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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年03月30日

「諸行無常」


「日本人は何を考えて生きてきたのか(斎藤孝 洋伝社)

東洋的キャリアを考えるで外せないと思うのが
日本人と宗教である。

日本ほど、宗教に関して
いい加減な国はないだろう。

クリスマスを盛大に祝ったと思ったら、
正月は神社に初詣に行き、
バレンタインにはプレゼントを贈り合い、
お彼岸にはおはぎを供えてお祈りし、
ハロウィンもすっかり定着した。

でも、それでいいのだ、と斉藤さんは言う。

仏教の教えとは、
現世をよりよく、より幸せに生きるためのものだからと。

「諸行無常」
すべてのものは移り変わっていく。

だから、だれが世界を創ったとか、
考える必要はないのだと。

なるほど。

「空」もそんな感じだもんね。
出来事はすべて空であって、
良いことも悪いことも存在しない。
そう思う自分の心があるだけ。

そんな、今風に言えば
「ゆるい感じの」宗教だからこそ、
日本では受け入れられたのではないか。

厳しい修行なんかしないで、
念仏だけ唱えるだけで極楽浄土にいけるなら
それはそれでいいかな。

みたいな感じで仏教を受け入れた。
つまり、八百万の神の
ひとつくらいの感覚で仏教を受け入れた。
そんな仮説が本当っぽく感じます。

それが明治時代に、富国強兵のために
「国家神道」で統一されたあと、
それが敗戦でひと段落してる。
というのが今の状況ではないかと思います。

諸行無常だから、今を楽しむ。
まあ、細かいことを言わなくてもいいじゃないか。
というのが仏教の教えです。

そういうのがいいんでしょうね。

キリスト教とか
イスラム教のように
日曜日に礼拝とか、豚肉食べちゃダメ、
とか、そういうのがあんまり合わないのでしょう。

そういう意味では今の子どもたちは、
(というか僕のころからですけど)
「夢」という一神教を背負わされてきたのではないかと思います。

夢や目標のために
今の楽しみを犠牲にする。
わき目も振らずそこへ向かっていくこと
が良しとされる。

それって、今を楽しむ
日本人の生き方とはマッチしてないのでは、と思います。

「諸行無常」
「空」

そんなことを学んでいくことも、
大切なのかもしれませんね。  

Posted by ニシダタクジ at 06:54Comments(0)