プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2021年12月15日

不完全な人間としての自分を場に差し出すこと

「ペルソナ・マーケティング」への違和感
ようやく言語化された。いい問いをもらった。
問いフレンドに感謝。

ペルソナ・マーケティングではなくピンホール・マーケティングをやっていく、という感覚がなぜなのか?どう違うのか?

ペルソナって結局統計学でしかなくて、その中の何%が反応するか、っていう話なんだよね。
目指さないといけない地域の小さなお店がとるマーケティング手法としては使えないのではないかと。

それって、相関はあるけど原因と結果ではない、みたいな話だし、そもそも属性ってカタチだから、スピノザ的に言えば、人間の本質じゃないんだよね。もっとコナトゥス(ベクトル)にフォーカスしていくことが必要なのではないかと。

だから、手法としては、ピンホールマーケティングになるし、未来日記的なアプローチになるのではないかと。その人のコナトゥスを想像して、それを実現できる機会(可能性)を差し出すんだよね。それは「機会」に過ぎなくて、その「機会」は意図してつくることもできなくもないけど、不完全なものになっていく。

「不完全で差し出す」これが大切なんだと思った。それは場のチカラを信じることにもなるけど。

それは、マッチングアプリで結婚相手を探すのではなく、ツイッターで気の合いそうな人をフォローして追いかけてみながら会いに行く、みたいなアプローチなのかもしれない。

「プロフェッショナルであること」が良しとされ、「完全版を出せ」と求められる。その時に人は人間ではなく「機能」になってしまうのではないか。

不完全で差し出された「機会」によって、参加性と心理的安全性が増し、「場によって創られる」みたいなことが起こる。いや、そもそも、人の楽しさは、「予測不可能性」にあるのだから、不完全な機会を差し出された場の一員になる、ということそのものが楽しいのではないか。

新型コロナウイルスは、人を「素人」にした。「1か月後の未来さえわからない。」という体感。みんなが素人としてフラットになった。

そして「機能」として仕事をするのではなく「人間」として生きることを欲するようになった。

人間であるということ。不完全であるということ。場の一員にすぎないということ。
でも、参加できて、心理的な安全性があって、役割がはっきりしないということ。
ゴールなき時代に、不完全な人間としての自分を場に「差し出す」こと。

問いを得ること。
問いの旅に出ること。
問い仲間に出会うこと。
今の問いが終わること。
次の問いが始まること。

そのプロセスにいるあなたと、ともにありたい。
ともに場に差し出したい。

それが僕が本屋というメディアに託した「手紙」。
手紙を一通一通届けるような、そんなビジネスをしたいんだ。
何割の客がリピーターになるか、そんなビジネスはやりたくないんだ。

たぶん、そんな感じ。
そんな「場」をつくっていきたいね。
不完全な人間として、ね。

同じカテゴリー(日記)の記事画像
ベクトルの始点を合わせるというチューニング
アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ
「自分とは何か?」に応えてくれる活動
演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち
子どもたちは「仕事」と「遊ぶという行為」を失った
「あそび」の復権
同じカテゴリー(日記)の記事
 ベクトルの始点を合わせるというチューニング (2024-04-10 09:51)
 アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ (2024-04-08 07:16)
 SNSとアイデンティティ (2024-03-30 16:45)
 「自分とは何か?」に応えてくれる活動 (2024-03-23 10:07)
 演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち (2024-03-23 08:10)
 「課題から出発する」のではなく「場」から生まれる「直感」と「個性」から出発する (2024-03-20 08:38)

Posted by ニシダタクジ at 18:43│Comments(0)日記学び
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。