プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2010年07月26日

絵がないと生きられない

昨日に引き続き
「一流たちの修行時代」
(光文社新書 野地秩嘉)
より、日本画家の千住博さんのメッセージが熱い。

彼は名門、慶応高校から
東京芸大へと2浪の末に入るのだが。

もちろん、慶応高校は
エスカレーターで慶応大学にいける。
同期のほとんどはそのような進学をしている。

「絵を描くことは得意でした。高校でも美術の成績はすごくよかった。
しかし、何も僕ひとりだけが上手だったのではなく、他にも絵のうまい
生徒は何人もいました。もし彼らが画家なりデザイナーになっていれば、
今頃は驚異的な存在になっていたでしょう。しかし、彼らは画家にはならなかった。
そして僕は画家になった。その違いは何なのか。
それは、僕の場合は絵がなければ生きていけないと悟ったからです。
そして彼らは絵がなくても生きていけると思った。その違いです。」

彼は高校2年のとき
日本橋高島屋で「岩絵の具」の存在を知り、
その絵の具を使って絵を描く人生を過ごしたい
と思うようになったのだという。

これか。

「人生を賭ける」とかっていうけど、
別に当人たちは「人生を賭ける」なんて
思っていないのだろう。

ただ、「絵がないと生きられない」から、
絵を描く人生を選択しているだけだ。

そういえば。
僕のまきどき村もまったく同じだった。

親・友達を含め、周りのみんなから、
「そういうことは就職して3年5年やって、
お金を貯めてからやるもんだろう。」
とやる前からも、やったあとから何年も言われ続けた。

僕もそうだった。
「まきどき村」がなければ、生きられない。

そう思っていた。
だから、まきどき村をやめるかやめないかの
選択を迫られた某飲料メーカーのときに、
迷わずに会社を辞めることができた。

「これがないと生きられない」

そんな「これ」に出会えることが、
人生を豊かにしていく。  

Posted by ニシダタクジ at 06:16Comments(0)