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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年09月20日

遠回りした学びこそ価値

15日間のインターンシッププログラムが終了。
今回のお題は、商店街の人たちとコミュニケーションを取りながら、
一緒に何ができるか、考え、実行するというプラン。

1週目。
うまくヒアリングができない。
だから、何も頼まれない。
マップ作りと料理イベントの開催を思いつく。

そのプロセスで
マップ作りが目的化してしまい、
そもそも、なぜマップなのか?
なぜ料理イベントなのか?

という思考が浅いことに気づき、
2週目で再びヒアリングを開始。
20件の案件をこなしながら、徐々にヒアリングができていく。
やっとエンジンがかかってきたところで終わり。

お茶屋さんに飾ったマップは、
なかなかいいものができたと思う。

遠回りした学びこそ価値

振り返りの時間。
いつも、この瞬間、僕は天職だと思うのです。
いい空気感。
個人とグループの振り返りのやりとり。

学生のひとりが言いました。
「今までは効率よくやることに価値があると思ってきたけど、
遠回りしたことで見えてきたものがあるし、このメンバーでよかったと思えた。」

そうそう。
それです。

みなさんが生きていく世の中は、
答えのない世の中です。

目の前の人と対話し、一緒に考え、実行していくこと。
そして失敗し、振り返り、またチャレンジしていくこと。

その繰り返し以外の方法はないのです。
「なんのためにやっているのか?」
「何が価値なのか?」
そんなことを考えながら、対話を、アクションを続けていくこと。

それを体感することが大学時代に必要な経験なのだと思います。

そして下本町商店街のみなさんには
多大なご協力と大量の差し入れを頂きました。

ちょうどタイミングよく
「評価と贈与の経済学」(内田樹 岡田斗司夫 徳間ポケット)
を読んでいて、このインターンシップの価値が
おぼろげながら見えてきました。

~~~ここから引用

仕事をもらいに行くのではなく、
「何かやることありますか?」というお手伝いをしに行く。
無理やり仕事を作る。
そういったことも大切ですよね。

(中略)

親切って使ったら目減りするものじゃないから。
親切にすればするほど、親切の総量は増えていく。
親切にされた人は他の人にも親切にするから。

(中略)

自分が他人から何をしてもらえるかよりも先に、
自分が他人に何をしてあげられるかを考える人間だけが
贈与のサイクルに入ることができる。

~~~ここまで引用

こういう理論の実践の場、体感の場
が今回のインターンシップだったのかもしれません。

人のモチベーションは
贈り物をもらったときに、そのお返しをしたいということで高まる。

「贈与と反対給付」
これが経済の原点でもあり、行動の原点でもある。
やる前から、「これをやったらどんなメリットや意味があるんだ?」
と問いを立てているようでは、なにも始まりません。

やる前の意味づけが非常に難しい
インターンシップですが、やる意義はすごくある取り組みです。

下本町商店街の皆様、
貴重な機会をありがとうございました。

また一緒に素敵な瞬間つくっていきましょう。

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Posted by ニシダタクジ at 06:36│Comments(0)学び
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