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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年01月20日

【僕が茨城に来た3つの理由~近況報告と寄付侍2015ご協力のお願い】

12月20日の転居のお知らせから1か月が過ぎました。
ここで、あらためて近況報告と寄付侍のご協力のお願いです。

☆近況報告
1月3日に茨城県水戸市に転居し、1月5日から
茨城大学・社会連携センターでコーディネーターとして、
「地域をフィールドにした大学教育」というテーマで、
自治体や企業との連携、学生の地域参画を促進していく
いった業務をしています。

茨城大学は、平成17年度から、
学生が地域の人たちとプロジェクトに取り組む、
「学生地域参画プロジェクト」の公募を始めるなど、
「地域」志向が強く、地域と大学の連携について、
大学が一体となって推進しています。

今後数年間、
「地域と大学」というテーマで学びながら、
キャリアドリフトと地域をフィールドにした学びの有効性
あるいは、ツルハシブックスの仕組みなどを
言語化していきたいと考えています。

☆僕が茨城に来た3つの理由

12月20日のブログで書きましたが、
もっとも大きな理由は

理由 その1:「キャリアドリフト型」キャリア形成の実践と研究

「地域」をフィールドに1年次から様々なことに取り組むことは、
「将来どんな職業に就くか?」というキャリアデザイン型の観点ではなく、
経験を積み重ねて「偶然」をつかみ、キャリアにつなげていく、という
「キャリア・ドリフト」型のキャリア形成の入り口にあると考えます。

ツルハシブックスにやってくる大学生、高校生、中学生に話を聞いていると、
「夢や目標を持たなければならない」といった、
「キャリアデザインの呪縛」とも言えるような心理的不安を抱えていると思い、
その解消には、もうひとつのキャリア理論を確立・普及する必要があると思ったからです。

これについては、何度も書いてきていますので、
詳しくはこちらで。
http://hero.niiblo.jp/e461471.html

理由 その2:ツルハシブックス存続のため

昨年3月21日。3周年記念イベントの初日に「ツルハシブックス公開経営会議」を開催しました。
ツルハシブックスは、オープン時、新潟市の商店街活性化の補助金により、
家賃の3分の2が補助されていました。

僕は、結構楽天家なので、オープン時には、「3年もあれば何とかなるだろう」と思っていました。
しかしながら、あっという間に期限の3年は過ぎてしまい、お店は経営難に陥りました。
それを打開するために行ったのが、「ツルハシブックス公開経営会議」です。

このときに集まってくれた主体性の高いお客さんたちの会議によって、
ファンクラブのような会員制度が誕生しました。

月額10,000円の一口オーナー「ヒーローズ」、月額1,000円の「ツルハシブックス劇団員」制度です。
「ヒーローズ」が10人、「劇団員」が100人集まれば、存続していける、という計算でした。
この、経営をどうするか?という議論から、
「劇団員」という参加型の仕組みが生まれたことは本当によかったと思っています。

しかしながら、現在、「ヒーローズ」4人、「劇団員」は35人です。
現状のところ、厳しい結果であると言わざるを得ません。
毎月、ギリギリのところで、運営をしているというのが正直なところです。
このままでは、時間の問題で存続は不可能になる。

僕はファンドレイザー(資金調達人)になると決めました。
ツルハシブックスは素晴らしいお店です。
中学生・高校生・大学生が第3の大人に出会える、
魅力的なサードプレイス、プラットフォームです。

それをなんとか存続させたい。
そのためには、関わる人が才能を開花させていかなければなりません。
僕は、若者を応援するのが得意です。それに気づいたのは、
今から6年ほど前、2009年のことでした。

現在、京都と新潟で活躍する笑顔写真家、
かとうゆういちくんが新潟大学を卒業する間際に出会い、
彼を応援したいと思い、ブログに彼の紹介分と寄付のお願いを書きました。
すると、わずか3日で応援者9名(=10口)が集まったのです。

僕は経営者としては、失敗者です。
小さなお店を経営的に軌道に載せることができませんでした。

しかし、ファンドレイザーになら、なれるかもしれない。
その力を最大限に発揮するには、かとうゆういちくんのときのように、
自分自身も応援者のひとりになることが大切だと思ったのです。
そのためには、僕自身とツルハシブックス本体を切り離す必要があると思い、茨城にやってきました。

