2014年02月19日
不満・不安をポジティブになれる問いに変換する
初の東京・シブヤ大学で
フューチャーセンターの講座を受けてきました。
野村恭彦さんのトークはホントにシビれます。
・企業の問いより社会起業家の問いの方が誰かの笑顔が見えてワクワクした。
・巻き込む前に巻き込まれることが必要。社会起業家のために企業は何ができるか?
・企業はお金のために存在しているわけではないので、善意のステークホルダーとして仲間にする。
・一緒に動いていくためには「一緒に動いていこうと思える共感」が必要
・フューチャーセンターという建物を先につくってはいけない。セッションができる人が先。
・フォアキャスト(現状の延長上の未来)だけでは面白くないし、想定外に対応できない。
・夢を叶える人はバックキャスティング(想像上の未来から逆算)している。
・大人になるとバックキャスティングしなくなる。(バカって言われる)
・未来がワクワクするのは、「不確実性」があるから。「確率が高い」は面白くない。
・行動する人と行動しない人の意見を平等に扱ってはいけない。
・行動する人の意見をくみとり、試作して、改善し、次につなげる。
・まちづくりの「参加者」ではなく「当事者」になることが必要
・未公認のまちづくり当事者を増やすにはどうしたらよいか?
・地域の未来ビジョンは行政が関わらなくてもできる状態が理想
・もし自分がまちづくり当事者だったら⇒クイックプロトタイピングしてみる。
などなど。
メモでいっぱいでした。
ファシリテーターにとって大切なのは、
まちに対する不満や不安を
「ポジティブな問い」「フレッシュな問い」に変換する、ということ。
たとえば、
「うちの団地も高齢化が進んで年寄ばっかで元気がないんだ」
とか
「駅前の商店街も寂れてしまって、若者が歩いてないんだ」
とかいう声を、
「高齢者が中学生のために活躍できる集会所とは?」とか
「子育てしたくなるまちになるための商店街の役割とは?」
というような、ポジティブな問いに変換すること。
それによって、
問いに共感・ワクワクするステークホルダーが
集まり、その議論の場がいい場になって、いいアイデアが生まれる。
ここで大切なのは、問いを立てる力だ。
みんなが考えたくなる、未来志向になるワクワクする問いを
生み出せる力だ。
これがファシリテーターにもっとも大切な力なのだとあらためて実感。
1 みんなが考えたくなる面白い問いを立て
2 問いにワクワクした多様な参加者が集い
3 対話の場の設計をして
4 気づきの対話で主体性を引き出し
5 仲間と一緒に協調チャレンジを起こす
こうやって未来は創られていくのだ。
「合意形成」ではなく「創意形成」だと
野村さんは言う。
そのために問いを開き続ける、
というか開かれた問いを投げかけつづける。
まずは、
おもしろい問いを生み出せる力を
つけていくこと、これがファシリテーターへの第1歩だ。