術で、自動車の排ガスは環境を汚染しなくなる。」

えっ。
そういう問題?

感じた強烈な違和感。
環境問題ってそういう問題でしたっけ?
そうじゃないって思った。

環境問題をどのようにとらえるか。
これは人によってさまざまだろう。

僕はこの一言のおかげで、
より深く、哲学的に、そしてマクロに環境問題を
考えるようになった。
環境問題がもしチャンスだとしたら。

そんなときに僕は宮沢賢治の
「農民芸術概論綱要」に出会った。

われらは世界のまことの幸福を索ねよう
求道すでに道である

っていうやつ。
誰人もみな芸術家たる感受をなせ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/2386_13825.html
なんだかとっても大きな問いをもらった。

そのときから僕のキーワードのひとつに
芸術、芸術家というのが加わった。

大学院のときには、
自分で書いたエッセイを印刷して、旅先で配っていた。

1998年10月に出したのが、
「I am here 芸術家の時代へ」
だった気がする。

いま思うと恥ずかしくなってしまうタイトルなのだけど、
そのときは大真面目だったなあ。

20年過ぎたいまでも、
その問いは胸に突き刺さる。

いかに生きるか?
そんな問いに出会うこと。

それこそが20代の宿題なのかもしれない。

つづく。  

Posted by ニシダタクジ at 08:32Comments(0)足跡

2017年10月03日

企業も、乗り物


「ゆめのはいたつにん」(教来石小織 センジュ出版)

この本を読んで、
夢は乗り物なのだって思った。

http://hero.niiblo.jp/e478586.html
「夢はのりもの」(2016.4.18)


「ミレニアル起業家の新モノづくり論」(仲暁子 光文社新書)

この本のラストに、
同じことが書いてあってびっくりした。

~~~以下引用

振り返ってみると、フェイスブックもツイッターもインスタグラムも
最初は大きな野望なんて持たずに、ノリで始まっている。
どれも世界をどう変えたいといった大志や理念などを掲げたりせず、
半径2mの不満を解決する、みたいなところが出発点だ。

この段階のスタートアップに、ビジョンとかミッション、バリューは不要で、
そんなことを紙に書いたり議論している時間があればさっさとコードを書いたほうがいい。

会社全体にミッションとバリューが行き渡っていると、
各メンバーが迷うことなく意思決定することができ、
コミュニケーションコストが下がる分だけ組織全体のスピードが上がる。

私たちの企業は「シゴトでココロオドル人をふやす」ための
ビークル(乗り物)であり手段であって、目的ではないからだ。

一世紀先に残る「思想」をつくりたい。

「仕事=つらい」というのは、産業革命以降に資本家と労働者という
関係性の中で生まれた1つの価値観であり、
すでに局所的には賞味期限切れになっている。

アンラーニング。
これまで常識だと刷り込まれて疑わないもの、
学習してしまったことを逆に捨てていくということだ。

~~~ここまで引用

なるほど~。
って。
企業も乗り物なんだって。

そして、乗り物になる前には、
まず、歩いてみること。
半径2m以内の誰かや自分自身のためにやってみること。

そこで、お客がいることが確信できたら、
企業という乗り物をつくる。
ミッションとバリューを定義する。

会社全体にミッションとバリューが行き渡っていれば、
ホウレンソウは要らない分、スピードが上がる。
結果、お客さんに届くサービスとなり、
ライバルに勝てることになる。

そんな共感できる「思想」を持った企業という
「のりもの」に乗り込むというのが就職である。

目的地にたどり着くために結んだパートナーシップ。

その先の景色(ビジョン)を見たいから、
ミッションに共感して、バリューを大切に生きていくために
一緒に乗り込むための乗り物。
それが企業なのでしょうね。  

Posted by ニシダタクジ at 08:15Comments(0)就職

2017年10月01日

「目的」を無くす、ズラす「場」の魅力



https://www.freddy-leck-sein-waschsalon.jp/

フレディ・レック ウォッシュサロン トーキョー
東横線学芸大学駅から徒歩15分ほどのところにある
7月にオープンした
クリーニング・コインランドリー・カフェの複合タイプ
洗濯のグッズも売っている。

周りにおしゃれなカフェがたくさんあるので
純粋なカフェ利用はいなかったみたいですが、
逆に言えば、みんな洗濯してる途中にお茶してるんだね。

昨日の武蔵新城のミーティングで話した、
みんなにとっての居心地のいい場所のミーティング。

おもしろかったのが
「日記を書きたくなる場所」

いいね、それ。
どういうときに人は日記を書きたくなるのだろう。

「目的」がないとき。
カフェに行って、お茶を飲んだ瞬間。
その時間、目的がなくなる。

その時間が心地がいい。
なるほど。

定有堂書店の奈良さんが
言っていた「本屋の青空」は
それかなあと。

店に入って本棚を眺めていると、
どんな本を買いに来たか忘れてしまうような本屋。
気が付くと、目的以外の本を買ってしまったような、
そんな空間。

目的を無くしたり、ズラしたり。
そういう空間、場がいいのかもしれない。

それが「余白」ってことなのかもしれない。
冒頭のウォッシュサロンも
洗濯機に洗濯物を投入した瞬間。
60分という空白の時間ができる。

その時間をどう過ごすのか?

その余白、余裕に、生まれてくる何かを
大切にするような場が求められているのかも。

いい仮説、できました。  

Posted by ニシダタクジ at 07:52Comments(0)日記