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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2022年09月18日

「本が届く」場をつくりたい

「本を売りたいわけじゃない。」
ツルハシブックスの時にそう思っていた。

大学生が来て、話をしてておススメしたい本が見つかって、
買うほど(家にストックしておくほど)でもない本の場合は、
3階に上がって僕の本を貸したりしていた。

きっと
「かえるライブラリー」というあいまいな空間を作ったのも
それが理由だと思う。

スピノザに出会ってから、僕は「意志」が信じられなくなった。
http://hero.niiblo.jp/e489527.html
「手段」としての学びから「機会」としての学びへ(19.7.6)

「挑戦」という言葉への違和感から始まった旅は、
スピノザによって、暫定的なゴールにたどり着いた。

そして、何かが起こるのは、「場」であり「中動態」であるのだと。
http://hero.niiblo.jp/e492444.html
「自分」から「場」へ(22.5.18)

地下古本コーナーHAKKUTSUから始まった
「10代(中高生)に本を届ける」活動。

「本を売りたい」というより「本を届けたい」のだと思っていた。
でも昨日、緒ラジオ収録で、大学生と話していて、
「本を届けたい」わけでもないことが分かった。

5年位前に渋谷のとある本屋で、「〇〇な時に読みたい本」だったかな、そんなタイトルのフェアがやっていて、各界の有名人が本を選んで顔写真付きのPOPと共にディスプレイされていた時の違和感。

「そのフェア、リアル本屋でやる必要あります?」って思った。ネットでやった方がいいな、って。

あらためてそれを思い出して、僕は「本を届けたい」わけでもないなと思った。11年前に本屋さんになるずっと前から、自分は「本好き」ではなく、「本屋好き」だと思っていたのだけど、それはつまり、「(背表紙が並んだ)本棚が好き」だっていうことが分かった。

東京・千駄木の往来堂書店の棚を見てるだけでワクワクするし、長崎・ひとやすみ書店で立ち読みしてたら全部ほしくなるし、福岡・箱崎のブックスキューブリックに行ったら手に汗かくほどドキドキする。

本棚、そしてその本棚のある空間。
そこで人は、本棚と本に出会う。
たぶんそういうことだ。

「本を売りたい」わけでも「本を届けたい」わけでもなく、ただただ「本が届く」場をつくりたんだ。本が届く瞬間を見たいんだ。

「風舟」でやっている一箱本屋「緒-itoguchi」ってきっとそういうことなんだな、と。

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Posted by ニシダタクジ at 08:02│Comments(0)日記
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