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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年10月05日

天職は、「たどりつく」もの


「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」(海老原嗣生 星海社新書)

昨日の夕方買って、
今朝の電車の中とひとり朝活で読了。
薄いけど、エッセンスは詰まっている。

クランボルツ博士の「計画された偶発性理論」。
「キャリアデザイン」と対比され、「キャリアドリフト」とも呼ばれる。

そんなクランボルツ理論の真髄を
雇用ジャーナリストの著者的に解読した1冊。

・好奇心
・持続性
・柔軟性
・楽観性
・柔軟性

というのがクランボルツ理論では大切にされているが、
それを

好奇心(面白い)→
冒険(やってみよう)→
楽観(大丈夫)→
持続(納得いくまで)→
柔軟(テングにならない)

という流れに並べなおす。
なるほど。

夢にはこだわりすぎない。
偶然をつかめば、いつでもまた見つかる。

それだけが
突出して語られる計画された偶発性理論だが、
それだけなら、夢で成功する人など出ないことになる。

そこで第二原則
「夢はけっこうかなう」というのが出てくる。

スタートラインにさえ立てば、2~3割の人は
成功する、というのをお笑い芸人をモデルに説明する。
これ、なかなかリアルで面白かった。
長く続いているお笑い芸人やミュージシャンは、
同級生なことが多い。なるほど。

で、どっちやねんってなると
第三原則、夢はしっかり消化しろ、消化して次にいけ。
つまり夢を「代謝」することだと。

バスケのスター選手だった
マイケルジョーダンが大リーグに
挑戦したことなどから、あげられている。

つまり、
夢を持ち、チャレンジし、それを代謝していれば、

いつのまにか、「かなう」夢に行き着く。

夢はかなえるものでも、
見つけるものでもなく、
見つかるもの。

なるほど。
そうだなあって。

僕もクランボルツ理論に出会ったときに思ったのは、
ホスピタルクラウンの大棟耕介さんの話。


病気で長期入院中の子どもに、クラウンをして、笑わせる。
それはクラウンを本業としている大棟さんの
もうひとつの顔だ。

大棟さんはもともと鉄道会社に就職していて、
そこからクラウンに転職するわけなのだけど。
まさにクランボルツ博士的にはキャリアドリフトを生きている。

そして、ホスピタルクラウン自体は、
子どものころになかなか目指せるものじゃない。
そしてそれはボランティア活動であって、
いわゆる仕事ではない。

でも、たくさんの子どもたちを笑顔にしているんだ、
大棟さんは。

天職は、目指すものじゃなくて、
たどりつくものなんだって思った。

夢はかなえるものでも
見つけるものでもなく
見つかるもの。

それと似ているなって思った。

「たどりつく」まで、旅をしてみよう。
そんな風に思った1冊でした。  

Posted by ニシダタクジ at 08:23Comments(0)