プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

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土曜 7:00~21:00
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2017年08月01日

出会うたんです

雑誌Re:S時代からファンだった
藤本智士さんにお会いできました。

そして、本を2冊購入。


「魔法をかける編集」(インプレス)


「風と土の秋田」(リトルモア)

もう、すごい本です。
ゾクゾクします。

買いです。
買ったほうがいいです。

特に、地域に取材系の
インターンに行く大学生には
激おススメの1冊です。

トークは60分のうち15分くらいしか聞けなかったのだけど、
ハイライトを押さえた気がします。

「のんびり」で特集した寒天の話。
寒天屋さんの営業部長が秋田で泣いた話。

そして、
取材に行くときには、何を取材するか、
ゴールを決めて行かないということ。

「風と土の秋田」で寒天の章を読み直して、
そのすさまじい「予測不可能性」に
身悶えしてしまうほどに楽しい1冊です。

僕がいま、考えていることに
確信を与えてくれた出会いと2冊の本となっています。

お客から始まるフラットな関係性。
「ひとり」対「ひとり」から始まるということ。

たとえば、インタビューについて
書いてある以下の一節。

~~~ここから一部引用

インタビューとはいえ、あくまでも
普段の会話と違いはない。

話してくれる相手に、
逆に自分はどんなおみやげを置いていけるか。

インタビュアーであるあなたが
インタビュアーのままであるうちは、
その原稿は、どう頑張っても、
取材相手の演説から脱せないんです。

しかし、インタビュアーのあなたが、
まるで対談相手のようになって会話ができれば、
別に紙面にあなたの写真が出てこなくても、
意外と読めるインタビューになってるはずです。

そうやって生まれた言葉たちは、
インタビューと言いながら、
その実、自分との関係性でともに生み出した
クリエーションであることを
誰よりもあなたが知っているわけです。

~~~ここまで一部引用

うわ、それだわ!って。

インタビューっていうのは、
相手と自分の関係性によって
つむぎ出せれる何かなんだなと。

藤本さんは
ライター依頼があまりにも、
決められすぎていて、どうにもしっくりこなかったのだという。

雑誌であんこ特集やるので
この有名店の大福を取材してださい。
字数はこれくらいで、
写真はカメラマンさんが取れますから。

そんな取材に行くとき、
藤本さんは、お休みだったらいいのになあ、とか。
大福が美味しくなかったらいいのに、とか。

いろいろ考えちゃうらしいです。

で、たとえば
「みたらし、すごい美味しかったんですけどどうですかね?」
とか言ってみたり。(当然却下。笑)

予定通りに取材して、オーダー通りに記事書くだけなら、
「俺じゃなくてもいいやん」
ってそう思うんだそうです。

だから、
「Re:S」も「のんびり」、も
台割(ページをどのように構成するか)
がないのだといいます。

すごいなと。

いま、この瞬間、自分にしか書けない記事。

というか、
この場、この瞬間の「予測不可能性」にあふれた
何かを、文字化していくこと。

「風と土の秋田」のマタギの言葉を
借りれば、「授かりもの」としての
記事を書いているんだあと。

地域の人にインタビューする人には、
ぜひとも、心に置いておいてほしい1冊です。

最後にもっとも印象的だった一言を
「のんびり」を作成するとき、
秋田県庁の人に、

「どうしてこの酒蔵だけ載せるんですか?」
「ほかの酒蔵もいいところいっぱいありますよ。」

と言われたのだそうです。
(言われそうです。)

その時、藤本さんはこう答えるのだと言います。

「出会うたんです。(関西弁で)」

僕がこの酒蔵を記事にしたい理由、
それはたったひとつ、出会ったから。

地域インターンのプログラムで、
地域の人にヒアリング(インタビュー)をする。

その目的は、
売るための商品づくりをしたり、
聞き書きをまとめた冊子をつくったりすること。

しかし、そこを取材の出発点にしないこと。

もっともっと感性を解き放ち、
「ひとり」に出会うこと。

どうしようもなく心が震えて、
「伝えたい」「届けたい」と思うこと。

なぜ、この記事を書こうと思ったんですか?

という質問に
「出会ったんです。出会ってしまったんです。」

と答えられるような
地域取材をしてほしいと思います。

僕にとっても、
人生を大きく動かす2冊の本との出会いと
なりました。
藤本さん、菊地さん、素敵な出会いをありがとう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:26Comments(0)