プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2022年06月07日

「なってみる」という学び方

「なってみる」という学び方
「クリエイティブ・ラーニング~創造社会の学びと教育」(井庭崇 編著 慶応義塾大学出版会)

ひとり「クリエイティブ・ラーニング」ゼミ。
今回は第2章「自ら学ぶ学級をつくる」(岩瀬直樹×井庭崇)より。

~~~以下メモ
・教室の空間リノベに参加
・協同的な学びの実施

「自己主導学習」=学びのコントローラーを自分で持つ
「このクラスに自分が関わると何かが変わるぞ」⇒「協同して学ぶ」の体験・体感

「作家の時間」:子どもたちが1人ずつ作家ノートをもって、作家になりきって、自分の書きたいテーマで作品を書く

「みなさん一人ひとりは作家です」
「自分が書きたいことを書きたいように書きたいだけ、自分のペースで書いてください。」
「作家ですから」

書いたものを作品にして出版し、読者に読んでもらうという学び方、つまり本物になることを通して学ぶ、ということなんですね。作家になるために練習するのではなく、作家としてスタートするのです。

「自分の作品には読者がいたんだ」ということを体験すると書き手のモチベーションが変わるんですね。

そのうちに読書をしていても「この表現は上手いね」と言い始めるんです。作家の目で本を読むようになっていく。

つまり、「なってみる」という学び方です。書いている途中でたくさんの人のフィードバックを受けた方が、作品がより良くなるという体験をするのです。下書き段階は、ダイヤモンドでいえば原石みたいなものです。たくさんのフィードバックや自身の修正を経てどんどん磨かれていく。他者の存在が自分と作品を成長させてくれる。その体験の積み重ねが、協同で学んでいこう、プロの作品から学んでいこうという意識に変わっていく、そういう学び方です。

このことを僕は「ワークショップの学び」と呼んでいます。
~~~

いやあ、これすごいな。
「なってみる」という学び方。

僕の3つのテーマは、
チーム観「Destined people~導かれし者たち」
成長観「Fake it till you make it~できるまでフリをしろ」
対話観「Shall we dance?~一緒に踊らないか?」

なのだけど、まさにその2つ目のとこだなあと。

「なってみる」学び。たとえば、「デザイナー」っていう名刺をつくれば、デザインの仕事が来て、いつのまにか本物のデザイナーになっていた、みたいな。

そしてなにより「作家の時間」がすごいところは、他者からのフィードバックがいい作品をつくっていくんだ、と実感できること。何よりもそこに相互の「承認」があるというところなのかもしれない。

プロジェクトも同じだなあと。何度も中間発表して、フィードバックをもらって、いいプロジェクトにしていく体感。それが大切なのだろうなと。
「下書き段階ですけど」「試作品なんですけど」って言いながら見せて、フィードバックをもらうこと。

何よりもまず、作家になりきること、アーティストとして取り組むこと。
ジュニエコとかでも「仮想の会社をつくり、社長(店長)の役を決めること。
そういうのが大事なんだろうな。広い意味での演劇ワークショップ。
肩書決めて、名刺作って、みたいなことをしてもいいのかもしれません。

まずは作家になってみる、デザイナーに、芸術家になってみる。
つくるものはすべて「作品」としてとらえる。

そういうフィクションの力が必要なのだろうな。

同じカテゴリー(日記)の記事画像
ベクトルの始点を合わせるというチューニング
アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ
「自分とは何か?」に応えてくれる活動
演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち
子どもたちは「仕事」と「遊ぶという行為」を失った
「あそび」の復権
同じカテゴリー(日記)の記事
 ベクトルの始点を合わせるというチューニング (2024-04-10 09:51)
 アンサング・ヒーローの物語を紡ぐ (2024-04-08 07:16)
 SNSとアイデンティティ (2024-03-30 16:45)
 「自分とは何か?」に応えてくれる活動 (2024-03-23 10:07)
 演劇のような本屋、劇団のような会社、劇場のようなまち (2024-03-23 08:10)
 「課題から出発する」のではなく「場」から生まれる「直感」と「個性」から出発する (2024-03-20 08:38)

Posted by ニシダタクジ at 07:18│Comments(0)日記学び
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。