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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2021年03月17日

定義することで失われるもの

福島発!地域・高校教育コーディネーターの資質・能力とは?
のメモ。

【コーディネーター】
★トライ(3つの)セクターリーダー

【コーディネーターの担う機能】
1 高校におけるコーディネート機能:
・地域社会とかかわる教育課程のコーディネート
・地域側との連絡調整・情報提供
・学校への地域資源の活用
・地域系部活動等、教育課程外
・地域との連携・協働に係る研修の企画・実施

2 地域におけるコーディネート機能
・地域資源(人・もの・こと・課題等)の掘り起こし
・学校側との連絡調整・情報提供
・学校外での高校生を含む活動の企画・支援
・地域留学等新しい人の流れをつくる企画・調整
・卒業生とのつながり構築や活動支援

3 協働体制におけるコーディネート機能
・組織体制の構築・運営(ビジョン・計画づくり、事業・会議の運営等
・外部資源獲得(ふるさと納税・寄付等)
・大学・民間企業等との連携・協働など

【そもそも資質・能力とは?】
知識、スキル、人間性(態度/個性)、メタ認知

【スキル】
基礎スキル
1 エンパシー(共感力)
・観察力と想像力を働かせ相手の文脈を認知・理解し、関係構築することができる
2 ロジカルシンキング(論理的思考力)
・最上位目標から逆算して戦略を立てることができる
3 コミュニケーションデザイン力
・誰に、どんな順番で、どんな言葉やロジックで働きかけると良いか考えられる。

課題設定
4 問いを立てる力
・解くべき課題を定めるための良質な問いを立てることができる
・問いをもとに仮説を立て、検証に向けた活動を設定できる
・曖昧性の高い中でも自らの仕事の枠組みを定義できる

実践
5 プロトタイピング
・解のない仮説設定が多い中でスピード感を持って実践を繰り返し仮説検証の中から質の高いアウトプットを出せる。
・机上の空論に終わらせず、0⇒1を形にできる。

【知識】
対自分(フレームワーク):セオリーや行動パターンの理解
対周囲(関係者・ステークホルダー):その人のこれまで、活動、ゴールを知る
対環境(役割等によって変動):活動の沿革、現在の状況、予想されるなりゆきの未来
対社会(時代感):10年前、現在、20年後。
これらを過去、現在、未来軸でそれぞれ知識を得る。

【人間性】
1 オーナーシップ(主体性):熱意やこだわりを持つ
★コーディネーターは熱源。圧倒的主体性。
2 コ・クリエーション(協働性):多様性を受け止め、協働・共創する
★対話から生まれる創発
3 ラーニング(探究性):探究心を持って学び続けている
★スキルや知識を高速アップデートしている
4 ソシエビリティ(社会性):あるべき未来の姿を描き、追求し続けている。

【メタ認知】
1 自己を認知する
自分を内省したり整理するための環境づくりを自らできる
・客観的に思考を深めるためにメンターやコーチと話す機会を自ら設定している
2 環境を認知する
その状況においての人間関係や最適な期待役割を見いだせる。
・様々な状況における人間関係や立場、またその中での自身のポジショニングを
認識することができる
3 認知したズレに対応する
自分を含む、誰かと誰かの頭にあるコンテクストのズレに気づき、そのズレに対応できる。
・コンテクストのズレに気づき、修正・対応するため、行動変容することができる

~~~

とこんな感じ。すごい知見だなあと。
「コーディネーターって何するの?」っていう質問に、これなら答えられますね。

感想は3つ
1 コーディネーターは役割なので、「なぜやるのか?」が必要であること。
Q:コーディネーターとして何を成し遂げたいのか?

2 「コーディネーター必要なスキルや知識」を定義してしまうと、
コーディネーターになるためにはどうしたらいいのか?という「手段型の学び」を生んでしまうこと。

3 「何を」「どのように」やるか?の前に、「なぜ」「誰のために」やるのか?を考えること。
やりながら事後的に出てくるのかもしれないけど、「ミッションは何か?」「顧客は誰か?」「顧客にとっての価値は何か?」
という問いに答え続けていくこと。

僕の場合は、
アイデンティティ危機を抱える若者に対して「場のチカラの体感」という機会提供を通して、「自分」という境界を溶かしつつ創造する「場」の体感によって、「場」の構成員であり、役を演じる自らを承認することで、アイデンティティ危機を無効化していきたい。

もうひとつは、創造性と行動力を必要としている組織や地域(これも広く言えば、アイデンティティ危機、誇りの空洞化)に対して、アイデンティティ不安を抱えた若者を核とした「場(やプロジェクト)」によって、「場のチカラ」を高めることで、創造性と行動力を生んでいきたい。

その相互のやり取りが、「達成と成長」から、「発見と変容」へのパラダイムシフトを起こし、「学びの未来」をも拓いていくっていう仮説。

っていうミッションのために、「コーディネーター」という役割というよりも「役」がいま、目の前にあるのだと認識している。

いい問い、もらいました。
ありがとうございます。

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Posted by ニシダタクジ at 08:10│Comments(0)日記学び
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