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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年12月13日

自分に向かって吹いてくる風


「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム」(上田假奈代 フィルムアート社)

読み始めました。
第2章のQ&A、面白い!

まずQ1がいいです。
「何かやりたいけど、何をやったらいいかわかりません。」

いいですね。
あります。
そういうの。
よくあります。

答えるのは臨床哲学者の西川勝さん。

~~~ここから一部引用

今まで、人の言うことばかり聞いていたのに、
自分というものを頼りにしろと迫られても困ってしまうのです。
他人から褒められることで満足しているあいだはよかったけど、
どうも自分自身で満足しないといけないらしい。

でも、自分がほんとうに何をやりたいのか、よくわからない。
大変に困ったことだ、というわけです。
つまりは、自分を頼りにすることが、この問題の原因なのです。

問題の原因がわかれば、対処についても浮かびます。
症状の原因である「自分」をできるだけ小さく、軽く、弱くしてみれば
どうでしょうか。

大きな、重々しい、強い自分を持った「大人」になることを
止めてみるのです。

一人の人間が思いつくことなどたかが知れています。
世界は果てしなく広いのですから、
自分のやりたいことで視野を狭めるのはやめてみましょう。

自分が行くと決めた方向にひたすらまっすぐ歩んでいけば、
自分の背後にある世界は見えません。

たんぽぽの綿毛のように、
吹く風に身を任せてみれば、
世界を360度、味わうことができるのです。

「この仕事は、自分に向いていないのでは」
と考え込むときがあります。

あるとき、「自分に向いている、向いていない」
ということばが不思議に思えて、ちょっと考えたのです。
そして、気づきました。
自分に向かって吹いてくる風に乗っているかどうかが大切なんだ。

よくわからない自分自身の気持ちや考えよりも、
自分に向かってやってくる仕事を大切にしよう。
「いや」と言わずに、自分を乗せてくれる風に乗って
知らない世界へ旅立とう。

その方が、人生は楽しくわくわくするでしょう。

~~~ここまで一部引用

そうそう。
そういう感じでいいのではないかなあ。

「アイデンティティ」や「自分らしさ」という言葉に、
惑わされないように。

目標や目指すものがある人ってカッコよく見えるけどね。
20代は特に、確固たる自分である必要などないんじゃないかなあと。

それよりも、
「自分に向かって吹いてくる風」を感じられるか?
そしてその風に乗る度胸を持てるか?のほうが大切だと思う。

感性と度胸を磨いて、
自分に向かって吹いてくる風に乗っていくような
人生が僕も楽しいなあと思います。

たんぽぽの綿毛のように、
軽やかに生きるのも悪くない。

素敵な本です。
読み進めます。  

Posted by ニシダタクジ at 08:21Comments(0)