2017年07月14日
いつのまにか「目的」が分からなくなる
「日本の覚醒のために」(内田樹 晶文社)
模様替えしてしまった
スタンダードブックストアあべので購入
模様替え残念。
何があるかわからない感じが好きだった。
この本は、講演集なのだけど、
テーマが多岐にわたっていて、
ひとつひとつ読んでいく感じ。
読み終わった余韻で、
じわじわ来るのが、やっぱり
「目的」って忘れられやすいんだな、って。
何か「目的」があって
それを始めたはずなのに、
それをどんな「指標」で評価するか?
っていうようになってくると、
「手段」が目的化する。
あるいは、
大学のサークルとかでもあるのは、
時が経ち、代替わりをして、
最初の人がなんのために始めたのか
わからなくなったとき。
そういう点では、
この本にも書いてあるのだけど、
武道っていうのは、
創始者の像が飾ってある。
あれって、どこを目指しているか、
見失わないように。
そしてそれが「達成される」ことは決してない。
そういうのが大切なのだなあと。
そうしないと、
「目的」があって、「目標」があって、
そのための「指標」(数字)
あったはずなのに、
いつのまにか、
「指標」(数字)が目標になり、目的になっていく。
何件達成しました。
僕たちの社会はそういう危うさを
常に抱えているのだ。
だからやっぱり
PDCAだけじゃなくて、
ミッションは誰で
顧客は誰で
顧客価値は何かって
問いかけ続けなきゃいけないのだろうね。
ほかにも紹介したいところがあるのだけど、
今日はこのへんで。
Posted by ニシダタクジ at 08:19│Comments(0)
│本
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