3月、ツルハシブックスは4周年を迎えます。
そのタイミングに合わせるように、
現在、法人名称の変更を新潟市役所に申請中です。

ヒーローズファーム改め、NPO法人ツルハシブックスとして再出発していきます。
ツルハシブックスは、コワーキングスペースやマイクロライブラリーの多くがそうであるように、
有志による運営スタイルに切り替え、ひとりひとりのプラットフォームとして運営していく予定です。

「ヒーローズ」「劇団員」そして店員である「サムライ」がつくる本屋としての新たなスタート。
そこまで、なんとかつなぎたい。なので、
今回は日ごろからお世話になっている皆様に「寄付侍2015」のご協力をお願いしたいのです。

寄付侍2015は、一口3,000円でオリジナルの寄付侍認定名刺100枚をお送りします。
100名の寄付侍の誕生によって、なんとかつながる計算です。
僕自身も寄付侍になりますので、みなさんも新しいツルハシブックスを応援しませんか?

☆寄付侍への申し込み方法
1 店頭寄付
ツルハシブックス店頭で受け付け用紙がありますので、そちらにご記入の上、お申し出ください。

2 直接振込で寄付
事前にメール等で、氏名、住所、連絡先電話、メールを記入の上、
第四(ダイシ)銀行内野(ウチノ)支店(普)1858245
口座名義 NPO法人ヒーローズファーム 代表理事 西田卓司 へお振込みください。
または、郵便振替口座 00580-2-92404 加入者名 NPO法人ヒーローズファーム までお願いします。
メール宛先 nishidatakuji@gmail.com 西田卓司まで

3 カード決済での寄付
http://tsuruhashi.theshop.jp/items/1008731
こちらの寄付侍認定名刺の申し込みからお願いします。

理由 その3 その先のツルハシブックスへ

昨年8月。四万十の迫田さんと慶応大学の坂倉さんという2名の話を新潟と塩尻で聞きました。
共通するテーマは「つくらないデザイン」。
ともに、最後まで作りきらない、参加型のデザインを語っていました。
全部を作らないことで、参加の余地ができて、集まってくる人たちの主体性を増していく。

ああ。ツルハシブックスのその先があるとしたら、きっとそういうことだなあと。
誰かが作るのではなく、僕が作るのではなく、集まるひとりひとりが作っていく店。
そういう店はきっと今よりももっと素敵な店になるのだろうなあと思いました。
僕もそのひとりになりたい、と心底思いました。

出来上がっていない、これからできていくツルハシブックス。
そこには僕の姿はないかもしれないけど、それを見てみたいと思いました。
その先のツルハシブックスを見てみたい。
それこそが僕が茨城に来た最後の理由です。

☆これからのニシダタクジ

1月17日(土)に、長野県松本市のブックカフェ「栞日」において、
企画展「天空HAKKUTSU」の設営をしてきました。
直筆メッセージ付きのブックカバーが宙に浮いている、そんな空間が誕生しています。
ほしい本は買うことができます。そして、自分の本をそこに置くこともできます。

ツルハシブックスの地下にある古本コーナーを地上でやったら、
きっとそういう感じなのだろうと思いました。

HAKKUTSUのメッセージ付きの古本は、手紙。
まだ見ぬ誰かを思い浮かべて、メッセージを添えて、本を置いておく。
そのメッセージに込められたオーラを感じて、人は本を手に取り、購入し、そして読む。
そんな関係性を作っていくんだと思います。

2015年がスタートしました。
僕はこれから、3つのニシダタクジを作っていきます。

「職業人」としては、地域をフィールドにしてキャリア・ドリフトを実践し、
新たなキャリア形成支援を行う研究人に。

「芸術家」としては、主に中学生・高校生・大学生たちとの
コミュニケーションをデザインするコミュニケーション・デザイナーに。

そして、「宗教家」としては、
その日1日を、その瞬間、その舞台を燃焼して演じ切る劇団員という生き方を伝える伝道師に。

40歳にして、何一つ定まっていない未熟者ではありますが、
皆様の力を借りながらなんとかここまで来れましたことを心から感謝申し上げます。
ありがとうございます。

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Posted by ニシダタクジ at 07:36│Comments(0)思い
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